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評定・定期テスト

定期テストの結果が返ってきたら|保護者様の声のかけ方と家庭での振り返り

公開日

定期テストの結果が返ってきたら、点数の話の前に、準備してきた過程をねぎらう言葉から始めましょう。振り返りは返却された週のうちに、生徒さん本人が「できたこと」と「次に変えること」を1つずつ書く形にすると、次のテストにつながります。総合型選抜では評定が出願の条件になることもあるため、教科ごとの点数の推移を、家庭でも把握しておくと安心です。オンライン学習塾マスネットでは、テストが返ってきた週に生徒さんと振り返りを行い、その内容を保護者様にも報告しています。

「テストの結果を見ると、つい厳しいことを言ってしまいます」

高校生の保護者様から、よく聞く言葉です。

総合型選抜を考えているご家庭では、定期テストの点数が評定につながり、出願の条件に関わることもあるため、結果が気になるのは自然なことです。けれども、結果を見た直後に厳しい言葉をかけると、生徒さんは次からテストの結果を見せたがらなくなることがあります。結果を家庭で共有できる関係を保つことが、評定を上げていくための土台になります。

評定が総合型選抜でどう使われるかは、総合型選抜で評定はどのくらい大事?で説明しています。

結果を見たときに、最初にかける言葉

結果がよくても悪くても、最初は準備の過程をねぎらう言葉から始めましょう。

場面言いがちな言葉言いかえの例
点数がよかったときこの調子で次はもっと上を目指そうよく準備したね。どこを工夫したの?
点数が下がったときなんでこんな点数なのお疲れさま。どこが難しかった?
平均点より低かったときほかの子はできているのに次に向けて、何か変えたいことはある?
得意な教科が下がったとき得意なのに油断したんじゃない今回は問題の形が違ったのかな

ほかの生徒さんやきょうだいとの比較は、避けましょう。比べられると、生徒さんは自分の課題を考えるより、言い訳を探すようになりがちです。

返却の週にやる振り返り

振り返りは、テストが返ってきた週のうちに行うのがおすすめです。時間がたつと、どこで迷ったか、どの問題に時間を使いすぎたかを忘れてしまいます。

振り返りは、生徒さん本人が書くことが大切です。保護者様は、書いた内容を一緒に見て、聞き役になってください。

書くこと例
できたこと数学のワークを2周できた。計算問題は全部合っていた
うまくいかなかったこと英語の長文で時間が足りなかった
原因単語の復習を前日にしかしなかった
次に変えること(1つ)英単語は2週間前から毎日10分覚える

「次に変えること」は、1つにしぼるのがこつです。たくさん書くと、どれも続かなくなってしまいます。

答案の見直しを一緒に確かめる

返ってきた答案は、間違えた問題を3つに分けると、次の対策が立てやすくなります。

間違いの種類対策の例
分かっていたのに間違えた(計算ミス・書き間違い)見直しの時間を5分残す。途中式を省かない
覚えていなかった覚える時期を早める。くり返す回数を増やす
解き方が分からなかった先生や塾で質問する。教科書の例題に戻る

保護者様が答案の中身を細かく確かめる必要はありません。「間違えた問題は、どの種類が多かった?」と聞くだけで、生徒さんは自分の課題に気づきやすくなります。

教科ごとの点数の推移を把握する

総合型選抜では、高校1年生から高校3年生1学期までの評定平均を、出願の条件にする大学があります。1回のテストの点数より、教科ごとの点数の推移を見ておくことが大切です。

教科1学期中間1学期期末2学期中間変化
国語72点75点78点少しずつ上がっている
数学65点58点55点下がり続けている
英語80点82点79点ほぼ同じ

表の点数は例です。このように並べると、「数学が下がり続けている」のように、手を打つべき教科が見えてきます。下がり続けている教科は、早めに学校の先生や塾に相談しましょう。苦手な教科の立て直し方は、苦手な教科を立て直す方法で説明しています。

点数以外に評定に関わること

評定は、テストの点数だけで決まるわけではありません。2022年度入学生から、高校の学習評価は「知識・技能」「思考・判断・表現」「主体的に学習に取り組む態度」の3つの観点で行われています。提出物や授業での発言、レポートなども評価に関わります。

テストの点数が思うように伸びなかったときも、提出物を期限どおりに出しているか、授業のノートを整えているかを確かめてみてください。提出物と評定の関係は、提出物は評定にどう関わる?で説明しています。

保護者様が避けたいこと

避けたいこと理由
結果を見た直後に、点数だけを責める生徒さんが結果を見せなくなる
ほかの生徒さんやきょうだいと比べる自分の課題より、言い訳に目が向く
スマートフォンやゲームを、罰として急に取り上げる原因の振り返りにつながりにくい
次のテストの目標点を、保護者様が決める本人が納得しない目標は続かない

スマートフォンの使い方などを見直したい場合は、罰としてではなく、「次のテストに向けて、使う時間をどうするか」を生徒さんと話し合って決めると、生徒さんも納得しやすくなります。

次のテストに向けた予定を一緒に立てる

振り返りで決めた「次に変えること」を、次のテストまでの予定に入れましょう。テストの2週間前からの過ごし方は、定期テスト2週間前からの勉強の進め方で説明しています。家族のカレンダーに次のテストの日を書いておくと、家族の予定も立てやすくなります。テストの1週間前に、「次に変えること」が続けられているかを、生徒さんに一言たずねてみてください。続いていれば認め、続いていなければ、続けやすい形に変えられないかを一緒に考えます。

学校の面談で確かめたいこと

2学期や3学期には、担任の先生との面談がある学校も多くあります。テストの結果をもとに、次のことを確かめておくと、評定と進路の見通しが立てやすくなります。

確かめること聞き方の例
評定の見込みこの教科は、今の成績だとどのくらいの評定になりそうですか
点数以外の評価提出物や授業での取り組みで、気をつけることはありますか
苦手な教科の対策補習や質問の時間など、学校で使える機会はありますか
進路との関係志望する方式で、評定平均の条件はどのくらいになりそうですか

面談の前に、生徒さんと一緒に聞きたいことを2〜3つ書き出しておくと、短い時間でも必要なことを確かめられます。面談で分かったことは、生徒さんの振り返りのメモと一緒に残しておきましょう。

保護者様ご自身の気持ちとの付き合い方

結果が思うようでなかったとき、保護者様が不安になるのは当然のことです。ただ、その不安が言葉や表情に強く出ると、生徒さんは結果を隠したくなります。結果を見てすぐに話すのがつらいときは、「少し落ち着いてから一緒に見よう」と時間をおくのも1つの方法です。家庭での関わり方は、総合型選抜で保護者様ができること、しないほうがいいことでも説明しています。

つまずきやすい点

いちばん多いのは、点数がよかったときに何も振り返らないことです。よかったときこそ、「何がうまくいったか」を言葉にしておくと、次のテストでも同じ準備をくり返せます。

次に多いのが、振り返りを保護者様が書いてしまうことです。保護者様が原因と対策を決めると、生徒さんは自分のこととして考えにくくなります。書くのは生徒さん、聞くのが保護者様、という役割を意識してみてください。

学年ごとの考え方

高校1年生は、高校のテストの形式に慣れる時期です。最初の数回の結果に一喜一憂せず、振り返りの習慣をつけることを大切にしましょう。高校2年生は、評定平均を意識し始める時期です。教科ごとの推移を見て、下がっている教科があれば早めに手を打ちます。高校3年生は、1学期の成績が出願に使われる評定の最後になることが多いので、1学期の中間・期末テストに向けた準備を特に大切にしましょう。

マスネットではこう進めます

オンライン学習塾マスネットの総合型選抜・学習伴走コースでは、高校1年生・高校2年生は、定期テスト年5回まで、各テスト前に30分×2回の対策授業を追加料金なしで受けられます。テストが返ってきたら、生徒さんと一緒に振り返り、次に変えることを決めます。毎授業後と毎月末に、保護者様へ進み具合を報告します。くわしくは指導体制をご覧ください。

よくある質問

Q. テストの結果を見せてくれません。どうすればいいですか?

A. 結果を見せてくれたときに責めないことを、まず伝えましょう。点数より、「どこが難しかった?」と過程を聞く会話を続けると、少しずつ見せてくれるようになります。

Q. 振り返りは、どのくらいの時間をかければいいですか?

A. 15分ほどで十分です。できたこと、うまくいかなかったこと、次に変えることを1つずつ書きましょう。

Q. 点数がよかったときも、振り返りは必要ですか?

A. 必要です。何がうまくいったかを言葉にしておくと、次のテストでも同じ準備をくり返せます。

Q. 平均点との差は、気にしたほうがいいですか?

A. 平均点はテストの難しさの目安になります。点数だけでなく、平均点との差がどう変わったかを見ると、成績の変化が分かりやすくなります。

Q. 塾の先生と、どう情報を共有すればいいですか?

A. 返ってきた答案や振り返りのメモを、塾の先生にも見てもらいましょう。次のテストに向けた対策を、家庭と塾で同じ方向で進められます。

まとめ

定期テストの結果が返ってきたら、点数の前に、準備の過程をねぎらう言葉から始めましょう。振り返りは返却の週のうちに、生徒さん本人が「できたこと」と「次に変えること」を1つずつ書き、保護者様は聞き役になります。総合型選抜では評定が出願の条件になることもあるため、教科ごとの点数の推移を家庭でも把握し、下がり続けている教科には早めに手を打ちましょう。

出典・参考にした資料