兵庫県の高校受験|内申250点の6割が実技4教科。評定1つの重さと、第1志望加算点の仕組み
公開日 更新日 執筆:塾長 馬籠先生
兵庫県の公立高校入試は、内申と当日点が半分ずつと聞いた。実技教科の比重が大きいとも聞くけれど、実際にどのくらい違うのか分からない。複数志願選抜の「第1志望加算点」も、どう使えばいいのか分からない。
結論からお伝えします。兵庫県の公立高校入試は、中学3年生の評定から出す調査書点250点と、学力検査を半分に換算した250点の、合計500点で判定します。調査書点の6割にあたる150点は実技4教科です。実技教科の評定を1つ上げると調査書点は7.5点増え、これは学力検査の15点分にあたります。中学3年生の2学期は、実技4教科の評定を最優先にしてください。
マスネットは福岡と鹿児島を拠点に、全国どこからでも受講できる完全1対1のオンライン個別指導塾です。この記事では、兵庫県の入試の仕組みと、そこから逆算した対策を書きます。
2027年春の入試日程
兵庫県教育委員会は、2026年9月に令和9年度の入学者選抜の要綱を公表しました。主な日程は次の通りです。
| 内容 | 日付 |
|---|---|
| 推薦入学・特色選抜など(2月の選抜)の検査 | 2027年2月16日(火)(一部の学校は17日も) |
| 2月の選抜の合格発表 | 2027年2月22日(月) |
| 一般入学者選抜・複数志願選抜の学力検査 | 2027年3月11日(木) |
| 一般入学者選抜・複数志願選抜の合格発表 | 2027年3月18日(木) |
内申と当日点の計算方法
調査書点:250点満点
中学3年生の評定から計算します。中学1年生・2年生の評定は使いません。
| 教科 | 計算 | 満点 |
|---|---|---|
| 主要5教科(国語・数学・社会・理科・英語) | 評定の合計 × 4 | 100点 |
| 実技4教科(音楽・美術・保健体育・技術家庭) | 評定の合計 × 7.5 | 150点 |
| 合計 | ― | 250点 |
学力検査点:250点満点
5教科の学力検査(各100点、合計500点)を、0.5倍して250点に換算します。
合計:500点満点
調査書点250点と、学力検査点250点を合わせた500点で判定します。内申と当日点が、ちょうど半分ずつの比重です。
評定1つの重さを、当日点に換算する
兵庫県の制度の特徴は、実技4教科の重さです。評定を1つ上げたときの価値を、学力検査の点数に置き換えて比べます。
| 上げる評定 | 調査書点の増加 | 学力検査の素点に換算すると |
|---|---|---|
| 主要5教科のどれか1つ | 4点 | 8点分 |
| 実技4教科のどれか1つ | 7.5点 | 15点分 |
実技教科の評定を1つ上げることは、学力検査で15点多く取ることと同じ価値があります。 主要教科の評定を1つ上げるのと比べても、約1.9倍の重さです。
計算の例
主要5教科がすべて4、実技4教科がすべて3の生徒さんの場合です。
| 状態 | 調査書点 |
|---|---|
| 今のまま(主要20×4 + 実技12×7.5) | 170点 |
| 主要教科を1つ上げた場合 | 174点 |
| 実技教科を1つ上げた場合 | 177.5点 |
実技4教科の比重がさらに大きい県もあります。鹿児島県では、実技4教科の評定を20倍で計算します。
→ 鹿児島県の高校受験|実技4教科が内申の9割を占める、全国で最も特殊な制度
複数志願選抜と第1志望加算点
兵庫県では、多くの普通科などで「複数志願選抜」が行われます。第1志望と第2志望の2校を志願できる仕組みです。
第1志望加算点
第1志望の高校の判定では、合計点に「第1志望加算点」が加えられます。令和9年度の加算点は、学区ごとに次の通りです。
| 学区 | 第1志望加算点 |
|---|---|
| 第1学区 | 25点 |
| 第2学区 | 20点 |
| 第3学区 | 25点 |
| 第4学区 | 30点 |
| 第5学区 | 30点 |
第2志望では加算されない
第1志望で合格に届かなかった場合、第2志望の高校で判定されます。このとき、第1志望加算点は加えられません。 調査書点と学力検査点の合計だけで判定されます。
つまり、第2志望の高校を第1志望にしている受験生と比べると、加算点の分だけ不利になります。第2志望をどこにするかは、この仕組みを踏まえて慎重に決めてください。
今からやるべきこと
中学3年生(2027年春に受験)
実技4教科の評定を最優先にしてください。 調査書点の6割を占め、評定1つが学力検査の15点分にあたります。実技教科のペーパーテストは範囲が狭く、配布プリントとワークからの出題が中心です。テスト1週間前から暗記に取り組めば、点数を上げやすい教科です。
→ 実技4教科の内申点を上げる方法|対策している生徒が少ない差のつけどころ
2学期の期末テストと提出物を仕上げてください。 兵庫県では中学3年生の評定だけが使われるため、2学期が内申を上げる最後の大きな機会になることが多くあります。
→ 2学期の内申を上げる方法|中間テストが悪くても、期末までに動かせる4つのこと
第1志望と第2志望の組み合わせを考えてください。 第1志望加算点の仕組みを踏まえて、三者面談までに方針を決めておくと安心です。
中学1年生・2年生
内申には含まれませんが、学力検査の多くはこの範囲から出題されます。数学と英語のつまずきを、早めに立て直しておいてください。
そして、実技4教科のテスト対策と提出物の習慣を、今のうちに作ってください。 中学3年生になってから急に実技の評定を上げるのは簡単ではありません。
自分の内申点を確認する
都道府県を選ぶだけで、評定から内申点を計算できるツールをご用意しています。
現場で見えたこと
実技教科の比重が大きい県で内申の相談を受けると、実技4教科の対策をほとんどしていない生徒さんが多いことに気づきます。主要5教科に時間を使い、実技は前日に少し見るだけ、という状態です。
兵庫県の場合、実技の評定1つは学力検査の15点分です。主要5教科の勉強で学力検査を15点上げるのは簡単ではありませんが、実技教科のペーパーテストを1週間前から準備して評定を1つ上げることは、多くの生徒さんにとって現実的な目標です。
もう一つは、提出物です。実技4教科は、作品やレポート、ワークシートの比重が大きい教科です。上手さより、期限を守ること、指示された条件を満たすこと、感想を一言で終わらせないこと。この取り組み方で、評価は変わります。
よくある質問
Q. 兵庫県の内申点は何点満点ですか。
調査書点は250点満点です。中学3年生の評定から、主要5教科の合計を4倍(100点)、実技4教科の合計を7.5倍(150点)して計算します。
Q. 兵庫県では、内申と当日点のどちらが大事ですか。
調査書点250点と学力検査点250点で、半分ずつの比重です。どちらも同じ重さで判定されます。
Q. 実技教科の評定1つは、どのくらいの重さですか。
調査書点が7.5点増え、学力検査の素点に換算すると15点分にあたります。主要教科の評定1つ(学力検査8点分)の約1.9倍です。
Q. 第1志望加算点とは何ですか。
複数志願選抜で、第1志望の高校の判定に加えられる点数です。令和9年度は学区ごとに20点から30点です。第2志望の判定では加算されません。
Q. 兵庫県では中学1年生の成績も使われますか。
使われません。調査書点は中学3年生の評定だけで計算します。
Q. 2027年春の入試の日程はいつですか。
2月の選抜(推薦入学・特色選抜など)は2月16日、一般入学者選抜・複数志願選抜の学力検査は3月11日、合格発表は3月18日です。
次に読んでいただきたい記事
内申が足りるか不安な場合は、こちらをご覧ください。
→ 中学3年生の内申はまだ間に合う?10月から動かせる範囲と、内申が足りないときの志望校の決め方
部活と勉強の両立に悩んでいる場合は、こちらをご覧ください。
→ 部活と塾は両立できる?テスト明けに部活が再開する前に決めたい、時間の作り方と塾の選び方
兵庫県で高校受験に備えたい方へ
兵庫県の入試は、実技4教科の評定と、第1志望と第2志望の組み合わせが、合否を大きく左右します。
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※入試日程、調査書点の計算方法、第1志望加算点は、年度によって変更される場合があります。最新かつ正確な情報は、兵庫県教育委員会の入学者選抜要綱および志望校の募集要項で必ずご確認ください。