中学国語の文節と単語の分け方|「借りました」は何語?例題と練習問題で整理
公開日 更新日 執筆:塾長 馬籠先生
中学国語の文節と単語の分け方|「借りました」は何語?例題と練習問題で整理
文節と単語の違いは、区切る細かさです。「借りました」は1文節ですが、単語では「借り/まし/た」の3語に分かれます。
「ネを入れればよいと習ったのに、単語の問題では間違える」という場合は、二つの区切り方を混同している可能性があります。同じ例文を使って、順番に整理しましょう。
文節と単語の違いを表で確認
| 項目 | 文節 | 単語 |
|---|---|---|
| 考え方 | 意味が分かる最小のまとまり | 文法上の最小単位 |
| 例:「本を読む」 | 本を/読む | 本/を/読む |
| 確かめ方 | 「ネ」などを入れて自然か考える | 自立語と付属語、活用を確かめる |
「本をネ、読むネ」と言えるので、「本を」「読む」はそれぞれ文節です。一方、単語で区切ると、名詞「本」と助詞「を」は別になります。
「ネを入れる」は文節を見つける手掛かりです。単語を区切るための万能な方法ではありません。
例題:同じ文を文節と単語に分ける
次の文を使います。この記事の例文・練習問題は学習用に作成したものです。
私は昨日、図書館で本を借りました。
文節に分けると5文節
私は/昨日、/図書館で/本を/借りました。
「私はネ、昨日ネ、図書館でネ、本をネ、借りましたネ」と確かめられます。
声に出したときに一息で読む範囲と、文節は必ずしも一致しません。読みやすさだけで「図書館で本を」を一つにまとめないようにしましょう。
単語に分けると10単語
私/は/昨日/図書館/で/本/を/借り/まし/た
読点「、」と句点「。」は、この単語数に含めません。
特に間違えやすいのが「借りました」です。
| 区切った部分 | 文法上の説明 |
|---|---|
| 借り | 動詞「借りる」が活用した形 |
| まし | 助動詞「ます」が活用した形 |
| た | 過去などを表す助動詞 |
「借りました」という一つの動作を表していても、文法上は3語です。内容が一つかどうかだけでは、単語数は決まりません。
自立語と付属語を使うと、区切り方を説明できる
自立語は、それだけで文節を作ることができる単語です。名詞・動詞・形容詞などが含まれます。
付属語は、それだけでは文節を作れず、ほかの語に付く単語です。助詞と助動詞が該当します。
たとえば「本を」は、自立語の「本」に付属語の「を」が付いた文節です。「借りました」は、自立語の「借り」に付属語の「まし」「た」が付いています。
迷ったときは、次の順番で確かめてください。
- まず文節に区切る。
- 各文節の中で、名詞や動詞などの自立語を見つける。
- 助詞・助動詞が付いているか確認する。
- 活用した一つの語を、途中で切っていないか見直す。
品詞をまだ習い始めた段階では、学校の教科書や文法表と照らし合わせて進めましょう。
よくある間違い:「赤い」を「赤/い」に分ける
「赤い」は形容詞1語です。「赤/い」と2語には分けません。
同様に、「高く飛ぶ」の「高く」は形容詞「高い」が活用した形なので、「高/く」には区切りません。「走る」も「走/る」には分けません。
単語は、文字をできるだけ細かく分ければよいわけではありません。語の形が変わる「活用」と、別の単語が付くことを分けて考えます。
「借り/まし/た」が分かれるのは、後ろに別の助動詞が付いているためです。語尾を機械的に1文字ずつ切る方法では、ほかの問題で間違えてしまいます。
練習問題:文節数と単語数を数えよう
次の二つの文を、まず自分で区切ってみてください。
- 鳥が高く飛ぶ。
- 私は赤い花を見た。
解答1:「鳥が高く飛ぶ。」
- 文節:鳥が/高く/飛ぶ → 3文節
- 単語:鳥/が/高く/飛ぶ → 4単語
「高く」は一つの単語であり、それだけで一つの文節にもなっています。
解答2:「私は赤い花を見た。」
- 文節:私は/赤い/花を/見た → 4文節
- 単語:私/は/赤い/花/を/見/た → 7単語
「見た」は、動詞「見る」が活用した「見」と、助動詞「た」に分かれます。
正解した場合も、「なぜそこを区切るのか」を一か所説明してみましょう。数だけ合ったのか、区切り方を理解したのかを確かめられます。
定期テスト前は、間違いを3種類に分けて復習する
間違えた問題を全部書き写すより、原因別に短い例文を解き直す方が、確認する点を絞れます。
| 間違い方 | 復習すること |
|---|---|
| 文節と単語を同じ区切りにした | 同じ文を二通りに区切り、違う場所に印を付ける |
| 助詞・助動詞をまとめてしまった | 「本/を」「見/た」などを品詞と一緒に確認する |
| 「赤い」を途中で切った | 活用した形も一つの単語だと確かめる |
翌日は、答えを隠して別の例文に取り組みます。答えの線を覚えるのではなく、初めて見る文でも説明できることを目標にしましょう。
よくある質問
文節には必ず複数の単語が入りますか?
いいえ。「昨日」「赤い」「飛ぶ」のように、1単語で1文節になる場合もあります。
「ネ」を入れて不自然かどうか、よく分かりません。
無理に感覚だけで決めず、自立語と付属語を確認してください。学校の例文を使って、先生に「なぜここで区切るのか」を説明してもらうと整理しやすくなります。
文法だけを個別指導で見てもらえますか?
マスネットでは、中学国語の文法を含む苦手単元の学習に対応しています。読解と文法のどちらで失点しているかを分けて相談できます。
文法の失点を、間違え方から見直す
文節・単語の問題で毎回迷う場合は、問題数を増やす前に、どの区切りを誤っているかを確認しましょう。
マスネットでは、完全1対1のオンライン授業で、学校のテストやワークに合わせて国語の苦手を整理します。相談時には「学年」「テスト範囲」「間違えた例文」をお知らせください。文法だけのつまずきも相談できます。