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鹿児島県の高校受験|実技4教科が内申の9割を占める、全国で最も特殊な制度

公開日 執筆:塾長 馬籠先生

鹿児島県の内申点は、実技4教科が20倍になると聞いた。本当だとすれば、主要5教科の勉強だけでは足りないことになる。どう対策すればいいのか分からない。

結論からお伝えします。鹿児島県の内申点は450点満点で、そのうち400点が実技4教科です。 主要5教科は2倍、実技4教科は20倍。実技が内申点の約89%を占めます。全国で最も実技の比重が高い制度であり、ここを知らずに主要5教科だけ対策すると、内申で大きく差がつきます。

マスネットは福岡と鹿児島を拠点に、全国どこからでも受講できる完全1対1のオンライン個別指導塾です。2027年春には鹿児島市内での校舎開校を予定しています。この記事では、鹿児島県の入試制度と、そこから逆算した対策を書きます。


鹿児島県の内申点の計算方法

まず、仕組みを確認します。

対象になるのは、中学3年生の成績です。 中学1年生・2年生の評定は点数化されません。

計算式は次の通りです。

教科倍率満点
主要5教科(国語・数学・英語・理科・社会)2倍50点
実技4教科(音楽・美術・保健体育・技術家庭)20倍400点
合計—450点

主要5教科は、すべて5でも25点×2=50点です。
実技4教科は、すべて5なら20点×20=400点になります。

実技4教科が、内申点全体の約89%を占めます。


評定1つの価値を比較する

この制度の意味を、具体的に考えます。

主要教科の評定を1つ上げると、2点増えます。
実技教科の評定を1つ上げると、20点増えます。

数学を4から5にすると2点。音楽を4から5にすると20点。同じ1段階でも、10倍の差があります。

逆に、実技で評定2が1つあると、評定3の場合と比べて20点の差になります。主要教科の評定10個分に相当します。

実技の1科目が、主要5教科すべてより重い。 この構造を理解しているかどうかで、内申点は大きく変わります。


それでも実技対策をしている生徒さんは少数です

ここが、鹿児島県で差をつけられる最大のポイントです。

多くの生徒さんが、主要5教科に時間を使い、実技はテスト前日に少し見る程度で済ませています。配点の大きい方を後回しにしている状態です。

理由は2つあると考えています。

実技の重みを知らない。 制度を正確に把握していないご家庭が少なくありません。

実技は才能で決まると思っている。 歌が下手だから、絵が苦手だから、評定は上がらないと諦めている。

後者は誤解です。


実技の評定は何で決まるか

評定は3つの観点で評価されます。知識・技能、思考・判断・表現、主体的に学習に取り組む態度。

実技の上手さが直接効くのは「技能」の一部だけです。

残りは、ペーパーテストの点数、提出物、授業への取り組みで決まります。つまり、実技が苦手でも評定は上げられます。

ペーパーテストで高得点を取る

実技4教科の定期テストには、明確な特徴があります。

範囲が狭く、出題が素直で、配布プリントとワークからそのまま出ます。

音楽なら記号・作曲家・鑑賞曲の知識、美術なら技法・色彩・作品名、保健体育ならルールと保健分野の用語、技術家庭なら手順・栄養・製図。いずれも暗記で対応できます。

主要5教科と違い、理解に時間がかかる部分がほとんどありません。テスト1週間前から配布プリントを隠して答える練習をすれば、80点から90点は十分に狙えます。

提出物を丁寧に出す

実技4教科は、作品やレポート、ワークシートの比重が大きい教科です。

重要なのは上手さではなく、取り組み方です。期限内に出す。指示された条件を満たす。感想やレポートを一言で終わらせない。

先生が見ているのは完成度より、どう取り組んだかです。

授業への姿勢を見せる

準備と片付けを率先してやる。グループ活動で役割を引き受ける。苦手でも積極的に練習する。見学するときはレポートを丁寧に書く。

上手いが態度の良くない生徒さんより、苦手でも一生懸命な生徒さんの方が評価しやすい。 先生の立場で考えると分かりやすい部分です。


中学3年生の成績だけという意味

鹿児島県では、中学1年生・2年生の成績が点数化されません。

これは2つのことを意味します。

中学3年生で挽回できます。 中学1年生・2年生で成績が振るわなくても、内申点には影響しません。中学3年生の1年間で評定を取り直せば、内申点は確保できます。

逆に、中学3年生で落とすと取り返せません。 中学3年生の定期テストと提出物が、そのまま内申点になります。

確定時期は中学校で確認してください。多くの場合、中学3年生の2学期または後期の評定が使われます。


当日点とのバランス

鹿児島県の入試では、学力検査の得点と調査書点を合わせて選考されます。

この比率や扱いは、高校・学科によって異なります。

内申の比重が高い学校もあれば、当日点を重視する学校もあります。志望校の選抜方法は、中学校の進路資料や鹿児島県教育委員会の公表資料で確認してください。

一部の学科では、特定教科を重点化する場合もあります。


自分の内申点を計算する

まず、自分が何点になるかを把握してください。

主要5教科の評定を合計して2倍、実技4教科の評定を合計して20倍。この2つを足します。

例えば、主要5教科がすべて4(20点×2=40点)、実技4教科がすべて4(16点×20=320点)なら、合計360点です。

ここで実技を1つ5に上げると、380点になります。主要教科を10個上げるのと同じ効果です。

計算が面倒な場合は、ツールをご利用ください。都道府県を選ぶだけで自動計算できます。

→ 内申点 自動計算ツール(47都道府県対応)で確認する


学年別にやるべきこと

中学1年生・2年生

内申点には含まれませんが、土台を作る時期です。

中学1年生・2年生の内容は、中学3年生のすべてにつながります。特に数学と英語は積み上げ式のため、ここでのつまずきが後に響きます。

そして、入試問題の多くは中学1年生・2年生の範囲から出ます。 内申に含まれないからといって軽視すると、当日点で苦しみます。

また、この時期に実技4教科の対策の型を作っておくと、中学3年生で確実に評定が取れます。配布プリントを暗記する、提出物を丁寧に出す。この習慣が内申点を押し上げます。

中学3年生

内申点が決まる唯一の学年です。

1学期と2学期の定期テストが勝負になります。この2回で、450点分が決まります。

実技4教科を最優先で対策してください。 配点の約89%を占める以上、ここを捨てる選択肢はありません。

同時に、中学1年生・2年生の総復習と、志望校の過去問演習も進める必要があります。

期間で切り分けてください。テスト2週間前は定期テスト対策、それ以外は受験勉強。この形にすると迷わずに済みます。


現場で見えたこと

鹿児島県の生徒さんを見ていて最も強く感じるのは、実技4教科の対策をしている生徒さんがほとんどいないということです。

内申点の約89%を占めるにもかかわらず、主要5教科に時間を使い、実技は後回しになっています。

これは裏を返せば、1週間前から準備するだけで上位に入れるということです。 競争相手が対策していない領域だからです。

実際に、実技のテスト対策を計画に組み込んだ生徒さんは、テストの点数が上がり、それに伴って評定も動きました。やったことは配布プリントを隠して答える練習だけです。

もう一つ、宿題システムの記録を見ると、実技教科の提出物は主要教科より締切当日にまとめて出される割合が高い傾向がありました。優先順位が下がるためです。

鹿児島県では、この差がそのまま内申点の大きな減少になります。

そして、評定が上がった生徒さんが変えたことについてです。

内申の相談で最も多いのが「テストの点は悪くないのに評定が上がらない」というケースです。原因はほぼ提出物にありました。

変えたのは3点だけです。期限より1日早く出す。空欄をゼロにする。間違えた問題に赤で直しを入れる。

テストの点数がほとんど変わっていないのに評定が上がった生徒さんが複数います。実際に、定期テストは平均点前後でありながら内申オール5を獲得した生徒さんもいます。


よくある質問

Q. 鹿児島県の内申点は何点満点ですか。
450点満点です。主要5教科を2倍(50点)、実技4教科を20倍(400点)して合計します。

Q. 本当に実技が20倍なのですか。
鹿児島県の一般入学者選抜では、実技4教科の評定が20倍で換算されます。結果として、実技が内申点の約89%を占めます。

Q. 中学1年生・2年生の成績は使われますか。
点数化されません。対象は中学3年生の成績だけです。ただし中学1年生・2年生の学習内容は、当日の学力検査で問われます。

Q. 実技が苦手でも評定は上がりますか。
上がります。評定は実技の上手さだけでは決まりません。ペーパーテストの点数、提出物、授業への取り組みで評価は積み上がります。

Q. 実技の対策はいつから始めますか。
テスト1週間前からで十分です。範囲が狭く、配布プリントとワークからの出題が中心のため、暗記で高得点が狙えます。

Q. 中学1年生・2年生で成績が低かったのですが、挽回できますか。
できます。内申点に含まれるのは中学3年生の成績だけです。ただし中学3年生で落とすと取り返す機会がありません。


次に読んでいただきたい記事

実技の具体的な上げ方は、別の記事にまとめています。

→ 実技4教科の内申点を上げる方法|対策している生徒が少ない差のつけどころ

内申点全体の設計については、こちらをご覧ください。

→ 内申点を上げるには|テストの点以外で動かせる4つの要素


鹿児島県から日本の学習を進めたい方へ

鹿児島県の入試は、実技4教科の対策が内申点を決めます。 主要5教科だけを見ていると、取れるはずの点数を落とします。

マスネットは完全1対1のオンライン個別指導塾です。主要5教科の指導に加えて、実技教科の対策や提出物の管理まで含めて、内申全体を設計します。

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