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中学3年生の内申はまだ間に合う?10月から動かせる範囲と、内申が足りないときの志望校の決め方

公開日 更新日 執筆:塾長 馬籠先生

中学3年生の秋。志望校の内申の目安に、今の評定では少し足りない。ここから上げられるのか、それとも志望校を変えるべきなのか。三者面談までに決めなければいけない。

結論からお伝えします。多くの地域では、中学3年生の2学期の評定はまだ動かせます。期末テストと提出物が残っているためです。ただし、中学1年生・2年生の評定はもう動きません。内申が足りない場合は、「当日点の比重が高い選抜を狙う」「私立の基準を確認する」「当日点で勝負する受け方を選ぶ」の3つで道を探してください。

この記事は、オンライン学習塾マスネットが運営しています。中学3年生の10月時点で、内申についてできることと決めるべきことを順に書きます。


間に合うかどうかは3つで決まる

「まだ間に合うか」の答えは、次の3つによって変わります。

確認すること内容確認先
どの学年の評定を使うか中学3年生だけの地域と、中学1年生から使う地域がある中学校の進路資料、都道府県教育委員会
評定がいつ確定するか多くは中学3年生の2学期末(二学期制は後期の途中)中学校の担任の先生
志望校がどう選抜するか内申と当日点の比率は、高校や選抜区分によって違う志望校の選抜基準

例えば鹿児島県は中学3年生の評定だけを使います。埼玉県は中学1年生から3年生までの評定を使い、学年の比率は高校ごとに決まります。同じ「中学3年生の秋」でも、残っている伸びしろは地域によって大きく違います。

→ 鹿児島県の高校受験|実技4教科が内申の9割を占める、全国で最も特殊な制度

→ 埼玉県の高校受験|2027年春から全員面接に。新しい入試で変わる3つのことと、今からの準備


10月から動かせること、動かせないこと

内容
動かせる中学3年生の2学期の評定(期末テスト、提出物、授業への取り組み)
動かせる当日の学力検査の点数
動かせる英検などの検定(一部の私立高校で、基準に加味される場合がある)
動かせない中学1年生・2年生の評定
動かせない中学3年生1学期の評定(ただし2学期の評定に向けた材料にはなる)

動かせない部分を悩んでも、点数は増えません。動かせる3つに時間を集中させてください。

2学期の評定を上げる具体的な方法は、別の記事にまとめています。期末テストまでのスケジュールと、提出物の出し方を書いています。

→ 2学期の内申を上げる方法|中間テストが悪くても、期末までに動かせる4つのこと


まず、何点足りないのかを数字で出す

「少し足りない」のままでは、判断ができません。最初に、志望校の目安と今の内申点の差を数字で出してください。

都道府県を選ぶだけで、評定から内申点を計算できるツールをご用意しています。

→ 内申点 自動計算ツール(47都道府県対応)で確認する

差が分かったら、次に「評定をいくつ上げれば届くか」を考えます。地域によっては、実技教科の評定が大きく換算されるため、主要教科を1つ上げるより、実技教科を1つ上げる方が内申点が大きく増える場合があります。


内申が足りないときの3つの道

2学期で届かない可能性がある場合でも、道はあります。

道1:当日点の比重が高い選抜を探す

公立高校の選抜では、内申と当日点の比率が高校や選抜区分によって違います。同じ高校でも、選抜の段階によって当日点を重く見る枠を設けている地域もあります。

内申が足りない分を当日点で取り返せるかどうかは、この比率で決まります。志望校の選抜基準を確認し、当日点の比重が高い選抜があるかを調べてください。

道2:私立高校の基準を確認する

首都圏などでは、私立高校の推薦や併願優遇に、内申の基準が設けられていることが多くあります。この基準は、主に中学3年生の2学期の評定で判断されます。

東京都や神奈川県では、12月中旬に中学校と私立高校の間で入試相談が行われます。その前の11月下旬ごろには、2学期の評定の見込みが示されることが一般的です。期末テストの結果が、そのまま私立の併願先を決めると考えてください。

学校によっては、英検などの検定や、生徒会活動などで基準に加点する場合があります。志望校の募集要項を確認してください。

道3:当日点で勝負する受け方を選ぶ

私立高校の一般入試では、内申の基準を設けずに当日の点数で合否を決める受け方ができる学校があります。

内申に自信がなく、当日点に自信がある場合は、この受け方が選択肢になります。ただし、合格の保証はないため、確実に合格できる併願先と組み合わせて考えてください。


10月から入試までのスケジュール

時期やること
10月志望校の目安と今の内申点の差を数字で出す。期末テストの準備と提出物の管理を始める
11月期末テスト。提出物の未提出をゼロにする
11月下旬〜12月2学期の評定の見込みを確認。三者面談で志望校と併願先を決める
12月中旬私立高校の入試相談(東京都・神奈川県など)
1月〜3月私立入試、公立入試。当日点を最大にするための過去問演習

地域によって時期は異なります。三者面談の日程が分かった時点で、この表を自分の予定に置き換えてください。


当日点を伸ばすために、今からやること

内申が足りない場合、最終的に頼れるのは当日点です。

中学1年生・2年生の範囲を優先してください。 公立高校の入試問題の多くは、中学1年生・2年生の範囲から出題されます。中学3年生の内容を進めることも必要ですが、配点の大きい範囲を落とさないことが先です。

期間で切り分けてください。 期末テストの2週間前は定期テスト対策、それ以外の期間は受験勉強。この形にすると、内申と当日点のどちらも中途半端になるのを防げます。

過去問は、点数より失点の種類を見てください。 基本問題の失点、ケアレスミス、時間切れ。どれが多いかで、残りの期間にやることが変わります。


三者面談の前に、保護者様にできること

三者面談は、志望校と併願先を決める大切な場です。

内申点の差を数字で把握しておいてください。 「少し足りない」ではなく、「あと何点」と分かっていれば、先生との話が具体的になります。

第一志望を変えるかどうかは、本人と先に話してください。 面談の場で初めて志望校を下げる話が出ると、本人が受け止めきれないことがあります。

選択肢を複数持って臨んでください。 当日点の比重が高い選抜、私立の併願先、当日点で勝負する受け方。複数の道があると分かっているだけで、面談での判断が落ち着いてできます。


現場で見えたこと

中学3年生の秋に内申の相談を受けると、多くの場合「あと1〜2教科の評定が1つ上がれば届く」という状況です。まったく届かないケースは、実はそれほど多くありません。

そして、評定が上がりやすいのは、テストの点数が評定の境目近くにある教科と、提出物で評価を落としている教科です。逆に、テストの点数が大きく足りない教科を1学期で一気に上げるのは難しくなります。

上げる教科を絞ることが、この時期の内申対策で最も効果がありました。9教科すべてを少しずつ上げようとするより、境目にいる2〜3教科に絞って、期末テストと提出物を仕上げる方が評定は動きます。

もう一つ、内申が足りないと分かった生徒さんほど、当日点の勉強が止まりがちです。内申の話は2学期で終わりますが、当日点は入試の日まで伸びます。内申の結果に関係なく、受験勉強は毎日続けてください。


よくある質問

Q. 中学3年生の10月から内申は上がりますか。
多くの地域で、中学3年生の2学期の評定はまだ動かせます。期末テストと提出物、授業への取り組みが残っているためです。中学1年生・2年生の評定は動きません。

Q. 内申が足りない場合、志望校を変えるべきですか。
すぐに変える必要はありません。当日点の比重が高い選抜がないか、私立の基準を満たせる併願先があるかを確認してから判断してください。

Q. 併願優遇の基準は何で決まりますか。
主に中学3年生の2学期の評定で判断されます。学校によっては、英検などの検定や生徒会活動を加味する場合があります。各高校の募集要項で確認してください。

Q. どの教科の評定を上げるべきですか。
テストの点数が評定の境目近くにある教科と、提出物で評価を落としている教科です。地域によっては実技教科の評定が大きく換算されるため、内申点の計算方法も確認してください。

Q. 内申が低くても公立高校に合格できますか。
当日点で取り返せる可能性があります。内申と当日点の比率は高校や選抜区分によって違うため、志望校の選抜基準を確認してください。

Q. 内申の対策と受験勉強は、どちらを優先すべきですか。
期間で分けてください。期末テストの2週間前は定期テスト対策、それ以外は受験勉強です。内申の結果に関係なく、受験勉強は毎日続けてください。


次に読んでいただきたい記事

内申点を動かす要素を全体から見直したい場合は、こちらをご覧ください。

→ 内申点を上げるには|テストの点以外で動かせる4つの要素

残りの期間を家庭だけで進めるのが不安な場合は、塾や家庭教師の選び方をまとめています。

→ 家庭教師と塾どっちがいい?費用・管理・相性で比べた選び方と、オンライン1対1という選択肢


内申が足りるか不安な方へ

中学3年生の秋は、内申を上げる最後の機会と、当日点を伸ばす準備が重なる時期です。何を優先すべきかは、生徒さんによって違います。

マスネットでは、2つの入口をご用意しています。

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※評定の確定時期、内申点の計算方法、私立高校の推薦・併願の基準は、地域や学校によって異なります。正確な情報は、在籍する中学校、各都道府県教育委員会、志望校の募集要項でご確認ください。

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