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オンライン学習塾マスネット 総合型選抜・学習伴走コース
探究・活動

探究の発表の作り方|スライド・ポスターを問い・方法・結果・考察でまとめる

公開日

探究の発表は、「問い」「方法」「結果」「考察」の4つの順で組み立てると、聞く人に伝わりやすくなります。スライドは1枚に1つのことだけを書き、文字は少なくして、図や写真を使いましょう。発表のあとに受けた質問を記録しておくと、総合型選抜の面接の練習にもなります。オンライン学習塾マスネットでは、生徒さんと一緒に発表の構成を考え、話す練習をしています。

「探究の発表が近いのに、スライドに何を書けばいいか分かりません」

探究の授業で発表を控えた生徒さんから、よく聞く言葉です。

高校の総合的な探究の時間では、調べたことをクラスや学年の前で発表する機会がよくあります。発表は、ただ調べた結果を報告する場ではなく、自分が立てた問いと、それを確かめた方法、分かったこと、そこから考えたことを、人に伝える場です。発表の資料を作る力と、人の前で話す力は、総合型選抜のプレゼンテーションや面接でもそのまま役に立ちます。

探究の進め方は、探究を週1時間で進める方法で説明しています。

発表は4つの順で組み立てる

順番伝えることスライドの例
1. 問い何を明らかにしたかったのか。なぜその問いを立てたのか問いを1文で書いたスライド
2. 方法どうやって調べたか(アンケート、文献、実験、インタビューなど)調べた対象・人数・期間
3. 結果調べて分かったことグラフや表、写真
4. 考察結果から何が言えるか。残った課題と、次に調べたいこと結論と次の問い

この順に並べると、聞く人は「何を知りたくて、どう調べて、何が分かったか」を追いかけやすくなります。最初に表紙のスライドを置き、最後に参考にした資料の一覧を置きましょう。

1. 問いのスライド

問いは、「〇〇は△△なのか」「なぜ〇〇なのか」のように、1文で書きます。その問いを立てたきっかけも、短く話しましょう。きっかけがあると、聞く人は問いに関心をもちやすくなります。

2. 方法のスライド

何を、誰に、どのくらい調べたかを書きます。例えば「高校1年生80人へのアンケート(6月実施)」のように、対象・人数・時期を具体的に書くと、結果の信頼性が伝わります。

3. 結果のスライド

結果は、グラフや表を使って見せます。グラフには、タイトル、単位、調べた時期を必ず入れましょう。いちばん伝えたい数字は、色を変えたり大きくしたりして目立たせます。結果のスライドでは、自分の意見ではなく、調べて分かった事実だけを話します。

4. 考察のスライド

結果から言えることと、言えないことを分けて話します。例えば、アンケートの人数が少なければ、「今回の結果だけでは、高校生全体については言えない」と、限界も伝えましょう。最後に、次に調べたいことを話すと、探究が続いていく様子が伝わります。

スライドの作り方の5つのこつ

こつ具体的に
1枚に1つのこと1枚のスライドで伝えることは1つにしぼる
文字は少なく文章ではなく、短い言葉で書く。話す内容は原稿に書く
文字は大きく後ろの席からも読める大きさにする
図や写真を使う結果はグラフ、調べた様子は写真で見せる
色は2〜3色色を増やしすぎると、どこが大切か分かりにくくなる

スライドに話す内容をすべて書くと、聞く人はスライドを読むことに集中し、話を聞かなくなります。スライドは、話を助けるための「見せる資料」と考えましょう。スライドを作り終えたら、印刷して並べてみると、話の流れが問い・方法・結果・考察の順になっているか、1枚に詰め込みすぎていないかを確かめやすくなります。友だちと見せ合って、分かりにくいスライドを教えてもらうのも効果的です。グラフの読み取り方は、図表やグラフがある小論文の書き方でも説明しています。

ポスター発表の場合

ポスター発表では、聞く人がポスターの前を通りながら見ていきます。遠くからでも何の発表か分かるように、問いをいちばん上に大きく書きましょう。

ポスターの場所書くこと
いちばん上タイトル(問い)、名前
左側きっかけと方法
中央結果(グラフや写真を大きく)
右側考察、次の問い、参考にした資料

ポスター発表では、聞く人と会話しながら説明することが多くなります。1分で全体を説明できる短い説明と、質問に答えるためのくわしい説明の両方を準備しておきましょう。

話し方の練習

発表時間に合わせて原稿を作る

1分間に話せる文字数は、ゆっくり話して300字ほどが目安です。発表時間が5分なら、原稿は1,500字ほどにまとめましょう。原稿は読み上げるためではなく、話す内容を整理するために作ります。練習を重ねて、原稿を見なくても話せるようにしていきます。

時間を計って、声に出して練習する

本番と同じ時間を計って、声に出して練習しましょう。家族や友だちに聞いてもらい、分かりにくかったところを教えてもらうと、自分では気づかない点が見えてきます。スマートフォンで録画して見返すのも効果的です。

質問を予想しておく

発表のあとには、質問の時間があることが多くあります。「なぜその方法で調べたのですか」「ほかの理由は考えられませんか」など、聞かれそうな質問を3つほど予想して、答えを準備しておきましょう。

発表の当日に気をつけること

場面気をつけること
始める前スライドが映るか、文字が後ろの席から読めるかを確かめる
最初の30秒問いと、その問いを立てたきっかけを短く話す
話している間スライドではなく、聞いている人の方を見て話す
グラフを見せるとき「ここを見てください」と、見てほしい場所を示す
終わり結論をもう一度くり返し、「以上です」と区切る

緊張すると、話す速さが速くなりがちです。最初の一言をゆっくり話すと、そのあとも落ち着いて話せます。話す前に一度深呼吸をするのも効果的です。時間が足りなくなりそうなときは、結果と考察を優先し、方法の説明を短くしましょう。どこを短くするかを、練習のときに決めておくと安心です。

発表で受けた質問を、面接の準備に生かす

発表のあとに受けた質問と、そのときの自分の答えは、必ず記録しておきましょう。

受けた質問そのときの答えあとで考えたよりよい答え
アンケートの人数は十分ですか80人です学年全体の3割にあたるが、他の学年は調べていない。次は学年を広げたい
なぜこの問いを選んだのですか興味があったからです部活動の帰りに気づいたことがきっかけで、身近な問題だと思った

表の内容は例です。総合型選抜の面接では、探究について「なぜ」「どうやって」と深く聞かれることがあります。発表で受けた質問は、面接で聞かれる質問とよく似ています。記録を見返して、答えを磨いておきましょう。プレゼンテーションや口頭試問がある選考の準備は、プレゼンと口頭試問の準備で説明しています。

つまずきやすい点

いちばん多いのは、調べたことを全部スライドに入れようとして、何を伝えたいのか分からなくなることです。いちばん伝えたい結果を1つ決め、それにつながる内容だけを残しましょう。

次に多いのが、結果と自分の意見を混ぜて話してしまうことです。「調べて分かったこと」と「そこから考えたこと」を、スライドを分けて話すと、聞く人に伝わりやすくなります。

もう1つは、インターネットの情報を出典を示さずに使うことです。使ったデータや資料は、最後のスライドに一覧で示しましょう。資料の名前、作った人や団体、調べた日を書いておくと、聞く人があとで確かめられます。

学年ごとの考え方

高校1年生は、発表の4つの順番に慣れることから始めましょう。高校2年生は、グラフや写真を使った見せ方を工夫し、質問への答え方も練習します。高校3年生で総合型選抜を受ける場合は、これまでの発表資料と、受けた質問の記録を整理しておくと、志望理由書や面接の材料になります。発表資料は、探究の記録と一緒に保存しておきましょう。記録の残し方は、探究の記録はどう残す?で説明しています。

マスネットではこう進めます

オンライン学習塾マスネットの総合型選抜・学習伴走コースでは、月4回の授業を、教科・探究・英語資格・書類に毎月配分し直します。探究の発表が近い月は、発表の構成づくりや、話す練習に時間を多く使います。オンラインの授業なので、画面越しに発表を聞き、質問をする練習もできます。くわしくは指導の流れをご覧ください。

よくある質問

Q. スライドは何枚くらいがいいですか?

A. 発表時間によりますが、1分に1枚ほどが目安です。5分の発表なら、表紙と参考資料を含めて6〜8枚ほどにまとめましょう。

Q. 原稿を見ながら発表してもいいですか?

A. 学校の決まりに従いましょう。原稿を読み上げるより、聞く人の方を見て話すほうが伝わります。要点だけを書いたメモを手元に置く方法もあります。

Q. 結果が予想どおりにならなかったときは、どうすればいいですか?

A. 予想と違った結果も、大切な発見です。なぜ予想と違ったのかを考察で話すと、考えの深さが伝わります。

Q. 質問に答えられなかったときは、どうすればいいですか?

A. 「今は分かりませんが、調べてみます」と正直に答えましょう。あとで調べて、答えを記録しておくと、面接の準備になります。

Q. グループで発表するときに気をつけることはありますか?

A. 誰がどこを話すかを決め、全体の流れを全員で確かめておきましょう。自分が担当した部分と、グループでの役割を記録しておくと、面接で話すときに役立ちます。

まとめ

探究の発表は、問い・方法・結果・考察の4つの順で組み立てると、聞く人に伝わりやすくなります。スライドは1枚に1つのことだけを書き、文字を少なくして、グラフや写真で見せましょう。発表時間に合わせて原稿を作り、声に出して練習します。発表で受けた質問と答えを記録しておくと、総合型選抜の面接の準備にもそのまま生かせます。

出典・参考にした資料