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総合型選抜のプレゼン・口頭試問の準備|3分の話し方と質問への答え方

公開日

総合型選抜のプレゼンは、結論・理由・具体例・まとめの順に組み立て、3分なら900字ほどの原稿を、声に出して時間を計りながら練習します。口頭試問は、志望理由書の内容と、学部に関わる教科の基本を、自分の言葉で説明できるようにしておくことが準備の中心です。2027年度入試からは、総合型選抜で面接が原則必須になり、プレゼンや口頭試問も面接に含まれます。オンライン学習塾マスネットでは、原稿づくりと質疑応答の練習を分けて進めています。

この記事の要点

  • プレゼンは「結論→理由→具体例→まとめ」の順に組み立てます。話す速さは1分300字ほどが目安なので、3分なら900字前後の原稿にします
  • 口頭試問では、志望理由書に書いたことと、学部に関わる教科の基本(用語の意味、公式の使い方など)を説明できるかが見られます
  • 準備は、本番の3週間前から「原稿→時間を計る練習→質疑応答の練習→録画で見直す」の順に進めます

「プレゼンがあるのですが、何から準備すればいいですか」

面接の準備を始めた生徒さんから、よく聞かれる質問です。

学校の授業で発表したことはあっても、入試で、初めて会う大学の先生の前で話すのは緊張するものです。しかも、話したあとには質問が待っています。何を話すかだけでなく、どう組み立て、どう答えるかまで準備しておくと、本番で落ち着いて話せるようになります。

プレゼン・口頭試問とは?

どちらも、大学の先生と話しながら、学ぶ力や意欲を見る選考です。文部科学省の「令和9年度大学入学者選抜実施要項」では、総合型選抜と学校推薦型選抜で面接による評価を行うよう求めていて、面接にはプレゼンテーションや口頭試問、集団討論なども含まれるとしています。

形式内容の例
事前課題のプレゼン出願時や事前に出されたテーマについて、資料を用意して発表する
当日課題のプレゼン当日に出されたテーマや資料について、短い準備時間のあとに発表する
志望理由書をもとにした口頭試問書類に書いたことを、くわしく説明する
教科の口頭試問学部に関わる教科の問題や用語について、考え方を口で説明する

どの形式で行われるか、時間は何分か、資料やスライドを使えるかは、大学・学部によって違います。まず募集要項で確かめましょう。

プレゼンの組み立て方

プレゼンは、次の4つの順番で組み立てると、聞く人に伝わりやすくなります。

順番話すこと3分の場合の目安
結論自分の考えや提案を最初に言う20秒
理由なぜそう考えるのか50秒
具体例調べたこと、経験、データ80秒
まとめ結論をもう一度言い、入学後の学びにつなげる30秒

日本語で聞き取りやすい速さは、1分で300字ほどです。3分のプレゼンなら900字前後、5分なら1,500字前後の原稿を目安にしましょう。原稿が長すぎると早口になり、聞き取りにくくなります。

プレゼンの準備の進め方

1. 原稿を書き、1文を短くする

最初に原稿を全部書きます。話し言葉では、1文が長いと聞き手が途中で迷ってしまうので、1文は40字くらいまでを目安に分けましょう。「〜で、〜で、〜なので」とつながる文は、2つか3つに分けます。

2. 声に出して、時間を計る

スマホのタイマーで時間を計りながら、声に出して読みます。制限時間より長い場合は、具体例の説明を削り、結論とまとめは残します。制限時間の9割くらいで終わるように調整しておくと、本番で少しゆっくり話しても時間内に収まります。練習のたびにかかった時間を記録しておくと、本番の前に話す速さが安定しているかを確かめられます。

3. 原稿を見ずに話せるようにする

原稿を丸暗記すると、1か所忘れたときに続きが出てこなくなります。原稿を「結論・理由・具体例・まとめ」の4つの見出しと、それぞれのキーワードだけのメモにして、メモを見ながら話す練習をしましょう。

4. スライドを使う場合は、1枚に1つのことだけ

スライドを使えるときは、1枚に書くことを1つにしぼり、文字は大きくします。話す内容をすべてスライドに書くと、聞く人はスライドを読むことに気を取られてしまいます。図や表は、話の中で何を見てほしいかを言葉で伝えましょう。

当日にテーマが出されるプレゼンの進め方

当日にテーマや資料が出されて、短い準備時間のあとに発表する方式もあります。例えば準備時間が10分なら、次のように時間を分けると、話す内容がまとまりやすくなります。

時間やること
最初の2分テーマや資料を読み、何を聞かれているかに線を引く
次の3分結論を1文で決め、理由を2つ書き出す
次の4分具体例を選び、4つの見出しのメモにする
最後の1分最初の1文を声に出さずに確かめる

この方式は、練習の回数がそのまま力になります。新聞の記事やグラフを1つ選び、10分で準備して3分で話す練習を、週に1回続けてみましょう。

話すときの姿勢と声

内容が同じでも、話し方で伝わり方は大きく変わります。顔を上げて、聞いている先生の方を見て話しましょう。声は、教室のいちばん後ろの人に届けるつもりで少し大きめに出します。大事なところの前で1秒だけ間を空けると、聞く人がそこに注目しやすくなります。

質疑応答と口頭試問の準備

1. 聞かれそうな質問を10個書き出す

プレゼンのあとには、内容についての質問が出ることが多いです。「なぜそのテーマを選んだのか」「その方法の弱いところは何か」「入学後にどう学びを深めたいか」など、聞かれそうな質問を10個書き出し、それぞれ30秒で答える練習をしましょう。

2. 志望理由書の内容を、くわしく説明できるようにする

志望理由書をもとにした口頭試問では、書いた内容について「もう少しくわしく教えてください」と聞かれます。志望理由書の1段落ごとに、書かなかった具体的な場面や数字を1つずつ用意しておくと、落ち着いて答えられます。志望理由書の見直し方は、志望理由書でよくある失敗7つで説明しています。

3. 教科の口頭試問は、教科書の基本を説明する練習をする

教科の口頭試問では、難しい問題よりも、教科書に出てくる基本的な用語や考え方を、自分の言葉で説明できるかが見られることが多いです。志望学部に関わる教科の教科書を読み、太字の用語を1つずつ、30秒で説明する練習をしましょう。

本番の3週間前からの予定の例

時期やること
3週間前原稿を書く。聞かれそうな質問を10個書き出す
2週間前時間を計って話す練習。原稿をキーワードのメモにする
1週間前人に聞いてもらい、質問をしてもらう。録画して見直す
前日新しいことは足さず、メモを見ながら1回通して話す

つまずきやすい点

いちばん多いのは、原稿づくりに時間をかけすぎて、声に出す練習が足りなくなることです。原稿は7割の出来で一度声に出してみると、直すところがすぐに分かります。

もう1つは、調べたことを全部入れようとして、話が散らばってしまうことです。結論を支える具体例は2つまでにしぼりましょう。入れられなかった調べものは、質疑応答で聞かれたときに話す材料として取っておけば、無駄にはなりません。

答えに詰まったときに黙ってしまうのも、よくあるつまずきです。分からない質問には、「今は分かりませんが、〜だと考えます」と、知っている範囲で考えを話しましょう。質問が聞き取れなかったときは、「もう一度お願いします」と聞き返してかまいません。

学年ごとの考え方

高校1年生・高校2年生は、探究や授業の発表の機会を、プレゼンの練習として使いましょう。発表のたびに時間を計り、先生や友だちから質問をもらう経験を重ねておくと、高校3年生の準備が楽になります。高校3年生は、出願した大学のプレゼンや口頭試問の形式を確かめ、本番の3週間前から準備を始めます。面接全体の準備は、総合型選抜の面接でよく聞かれることで説明しています。

マスネットではこう進めます

オンライン学習塾マスネットの総合型選抜・学習伴走コースでは、生徒さんが書いた原稿をもとに、構成と事実の確認を行い、時間を計った練習と質疑応答の練習を重ねます。高校3年生は、追加メニューで模擬面接2回(回答と改善点の記録つき)を受けることもできます。くわしくは料金をご覧ください。

よくある質問

Q. プレゼンの原稿は、暗記したほうがいいですか?

A. 丸暗記はおすすめしません。4つの見出しとキーワードだけのメモにして、メモを見ながら話せるように練習すると、言葉が少し変わっても話を続けられます。

Q. スライドは何枚くらい作ればいいですか?

A. 大学の指定に従うのが前提ですが、3分なら4〜6枚が目安です。1枚に1つのことだけを書き、話す時間に合わせて枚数を決めましょう。

Q. 口頭試問で、分からない問題が出たらどうすればいいですか?

A. 黙らずに、分かるところまで考えを話しましょう。大学の先生は、正解だけでなく、どう考えたかも見ています。

Q. オンラインのプレゼンでは、何に気をつければいいですか?

A. カメラの高さを目線に合わせ、声が聞き取りやすいかを事前に確かめておきましょう。画面を共有する場合は、操作の練習もしておくと安心です。

Q. 緊張して早口になってしまいます。

A. 原稿を制限時間の9割で終わる長さにしておくと、ゆっくり話しても時間内に収まります。最初の1文だけは、特にゆっくり話すと決めておくと落ち着きやすくなります。

まとめ

総合型選抜のプレゼンは、結論・理由・具体例・まとめの順に組み立て、1分300字を目安に原稿の長さを決めて、時間を計りながら練習します。口頭試問は、志望理由書の内容と学部に関わる教科の基本を、自分の言葉で説明できるようにしておきましょう。2027年度入試から面接は原則必須になるので、本番の3週間前から、原稿・質疑応答・録画の順で準備を進めます。

出典・参考にした資料