私立大学の総合型選抜 倍率ランキング【2026年度】上位20校と倍率の分布
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2026年度入試の私立大学の総合型選抜で、合格者が30人以上の大学のうち倍率がもっとも高かったのは、甲南大学の5.9倍でした。次いで兵庫医科大学の5.8倍、成城大学の5.7倍、早稲田大学の5.5倍が続きます。一方で、合格者が10人以上の私立大学468校を見ると、約3分の2の大学は倍率が1.5倍未満でした。オンライン学習塾マスネットが、河合塾の資料をもとに、私立大学の倍率ランキングと倍率の分布、数字の読み方を説明します。
「総合型選抜の倍率が高い私立大学はどこですか」
総合型選抜を考えている生徒さんや保護者様から、よく聞かれる質問です。
総合型選抜の倍率は、大学によって大きく違います。5倍を超える大学がある一方で、多くの大学は1倍台です。全体の分布を知っておくと、志望校の倍率が高いのか低いのかを、落ち着いて判断できるようになります。国公立大学の倍率は、国公立大学の総合型選抜 倍率ランキングにまとめています。
このランキングの見方
数字は、河合塾が公表した「私立大 総合型選抜 大学別入試結果(9/4現在)」によるものです。資料は、2025年度と2026年度の志願者数・合格者数を公表した大学を集めたもので、募集人員には河合塾が推定した数字も含まれています。
| 用語 | この記事での意味 |
|---|---|
| 倍率 | 志願者数÷合格者数(資料と同じ計算) |
| ランキングの対象 | 2026年度の合格者が30人以上の私立大学 |
| 倍率の分布の対象 | 2026年度の合格者が10人以上の私立大学468校 |
合格者が少ない大学は、数人の違いで倍率が大きく変わるため、ランキングでは合格者30人以上の大学にしぼりました。数字は、大学のすべての学部と方式を合わせたものです。
私立大学の倍率ランキング(2026年度)
| 順位 | 大学 | 募集人員 | 志願者数 | 合格者数 | 倍率 | 前年度の倍率 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 甲南大学 | 357人 | 5,899人 | 1,002人 | 5.9倍 | 5.1倍 |
| 2 | 兵庫医科大学 | 47人 | 308人 | 53人 | 5.8倍 | 5.4倍 |
| 3 | 成城大学 | 50人 | 855人 | 149人 | 5.7倍 | 6.8倍 |
| 4 | 早稲田大学 | 235人 | 1,997人 | 364人 | 5.5倍 | 5.0倍 |
| 5 | 森ノ宮医療大学 | 300人 | 3,330人 | 658人 | 5.1倍 | 3.5倍 |
| 6 | 国際基督教大学 | 75人 | 406人 | 81人 | 5.0倍 | 3.1倍 |
| 7 | 嵯峨美術大学 | 117人 | 364人 | 77人 | 4.7倍 | 5.5倍 |
| 8 | 昭和医科大学 | 60人 | 293人 | 65人 | 4.5倍 | 3.9倍 |
| 9 | 立教大学 | 313人 | 3,181人 | 715人 | 4.4倍 | 4.3倍 |
| 10 | 慶應義塾大学 | 280人 | 1,398人 | 317人 | 4.4倍 | 3.6倍 |
| 11 | 神奈川大学 | 744人 | 4,957人 | 1,170人 | 4.2倍 | 2.0倍 |
| 12 | 藤田医科大学 | 83人 | 531人 | 126人 | 4.2倍 | 3.7倍 |
| 13 | 東洋大学 | 989人 | 19,898人 | 4,828人 | 4.1倍 | 2.5倍 |
| 14 | 明治大学 | 223人 | 1,110人 | 284人 | 3.9倍 | 3.3倍 |
| 15 | 青山学院大学 | 94人 | 674人 | 173人 | 3.9倍 | 3.7倍 |
| 16 | 法政大学 | 215人 | 1,400人 | 360人 | 3.9倍 | 2.9倍 |
| 17 | 学習院大学 | 20人 | 247人 | 66人 | 3.7倍 | 3.5倍 |
| 18 | 順天堂大学 | 693人 | 3,608人 | 975人 | 3.7倍 | 3.5倍 |
| 19 | 成蹊大学 | 99人 | 461人 | 127人 | 3.6倍 | 3.3倍 |
| 20 | 京都精華大学 | 518人 | 2,616人 | 724人 | 3.6倍 | 3.5倍 |
倍率が同じ大学は、小数第2位まで計算して順位をつけています。上位20校のうち、18校で倍率が前年度より上がりました。
ランキングの特徴
1. 上位には、さまざまな種類の大学が並ぶ
上位20校には、早稲田大学や慶應義塾大学、MARCHの大学のような大規模な大学に加えて、兵庫医科大学や藤田医科大学などの医療系の大学、嵯峨美術大学や京都精華大学などの芸術系の大学も入りました。倍率が高い理由は、大学によって違います。募集人員が少ない、志願者が多い、併願できる方式が多いなど、いくつかの理由が重なっていることもあります。
2. 志願者が大きく増えて、倍率が上がった大学がある
神奈川大学は、志願者が867人から4,957人へ大きく増え、倍率は2.0倍から4.2倍に上がりました。東洋大学も、志願者が1,334人から19,898人に増え、倍率は2.5倍から4.1倍に上がっています。志願者がこれほど大きく変わるときは、方式の新設や選考の変更が関わっていることが多くあります。東洋大学と神奈川大学の動きは、総合型選抜の志願者が増えた大学・減った大学でも説明しています。
3. 甲南大学は、志願者が多く倍率も高い
1位の甲南大学は、志願者が5,899人と多く、合格者1,002人に対して倍率は5.9倍でした。前年度の5.1倍からさらに上がっています。甲南大学の数字は、日東駒専・産近甲龍の総合型選抜 倍率まとめでもくわしく紹介しています。
私立大学の倍率の分布
ランキングの上位は5倍前後ですが、私立大学全体を見ると、倍率の分布は大きく違います。
| 倍率 | 大学数 | 割合 |
|---|---|---|
| 5倍以上 | 9校 | 約2% |
| 3倍以上5倍未満 | 27校 | 約6% |
| 2倍以上3倍未満 | 54校 | 約12% |
| 1.5倍以上2倍未満 | 65校 | 約14% |
| 1.5倍未満 | 313校 | 約67% |
| 合計 | 468校 | 100% |
合格者が10人以上の私立大学468校のうち、倍率が3倍以上の大学は36校で、全体の1割に満たない数でした。反対に、約3分の2にあたる313校は、倍率が1.5倍未満です。ランキングの上位の大学だけを見ると、総合型選抜はとても倍率が高い入試に見えますが、私立大学全体では、倍率が1倍台の大学が多いことが分かります。倍率が1倍台の大学では、志願者の多くが合格している一方で、出願の条件を満たした人だけが志願していることにも注意が必要です。評定平均や英語資格の条件、事前の面談やエントリーなど、出願までの段階で受験生がしぼられている方式もあります。
数字から分かること
1. 倍率は大学によって大きく違う
同じ私立大学の総合型選抜でも、5倍を超える大学から1倍台の大学まで、大きな差があります。志望校の倍率がどのくらいの位置にあるかを知っておくと、準備の計画を立てやすくなります。
2. 倍率が低くても、準備は必要
倍率が1倍台でも、出願の条件(評定平均、英語資格など)を満たしていなければ出願できません。書類や面接で、大学が求める学生の姿に合っているかも確かめられます。倍率が低いことは、準備が少なくてよいという意味ではありません。
3. 倍率は年によって動く
神奈川大学や東洋大学のように、1年で倍率が大きく変わる大学もあります。前年度の倍率が低かった大学に志願者が集まり、次の年に倍率が上がることもあります。1年分の数字だけで判断せず、数年分の数字と今年度の募集要項を確かめましょう。
倍率を見るときに確かめたいこと
| 確かめること | 理由 |
|---|---|
| 学部・方式ごとの倍率 | 大学全体の倍率と、志望する学部・方式の倍率は違うことがある |
| 出願の条件 | 条件が厳しい方式は、志願者が限られ、倍率が低く見えることがある |
| 専願か併願か | 併願できる方式は志願者が集まりやすい |
| 選考の内容 | 書類・面接・小論文・学力試験など、何で評価されるか |
| 数年分の変化 | 1年だけ高い・低いのか、毎年同じ傾向なのか |
保護者様にお願いしたいこと
倍率のランキングは話題になりやすい数字ですが、志望校を倍率で決めるのは避けましょう。生徒さんが学びたいことと、大学の学びが合っているかが、いちばん大切です。倍率が高い大学を志望する場合は、一般選抜との併願も含めて、受験の計画を家族で話し合っておくと安心です。受験校の組み合わせ方は、受験校の組み合わせ表の作り方で説明しています。
学年ごとの考え方
高校1年生・高校2年生は、倍率の数字より、評定平均を保つことと、学びたい分野を見つけることを優先しましょう。志望校の候補が出てきたら、前年度の募集要項で出願の条件を確かめておきます。高校3年生は、志望する学部・方式の倍率を数年分確かめ、一般選抜との併願も含めて受験の計画を立てます。
マスネットではこう進めます
オンライン学習塾マスネットの総合型選抜・学習伴走コースでは、志望校の募集要項を一緒に確かめ、評定・英語資格・書類・面接の準備を、月4回の授業の中で毎月配分し直します。一般選抜との併願にも対応しています。くわしくはコースの特徴をご覧ください。
よくある質問
Q. 総合型選抜の倍率がいちばん高い私立大学はどこですか?
A. 2026年度入試で、合格者30人以上の私立大学のうち倍率がもっとも高かったのは、甲南大学の5.9倍でした。合格者が少ない大学を含めると、さらに倍率が高い大学もあります。
Q. 私立大学の総合型選抜の倍率は、平均でどのくらいですか?
A. 資料で2年度とも数字が分かる私立大学483校を合わせると、約2.0倍でした。ただし、合格者10人以上の468校のうち約3分の2は、倍率が1.5倍未満です。
Q. 倍率が1倍台の大学なら、必ず合格できますか?
A. 必ず合格できるわけではありません。出願の条件や選考の内容を満たす準備が必要です。
Q. 学部ごとの倍率は、どこで確かめられますか?
A. 多くの大学が、ホームページで前年度の入試結果を学部・方式ごとに公表しています。募集要項とあわせて確かめましょう。
Q. 倍率が高い大学を受けるときに、気をつけることはありますか?
A. 一般選抜との併願を考えておくことが大切です。総合型選抜の準備と、一般選抜の勉強を並行して進めましょう。
まとめ
2026年度入試の私立大学の総合型選抜で、合格者30人以上の大学のうち倍率がもっとも高かったのは甲南大学の5.9倍で、兵庫医科大学5.8倍、成城大学5.7倍、早稲田大学5.5倍が続きました。一方で、合格者10人以上の私立大学468校のうち、約3分の2は倍率1.5倍未満です。倍率は大学や年によって大きく違うため、志望する学部・方式の数字と、出願の条件や選考の内容を、必ず募集要項で確かめましょう。
出典・参考にした資料
- 河合塾「私立大 総合型選抜 大学別入試結果(9/4現在)」(Kei-Net掲載)