受験校の組み合わせ表の作り方|総合型選抜と一般選抜を併願するご家庭へ
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総合型選抜と一般選抜を併願するときは、受験する大学を1枚の表にまとめ、方式・専願か併願か・試験日・合格発表日・入学手続きの締め切りを並べて確かめましょう。専願の方式に合格すると、ほかの大学に進めないことがあります。入学手続きの締め切りの順番は、入学金などの費用にも関わる大切な点です。オンライン学習塾マスネットでは、高校3年生の生徒さんと一緒に受験校の表を作り、保護者様とも共有しています。
「受ける大学が増えてきて、日程が分からなくなりました」
高校3年生の保護者様から、よく聞く言葉です。
総合型選抜と一般選抜を併願すると、受ける大学や方式が増え、出願の締め切り、試験日、合格発表日、入学手続きの締め切りが、秋から春まで続きます。大学ごとに書類や案内を見ていると、全体の流れがつかみにくくなります。受験校を1枚の表にまとめておくと、日程の重なりや、確かめておくべき条件に気づきやすくなります。
総合型選抜と一般選抜の両方を準備するときの時間の分け方は、総合型選抜と一般選抜は両方準備できる?で説明しています。
受験校の組み合わせ表に入れる項目
| 項目 | 確かめること |
|---|---|
| 大学・学部 | 正式な名前と、受ける学科 |
| 方式 | 総合型選抜、学校推薦型選抜、一般選抜(共通テスト利用を含む) |
| 専願か併願か | 合格したら入学が条件か、ほかの大学と併願できるか |
| 出願の締め切り | 書類が必着か、消印有効か |
| 試験日 | ほかの大学の試験日と重なっていないか |
| 合格発表日 | ほかの大学の入学手続きの締め切りより前か後か |
| 入学手続きの締め切り | 入学金の納入と、書類の提出の締め切り |
| 受験料 | 方式ごとの受験料 |
このほかに、出願に必要な書類(調査書、推薦書、英語資格の証明書など)と、その準備の締め切りも書いておくと、書類の準備もれを防げます。表は、紙でも表計算ソフトでもかまいません。生徒さんと保護者様が同じ表を見られるようにしておくことが大切です。
組み合わせ表の例
日付と大学は、作り方を説明するための例です。
| 大学・方式 | 専願か併願か | 試験日 | 合格発表日 | 入学手続きの締め切り |
|---|---|---|---|---|
| A大学 総合型選抜 | 専願 | 10月下旬 | 11月上旬 | 11月下旬 |
| B大学 総合型選抜 | 併願できる | 11月中旬 | 12月上旬 | 12月中旬(一部は2月まで延納できる) |
| C大学 一般選抜 | 併願できる | 2月上旬 | 2月中旬 | 2月下旬 |
| D大学 一般選抜 | 併願できる | 2月中旬 | 2月下旬 | 3月上旬 |
このように並べると、「A大学に合格したら、B〜D大学は受けない」「B大学に合格した場合、C大学の発表より前に入学手続きの締め切りが来る」といった判断が、前もってできるようになります。
組み合わせ表を作る手順
| 手順 | やること |
|---|---|
| 1. 候補を書き出す | 受けたい大学・学部と方式を、総合型選抜・学校推薦型選抜・一般選抜に分けて書き出す |
| 2. 条件を確かめる | 前年度または今年度の募集要項で、専願か併願か、出願の条件を確かめる |
| 3. 日程を書き込む | 出願の締め切り、試験日、合格発表日、入学手続きの締め切りを書き込む |
| 4. 重なりを確かめる | 試験日の重なりや、発表日と締め切りの順番を確かめる |
| 5. 費用を合計する | 受験料、移動・宿泊の費用、入学金の支払いの予定を合計する |
| 6. 家族で共有する | 表を家族で見て、受ける大学を決める |
今年度の募集要項がまだ出ていない大学は、前年度の日程を仮に書いておき、募集要項が出たら書き直します。仮の日程は、色を変えるなどして、確定した日程と区別しておきましょう。
組み合わせを考えるときの3つのポイント
1. 専願の方式は、受ける順番を考える
総合型選抜には、合格したら必ず入学することを条件にする「専願」の方式が多くあります。専願の方式に合格すると、その後に受ける予定だった大学には進めません。専願で受けるのは、本当に第1志望の大学だけにしましょう。第1志望の大学が一般選抜でしか受けられない場合は、専願の総合型選抜を受けるかどうかを、家族でよく話し合っておく必要があります。
2. 入学手続きの締め切りの順番を確かめる
併願できる方式で合格した場合も、入学手続きの締め切りまでに入学金を納めないと、入学の資格を失うことがあります。第1志望の大学の発表より前に、別の大学の入学手続きの締め切りが来る場合は、入学金を納めておくかどうかを決める必要があります。大学によっては、入学金の一部を後から納める「延納」ができる場合もあります。募集要項で確かめておきましょう。費用の考え方は、総合型選抜の受験費用はいくら?で説明しています。
3. 難しさの違う大学を組み合わせる
一般選抜では、合格の可能性に幅をもたせて、受験校を組み合わせるのが一般的です。
| 位置づけ | 考え方 |
|---|---|
| 挑戦する大学 | 第1志望。今の成績では届くか分からないが、受けたい大学 |
| 実力に合う大学 | 模試の判定などから、合格の可能性が十分にある大学 |
| 確実に合格をねらう大学 | 合格の可能性が高く、入学してもよいと思える大学 |
「確実に合格をねらう大学」も、入学してもよいと思える大学を選ぶことが大切です。行きたいと思えない大学を受けても、合格したあとに迷うことになります。
総合型選抜の結果で、一般選抜の受験校を見直す
総合型選抜の結果は、多くの場合11月以降に出ます。結果が出たら、組み合わせ表を見直しましょう。
| 総合型選抜の結果 | 見直すこと |
|---|---|
| 第1志望に合格(専願) | 一般選抜の出願を取りやめる。入学手続きを進める |
| 併願できる方式で合格 | 一般選抜で受ける大学を、合格した大学より志望度が高い大学にしぼる |
| 不合格 | 一般選抜の受験校を確定する。ほかの総合型選抜・学校推薦型選抜の出願も確かめる |
私立大学の一般選抜の出願は、多くの場合1月ごろから始まります。総合型選抜の結果を待つ間も、一般選抜の受験校の候補を考えておくと、結果が出たあとに慌てずにすみます。切り替えの時期の考え方は、総合型選抜から一般選抜に切り替える時期は?で説明しています。
受験校の数の考え方
受験校の数は、多ければよいというものではありません。受験校が増えると、受験料や移動の費用がかさみ、試験が続くことで生徒さんの体力や勉強の時間も削られます。試験日が続く場合は、移動や宿泊の負担も考えましょう。一般選抜の試験は2月に集中するため、3日以上続けて試験を受ける予定になっていないかも確かめておくと安心です。
つまずきやすい点
いちばん多いのは、専願の方式であることを確かめずに出願してしまうことです。募集要項の出願資格の欄に「合格した場合は入学を確約できる者」などと書かれていないか、必ず確かめましょう。
次に多いのが、合格発表日と入学手続きの締め切りを見落とすことです。発表は大学のホームページで確かめる方式が多く、締め切りまでの日数が短い大学もあります。表に書いた締め切りは、家族のカレンダーにも書き込んでおきましょう。
保護者様にお願いしたいこと
受験校の組み合わせ表は、生徒さんと一緒に作ってください。保護者様には、特に次のことをお願いしたいと思います。
- 受験料と入学金の支払いの予定を、表とあわせて確かめる
- 専願の方式を受けるかどうかを、生徒さんと話し合って決める
- 合格発表日と入学手続きの締め切りを、家族のカレンダーに書く
- 遠方の大学を受ける場合は、移動と宿泊の予定を早めに確かめる
受ける大学を決めるのは生徒さん本人ですが、日程や費用の確認は、家庭の協力があると安心です。特に、入学金を納めるかどうかの判断は、短い期間で決めなければならないことがあります。どの大学に合格したら入学金を納めるかを、前もって家族で決めておくと、発表の日に慌てずにすみます。
学年ごとの考え方
高校1年生・高校2年生の保護者様は、総合型選抜に専願と併願の方式があること、入学手続きの締め切りが大学ごとに違うことを、知っておくだけで十分です。高校3年生は、夏までに総合型選抜の受験校を決め、秋には一般選抜の受験校の候補も含めた組み合わせ表を作りましょう。
マスネットではこう進めます
オンライン学習塾マスネットの総合型選抜・学習伴走コースでは、一般選抜との併願にも対応し、総合型選抜と一般選抜の準備を同じ計画の中で進めます。受験校の日程や条件を生徒さんと一緒に確かめ、毎授業後と毎月末に、保護者様へ進み具合を報告します。くわしくは指導体制をご覧ください。
よくある質問
Q. 専願と併願は、どこで確かめられますか?
A. 募集要項の出願資格の欄や、入試の方式の説明に書かれています。「入学を確約できる者」などの書き方があれば、専願の方式です。
Q. 受験校は、何校くらいが目安ですか?
A. 生徒さんの志望や体力、費用によって違います。試験日が続きすぎないか、費用が予定の中に収まるかを確かめて決めましょう。
Q. 総合型選抜で合格したら、一般選抜は受けなくてもいいですか?
A. 専願の方式で合格した場合は、入学が条件になっています。併願できる方式の場合は、合格した大学より志望度の高い大学だけを受けるかどうかを、生徒さんと話し合って決めましょう。
Q. 入学金を納めたあとに、別の大学に入学することはできますか?
A. できる場合もありますが、納めた入学金は多くの場合返ってきません。入学手続きの締め切りの順番を、事前に確かめておきましょう。
Q. 組み合わせ表は、いつ作ればいいですか?
A. 総合型選抜の受験校が決まる高校3年生の夏ごろに作り始め、秋に一般選抜の候補を加えるのがおすすめです。
まとめ
総合型選抜と一般選抜を併願するときは、受験校を1枚の表にまとめ、方式・専願か併願か・試験日・合格発表日・入学手続きの締め切りを並べて確かめましょう。専願の方式は合格したら入学が条件になるため、第1志望の大学だけで受けることが大切です。入学手続きの締め切りの順番と費用を家族で確かめ、総合型選抜の結果が出たら、表を見直して一般選抜の受験校を決めましょう。
出典・参考にした資料
- 文部科学省「令和9年度大学入学者選抜実施要項」(令和8年5月27日付け通知)