総合型選抜の受験費用はいくら?一般選抜と併願したときの総額の出し方
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総合型選抜の受験費用は、受験料のほかに、試験会場までの交通費・宿泊費、英語資格の検定料、オープンキャンパスへの交通費などがかかります。一般選抜と併願すると、共通テストの検定料(3教科以上で18,000円)や私立大学の一般選抜の受験料が加わり、合格した大学の入学金の納入が重なることもあります。オンライン学習塾マスネットでは、受験校が決まった時点で、保護者様と一緒に出願と納入の予定を確かめています。
この記事の要点
- 受験費用は「受験料」「交通費・宿泊費」「準備にかかる費用」「入学手続きの費用」の4つに分けて考えると、漏れがなくなります
- 2027年度入試の共通テストの検定料は、3教科以上で18,000円、2教科以下で12,000円です。国立大学の受験料(検定料)は、多くの大学で17,000円です
- 総合型選抜と一般選抜を併願するときは、入学手続きの締め切りの順番を確かめ、入学金を二重に納める可能性があるかを先に確かめておきましょう
「全部でいくらかかるのか、見当がつきません」
高校3年生の夏から秋にかけて、保護者様からよく聞かれる言葉です。
総合型選抜は、9月の出願から始まり、一般選抜は2月から3月まで続きます。半年以上にわたって、受験料、交通費、入学手続きの費用が少しずつかかるため、気づいたときには思っていたより大きな金額になっていることがあります。受験校が決まったら、早めに総額の見通しを立てておくと安心です。
受験費用は、4つに分けて考える
| 費用の種類 | 主な中身 |
|---|---|
| 受験料 | 総合型選抜・一般選抜の受験料、共通テストの検定料 |
| 交通費・宿泊費 | 試験会場までの交通費、前日に泊まる場合の宿泊費 |
| 準備にかかる費用 | 英語資格の検定料、オープンキャンパスへの交通費、調査書の発行手数料など |
| 入学手続きの費用 | 合格した大学の入学金、授業料などの納入 |
「受験料」だけを見て予算を立てると、ほかの3つが抜けてしまいます。特に入学手続きの費用は金額が大きいので、早めに確かめておきましょう。
受験料と検定料の目安
共通テストの検定料
大学入試センターによると、2027年度入試(2027年1月実施)の共通テストの検定料は、3教科以上を受ける場合が18,000円、2教科以下の場合が12,000円です。成績の閲覧を希望する場合は、別に300円がかかります。2027年度入試の出願は、2026年10月2日で締め切られています。
国立大学の受験料
国立大学の受験料(検定料)は、多くの大学で17,000円です。総合型選抜でも、同じ金額の大学が多くあります。公立大学は、大学によって金額が違います。地元の出身者とそれ以外で、入学金の金額を分けている公立大学もあるので、あわせて確かめておきましょう。
私立大学の受験料
私立大学の受験料は、大学・方式によって違います。一般選抜では1回3万円台の大学が多く、共通テストの点数を使う方式はそれより安いことが多いです。総合型選抜も3万5千円前後の大学が多いですが、大学ごとに募集要項で確かめましょう。同じ大学の複数の学部を受けると、受験料が割り引かれる大学もあります。
総額の出し方
受験校の候補が決まったら、次の表を埋めてみましょう。
| 項目 | 回数・校数 | 1回あたりの金額 | 合計 |
|---|---|---|---|
| 総合型選抜の受験料 | 校 | 円 | 円 |
| 共通テストの検定料 | 1回 | 18,000円(3教科以上) | 円 |
| 国公立大学の一般選抜の受験料 | 校 | 円 | 円 |
| 私立大学の一般選抜の受験料 | 回 | 円 | 円 |
| 交通費・宿泊費 | 回 | 円 | 円 |
| 英語資格の検定料 | 回 | 円 | 円 |
計算の例
例えば、総合型選抜で国立大学1校(17,000円)と私立大学1校(受験料3万5千円と仮定)を受け、一般選抜で共通テスト(18,000円)と私立大学3回(1回3万5千円と仮定)を受ける場合、受験料と検定料だけで175,000円になります。ここに、交通費や宿泊費、成績閲覧などの手数料が加わります。
数字は仮の例です。実際の金額は、必ず各大学の募集要項で確かめてください。
入学手続きの費用と、二重払いに気をつける
合格した大学に入学する場合、入学金と授業料などを、決められた締め切りまでに納めます。文部科学省の調査では、令和7年度に私立大学(学部)へ入学した人の初年度の平均は、入学料が240,365円、授業料が968,069円でした。国立大学の入学料(標準額)は282,000円です。
総合型選抜と一般選抜を併願するときに気をつけたいのが、入学手続きの締め切りの順番です。先に合格した大学の入学手続きの締め切りが、ほかの大学の合格発表より前にある場合、入学金を納めてから、後で別の大学に進むことになると、入学金が返ってこないことがあります。多くの大学では、入学を辞退した場合、入学金は返還されず、授業料などは決められた期限までに辞退すれば返還されます。返還の決まりは大学ごとに違うので、募集要項で確かめましょう。
月ごとの支払いの予定の例
支払いは、高校3年生の9月から翌年の3月まで続きます。次の表は、総合型選抜と一般選抜を併願する場合の例です。
| 時期 | 主な支払い |
|---|---|
| 9月 | 総合型選抜の受験料、共通テストの検定料 |
| 10〜11月 | 第1次選考・第2次選考の交通費、総合型選抜で合格した場合の入学手続き |
| 12〜1月 | 私立大学の一般選抜の受験料、国公立大学の出願 |
| 2月 | 試験会場までの交通費・宿泊費、私立大学の入学手続き |
| 3月 | 国公立大学の入学手続き |
総合型選抜で合格した場合の入学手続きの締め切りは、11月から12月になることが多く、一般選抜の結果が出る前に納入が必要になることがあります。
費用を抑えるためにできること
費用を抑える方法もあります。共通テストの点数を使う方式は、受験料が安く、会場に行かなくてよい場合が多いです。地方に試験会場を設けている私立大学なら、近くの会場を選ぶと交通費と宿泊費を減らせます。同じ大学の複数の学部を受ける場合の割引も確かめておきましょう。宿泊が必要な場合は、受験校が決まったらすぐに予約しておくと安心です。
つまずきやすい点
いちばん多いのは、交通費と宿泊費を見落とすことです。試験会場が遠い場合は、前日に泊まるかどうかで費用が大きく変わります。総合型選抜は、第1次選考と第2次選考で2回会場に行く方式もあるので、日程と会場を確かめておきましょう。
次に多いのが、出願の時期がずれているため、支払いの予定を立てにくいことです。9月の総合型選抜の出願、9月から10月の共通テストの出願、1月の私立大学の出願と、支払いは半年近く続きます。月ごとに支払いの予定を書き出しておくと、慌てずにすみます。
支払いの方法にも気をつけましょう。インターネット出願では、クレジットカードやコンビニエンスストアでの支払いが多く、支払いごとに手数料がかかることがあります。共通テストも、2027年度入試では支払い方法にかかわらず手数料がかかるとされています。
保護者様にお願いしたいこと
受験費用は、生徒さんだけでは把握しにくいものです。受験校の候補が決まったら、生徒さんと一緒に上の表を埋め、出願の締め切りと支払いの方法を家族のカレンダーに書き込んでください。受験校の数を決めるときは、費用だけで減らすのではなく、どの大学が本当に行きたい大学なのかを生徒さんと話しながら決めると、納得して受験に臨めます。
学年ごとの考え方
高校1年生・高校2年生の保護者様は、オープンキャンパスへの交通費や、英語資格の検定料など、受験の前から少しずつかかる費用を見込んでおきましょう。高校3年生の保護者様は、夏休みのうちに受験校の候補と総額の見通しを立て、秋からの支払いの予定を作っておくと安心です。
マスネットではこう進めます
オンライン学習塾マスネットの総合型選抜・学習伴走コースは、一般選抜との併願にも対応しています。受験校の候補が決まったら、出願と入学手続きの締め切りを一緒に確かめ、総合型選抜と一般選抜の予定を1つの表にまとめます。毎授業後と毎月末には、保護者様へ進み具合を報告します。コースの費用は、料金をご覧ください。併願の時間の分け方は、総合型選抜から一般選抜に切り替える時期は?で説明しています。
よくある質問
Q. 総合型選抜は、一般選抜より費用がかかりますか?
A. 受験料だけを見ると、大きくは変わらないことが多いです。ただ、オープンキャンパスへの参加や、第1次選考・第2次選考で会場に2回行く方式があるなど、交通費がかかることがあります。
Q. 総合型選抜で合格したら、共通テストの検定料は返ってきますか?
A. 一度納めた共通テストの検定料は、原則として返ってきません。共通テストを課す方式で合格した場合は、共通テストを受ける必要があります。
Q. 受験料の割引はありますか?
A. 同じ大学の複数の学部や方式を受けると、受験料が割り引かれる私立大学があります。募集要項の受験料のページで確かめてください。
Q. 入学金を納めたあとで、別の大学に進むことはできますか?
A. できますが、多くの大学では入学金は返ってきません。入学手続きの締め切りと、ほかの大学の合格発表の日を並べて、先に確かめておきましょう。
Q. 受験校は何校くらいが一般的ですか?
A. 決まった数はありません。総合型選抜と一般選抜を合わせて、行きたい大学と、確実に合格を目指せる大学のバランスで決めましょう。費用の見通しを立ててから校数を決めると安心です。
まとめ
総合型選抜の受験費用は、受験料・交通費と宿泊費・準備にかかる費用・入学手続きの費用の4つに分けて考えます。一般選抜と併願すると、共通テストの検定料(3教科以上18,000円)や私立大学の受験料が加わり、入学金の納入が重なることもあります。受験校が決まったら総額の表を埋め、入学手続きの締め切りの順番を先に確かめておきましょう。
出典・参考にした資料
- 文部科学省「私立大学等の令和7年度入学者に係る学生納付金等調査結果について」
- 大学入試センター「大学入学共通テスト」