総合型選抜から一般選抜に切り替える時期は?9月・11月・12月の判断の目安
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総合型選抜から一般選抜への切り替えは、9月の共通テストの出願、11月の総合型選抜の結果、12月の私立大学の出願準備の3つの時期に判断します。ただ、切り替えを決めてから一般選抜の勉強を始めるのでは、ほとんどの場合に間に合いません。最初から両方を準備しておき、時期ごとに重心を移すのが基本です。オンライン学習塾マスネットでは、高校3年生の秋の予定を保護者様とも共有し、判断の時期を先に決めています。
この記事の要点
- 判断の時期は、9月(共通テストに出願するか)、11月(総合型選抜の結果)、12月(私立大学の一般選抜の出願校)の3回です
- 総合型選抜の合格発表は11月以降、共通テストは1月中旬なので、結果を待ってから一般選抜の勉強を始めると時間が足りません
- 「切り替える」より「両方を準備して、時期ごとに重心を移す」と考えると、どちらの結果になっても慌てずにすみます
「総合型がだめだったら、そこから一般に切り替えて間に合いますか」
高校3年生の秋、保護者様からよく聞かれる質問です。
夏休みを書類と面接の準備に使い、9月に出願した。結果が出るまで、一般選抜の勉強に身が入らない。もし不合格だったら、そこから間に合うのか。こうした不安は、多くのご家庭で出てきます。答えは、「結果を待ってから始めるのでは厳しいが、両方を並行して準備していれば十分に間に合う」です。
なぜ「切り替え」ではなく「両方」なのか
文部科学省の大学入学者選抜実施要項では、総合型選抜の合格発表は11月1日以降と決められています。一方、2027年度入試の共通テストは2027年1月16日・17日に行われます。11月に結果が出てから一般選抜の勉強を始めると、共通テストまで2か月ほどしかありません。
さらに、共通テストの出願は2026年9月15日から10月2日までで、総合型選抜の結果が出る前に締め切られました。国公立大学の一般選抜や、共通テストを使う私立大学の入試を受けるには、この出願が必要です。総合型選抜の結果を待っていると、一般選抜で受けられる入試が限られてしまいます。
高校3年生の秋から春までの流れ
| 時期 | 総合型選抜 | 一般選抜 |
|---|---|---|
| 9月 | 出願 | 共通テストの出願(2026年は9月15日〜10月2日) |
| 10月 | 第1次選考(書類など) | 共通テストの科目の勉強を続ける |
| 11月 | 面接など・合格発表(11月1日以降) | 私立大学の過去問を始める |
| 12月 | 一部の大学で結果発表 | 私立大学の出願準備 |
| 1月 | 共通テストを課す方式は共通テストを受ける | 共通テスト(2027年は1月16日・17日)、私立大学の出願 |
| 2月 | 共通テストを課す方式の合格発表 | 私立大学の一般選抜、国公立大学の前期日程 |
日程は大学によって違うので、志望校の募集要項で確かめてください。特に共通テストを課す総合型選抜は、合格発表が2月になることもあります。
判断の3つの時期
1. 9月:共通テストに出願するか
国公立大学の一般選抜や、共通テストを使う私立大学の入試を受ける可能性が少しでもあるなら、共通テストには出願しておくのが安心です。出願しておけば、総合型選抜で合格したときに受けないこともできますが、出願しなかった場合に後から受けることはできません。高校2年生以下の保護者様は、高校3年生の9月に出願があることを、今から予定に入れておいてください。
2. 11月:総合型選抜の結果を見る
総合型選抜の結果が出たら、合格・不合格にかかわらず、その週のうちに次の予定を決めます。不合格だった場合は、一般選抜の受験校の候補を見直し、過去問の予定を立てます。合格した場合でも、入学までの課題や、共通テストを課す方式なら共通テストの準備が続きます。
3. 12月:私立大学の一般選抜の出願校を決める
私立大学の一般選抜は、1月に出願が始まる大学が多いです。12月のうちに受験校と日程を決め、受験料や移動の予定も確かめておきましょう。総合型選抜の結果を待っている大学がある場合は、合格したときと不合格だったときの両方の予定を作っておきます。2つの予定を紙に書いて並べておくと、結果が出た日に迷わず次の行動に移れます。
切り替えを考えるときの目安
| 見ること | 一般選抜の比重を上げる目安 |
|---|---|
| 総合型選抜の結果 | 第1次選考で不合格だった、または最終結果が不合格だった |
| 模試の結果 | 一般選抜の志望校で、合格の目安に届きつつある |
| 書類と面接の準備 | 出願したい大学の書類が、まだ形になっていない |
総合型選抜と一般選抜を、どちらか一方に決めてしまう必要はありません。目安に当てはまるものが増えてきたら、勉強時間の配分を一般選抜に寄せていきます。両方の準備の時間の分け方は、総合型選抜と一般選抜は両方準備できる?で説明しています。
一般選抜の勉強を止めないための時間の分け方
総合型選抜の準備と一般選抜の勉強は、時期によって配分を変えます。次は、高校3年生の秋の1週間の配分の例です。
| 時期 | 総合型選抜の準備 | 一般選抜の勉強 |
|---|---|---|
| 9月(出願まで) | 5割(書類の仕上げ) | 5割 |
| 10月(第1次選考〜面接前) | 3割(面接・小論文の練習) | 7割 |
| 11月(結果が出るまで) | 2割(面接の直前の練習) | 8割 |
| 結果が出た後 | 合格なら入学前の課題 | 不合格なら10割 |
面接の直前の週だけは、総合型選抜の準備を増やしてかまいません。大切なのは、一般選抜の勉強を0にする週を作らないことです。
私立大学の一般選抜に出願するときに確かめること
12月に私立大学の出願校を決めるときは、次のことを確かめておきましょう。
- 出願期間と試験日。試験日が重なっていないか
- 合格したときの入学手続きの締め切り。ほかの大学の合格発表より前に、入学金を納める必要がないか
- 共通テストの点数を使う方式があるか。共通テストに出願していれば選べる
- 試験会場。地方会場で受けられる大学もある
特に入学手続きの締め切りは、受験料とは別に費用がかかることがあるので、保護者様にも一緒に確かめていただくと安心です。
つまずきやすい点
いちばん多いのは、総合型選抜の結果を待つ間に、一般選抜の勉強が止まってしまうことです。出願から結果が出るまでの2か月を、「待つ時間」ではなく「一般選抜の準備を進める時間」と決めておきましょう。
次に多いのが、不合格の知らせを受けて、気持ちを立て直すのに時間がかかることです。結果が出る前に、「不合格だったら次の週からこの予定で進める」と決めておくと、落ち込んでも動き出しやすくなります。
もう1つは、総合型選抜の志望校と、一般選抜の志望校がばらばらになってしまうことです。総合型選抜で志望した学部と同じ系統の学部を、一般選抜でも候補に入れておくと、志望理由書のために調べたことが一般選抜の志望校選びにも生かせます。受験校の候補は、高校3年生の夏休みのうちに、総合型選抜と一般選抜の両方で書き出しておきましょう。
保護者様にお願いしたいこと
高校3年生の秋は、出願・面接・模試・定期テストが重なり、生徒さんの予定がいちばん詰まる時期です。保護者様には、出願の締め切り、受験料の支払い、試験日を家族のカレンダーにまとめていただくと安心です。結果が出た日は、合否の話より先に、「次の週は何をする?」と予定を一緒に確かめてください。
学年ごとの考え方
高校1年生・高校2年生は、総合型選抜を考えていても、一般選抜の勉強の土台を作っておく時期です。定期テストで評定を固めることが、そのまま一般選抜の基礎にもなります。高校3年生は、9月の共通テストの出願、11月の結果、12月の出願準備の3つの時期を、春のうちから予定表に書き込んでおきましょう。
マスネットではこう進めます
オンライン学習塾マスネットの総合型選抜・学習伴走コースは、一般選抜との併願にも対応しています。月4回の授業を、教科・書類・面接に毎月配分し直し、総合型選抜の結果が出る前後で、教科の比重を上げるなどの調整をします。毎授業後と毎月末には、保護者様へ進み具合を報告します。くわしくはコースの特徴をご覧ください。
よくある質問
Q. 共通テストの出願を忘れてしまいました。もう受けられませんか?
A. 出願期間を過ぎると、その年の共通テストは受けられません。共通テストを使わない私立大学の一般選抜は受けられるので、受験校を見直しましょう。
Q. 総合型選抜の準備で、一般選抜の勉強が遅れています。
A. 遅れを一度に取り戻そうとせず、一般選抜の志望校で配点が大きい科目から優先して進めましょう。過去問を1年分解いて、どこで点を落としているかを確かめるのが近道です。
Q. 総合型選抜で合格したら、共通テストは受けなくていいですか?
A. 共通テストを課す方式で受けた場合は、受ける必要があります。課さない方式で合格し、入学を決めた場合は、受けなくてもかまいません。
Q. 総合型選抜に専念したほうが、合格しやすくなりますか?
A. 書類と面接の準備に時間をかけられる一方で、不合格だったときの選択肢が少なくなります。一般選抜の勉強も続けておくほうが、どちらの結果になっても安心です。
Q. 第1次選考で不合格でした。何から始めればいいですか?
A. まず、一般選抜の受験校の候補と、それぞれの出願の締め切りを確かめましょう。そのうえで、過去問の予定を立て、配点の大きい科目から勉強時間を増やします。書類と面接の準備で調べた学部の知識は、一般選抜の志望校選びにも生かせます。
まとめ
総合型選抜から一般選抜への切り替えは、9月の共通テストの出願、11月の総合型選抜の結果、12月の私立大学の出願準備の3つの時期に判断します。総合型選抜の合格発表は11月以降で、共通テストは1月中旬なので、結果を待ってから一般選抜を始めるのでは時間が足りません。最初から両方を準備し、時期ごとに重心を移していきましょう。
出典・参考にした資料
- 文部科学省「令和9年度大学入学者選抜実施要項」(令和8年5月27日付け通知)
- 大学入試センター「大学入学共通テスト」