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総合型選抜の志願者が増えた大学・減った大学【2026年度】私立は2割増

公開日

2026年度入試の総合型選抜の志願者は、私立大学で大きく増えました。河合塾が公表した大学別入試結果のうち、前年と比べられる私立大学484校を合わせると、志願者は211,848人から260,950人へ、およそ2割(23%)増えています。一方、国公立大学は113大学を合わせて2%ほどの増加にとどまり、ほぼ横ばいでした。この記事では、オンライン学習塾マスネットが、志願者が増えた大学・減った大学をランキングにまとめ、数字の読み方を説明します。

この記事の要点

  • 2026年度の総合型選抜の志願者は、私立大学484校の合計で約23%増えました。志願者が増えた大学は309校、減った大学は168校です
  • 志願者がもっとも増えたのは東洋大学(1,334人→19,898人)で、神奈川大学(867人→4,957人)が続きます。入試方式や募集人員の変化が大きく影響しています
  • 国公立大学は113大学の合計で約2%の増加で、増えた大学と減った大学がほぼ半分ずつでした

「総合型選抜を受ける人は、増えているのですか」

総合型選抜を考え始めた保護者様から、よく聞かれる質問です。

学校の先生や周りのご家庭から「最近は総合型選抜で受ける人が多い」と聞いても、実際にどれくらい増えているのかは分かりにくいものです。大学ごとの数字を並べてみると、私立大学と国公立大学で、増え方に大きな違いがあることが分かります。

このランキングの見方

数字は、河合塾が公表した「私立大 総合型選抜 大学別入試結果(9/4現在)」と「国公立大 総合型選抜 大学別入試結果(6/19現在)」によるものです。2025年度と2026年度の志願者数が両方載っている大学を対象に、オンライン学習塾マスネットが合計と順位を計算しました。

用語この記事での意味
志願者数総合型選抜に出願した人数。学部・方式の合計
増えた数2026年度の志願者数から2025年度の志願者数を引いた数
前年比2026年度の志願者数÷2025年度の志願者数

資料に載っていない大学や、片方の年度しか数字がない大学は、集計に入っていません。また、一部の大学で合格者数の表示が崩れていたため、倍率は資料に載っている数字を使っています。

私立大学と国公立大学の全体の動き

区分集計した大学2025年度の志願者2026年度の志願者前年比増えた大学減った大学
私立大学484校211,848人260,950人123%309校168校
国公立大学113大学25,966人26,405人102%55大学56大学

私立大学では、3校に2校の割合で志願者が増えました。増えた人数は約4万9千人で、そのうち約1万9千人は東洋大学1校の増加です。東洋大学を除いても、私立大学全体の志願者は約15%増えています。

私立大学で志願者が増えた大学(増えた数)

順位大学2025年度2026年度増えた数前年比募集人員の変化
1東洋大学1,334人19,898人18,564人1,492%355人→989人
2神奈川大学867人4,957人4,090人572%474人→744人
3京都芸術大学8,478人10,224人1,746人121%780人→887人
4帝京大学10,788人12,359人1,571人115%1,868人→1,868人
5大東文化大学964人2,357人1,393人245%400人→418人
6拓殖大学1,118人2,096人978人187%366人→581人
7森ノ宮医療大学2,408人3,330人922人138%300人→300人
8東北芸術工科大学1,296人2,133人837人165%423人→501人
9日本大学3,382人4,123人741人122%1,230人→1,462人
10京都精華大学1,923人2,616人693人136%517人→518人

東洋大学と神奈川大学は、募集人員も大きく増えています。総合型選抜の中に新しい方式を作ったり、別の入試の枠を総合型選抜に移したりすると、志願者の数字は1年で大きく変わります。数字が大きく動いた大学は、入試方式に変更があったかどうかを、大学の発表で確かめておきましょう。

私立大学で志願者が多かった大学(2026年度)

順位大学志願者数募集人員倍率
1東洋大学19,898人989人4.1倍
2帝京大学12,359人1,868人3.2倍
3武庫川女子大学10,951人1,204人3.6倍
4京都芸術大学10,224人887人資料に記載なし
5甲南大学5,899人357人5.9倍
6帝京平成大学5,567人814人3.2倍
7神奈川大学4,957人744人4.2倍
8日本大学4,123人1,462人2.3倍

志願者が1万人を超えた大学が4校ありました。甲南大学は募集人員357人に対して志願者が5,899人で、倍率は5.9倍と高くなっています。

私立大学で志願者が減った大学(減った数)

順位大学2025年度2026年度減った数前年比
1武庫川女子大学12,756人10,951人1,805人86%
2東京都市大学1,347人755人592人56%
3大阪芸術大学1,496人1,243人253人83%
4同志社女子大学3,188人2,940人248人92%
5千里金蘭大学762人643人119人84%

武庫川女子大学は志願者が1,805人減りましたが、それでも1万人を超え、私立大学で3番目に多い志願者を集めています。

国公立大学で志願者が増えた大学・減った大学

増えた大学2025年度→2026年度減った大学2025年度→2026年度
横浜国立大学403人→845人東京科学大学1,102人→890人
信州大学72人→174人東北大学2,784人→2,590人
佐賀大学473人→570人香川大学394人→287人
京都大学385人→478人弘前大学874人→791人
茨城大学85人→177人滋賀大学216人→140人

国公立大学では、横浜国立大学(募集人員111人→188人)や信州大学(32人→70人)のように、募集人員を増やした大学で志願者が増えました。国公立大学の倍率は、国公立大学の総合型選抜 倍率ランキングにまとめています。

ランキングから分かること

1. 私立大学では、総合型選抜を受ける人が大きく増えている

私立大学484校の合計で約23%、東洋大学を除いても約15%の増加でした。総合型選抜を、一般選抜と並ぶ受験の方法として考える受験生が増えていることがうかがえます。

2. 募集人員の変化が、志願者の数を大きく動かす

志願者が大きく増えた大学の多くは、募集人員も増やしていました。総合型選抜の枠が広がると、出願を考える人も増えます。反対に、方式を変えたり枠を減らしたりした大学では、志願者が減ることがあります。

3. 国公立大学は横ばいで、大学ごとの差が大きい

国公立大学は全体で約2%の増加にとどまり、増えた大学と減った大学がほぼ同じ数でした。国公立大学の総合型選抜は、大学・学部ごとの条件や選考の方法の違いが大きいため、志望校ごとに数字を確かめることが大切です。

数字を見るときに気をつけたいこと

この記事の数字は、1つの大学の中の学部・方式をすべて合わせたものです。志願者が増えた大学でも、学部によっては減っていることがあります。また、同じ人が同じ大学の複数の方式に出願している場合、志願者数はその分多く数えられます。志望する学部・方式の数字は、大学のホームページの「入試結果」で確かめてください。

2027年度入試からは、文部科学省の実施要項で、総合型選抜と学校推薦型選抜では面接による評価を行うことが求められています。入試の方式が変わる大学もあるため、2026年度の数字がそのまま続くとは限りません。変更点は、2027年度入試から総合型選抜で面接が原則必須にで説明しています。

学年ごとの考え方

高校1年生・高校2年生は、受ける人が増えている今だからこそ、評定と活動の記録を早めに積み上げておくことが大切です。高校3年生は、志望校の新しい募集要項で、方式や面接の形式が変わっていないかを必ず確かめましょう。

マスネットではこう進めます

オンライン学習塾マスネットの総合型選抜・学習伴走コースでは、志望校の募集要項を一緒に確かめ、評定・英語資格・書類の準備を、高校1年生から出願までの計画に落とし込みます。どの学年から何を始めればよいかは、指導の流れをご覧ください。

よくある質問

Q. 総合型選抜の志願者が増えると、合格しにくくなりますか?

A. 募集人員が同じなら、倍率は上がりやすくなります。ただ、募集人員も増えている大学が多いので、志望する学部・方式の倍率を確かめて判断しましょう。

Q. 東洋大学の志願者は、なぜこんなに増えたのですか?

A. 資料からは理由までは分かりません。募集人員も355人から989人に増えているので、入試方式の変更などがあった可能性があります。大学の発表で確かめてください。

Q. 国公立大学の総合型選抜は、受ける人が少ないのですか?

A. 減っているわけではなく、全体ではほぼ横ばいです。ただ、私立大学に比べて募集人員が少ない大学が多く、倍率は大学によって大きく違います。

Q. 志願者が減った大学は、入りやすくなりますか?

A. 志願者が減っても、合格者数や選考の方法によって倍率は変わります。志願者数だけで判断せず、倍率と出願条件をあわせて確かめましょう。

Q. 2027年度入試も、志願者は増えそうですか?

A. 分かりません。2027年度入試から面接が原則必須になるなど、ルールが変わるため、方式を見直す大学もあります。入試が終わった後に公表される結果を確かめてください。

まとめ

2026年度入試の総合型選抜の志願者は、私立大学484校の合計で約23%増え、東洋大学(18,564人増)や神奈川大学(4,090人増)が大きく伸びました。国公立大学は113大学の合計で約2%の増加にとどまっています。数字は学部・方式を合わせたもので、方式や募集人員の変更でも大きく動くため、志望する学部の結果と最新の募集要項を必ず確かめましょう。

出典・参考にした資料