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地方の私立大学の総合型選抜 倍率まとめ【2026年度】東北・東海・中四国・九州

公開日

2026年度入試で、東北・東海・中国四国・九州の主な私立20大学の総合型選抜は、志願者13,999人に対して合格者7,515人で、倍率は約1.9倍でした。前年度の約1.7倍から少し上がっています。地域別では、九州の6大学で志願者が約26%増え、倍率は約1.9倍から約2.3倍に上がりました。大学別では、名城大学3.2倍、九州産業大学2.9倍、福岡大学2.8倍などが高めです。オンライン学習塾マスネットが、河合塾の資料をもとに、地域ごとの数字と読み方を説明します。

「地元の私立大学の総合型選抜は、どのくらいの倍率ですか」

首都圏や関西以外に住む生徒さんや保護者様から、よく聞かれる質問です。

大学受験の情報は、首都圏や関西の大学についてのものが多く、地元の私立大学の総合型選抜の様子は分かりにくいことがあります。地方の私立大学にも、地域で多くの卒業生が活躍している大学や、総合型選抜に力を入れている大学が多くあります。地域ごとに、実際の数字を見てみましょう。首都圏・関西の大学の数字は、早慶・MARCH・関関同立の総合型選抜 倍率まとめや日東駒専・産近甲龍の総合型選抜 倍率まとめにまとめています。

このまとめの見方

数字は、河合塾が公表した「私立大 総合型選抜 大学別入試結果(9/4現在)」によるものです。資料は、2025年度と2026年度の志願者数・合格者数を公表した大学を集めたもので、募集人員には河合塾が推定した数字も含まれています。

用語この記事での意味
主な私立20大学資料に載っている地方の私立大学から、総合型選抜の志願者が多い大学や、地域でよく知られた大学を中心に、オンライン学習塾マスネットが選んだ20大学
倍率志願者数÷合格者数(資料と同じ計算)
合計の倍率各大学の数字を足して、オンライン学習塾マスネットが計算

この記事で取り上げていない大学にも、総合型選抜を行う大学は多くあります。数字は、大学のすべての学部と方式を合わせたものです。

地域ごとの合計(2026年度)

地域大学数志願者数合格者数倍率前年度の倍率志願者の増減
北海道・東北3校1,996人1,283人1.6倍1.6倍約7%増
東海7校4,553人2,206人2.1倍2.0倍約5%増
中国・四国4校3,073人2,108人1.5倍1.4倍約11%増
九州6校4,377人1,918人2.3倍1.9倍約26%増
合計20校13,999人7,515人1.9倍1.7倍約12%増

4つの地域すべてで、志願者が前年度より増えました。特に九州は、志願者が3,473人から4,377人へ約26%増え、倍率も大きく上がっています。私立大学全体の倍率は約2.0倍なので、東海と九州は全体と同じか高め、北海道・東北と中国・四国は低めの水準です。

北海道・東北の私立大学

大学募集人員志願者数合格者数倍率前年度の倍率
東北学院大学330人964人474人2.0倍2.2倍
北星学園大学149人427人329人1.3倍1.4倍
東北福祉大学338人605人480人1.3倍1.2倍

東北学院大学は、志願者が964人と3校の中でもっとも多く、倍率は2.0倍でした。東北福祉大学は、志願者が514人から605人へ約2割増えています。

東海の私立大学

大学募集人員志願者数合格者数倍率前年度の倍率
名城大学28人199人63人3.2倍1.7倍
愛知淑徳大学488人1,469人590人2.5倍2.6倍
愛知学院大学121人463人193人2.4倍2.5倍
南山大学118人526人254人2.1倍2.1倍
名古屋学院大学205人1,185人593人2.0倍1.9倍
愛知大学101人171人115人1.5倍1.2倍
椙山女学園大学190人540人398人1.4倍1.4倍

名城大学は、資料では総合型選抜の募集人員が28人と少ない一方で、志願者が97人から199人へ約2倍に増え、倍率は1.7倍から3.2倍に上がりました。南山大学も、志願者が337人から526人へ約6割増えています。愛知淑徳大学は、志願者が1,469人と東海の7校の中でもっとも多い大学です。

中国・四国の私立大学

大学募集人員志願者数合格者数倍率前年度の倍率
広島修道大学189人588人339人1.7倍1.5倍
就実大学129人447人260人1.7倍1.7倍
松山大学308人614人436人1.4倍1.5倍
安田女子大学745人1,424人1,073人1.3倍1.2倍

中国・四国の4校は、倍率が1倍台で、地域の合計は約1.5倍でした。安田女子大学は、募集人員が745人、志願者が1,424人と、4校の中で飛び抜けて多い大学です。広島修道大学と松山大学は、志願者が約16%増えました。

九州の私立大学

大学募集人員志願者数合格者数倍率前年度の倍率
九州産業大学433人1,183人412人2.9倍2.1倍
福岡大学202人800人287人2.8倍2.4倍
立命館アジア太平洋大学228人1,365人504人2.7倍1.8倍
西南学院大学118人289人146人2.0倍2.3倍
久留米大学155人431人303人1.4倍1.4倍
熊本学園大学123人309人266人1.2倍1.2倍

九州では、立命館アジア太平洋大学の志願者が944人から1,365人へ約45%増え、倍率は1.8倍から2.7倍に上がりました。九州産業大学も、志願者が836人から1,183人へ約4割増え、倍率は2.1倍から2.9倍になっています。福岡大学も、倍率が2.4倍から2.8倍に上がりました。

数字から分かること

1. 地方の私立大学でも、志願者は増えている

20大学の志願者は、合計で約12%増えました。私立大学全体の志願者の増加(約23%)よりは小さいものの、4つの地域すべてで増えています。私立大学全体の動きは、総合型選抜の志願者はどれくらい増えた?で説明しています。

2. 地域によって、倍率の水準が違う

東海と九州は合計で2倍を超え、北海道・東北と中国・四国は1倍台でした。同じ地域の中でも、大学によって倍率は大きく違います。

3. 倍率が大きく上がった大学は、来年も確かめる

名城大学、立命館アジア太平洋大学、九州産業大学のように、1年で倍率が大きく上がった大学もあります。前年度の倍率が低かった大学に志願者が集まることもあれば、方式の変更が関わっていることもあります。数年分の数字と、今年度の募集要項をあわせて確かめましょう。

地元の私立大学を考えるときに確かめたいこと

確かめること理由
方式と出願の条件評定平均、英語資格、専願か併願かは方式ごとに違う
選考の内容書類・面接・小論文・プレゼンなど、何で評価されるか
学部ごとの数字大学全体の数字と、学部ごとの数字は違うことがある
通学と生活自宅から通えるか、一人暮らしが必要か
卒業後の進路地域の企業や自治体への就職の実績

地元の大学を選ぶと、自宅から通えることで、一人暮らしの費用がかからない場合もあります。卒業後に地元で働きたい場合は、地域の企業とのつながりも、大学選びの大切な材料になります。

保護者様にお願いしたいこと

地元の私立大学は、オープンキャンパスに参加しやすく、在学生や卒業生の話を聞く機会も多くあります。志望校の候補が出てきたら、生徒さんと一緒にキャンパスを訪れ、学びの内容や通学の様子を確かめてみてください。遠方の大学と地元の大学を比べるときは、学費に加えて、生活費や交通費も含めて考えておくと安心です。受験費用の考え方は、総合型選抜の受験費用はいくら?で説明しています。

学年ごとの考え方

高校1年生・高校2年生は、地元の大学のオープンキャンパスに参加し、学部の学びの内容を確かめておきましょう。前年度の募集要項で、出願の条件も見ておくと、評定や英語資格の目標が立てやすくなります。高校3年生は、志望する学部・方式の数字を数年分確かめ、一般選抜との併願も含めて受験の計画を立てます。

マスネットではこう進めます

オンライン学習塾マスネットの総合型選抜・学習伴走コースは、オンラインで受講できるため、住んでいる地域にかかわらず、志望校に合わせた準備を進められます。志望校の募集要項を一緒に確かめ、評定・英語資格・書類・面接の準備を、月4回の授業の中で毎月配分し直します。くわしくはコースの特徴をご覧ください。

よくある質問

Q. この記事に載っていない大学の倍率は、どこで分かりますか?

A. 多くの大学が、ホームページで前年度の入試結果を公表しています。河合塾の資料にも、多くの大学の数字が載っています。

Q. 地方の私立大学は、総合型選抜で受けやすいですか?

A. 地域や大学によって違います。この記事の20大学でも、1倍台の大学から3倍を超える大学までありました。倍率だけでなく、出願の条件と選考の内容を確かめましょう。

Q. 立命館アジア太平洋大学の倍率が上がったのはなぜですか?

A. 資料からは理由は分かりません。志願者が約45%増えたことが、倍率の上昇につながっています。今年度の募集要項で、方式の内容を確かめましょう。

Q. 地元の大学と遠方の大学、どちらを選べばいいですか?

A. 学びたいことができるかを最初に考えましょう。そのうえで、通学や生活の費用、卒業後に働きたい地域も含めて、家族で話し合って決めるのがおすすめです。

Q. 学部ごとの倍率は、どこで確かめられますか?

A. 大学のホームページで公表されている入試結果で、学部・方式ごとの数字を確かめましょう。

まとめ

2026年度入試の東北・東海・中国四国・九州の主な私立20大学の総合型選抜は、志願者13,999人に対して合格者7,515人で、倍率は約1.9倍でした。九州の6大学は志願者が約26%増えて倍率が約2.3倍に上がり、名城大学3.2倍、九州産業大学2.9倍、福岡大学2.8倍などが高めです。数字は学部や方式を合わせたものなので、志望する学部・方式の結果と、出願の条件を、必ず募集要項で確かめましょう。

出典・参考にした資料