茨城県の高校受験|2027年春から始まる「第2希望校」制度の仕組みと、中1から使われる内申135点の対策
公開日 更新日 執筆:塾長 馬籠先生
茨城県の県立高校入試で、2027年春から「第2希望校」に出願できるようになると聞いた。どの高校でも第2希望にできるのか、受け直す試験があるのかが分からない。第2次募集がなくなるという話も気になっている。
結論からお伝えします。2027年春(令和9年度)の茨城県立高校入試から、「第2希望校」への出願制度が始まり、これまでの第2次募集は原則として廃止されます。第2希望にできるのは、志願先変更のあとに募集定員に満たなかった学校・学科のうち1校で、どの高校でも選べるわけではありません。追加の学力検査はなく、第1希望校と同じ日に結果が分かります。そして茨城県の内申は、中学1年生から3年生までの評定が同じ重さで使われます。
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2027年春の入試日程
茨城県教育委員会は、2026年9月に令和9年度の県立高校入学者選抜の実施細則を公表しました。主な日程は次の通りです。
| 内容 | 日付 |
|---|---|
| 出願 | 2027年2月5日(金)、8日(月)、9日(火・正午まで) |
| 志願先変更 | 2027年2月15日(月)〜16日(火) |
| 第2希望の対象校の公表 | 2027年2月16日(火)予定 |
| 学力検査(5教科) | 2027年2月25日(木) |
| 実技検査・特色選抜の面接など | 2027年2月26日(金) |
| 追試験 | 2027年3月4日(木)〜5日(金) |
| 合格発表 | 2027年3月11日(木) |
| 欠員補充 | 2027年3月16日(火) |
新しく始まる「第2希望校」制度
第2希望にできる学校
第2希望にできるのは、志願先変更のあとの出願状況で、募集定員に満たなかった学校・学科です。 これらの学校が「第2希望の対象校」として公表され、希望する受験生は、その中から1校を選んで出願できます。
人気のある高校を自由に第2希望にできる仕組みではない点に、注意してください。
第2希望校の判定と結果
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 出願できる人 | 第1希望校に出願した受験生 |
| 追加の試験 | なし。第1希望校で受けた試験の結果で判定される |
| 第1希望校への影響 | 第2希望校に出願しても、第1希望校の合否には影響しない |
| 結果が分かる日 | 判定の対象になった場合、第1希望校と同じ合格発表の日に分かる |
第2次募集の廃止と、欠員補充
これまでの第2次募集は、原則として廃止されます。代わりに、合格発表のあとに欠員がある学校・学科では、3月16日に「欠員補充」が行われます。欠員補充の選抜は、調査書と面接を基本とする予定です。
第2希望校の制度ができたことで、第1希望校に届かなかった場合も、同じ試験の結果で進学先が決まる可能性が広がります。 一方で、第2次募集で改めて学力検査を受ける機会は、原則としてなくなります。第1希望校の学力検査に向けた準備が、これまで以上に大切になります。
共通選抜と特色選抜
茨城県の県立高校入試では、学力検査と調査書をもとに判定する共通選抜と、各高校の特色に応じて面接などを行う特色選抜があります。特色選抜を実施する高校と、その内容は、茨城県教育委員会の資料で確認してください。
内申(調査書)は中学1年生から
茨城県の調査書の評定は、中学1年生から3年生までの9教科を使います。
| 学年 | 計算 | 満点 |
|---|---|---|
| 中学1年生 | 9教科の評定の合計 | 45点 |
| 中学2年生 | 9教科の評定の合計 | 45点 |
| 中学3年生 | 9教科の評定の合計 | 45点 |
| 合計 | ― | 135点 |
3学年が同じ重さで計算されます。 中学1年生の評定も、中学3年生の評定と同じ価値があります。主要5教科と実技4教科も、同じ重さです。
中学1年生から3年生までが同じ重さで使われる点は、千葉県と同じです。
→ 千葉県の高校受験|内申135点とK値の仕組み。2027年春から「思考力を問う問題」がなくなる入試の対策
学年別にやるべきこと
中学3年生(2027年春に受験)
第1希望校の学力検査に向けた準備を最優先にしてください。 第2次募集が原則としてなくなるため、2月25日の学力検査が、多くの受験生にとって公立高校の学力検査を受ける唯一の機会になります。
2学期の評定を最後まで上げてください。 中学1年生・2年生の評定は確定していますが、中学3年生の評定はまだ動かせます。
→ 2学期の内申を上げる方法|中間テストが悪くても、期末までに動かせる4つのこと
第2希望校をどうするか、家族で話し合っておいてください。 対象校は2月16日に公表される予定です。公表されてから慌てないように、どのような学校・学科なら第2希望にするかの考え方を、事前に決めておくと安心です。
中学1年生・2年生
茨城県では、今の評定がそのまま入試に使われます。 中学1年生の評定も、中学3年生と同じ重さです。定期テストと提出物を、今から一つずつ積み上げてください。
数学のつまずきは、学力検査にもそのまま響きます。2学期の期末テストの範囲は、中学1年生は比例と反比例、中学2年生は図形の証明です。
→ 中1の比例と反比例が分からないときの立て直し方|式の見分け方、負の数の代入、グラフのかき方の3つのつまずき
自分の内申点を確認する
都道府県を選ぶだけで、評定から内申点を計算できるツールをご用意しています。
現場で見えたこと
入試制度が変わる最初の年は、受験生も保護者様も、新しい仕組みを正しく理解するまでに時間がかかります。茨城県の第2希望校も、「どの高校でも第2希望にできる」と受け取られやすい制度です。
実際には、第2希望にできるのは定員に満たなかった学校・学科に限られます。そして第2次募集が原則としてなくなるため、第1希望校の学力検査で力を出し切ることの重みは、これまでより大きくなります。
制度の変わり目こそ、基本に立ち返ることが大切です。中学1年生からの評定を積み上げ、学力検査に向けて5教科の土台を固める。新しい制度は、その上で選択肢を広げてくれる仕組みだと考えてください。
よくある質問
Q. 茨城県の第2希望校とは何ですか。
2027年春の入試から始まる制度で、志願先変更のあとに募集定員に満たなかった学校・学科のうち1校に、第2希望として出願できます。追加の試験はなく、第1希望校と同じ試験の結果で判定されます。
Q. どの高校でも第2希望にできますか。
できません。第2希望にできるのは、志願先変更のあとの出願状況で、募集定員に満たなかった学校・学科です。対象校は2月16日に公表される予定です。
Q. 第2希望校に出願すると、第1希望校の合否に影響しますか。
影響しません。第1希望校の合否は、第2希望校への出願とは関係なく判定されます。
Q. 第2次募集はなくなりますか。
原則として廃止されます。代わりに、合格発表のあとに欠員がある学校・学科では、3月16日に欠員補充が行われます。
Q. 茨城県の内申点は何年生の成績を使いますか。
中学1年生から3年生までの9教科の評定を、同じ重さで使います。合計135点満点です。
Q. 2027年春の入試の日程はいつですか。
学力検査は2月25日、特色選抜の面接などは2月26日、合格発表は3月11日です。
次に読んでいただきたい記事
中学3年生で、冬からの塾を検討している場合はこちらをご覧ください。
→ 中学3年生の冬からの塾は間に合う?入試まで4か月でできることと、直前期に塾を選ぶときの注意点
内申が足りるか不安な場合は、こちらをご覧ください。
→ 中学3年生の内申はまだ間に合う?10月から動かせる範囲と、内申が足りないときの志望校の決め方
茨城県で高校受験に備えたい方へ
茨城県の2027年春の入試は、第2希望校という新しい選択肢が加わる一方で、第1希望校の学力検査の重みが増します。中学1年生からの評定と、5教科の学力検査の両方を積み上げてください。
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※入試日程、第2希望校の対象校と手続き、欠員補充、調査書の計算方法は、年度によって変更される場合があります。最新かつ正確な情報は、茨城県教育委員会の実施細則および志望校の募集要項で必ずご確認ください。