千葉県の高校受験|内申135点とK値の仕組み。2027年春から「思考力を問う問題」がなくなる入試の対策
公開日 更新日 執筆:塾長 馬籠先生
千葉県の公立高校入試は、内申が中学1年生から使われると聞いた。K値という言葉もよく分からない。2027年春の入試から変わる点があるとも聞くけれど、何をどう準備すればいいのか分からない。
結論からお伝えします。千葉県の公立高校入試は、学力検査500点、調査書の評定135点にK値をかけた点数、学校設定検査の点数を合計して選抜します。評定は中学1年生から3年生までの9教科がすべて同じ重さで入り、K値は高校ごとに0.5から2の範囲で決まります。そして2027年春の入試から、学校設定検査の「思考力を問う問題」は実施されません。志望校のK値と学校設定検査の内容を確認することが、対策の出発点です。
マスネットは福岡と鹿児島を拠点に、全国どこからでも受講できる完全1対1のオンライン個別指導塾です。この記事では、千葉県の入試の仕組みと、そこから逆算した対策を書きます。
2027年春の入試日程
令和9年度の千葉県公立高校入試(一般入学者選抜)の主な日程は、次の通りです。
| 内容 | 日付 |
|---|---|
| 出願書類(調査書など)の提出 | 2027年2月2日(火)〜2月4日(木) |
| 本検査(5教科の学力検査と学校設定検査) | 2027年2月16日(火)・17日(水) |
| 追検査 | 2027年2月25日(木) |
| 合格発表 | 2027年3月2日(火) |
千葉県の公立高校入試は、一般入学者選抜として1回にまとめられています。本検査は2日間で行われます。
合否を決める3つの点数
| 点数 | 内容 | 満点 |
|---|---|---|
| 学力検査 | 国語・数学・英語・理科・社会の5教科 | 各100点、合計500点 |
| 調査書 | 中学1年生〜3年生の9教科の評定の合計 × K値 | 135点 × K(K = 0.5〜2) |
| 学校設定検査 | 面接、作文、自己表現など、高校ごとに選ぶ検査 | 高校ごとに異なる |
調査書の評定は135点満点
9教科 × 5段階 × 3学年で、135点満点です。中学1年生から3年生までが同じ重さで計算されます。 中学3年生の評定だけを重く見る仕組みではありません。
これは、中学3年生の評定だけを使う愛知県や鹿児島県とも、学年の比率を高校ごとに決める埼玉県とも違う点です。
→ 愛知県の高校受験|内申と当日点の比重が高校ごとに違う。校内順位の5つの方式と、得点の上げ方
→ 埼玉県の高校受験|2027年春から全員面接に。新しい入試で変わる3つのことと、今からの準備
K値で、内申の重さが高校ごとに変わる
K値は、調査書の評定の合計にかける数です。原則は1ですが、各高校が特色に応じて0.5から2の範囲で決めます。
| K値 | 調査書の満点 | 学力検査500点との比 | 評定を1つ上げたときの増加 |
|---|---|---|---|
| 0.5 | 67.5点 | 内申の比重が小さい | 0.5点 |
| 1 | 135点 | 原則 | 1点 |
| 1.5 | 202.5点 | 内申の比重がやや大きい | 1.5点 |
| 2 | 270点 | 内申の比重が大きい | 2点 |
計算の例
評定の合計が108(3学年の平均で各教科4)の生徒さんの場合です。
| K値 | 調査書の点数 |
|---|---|
| 0.5 | 54点 |
| 1 | 108点 |
| 2 | 216点 |
同じ評定でも、K値が0.5の高校と2の高校では、調査書の点数に162点の差が出ます。K値が小さい高校は当日点で勝負しやすく、K値が大きい高校は内申の差がそのまま合否に響きます。
2027年春から変わること:「思考力を問う問題」がなくなる
千葉県教育委員会は、令和9年度の入試から、学校設定検査の「思考力を問う問題」を実施しないと発表しています。
学校設定検査は、各高校が面接、集団討論、自己表現、作文、小論文、適性検査、学校独自の問題などから選んで実施する検査です。これまで一部の高校が選んでいた「思考力を問う問題」がなくなるため、志望校の学校設定検査の内容が変わっていないかを、必ず確認してください。
各高校の選抜・評価方法は、高校のホームページなどで公表されます。評定、学力検査、学校設定検査のそれぞれの配点と、K値が分かります。
今からやるべきこと
中学3年生(2027年春に受験)
志望校のK値と、学校設定検査の内容を確認してください。 K値が大きいなら2学期の評定を、K値が小さいなら当日点を優先して時間を配分します。
2学期の評定を最後まで上げてください。 中学1年生・2年生の評定は確定していますが、中学3年生の評定はまだ動かせます。K値が2の高校なら、評定1つが当日点2点分になります。
→ 2学期の内申を上げる方法|中間テストが悪くても、期末までに動かせる4つのこと
学校設定検査の準備を、冬休み前に始めてください。 面接なら話す内容の整理、作文なら時間内に書き切る練習が必要です。
中学1年生・2年生
千葉県では、今の評定がそのまま入試に使われます。 中学1年生の評定も、中学3年生の評定と同じ重さです。定期テストと提出物を、今から一つずつ積み上げてください。
数学と英語は積み上げ式のため、中学1年生・2年生でのつまずきは、学力検査の点数にもそのまま響きます。2学期につまずきやすい単元を、早めに立て直しておくことが大切です。
→ 中1の方程式の文章題が解けないときの解き方|式を立てる4つの手順と、よく出る5つの型
自分の内申点を確認する
都道府県を選ぶだけで、評定から内申点を計算できるツールをご用意しています。
K値は高校ごとに違うため、最終的には志望校の選抜・評価方法で確認してください。
現場で見えたこと
千葉県の生徒さんの内申のご相談で多いのは、「中学1年生のときの評定が低くて、もう取り返せないのでは」という不安です。
確かに、中学1年生・2年生の評定は動きません。ただ、K値が1の高校なら、評定1つは当日点1点分です。学力検査は500点満点なので、当日点で取り返せる幅は大きくあります。志望校のK値を確認すると、「思っていたより当日点で勝負できる」と分かるケースが少なくありません。
逆に、K値が大きい高校を志望している中学1年生・2年生の生徒さんには、今の評定がそのまま合否に響くことを、早めにお伝えしています。中学1年生の定期テストが、3年後の入試の点数になるという意識を持てるかどうかで、取り組み方が変わります。
よくある質問
Q. 千葉県の内申点は何点満点ですか。
調査書の評定は、9教科 × 5段階 × 3学年で135点満点です。これに高校ごとのK値(0.5〜2)をかけた点数が選抜に使われます。
Q. K値とは何ですか。
調査書の評定の合計にかける数です。原則は1で、各高校が0.5から2の範囲で決めます。K値が大きいほど、内申の比重が大きくなります。
Q. 千葉県では中学1年生の成績も使われますか。
使われます。中学1年生から3年生までの評定が、同じ重さで計算されます。
Q. 2027年春の入試で変わることはありますか。
学校設定検査の「思考力を問う問題」が実施されなくなります。志望校の学校設定検査の内容を確認してください。
Q. 学校設定検査とは何ですか。
各高校が、面接、集団討論、自己表現、作文、小論文、適性検査、学校独自の問題などから選んで実施する検査です。内容と配点は高校ごとに違います。
Q. 内申が低くても、当日点で逆転できますか。
志望校のK値によります。K値が小さい高校ほど、当日点で取り返しやすくなります。学力検査は500点満点のため、取り返せる幅は大きくあります。
次に読んでいただきたい記事
内申が足りるか不安な場合は、こちらをご覧ください。
→ 中学3年生の内申はまだ間に合う?10月から動かせる範囲と、内申が足りないときの志望校の決め方
塾の体験授業を検討している場合は、確認する項目をまとめています。
→ 塾の体験授業で見るべきポイント|授業中・説明・帰宅後の3段階で確認する12項目と、聞くべき質問
千葉県で高校受験に備えたい方へ
千葉県の入試は、中学1年生からの評定と、志望校のK値で、内申の重さが決まります。K値を確認し、点数が最も伸びるところに時間を使ってください。
マスネットは完全1対1のオンライン個別指導塾です。志望校のK値に合わせて、評定を上げるための定期テスト対策と、当日点を上げるための受験対策の配分を設計します。面接や作文など、学校設定検査の準備にも対応します。
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※入試日程・配点・K値・学校設定検査の内容は、年度や高校によって異なる場合があります。最新かつ正確な情報は、千葉県教育委員会の公表資料および志望校の選抜・評価方法で必ずご確認ください。