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探究・活動

高校生のボランティアの探し方と続け方|総合型選抜で伝わる活動にするには

公開日

高校生がボランティアを探すなら、まず住んでいる市区町村の社会福祉協議会に相談するのが近道です。多くの社会福祉協議会にはボランティアセンターがあり、高校生が参加できる活動を紹介してもらえます。総合型選抜で伝わる活動にするには、1回だけ参加するより、月1〜2回を半年以上続け、そこで気づいたことを記録しておくことが大切です。オンライン学習塾マスネットでは、活動を選ぶ段階から、志望学部とのつながりを生徒さんと一緒に考えています。

この記事の要点

  • ボランティアは、社会福祉協議会のボランティアセンター、学校の掲示、自治体や図書館・児童館などの募集から探せます
  • 総合型選抜では、活動の回数や肩書きより、続けたことと、そこで何に気づき、どう行動を変えたかが伝わるかが大切です
  • 活動のたびに「日付・やったこと・気づいたこと・次にやること」を記録し、志望学部とのつながりを1つ見つけておきましょう

「ボランティアをしたほうがいいと聞くけど、どこで探せばいいの?」

総合型選抜を考え始めた生徒さんから、よく聞かれる質問です。

学校で募集があればよいのですが、いつもあるとは限りません。インターネットで探しても、大人向けの募集ばかりで、高校生が参加できるのか分からないこともあります。探す場所を知っておくと、自分に合った活動に早く出会えます。

ボランティアを探せる場所

探す場所特徴
社会福祉協議会(ボランティアセンター)地域の福祉・子ども・環境などの活動を紹介してもらえる。相談だけでもよい
学校の掲示・先生学校に届いた募集や、地域と学校が一緒に行う活動がある
自治体のホームページ・広報誌清掃活動、イベントの運営、防災訓練の手伝いなど
図書館・児童館・公民館読み聞かせ、学習の手伝い、行事の運営など
NPOや地域の団体子ども食堂、環境保全、外国にルーツのある子どもの学習支援など

社会福祉協議会は、全国の市区町村に置かれている団体で、多くの社会福祉協議会にボランティアセンターがあります。「高校生でも参加できる活動はありますか」と相談すると、年齢や時間に合った活動を教えてもらえます。活動中のけがなどに備えるボランティア活動保険の受付をしているところも多いので、あわせて聞いてみましょう。相談するときは、参加できる曜日と時間帯を先に伝えると話が早く進みます。

申し込む前に確かめたいこと

活動を見つけたら、申し込む前に次のことを確かめておきましょう。

  • 高校生が参加できるか。年齢の条件や、保護者様の同意書が必要か
  • 活動の日時と頻度。定期テストや部活の予定と重ならないか
  • 場所と移動の方法。帰りが遅くなる時間帯ではないか
  • 服装や持ち物。動きやすい服や上履きなどが必要か
  • ボランティア活動保険に入る必要があるか
  • 活動の証明書を出してもらえるか

最初の1回は、見学や体験として参加させてもらえる団体もあります。不安なときは、申し込みの前に「見学できますか」と聞いてみましょう。

総合型選抜で伝わる活動にするには

総合型選抜の書類や面接では、活動の名前や回数よりも、その活動を通して何に気づき、どう考え、どう行動を変えたかが見られることが多いです。1回だけ参加した活動は、話せることが少なくなります。逆に、地域の小さな活動でも、続けていれば、うまくいかなかったことや工夫したことが自然に出てきます。

大学によっては、出願書類として活動報告書を出し、高校生活で取り組んだ活動を、期間・役割・内容とあわせて書くよう求めることがあります。「いつからいつまで」「月に何回」「どんな役割で」を書けるように、始めた日と参加した回数も記録しておきましょう。面接では、報告書に書いた活動について「いちばん印象に残っていることは何ですか」と聞かれることが多いので、印象に残った場面を1つ、具体的に話せるようにしておくと安心です。

活動実績がないと感じるときの考え方は、活動実績がなくても総合型選抜は目指せる?でも説明しています。

ボランティアの探し方と続け方

1. 志望学部に近い分野を1つ選ぶ

まず、志望学部や興味のある分野に近い活動を選びます。教育に興味があるなら学習支援や読み聞かせ、福祉なら高齢者施設や子ども食堂、環境なら清掃や自然保護の活動が候補になります。まだ学部が決まっていない場合は、興味のある分野を2つ選び、1回ずつ参加してから決めてもかまいません。

2. 続けられる頻度で申し込む

部活や定期テストと両立できる頻度を最初に決めます。目安は、月に1〜2回を半年以上です。高校1年生や高校2年生から始めれば、高校3年生の夏までに1年以上続けた活動になります。定期テストの2週間前は休むなど、休む時期も先に決めておくと、無理なく続けられます。

3. 参加するたびに記録を残す

活動のあとは、その日のうちに「日付・やったこと・気づいたこと・次にやること」の4つを短く書きます。特に「気づいたこと」は、志望理由書や面接で話す材料になります。記録の残し方は、探究の記録の残し方で説明しています。

4. 自分から1つ工夫してみる

慣れてきたら、言われたことをするだけでなく、自分から1つ工夫してみましょう。例えば学習支援なら、子どもがつまずきやすい問題をまとめたプリントを作ってみる、などです。工夫して何が変わったかは、そのまま書類と面接で話せる経験になります。

活動を志望学部につなげる書き方の例

活動気づいたこと志望学部とのつながり
小学生の学習支援つまずく理由が子どもによって違った教育学部で、学び方の違いと教え方を学びたい
子ども食堂の手伝い食事の場が、子どもの居場所にもなっていた社会福祉学部で、地域の支え合いの仕組みを学びたい
川の清掃活動季節によって集まるごみの種類が変わった環境学部で、ごみが流れ出る仕組みを調べたい

例はそのまま使わず、自分の活動で実際に気づいたことに置きかえて考えましょう。

つまずきやすい点

いちばん多いのは、「書類に書くため」に、いろいろな活動に1回ずつ参加してしまうことです。数が多くても、1つ1つの話が浅くなり、面接でくわしく聞かれたときに答えにくくなります。

次に多いのが、定期テストの前まで活動を詰めこみ、評定を下げてしまうことです。総合型選抜では、評定平均が出願条件になっている大学もあります。活動は、勉強と両立できる範囲で続けましょう。

もう1つ気をつけたいのが、写真の扱いです。活動中の写真に子どもや利用者の方が写る場合は、撮る前に必ず団体の許可をもらいます。SNSへの投稿も、団体の決まりに従いましょう。

続けられなくなったときは

部活の大会や定期テストが重なり、しばらく参加できなくなることもあります。そんなときは、黙って休むのではなく、団体の担当の方に「○月までは参加できません」と早めに伝えましょう。きちんと連絡して休み、また戻ってくることも、続けた経験の一部です。

どうしても続けられない場合は、それまでの記録を読み返し、何に気づいたかをまとめてから区切りをつけます。短い期間でも、気づいたことを具体的に話せれば、書類と面接の材料になります。

保護者様にお願いしたいこと

高校生がボランティアに参加するときは、団体から保護者様の同意を求められることがあります。活動の場所と時間、移動の方法を一緒に確かめてください。初めての活動は、社会福祉協議会への相談に保護者様が付き添うと、生徒さんも安心して話を聞けます。

学年ごとの考え方

高校1年生は、興味のある分野の活動に1つ参加してみる時期です。合わなければ、別の分野を試してもかまいません。高校2年生は、続ける活動を1つ決め、月1〜2回のペースで記録を残しながら続けます。高校3年生は、これまでの記録を読み返し、志望学部とつながる出来事に印をつけて、書類と面接の準備に生かします。

マスネットではこう進めます

オンライン学習塾マスネットの総合型選抜・学習伴走コースでは、月4回の授業を、教科・探究・英語資格・書類に毎月配分し直します。活動に授業を使う月は、記録をもとに、次に工夫することや、志望学部とのつながりを一緒に考えます。くわしくはコースの特徴をご覧ください。

よくある質問

Q. 高校生だけで参加できるボランティアはありますか?

A. あります。ただし、活動によっては保護者様の同意書が必要だったり、年齢の条件があったりします。社会福祉協議会や団体に、申し込む前に確かめましょう。

Q. ボランティアの時間が多いほど、総合型選抜で有利ですか?

A. 時間の長さだけで評価が決まるわけではありません。続けた期間に加えて、何に気づき、どう工夫したかを具体的に話せることが大切です。

Q. オンラインでできるボランティアもありますか?

A. あります。団体によっては、オンラインでの学習支援や、資料づくりの手伝いを募集していることがあります。地域の活動と組み合わせるのもよい方法です。

Q. 部活が忙しくて、ボランティアをする時間がありません。

A. 無理に始める必要はありません。部活の経験も、総合型選抜の材料になります。まとめ方は、部活しかしていなくても大丈夫?で説明しています。

Q. ボランティアの証明書はもらえますか?

A. 団体によっては、活動の証明書を出してくれることがあります。出願で証明書が必要になる大学もあるので、活動を始めるときに出してもらえるかを聞いておきましょう。

まとめ

高校生のボランティアは、社会福祉協議会のボランティアセンター、学校、自治体、図書館や児童館などから探せます。総合型選抜で伝わる活動にするには、志望学部に近い分野を1つ選び、月1〜2回を半年以上続け、参加するたびに気づいたことを記録しておきましょう。自分から1つ工夫してみた経験は、そのまま書類と面接で話せる材料になります。

出典・参考にした資料