教育大学の総合型選抜 倍率まとめ【2026年度】国立の教育大学は約3.4倍
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2026年度入試で、国立の教育大学8校の総合型選抜は、志願者839人に対して合格者249人で、倍率は約3.4倍でした。国公立大学全体の約3.1倍より少し高い数字です。大学別では、上越教育大学が4.7倍、兵庫教育大学が4.2倍、愛知教育大学が3.9倍でした。オンライン学習塾マスネットが、河合塾の資料をもとに、大学ごとの数字と読み方、先生を目指す生徒さんが準備しておきたいことを説明します。
「先生になりたいのですが、教育大学も総合型選抜で受けられますか」
学校の先生を目指す生徒さんや保護者様から、よく聞かれる質問です。
教育大学は、小学校・中学校などの先生を育てることを主な目的にした大学です。学ぶ内容と将来の仕事が結びついているため、「なぜ先生になりたいのか」「どんな先生になりたいのか」を書類や面接で伝えやすい分野です。総合型選抜を行う国立の教育大学もあり、資料からは、大学によって倍率に差があることが分かります。実際の数字を見てみましょう。
このまとめの見方
数字は、河合塾が公表した「国公立大 総合型選抜 大学別入試結果(6/19現在)」と「私立大 総合型選抜 大学別入試結果(9/4現在)」によるものです。資料は、2025年度と2026年度の志願者数・合格者数を公表した大学を集めたもので、募集人員には河合塾が推定した数字も含まれています。
| 用語 | この記事での意味 |
|---|---|
| 国立の教育大学 | 資料に載っている国立大学のうち、大学名に「教育」を含む大学と、東京学芸大学 |
| 倍率 | 志願者数÷合格者数(資料と同じ計算) |
| 合計の倍率 | 各大学の数字を足して、オンライン学習塾マスネットが計算 |
| 国公立大学全体 | 資料で志願者数と合格者数が分かる国公立118大学の合計 |
総合大学の中にある教育学部は、大学全体の数字にまとめられているため、この記事の集計には入っていません。また、資料に載っていない教育大学は、この記事では扱っていません。総合型選抜を行っているかどうかは、各大学の募集要項で確かめてください。
国立の教育大学の総合型選抜の倍率(2026年度)
| 大学 | 募集人員 | 志願者数 | 合格者数 | 倍率 | 前年度の倍率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 上越教育大学 | 22人 | 28人 | 6人 | 4.7倍 | - |
| 兵庫教育大学 | 20人 | 83人 | 20人 | 4.2倍 | 5.0倍 |
| 愛知教育大学 | 51人 | 216人 | 56人 | 3.9倍 | 3.7倍 |
| 東京学芸大学 | 49人 | 160人 | 47人 | 3.4倍 | 3.2倍 |
| 奈良教育大学 | 47人 | 107人 | 32人 | 3.3倍 | 2.8倍 |
| 宮城教育大学 | 45人 | 98人 | 32人 | 3.1倍 | 2.0倍 |
| 北海道教育大学 | 50人 | 147人 | 56人 | 2.6倍 | 3.0倍 |
倍率の高い順に並べました。上越教育大学は合格者が6人と少なく、2025年度の数字が資料に載っていないため、倍率は参考として見てください。合格者が20人以上の大学では、兵庫教育大学の4.2倍がもっとも高く、北海道教育大学の2.6倍がもっとも低い倍率でした。
全体の動き
| 年度 | 志願者数 | 合格者数 | 倍率 |
|---|---|---|---|
| 2025年度(6校) | 809人 | 255人 | 3.2倍 |
| 2026年度(6校) | 811人 | 243人 | 3.3倍 |
| 2026年度(上越教育大学を含む8校の合計) | 839人 | 249人 | 3.4倍 |
2年度とも数字が分かる6校で比べると、志願者は809人から811人とほぼ同じでした。一方で合格者が255人から243人に減ったため、倍率は3.2倍から3.3倍へ少し上がっています。国公立大学全体の倍率は約3.1倍なので、国立の教育大学は、全体と同じか少し高い水準といえます。
大学ごとの動き
志願者が増えた大学
宮城教育大学は、志願者が72人から98人に増え、倍率は2.0倍から3.1倍に上がりました。東京学芸大学も、志願者が141人から160人に増え、倍率は3.2倍から3.4倍になっています。愛知教育大学は、志願者が216人と、教育大学の中でもっとも多い大学でした。
志願者が減った大学
兵庫教育大学は、志願者が100人から83人に減り、倍率は5.0倍から4.2倍に下がりました。ただし、合格者が20人と少ないため、4倍を超える高い倍率は続いています。北海道教育大学と奈良教育大学も、志願者が前年度より1割以上減りました。奈良教育大学は合格者も44人から32人に減ったため、倍率は2.8倍から3.3倍へ上がっています。
志願者の増減は、募集人員や選考方法の変更、試験日程などの影響を受けます。1年分の数字だけで判断せず、志望校の数年分の結果と、今年度の募集要項をあわせて確かめましょう。
私立大学で教育や保育を学べる大学の例
私立大学にも、教育や保育を学べる大学があります。資料の中から、教育・保育の分野を中心にしている大学の例を挙げます。
| 大学 | 募集人員 | 志願者数 | 合格者数 | 倍率 | 前年度の倍率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 文教大学 | 157人 | 863人 | 490人 | 1.8倍 | 1.8倍 |
| 大阪総合保育大学 | 64人 | 211人 | 123人 | 1.7倍 | 1.6倍 |
| こども教育宝仙大学 | 50人 | 115人 | 104人 | 1.1倍 | 1.2倍 |
文教大学は、教育学部のほかにも複数の学部を置いているため、この数字は学部をすべて合わせたものです。私立大学は、国立の教育大学と比べると倍率が低めの大学が多い一方で、評定平均の条件や選考の内容は大学ごとに違います。
数字から分かること
1. 国立の教育大学は、全体と同じか少し高い倍率
国立の教育大学8校の倍率は約3.4倍で、国公立大学全体の約3.1倍と同じか少し高い水準でした。募集人員が50人前後の大学が多く、志願者の増減で倍率が動きやすい点にも注意が必要です。
2. 大学によって、倍率の動きは違う
宮城教育大学のように倍率が大きく上がった大学もあれば、兵庫教育大学のように下がった大学もあります。前年度の倍率が低かった大学に志願者が集まり、次の年に倍率が上がることもあります。
3. 倍率より先に、方式と条件を確かめる
教育大学の総合型選抜には、共通テストを課す方式や、特定の地域で先生になることを目指す人を対象にした方式もあります。教員を目指す人を対象にした方式では、卒業後の進路に関わる条件がついていることもあります。倍率を見る前に、出願の条件と選考の内容を、募集要項で必ず確かめてください。国公立大学全体の倍率は、国公立大学の総合型選抜 倍率ランキングにまとめています。
先生を目指す人が準備しておきたいこと
| 準備すること | 具体的な例 |
|---|---|
| 先生を目指すきっかけ | 自分が出会った先生、教えた経験、学校で感じた課題 |
| 子どもと関わった経験 | 学童保育や地域の学習支援のボランティア、部活動で後輩に教えた経験 |
| 教育について考えたこと | 不登校、ICTを使った授業、外国にルーツをもつ子どもの学びなど、関心のあるテーマ |
| 校種と教科 | 小学校・中学校・高校・特別支援学校のどれを目指すか。中学校・高校なら教科 |
| 大学で学びたいこと | 志望する大学の授業や教育実習、附属学校での学び |
面接では、「なぜ先生になりたいのか」に加えて、「どんな先生になりたいのか」「今の学校の課題をどう考えるか」を聞かれることがあります。立派な経験がなくても、学校生活の中で感じたことや、後輩に教えた経験から、自分の考えを具体的に話せるように準備しましょう。面接の準備は、総合型選抜の面接でよく聞かれることで説明しています。
学部選びで迷ったときは
先生になる方法は、教育大学だけではありません。総合大学の教育学部や、文学部・理学部などで教職課程を取る方法もあります。
| 進み方 | 特徴 |
|---|---|
| 教育大学・教育学部 | 先生になるための授業や教育実習が、学びの中心にある |
| ほかの学部で教職課程を取る | 専門の学問を深く学びながら、教員免許の取得を目指せる |
小学校の先生を目指す場合は、教育大学や教育学部を選ぶ人が多くなります。中学校や高校の教科の先生を目指す場合は、教えたい教科の学問を深く学べる学部を選ぶ方法もあります。学部の選び方は、学部の選び方と文理選択で説明しています。
保護者様にお願いしたいこと
教育大学の中には、自宅から遠い大学もあります。志望校の候補が出てきたら、通学や一人暮らしの費用、教育実習の時期などを、生徒さんと一緒に確かめておくと安心です。生徒さんが「なぜ先生になりたいのか」を話すときは、意見をはさまずに最後まで聞いてみてください。話すことで、面接で伝えたいことが整理されていきます。
学年ごとの考え方
高校1年生・高校2年生は、地域の学習支援や、学校行事で下級生に教える機会があれば、積極的に参加してみましょう。教えた経験と、そこで考えたことを記録しておくと、高校3年生で書類を書くときの材料になります。高校3年生は、志望する大学の方式で共通テストを使うかを確かめ、書類・面接と教科の勉強を並行して進めます。
マスネットではこう進めます
オンライン学習塾マスネットの総合型選抜・学習伴走コースでは、志望校の募集要項を一緒に確かめ、評定・教科の勉強・書類・面接の準備を、同じ月の計画の中で配分します。書類は生徒さん本人が書き、講師は問いかけ・構成・事実確認を担当します。一般選抜との併願にも対応しています。くわしくはコースの特徴をご覧ください。
よくある質問
Q. 教育大学の総合型選抜では、共通テストが必要ですか?
A. 大学や方式によって違います。共通テストを課す方式もあるので、募集要項で必ず確かめてください。共通テストを使う場合は、書類・面接と並行して教科の勉強を続けることが大切です。
Q. 教育学部の倍率は、この記事で分かりますか?
A. 総合大学の教育学部は、大学全体の数字にまとめられているため、この記事の集計には入っていません。志望する大学のホームページで、学部や方式ごとの結果を確かめてください。
Q. 先生を目指すきっかけが、特別な体験でなくてもいいですか?
A. 大丈夫です。出会った先生の授業や、友だちに教えた経験など、身近な体験から考えたことを具体的に話せることが大切です。
Q. 子どもと関わるボランティアは、いつから始めればいいですか?
A. 高校1年生・高校2年生のうちに始めておくと、続けた経験として話せます。地域の社会福祉協議会や、学校の先生に相談してみましょう。
Q. 倍率が低い大学を選んだほうがいいですか?
A. 倍率は年によって変わります。倍率より、学びたいことと大学の学びが合っているかを先に考え、出願の条件と選考の内容を確かめてから選びましょう。
まとめ
2026年度入試の国立の教育大学8校の総合型選抜は、志願者839人に対して合格者249人で、倍率は約3.4倍でした。上越教育大学4.7倍、兵庫教育大学4.2倍、愛知教育大学3.9倍が上位で、大学によって倍率の動きは違います。数字は学部や方式を合わせたものなので、志望する大学の方式ごとの結果と、共通テストの有無などの条件を、必ず募集要項で確かめましょう。
出典・参考にした資料
- 河合塾「国公立大 総合型選抜 大学別入試結果(6/19現在)」(Kei-Net掲載)
- 河合塾「私立大 総合型選抜 大学別入試結果(9/4現在)」(Kei-Net掲載)
- 文部科学省「令和9年度大学入学者選抜実施要項」(令和8年5月27日付け通知)