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学年別の進め方

学部の選び方と文理選択|興味から考える3つのステップと決める時期

公開日

文理選択は、得意・苦手だけで決めるより、学びたい学部の内容と、そのために高校で必要な科目から決めるのがおすすめです。興味のあることを3つ書き出し、学部の授業内容を調べて比べ、必要な科目を確かめましょう。迷ったときは、あとから科目の選択肢が広く残るほうを選びます。オンライン学習塾マスネットでは、文理選択の前に、生徒さんと一緒に学部の授業内容を調べる時間をとっています。

「文系か理系か、まだ決められません」

高校1年生の秋になると、生徒さんからよく聞く悩みです。

多くの高校では、高校1年生の秋から冬にかけて、高校2年生からの文系・理系や科目の選択を決めます。まだ将来やりたいことがはっきりしない時期に、大事な選択を迫られるので、迷うのは自然なことです。ただ、「数学が苦手だから文系」のように、得意・苦手だけで決めると、あとで学びたい学部が見つかったときに、必要な科目を取っていなかったということが起こりえます。

なぜ学部から考えるのか

文理選択で決まるのは、高校2年生・高校3年生で学ぶ科目です。そして、大学の学部によって、入試で使う科目や、入学後の学びに必要な科目が違います。

学部の例文理の目安高校で特に関わる科目の例
文学部・外国語学部文系が多い国語、英語、地理歴史
経済学部・商学部文系が多いが数学も使う数学、英語、公民
教育学部文理どちらもある専攻する教科によって違う
心理学部文系が多いが統計で数学を使う英語、数学、生物
情報学部理系が多いが文理融合もある数学、情報
看護学部・医療系理系寄り生物、化学、数学
工学部・建築学部理系数学、物理、化学

表は目安で、大学や学部によって違います。総合型選抜でも、出願資格に特定の科目を学んでいることを求める大学があります。学部名だけで判断せず、学ぶ内容と必要な科目を、大学のホームページで確かめましょう。

学部を選ぶ3つのステップ

1. 興味のあることを3つ書き出す

まず、次の3つの問いに答える形で、興味のあることを書き出します。

  • 授業で、もっと知りたいと思ったことは何か
  • 最近、気になったニュースや出来事は何か
  • 人から頼まれて、苦にならずにできることは何か

「人の気持ち」「お金の流れ」「体のしくみ」「ものづくり」のように、ことばにしてみると、つながる学部が見えてきます。

2. 学部の授業内容を調べて比べる

書き出した興味に近い学部を、2〜3つ選びます。大学のホームページで、1年生から4年生までにどんな授業があるか(カリキュラム)を読み、気になる授業に印をつけましょう。同じ「心理学部」でも、大学によって、実験が多い学部、カウンセリングを学ぶ学部など、中身はさまざまです。1つの学部名につき、少なくとも2つの大学のカリキュラムを比べると、学部の共通点と大学ごとの違いが見えてきます。

3. 必要な科目を確かめて、文理を決める

選んだ学部の入試で使う科目と、入学後の学びに必要な科目を確かめます。学部が文理どちらの科目を必要とするかが分かれば、文理選択はおのずと決まります。候補の学部で必要な科目が文理に分かれる場合は、いちばん学びたい学部に合わせるか、両方に対応できる科目の組み合わせがないかを、学校の先生に相談しましょう。

学部を調べるときに見るところ

大学のホームページで学部を調べるときは、次の5つを見ると、学部の中身がつかみやすくなります。

見るところ分かること
カリキュラム(授業の一覧)1年生から4年生までに、どんな授業があるか
ゼミ・研究室の紹介3・4年生で、どんなテーマを深く学べるか
取れる資格教員免許や国家試験の受験資格など
卒業後の進路卒業生がどんな仕事や進学をしているか
入試の科目一般選抜・総合型選抜で、どの科目が必要か

特にカリキュラムは、学部の名前のイメージと実際の学びの違いが分かる、いちばん大事な資料です。気になった授業の名前は、ノートに書き写しておきましょう。

1週間でできる学部調べの例

日やること時間
1日目興味のあることを3つ書き出す15分
2日目興味に近い学部を2〜3つ選ぶ15分
3〜5日目1日1学部、カリキュラムを読み、気になる授業に印をつける各20分
6日目学部ごとに、必要な科目を確かめる20分
7日目調べたことを家族や先生に話してみる15分

最後に人に話すと、自分が何に引かれているのかがはっきりします。

迷ったときの考え方

それでも決められない場合は、あとから科目の選択肢が広く残るほうを選ぶのが一つの考え方です。一般的に、理系の科目を学んでから文系に進路を変えるほうが、文系から理系に変えるより、足りない科目を補いやすいと言われます。ただし、理系の科目に苦手意識が強い場合は、無理をして評定を下げてしまうこともあるので、学校の先生とよく相談しましょう。

文理を決めても、学部はまだ1つにしぼる必要はありません。高校2年生の冬までに候補を3つほどにしぼれれば十分です。高校2年生の冬にやることは、高校2年生の冬にやっておきたいことで説明しています。

文理選択のあとにやること

文理と科目が決まったら、次の3つを進めましょう。

  1. 選んだ科目の最初の定期テストで、評定の土台をつくる。高校2年生の最初のテストは、新しい科目に慣れる前なので、早めの準備が効きます
  2. 学部の候補を2〜3つに保ったまま、オープンキャンパスや大学の説明会に参加する
  3. 学部を調べて分かったことや、気になった授業を記録しておく

文理選択はゴールではなく、学部をしぼっていくための入り口です。決めたあとも、興味が変わることはあります。そのときは、学校の先生に相談しながら、科目の組み合わせで補えるかを考えましょう。

総合型選抜を考えるなら、文理選択で気をつけたいこと

総合型選抜では、志望理由書や面接で「なぜこの学部で学びたいのか」が問われます。文理選択のときに、学部の授業内容を調べた経験は、そのまま志望理由書の材料になります。調べた内容や、気になった授業は、ノートに記録しておきましょう。

また、選んだ科目の評定は、評定平均に入ります。苦手な科目ばかりを選ぶと、評定平均が下がることもあります。学びたい学部に必要な科目を中心に、評定を積み上げやすい組み合わせかどうかも考えておくと安心です。

つまずきやすい点

いちばん多いのは、友だちと同じほうを選んでしまうことです。仲のよい友だちと同じクラスになりたい気持ちは自然ですが、2年間学ぶ科目は自分の進路に関わります。友だちの理由ではなく、自分の興味から決めましょう。

次に多いのが、学部の名前のイメージだけで決めてしまうことです。名前から想像した内容と、実際の授業内容が違うことはよくあります。決める前に、少なくとも1つの大学のカリキュラムを読んでおきましょう。

もう1つは、文理選択を「将来の仕事を決めること」と考えて、決められなくなってしまうことです。高校1年生の時点で、将来の仕事まで決まっている人は多くありません。今の興味と、学びたい分野に必要な科目から決めれば十分です。

保護者様と話すときのポイント

文理選択について家族で話すときは、「どちらが有利か」より、「どの学部で何を学びたいか」から話し始めると、生徒さんも考えを話しやすくなります。保護者様が学部の情報を一緒に調べたり、気になる大学のオープンキャンパスに付き添ったりするのはよいことです。そのうえで、最後は生徒さん本人が決めることを大切にしましょう。自分で決めた進路のほうが、その後の勉強にも身が入ります。

学年ごとの考え方

高校1年生は、文理選択の前に、興味のある学部の授業内容を調べる時期です。オープンキャンパスやオンラインの説明会に参加するのもよい方法です。オープンキャンパスで確かめることは、オープンキャンパスで確かめることで説明しています。高校2年生は、選んだ科目で評定を積み上げながら、学部の候補をしぼります。高校3年生は、志望学部の出願条件で、必要な科目を学んでいるかを確かめます。

マスネットではこう進めます

オンライン学習塾マスネットの総合型選抜・学習伴走コースでは、高校1年生から、興味のある分野と学部の授業内容を一緒に調べ、文理選択や科目選択の相談にものります。月4回の授業は、教科・探究・英語資格・書類に毎月配分し直します。くわしくは指導の流れをご覧ください。

よくある質問

Q. 数学が苦手ですが、理系に進めますか?

A. 進めます。ただ、理系の学部では数学を使う場面が多いので、苦手な単元を早めに立て直しておくことが大切です。前の単元に戻って解き直すところから始めましょう。

Q. やりたいことが何も思いつきません。

A. 珍しいことではありません。「これは違う」と思う学部を消していくところから始めましょう。残ったものの中から、授業内容を読んで気になったものを選べば十分です。

Q. 文理選択のあとで、変えることはできますか?

A. 高校によって、変更できる時期や条件が違います。学校の先生に確かめてください。変える場合は、足りない科目をどう補うかも一緒に考えましょう。

Q. 総合型選抜を考えていると、文理選択で何か違いがありますか?

A. 文理選択のために学部を調べた経験は、志望理由書の材料になります。調べたことをノートに残しておくと、高校3年生で書類を書くときに役立ちます。

Q. 保護者様は、どこまで口を出していいですか?

A. 学部の情報を一緒に調べたり、話を聞いたりするのはよいことです。最後は生徒さん本人が決めることが大切です。

まとめ

文理選択は、得意・苦手だけでなく、学びたい学部の内容と必要な科目から決めましょう。興味のあることを3つ書き出し、学部の授業内容を調べて比べ、必要な科目を確かめるのが3つのステップです。迷ったときは、あとから科目の選択肢が広く残るほうを選び、学部は高校2年生の冬までに3つほどにしぼれれば十分です。