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家で面接の練習相手をするときのコツ|保護者様の質問のしかたと伝え方

公開日

家で面接の練習相手をするときは、生徒さんの志望理由書などの書類を読んだうえで、「なぜ」「具体的には」と1歩深く聞く質問を用意しましょう。答えの内容を直すのではなく、声の大きさや話の長さなど、聞いていて気づいたことを2つだけ伝えるのがこつです。練習を録画して一緒に見ると、生徒さんが自分で直すところに気づけます。オンライン学習塾マスネットでは、塾での模擬面接に加えて、家庭で練習するときの進め方も保護者様にお伝えしています。

「面接の練習に付き合ってと言われましたが、何を聞けばいいのでしょうか」

総合型選抜を受ける生徒さんの保護者様から、よく聞く言葉です。

2027年度入試からは、総合型選抜と学校推薦型選抜で面接が原則必須になりました。面接は、話す内容を準備するだけでなく、人を前にして話す練習を重ねることで、落ち着いて答えられるようになります。学校や塾での練習に加えて、家庭で練習できると、回数を増やせます。一方で、家族が相手だと、つい答えの中身に口を出したくなったり、生徒さんが照れて本気で練習できなかったりすることもあります。家庭ならではの進め方を知っておきましょう。面接が必須になった経緯は、2027年度入試から総合型選抜で面接が原則必須にで説明しています。

練習の前に準備すること

1. 生徒さんの書類を読んでおく

面接では、志望理由書や自己推薦書など、出願した書類の内容をもとに質問されることが多くあります。練習の前に、生徒さんの書類を読ませてもらいましょう。書類を読んでおくと、書いてあることを深く聞く質問ができます。

2. 練習の形を決めておく

決めておくこと例
時間1回15分ほど。本番の面接時間に合わせる
場所机と椅子があり、テレビなどの音がない部屋
始め方と終わり方入室から退室まで通すか、質問への答えだけを練習するか
伝え方終わったあとに、気づいたことを2つだけ伝える

始める前に、「今から面接官役になるね」と区切りをつけると、家族の会話とは違う雰囲気で練習できます。練習の日時は、生徒さんの勉強や部活動の予定を聞いたうえで、一緒に決めましょう。疲れている日や、テストの前は避けるほうが、落ち着いて練習できます。

よく聞かれる質問と、深く聞く質問

面接でよく聞かれる質問に加えて、答えに対して「なぜ」「具体的には」と1歩深く聞く質問を用意しておきましょう。本番の面接では、最初の答えに続けて、深く聞かれることがよくあります。深く聞かれても、自分の体験をもとに答えられるかを確かめることが、家での練習の大きな目的です。

よく聞かれる質問深く聞く質問の例
この大学を志望した理由を教えてくださいほかの大学ではなく、この大学を選んだ理由は何ですか
高校生活で力を入れたことは何ですかそのとき、いちばん困ったことは何でしたか
入学後に学びたいことは何ですかそのことを学ぶために、どの授業を受けたいですか
将来の目標を教えてくださいその目標に、大学での学びはどうつながりますか
最近気になったニュースはありますかそのニュースについて、あなたはどう考えますか

質問は、書類に書いてある言葉を使って作ると、本番に近い練習になります。例えば、書類に「地域の課題に関心がある」と書いてあれば、「地域の課題とは、具体的に何ですか」と聞いてみましょう。よく聞かれる質問は、総合型選抜の面接でよく聞かれることでもまとめています。

練習のあとに伝えること

伝えるのは、気づいたことを2つだけ

練習のあとに、気づいたことをたくさん伝えると、生徒さんは何から直せばよいか分からなくなります。伝えるのは2つまでにしぼりましょう。1つはよかったところ、もう1つは次に気をつけたいところにすると、生徒さんも受け止めやすくなります。

答えの中身ではなく、伝わり方を伝える

答えの内容は、生徒さん本人が考えるものです。保護者様が「こう答えたほうがいい」と中身を直すと、生徒さんは自分の言葉で話せなくなり、本番で深く聞かれたときに困ります。家庭での練習では、次のような「伝わり方」について伝えましょう。

伝えること伝え方の例
声の大きさ後半、声が小さくなって聞き取りにくかったよ
話の長さ1つの答えが長くて、結論が分かりにくかったよ
結論の位置最初に結論を言うと、分かりやすかったよ
目線下を向いている時間が長かったよ
話す速さ少し速かったので、ゆっくり話すと伝わりやすいよ

内容で分かりにくかったところがあれば、「〇〇のところが、聞いていて分かりにくかった」と、聞き手としての感想を伝えるだけにしましょう。どう直すかは、生徒さんが考えます。

録画して一緒に見る

スマートフォンで練習を録画し、一緒に見てみましょう。自分の話し方を見ると、生徒さんは、声の大きさや目線、話のくせに自分で気づきます。人から言われるより、自分で気づいたことのほうが、直しやすくなります。

録画を見るときは、まず生徒さん本人に「自分で気になったところはある?」と聞いてから、保護者様が気づいたことを伝えましょう。録画は、前回と比べて変わったところを確かめるのにも使えます。

練習の記録をつける

家での練習も、記録を残しておくと、上達が見えやすくなります。練習のたびに、次のような記録を生徒さんにつけてもらいましょう。

日付練習した質問よかったところ次に気をつけること
10月1日志望理由、力を入れたこと結論を最初に言えた声が後半小さくなる
10月5日入学後に学びたいこと授業の名前を出せた答えが長い
10月9日通しの練習声の大きさがそろった目線が下がる

日付と内容は例です。記録を見返すと、同じ点を何度も注意されていないか、前回の課題が直っているかが分かります。塾や学校の先生との練習の記録とあわせて見ると、次に何を練習すればよいかがはっきりします。

練習の回数と進め方の例

時期練習の内容
本番の1か月前よく聞かれる質問に答える練習。答えの長さをそろえる
本番の3週間前深く聞く質問を加える。録画して見直す
本番の2週間前入室から退室まで通して練習する
本番の1週間前本番と同じ服装・時間で練習する
前日軽く1回通すだけにして、早めに休む

週に1〜2回、1回15分ほどを目安にしましょう。毎日長い時間練習すると、生徒さんが疲れてしまい、答えを丸暗記してしまうこともあります。

つまずきやすい点

いちばん多いのは、家族だと照れてしまい、真剣な練習にならないことです。面接官役のときは敬語で話す、椅子を向かい合わせに置くなど、ふだんの会話と区切る工夫をしましょう。

次に多いのが、答えを丸暗記させてしまうことです。暗記した文章をそのまま話すと、深く聞かれたときに答えられなくなります。答えは文章でなく、話す要点をメモにしておき、毎回自分の言葉で話す練習をしましょう。

もう1つは、保護者様が厳しく指摘しすぎて、生徒さんが練習を嫌がるようになることです。練習の目的は、本番で落ち着いて話せるようになることです。できるようになったところを認める言葉を、必ず添えましょう。緊張をやわらげる練習は、面接で緊張しないための練習方法で説明しています。

オンライン面接の場合

志望する大学の面接がオンラインの場合は、本番と同じ部屋と機材で、家族が別の部屋から接続して練習しましょう。画面越しでは、対面より少しゆっくり、はっきり話すことが大切です。準備の進め方は、オンライン面接の準備で説明しています。

学年ごとの考え方

高校1年生・高校2年生は、面接の練習よりも、ふだんの会話で「なぜそう思うの?」と聞かれたときに、理由を話す習慣をつけることが大切です。夕食のときの会話も、面接の練習の土台になります。高校3年生は、出願した書類ができあがったら、書類をもとにした練習を始めましょう。

マスネットではこう進めます

オンライン学習塾マスネットの総合型選抜・学習伴走コースでは、志望理由書などの書類の内容をもとに、生徒さんと一緒に話す材料を整理し、回答と改善点を記録しながら練習します。高校3年生は、追加メニューで模擬面接2回(回答と改善点の記録つき)を受けることもできます。記録を家庭と共有すると、家での練習でも同じ点を意識できます。くわしくは料金をご覧ください。

よくある質問

Q. 面接の練習相手は、父親と母親のどちらがいいですか?

A. どちらでもかまいません。生徒さんが話しやすい人と、少し緊張する人の両方と練習できると、本番に近い練習になります。

Q. 志望する学部のことをよく知りません。質問できますか?

A. 学部の専門的なことを知らなくても、書類に書かれていることを「なぜ」「具体的には」と聞くだけで、十分な練習になります。

Q. 生徒さんが練習を嫌がります。

A. 無理に誘わず、まずは録画した練習を一人で見てもらうなど、生徒さんが選べる形にしてみましょう。短い時間から始めることも大切です。

Q. 答えの内容がおかしいと思ったら、どうすればいいですか?

A. 「そこは聞いていて分かりにくかった」と、聞き手としての感想を伝えましょう。どう直すかは生徒さんが考え、必要なら学校や塾の先生に相談するよう勧めてください。

Q. 家での練習だけで、本番に間に合いますか?

A. 家での練習は回数を増やすのに役立ちます。学校や塾の先生との練習も組み合わせ、いろいろな人の前で話す経験を積みましょう。

まとめ

家で面接の練習相手をするときは、生徒さんの書類を読んだうえで、「なぜ」「具体的には」と1歩深く聞く質問を用意しましょう。練習のあとは、答えの中身ではなく、声の大きさや話の長さなどの伝わり方を、気づいたことを2つだけ伝えます。録画して一緒に見ると、生徒さんが自分で直すところに気づけます。週に1〜2回、短い時間で続けることが、本番で落ち着いて話すための準備になります。

出典・参考にした資料