面接で緊張しないための練習方法|本番3週間前からの段階練習と当日の準備
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面接の緊張は、なくすことはできなくても、練習の回数と順番を決めれば小さくできます。一人で声に出す、録画して見る、人に聞いてもらう、本番と同じ形で通す、の順に、本番の3週間前から練習を重ねましょう。あわせて、最初の一言と、答えに詰まったときの言葉を決めておくと、頭が真っ白になりにくくなります。オンライン学習塾マスネットでは、生徒さんの話す材料を整理したうえで、段階を分けて練習しています。
「本番になると、練習したことが全部飛んでしまいます」
面接を控えた生徒さんから、よく聞く言葉です。
家では話せたのに、知らない部屋で、初めて会う先生の前に座ると、声が震え、用意した言葉が出てこない。こうした経験をすると、「自分は面接に向いていない」と思ってしまいがちです。けれども、緊張するのは、それだけ本番を大切に考えている証拠でもあります。緊張をなくそうとするより、緊張していても話せる状態を、練習で作っていきましょう。
なぜ面接で緊張するのか
面接で緊張する理由は、大きく分けて次の3つです。
| 理由 | よくある様子 | 練習でできること |
|---|---|---|
| 慣れていない | 人前で、評価されながら話す経験が少ない | 本番に近い形での練習の回数を増やす |
| 準備が足りない気がする | 何を聞かれるか分からず不安 | 話す材料をメモにして、答えられる質問を増やす |
| 失敗を想像してしまう | 詰まったらどうしようと考える | 詰まったときの言葉を決めておく |
どれも、練習の中身を変えることで小さくできます。2027年度入試からは、総合型選抜で面接が原則必須になります。面接の準備は、どの方式を受けるにしても欠かせません。
本番3週間前からの段階練習
1. 一人で、声に出して答える(3週間前〜)
よく聞かれる質問ごとに、話す材料を3つメモにして、声に出して1分で答える練習をします。頭の中で考えるだけでは、本番で声にしたときに言葉が出てきません。最初は、メモを見ながらでかまいません。慣れてきたらメモを伏せて話してみましょう。よく聞かれる質問は、総合型選抜の面接でよく聞かれることで説明しています。
2. 録画して、自分の話し方を見る(2週間前〜)
スマホで自分が答えている様子を録画して見返します。声の大きさ、話す速さ、目線、口ぐせなど、自分では気づきにくいことが分かります。見返すのは恥ずかしいものですが、1回見るだけで直すところがはっきりします。音声だけを聞き直すと、話す速さや「えー」などの口ぐせに気づきやすくなります。
3. 家族や先生に聞いてもらう(10日前〜)
慣れてきたら、家族や学校の先生に面接官の役をしてもらいます。メモにない質問を混ぜてもらうと、予想外の質問への慣れも作れます。人の前で話す回数が、緊張を小さくするいちばんの近道です。
4. 本番と同じ形で、通して練習する(1週間前〜)
ノックから入室、あいさつ、着席、質問への答え、退室までを、本番と同じ流れで通して練習します。服装も本番と同じにすると、当日の違和感が減ります。入室から退室までにかかった時間も計っておくと、本番の流れがつかめます。オンライン面接なら、本番で使う部屋と機材で練習しましょう。
話す材料のメモの作り方
段階練習の土台になるのが、質問ごとの話す材料のメモです。文章ではなく、話したいことを3つだけ短く書きます。
| よく聞かれる質問 | 話す材料のメモの例 |
|---|---|
| 志望理由を教えてください | きっかけ/気づいたこと/入学後に学びたいこと |
| 高校でいちばん力を入れたことは? | 何をしたか/何に困ったか/どう工夫したか |
| 入学後に何を学びたいですか? | 学びたい授業/その理由/将来とのつながり |
| 最近気になったニュースは? | どんなニュースか/自分の考え/志望学部との関係 |
メモは、志望理由書や活動報告書に書いた内容から作ります。書類と話す内容が食い違わないようにするためです。
練習の記録をつける
練習のたびに、日付、練習した質問、うまく話せたこと、次に直すことを1行ずつ記録しておきましょう。記録が増えると、「これだけ練習した」という自信になり、本番の緊張を小さくしてくれます。録画を見て気づいたことも、ここに書き足します。
頭が真っ白にならないための準備
最初の一言を決めておく
面接の最初は、名前と学校名を言うことが多いです。「〇〇高校の〇〇です。本日はよろしくお願いいたします」と、最初の一言を決めておくと、話し始めで詰まりにくくなります。最初の一言がすっと出ると、そのあとの答えも落ち着いて話しやすくなります。
詰まったときの言葉を決めておく
答えに詰まったときに使う言葉を、先に決めておきましょう。
| 場面 | 使える言葉の例 |
|---|---|
| 考える時間がほしい | 「少し考えてもよろしいでしょうか」 |
| 質問が聞き取れなかった | 「申し訳ありません、もう一度お願いいたします」 |
| 分からない質問だった | 「勉強不足で分かりませんが、〜だと考えます」 |
| 話がそれてしまった | 「まとめると、〜ということです」 |
こうした言葉を言えば、少し間が空いても問題ありません。黙ってしまうより、ずっと落ち着いて見えます。
姿勢と呼吸で、体から落ち着く
緊張すると、呼吸が浅く速くなり、肩に力が入ります。待っている間は、背筋を伸ばして椅子に深く座り、足の裏を床につけましょう。息は、吸うときより、はくときをゆっくり長くすると、気持ちが落ち着きやすくなります。練習のときから同じ姿勢と呼吸をくせにしておくと、本番でも自然にできます。
オンライン面接で緊張しないために
オンライン面接では、画面に映る自分の顔や、音声が途切れないかが気になって緊張することがあります。本番で使う部屋、パソコン、カメラ、イヤホンで、少なくとも1回は通して練習しましょう。カメラのレンズを見て話すと、相手には目を見て話しているように見えます。通信が切れたときの連絡先を手元に書いておくと、もしものときも慌てずにすみます。
前日と当日にやること
| 時期 | やること |
|---|---|
| 前日 | 新しい練習はせず、メモを見ながら1回通して話す。持ち物と会場までの道順を確かめる |
| 当日の朝 | 最初の一言と、志望理由を1回だけ声に出す |
| 会場で待つ間 | メモを見返し、ゆっくり息をはいて、肩の力を抜く |
| 入室の直前 | 最初の一言を心の中で1回言う |
前日に詰め込みすぎると、かえって不安が強くなります。前日は「ここまで準備した」と確かめる日にしましょう。
つまずきやすい点
いちばん多いのは、答えを文章で丸暗記してしまうことです。1か所忘れると続きが出てこなくなり、かえって緊張が強くなります。話す材料だけを覚えて、言葉はその場で組み立てる練習をしましょう。
もう1つは、一人での練習だけで本番を迎えてしまうことです。緊張は、人の前で話すことで慣れていきます。少なくとも3回は、人に聞いてもらう練習をしておきましょう。
練習で完璧を目指しすぎるのも、緊張を強くする原因になります。練習では、うまく話せなかったところを見つけて直すことが目的です。毎回1つだけ直すところを決めて練習すると、少しずつよくなっていくのが分かり、自信につながります。
保護者様にお願いしたいこと
面接の練習には、聞き手が必要です。保護者様が面接官の役になり、生徒さんの答えを聞いてみてください。答えのよしあしを評価するより、「今の話で分かりにくかったところ」を1つ伝えるだけで、十分な練習になります。本番の前日は、「ここまでよく準備したね」と声をかけていただくと、生徒さんも落ち着いて当日を迎えられます。
学年ごとの考え方
高校1年生・高校2年生は、授業の発表や探究の発表を、人前で話す練習の機会として使いましょう。発表のたびに、話す前の準備と、話したあとのふり返りをしておくと、高校3年生の面接の準備が楽になります。高校3年生は、出願した大学の面接の形式を確かめ、本番の3週間前から段階練習を始めます。プレゼンや口頭試問がある場合は、総合型選抜のプレゼン・口頭試問の準備も参考にしてください。
マスネットではこう進めます
オンライン学習塾マスネットの総合型選抜・学習伴走コースでは、志望理由書の内容をもとに、生徒さんと一緒に話す材料を整理し、回答と改善点を記録しながら練習します。高校3年生は、追加メニューで模擬面接2回(回答と改善点の記録つき)を受けることもできます。くわしくは料金をご覧ください。
よくある質問
Q. 緊張で声が震えてしまいます。どうすればいいですか?
A. 声の震えは、話し始めると落ち着くことが多いです。最初の一言を、いつもより少しゆっくり、はっきり言うことを意識しましょう。
Q. 面接の練習は何回くらいすればいいですか?
A. 回数に決まりはありませんが、人に聞いてもらう練習を3回以上しておくと安心です。一人での練習は、毎日短い時間でも続けましょう。
Q. 面接官の目を見るのが苦手です。
A. 目を見続ける必要はありません。面接官の眉のあたりや口元を見ると、目を見て話しているように見えます。答えの最初と最後だけは、顔を上げて話しましょう。
Q. オンライン面接でも緊張します。
A. オンライン面接では、画面の自分の顔が気になって緊張することがあります。カメラのレンズを見て話す練習をし、本番と同じ部屋と機材で練習しておきましょう。
Q. 失敗したら、もう挽回できませんか?
A. 1つの答えで詰まっても、そこで合否が決まるわけではありません。「まとめると〜です」と言い直したり、次の質問に切り替えたりして、最後まで落ち着いて答えましょう。
まとめ
面接の緊張は、なくすことはできなくても、練習の回数と順番を決めれば小さくできます。本番の3週間前から、一人で声に出す、録画して見る、人に聞いてもらう、本番と同じ形で通す、の順に練習しましょう。最初の一言と、答えに詰まったときの言葉を決めておくと、本番で頭が真っ白になりにくくなります。
出典・参考にした資料
- 文部科学省「令和9年度大学入学者選抜実施要項」(令和8年5月27日付け通知)