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理工系私立大学の総合型選抜 倍率まとめ【2026年度】東京理科大学と四工大

公開日

2026年度入試で、東京理科大学と四工大(芝浦工業大学・東京電機大学・東京都市大学・工学院大学)の総合型選抜は、5校の合計で志願者2,202人、合格者969人で、倍率は約2.3倍でした。前年度の約1.9倍から上がっています。大学別では、工学院大学が3.2倍、東京電機大学が2.8倍、東京都市大学が2.6倍で、私立大学全体の約2.0倍を上回りました。オンライン学習塾マスネットが、河合塾の資料をもとに、大学ごとの数字と読み方、理系の生徒さんが準備しておきたいことを説明します。

「理系でも、総合型選抜で受けられる大学はありますか」

理系に進む生徒さんや保護者様から、よく聞かれる質問です。

総合型選抜というと、文系の学部が中心という印象をもつ方も少なくありません。実際には、理工系の私立大学でも総合型選抜を行う大学は多く、ものづくりや研究への関心を、書類や面接、実験・実習に関わる課題で伝える方式もあります。一方で、理系の学部では、数学や理科の学力を確かめる選考を行う方式もあります。首都圏の理工系の私立大学を中心に、実際の数字を見てみましょう。

このまとめの見方

数字は、河合塾が公表した「私立大 総合型選抜 大学別入試結果(9/4現在)」によるものです。資料は、2025年度と2026年度の志願者数・合格者数を公表した大学を集めたものです。

用語この記事での意味
四工大首都圏にある理工系の私立大学4校(芝浦工業大学・東京電機大学・東京都市大学・工学院大学)の呼び方
倍率志願者数÷合格者数(資料と同じ計算)
合計の倍率各大学の数字を足して、オンライン学習塾マスネットが計算
私立大学全体資料で2年度とも志願者数と合格者数が分かる私立483校の合計

数字は、大学のすべての学部と方式を合わせたものです。学部や学科ごとの倍率は、大学のホームページで確かめてください。

東京理科大学と四工大の総合型選抜の倍率(2026年度)

大学志願者数(前年度)志願者数(2026年度)合格者数倍率前年度の倍率
工学院大学535人655人204人3.2倍2.3倍
東京電機大学93人120人43人2.8倍3.0倍
東京都市大学1,347人755人295人2.6倍1.8倍
東京理科大学232人286人167人1.7倍1.7倍
芝浦工業大学247人386人260人1.5倍1.9倍

倍率の高い順に並べました。5校の合計では、志願者が2,454人から2,202人に減り、合格者は1,269人から969人に減ったため、倍率は約1.9倍から約2.3倍に上がっています。

大学ごとの動き

工学院大学は、志願者が増えて倍率が上がった

工学院大学は、志願者が535人から655人へ約2割増えた一方で、合格者は233人から204人に減りました。そのため、倍率は2.3倍から3.2倍へ大きく上がり、5校の中でもっとも高い倍率になっています。

東京都市大学は、志願者が大きく減った

東京都市大学は、志願者が1,347人から755人へ約4割減りました。合格者も741人から295人へ減ったため、倍率は1.8倍から2.6倍に上がっています。志願者や合格者が大きく変わるときは、募集人員や方式の変更が関わっていることもあります。志望する場合は、今年度の募集要項で方式の内容を確かめてください。

芝浦工業大学は、志願者も合格者も増えた

芝浦工業大学は、志願者が247人から386人へ約6割増えました。合格者も127人から260人へ増えたため、倍率は1.9倍から1.5倍に下がっています。資料では、募集人員も117人から179人に増えたと推定されています。

東京理科大学と東京電機大学

東京理科大学は、志願者が232人から286人に増え、倍率は2年続けて1.7倍でした。東京電機大学は、志願者が93人から120人に増え、倍率は3.0倍から2.8倍になりました。東京電機大学は、5校の中で志願者がもっとも少ない一方、倍率は2年続けて高い水準です。

東京都市大学を除くと、志願者は約3割増えた

東京都市大学の志願者の減り方が大きいため、5校の合計は、東京都市大学の数字に大きく左右されています。東京都市大学を除いた4校で比べると、志願者は1,107人から1,447人へ約3割増え、倍率はどちらの年度も約2.1倍でした。理工系の総合型選抜に関心をもつ受験生は、全体としては増えていると読めます。

全国の工業・工科・理科系の私立大学

首都圏以外も含めて、大学名に「工業」「工科」「理科」などを含む主な私立大学の数字も見てみましょう。

大学募集人員志願者数合格者数倍率前年度の倍率
東京工科大学264人645人320人2.0倍1.8倍
北海道科学大学101人232人133人1.7倍1.7倍
大阪工業大学92人122人70人1.7倍1.6倍
千葉工業大学261人548人343人1.6倍1.5倍
東北工業大学144人286人201人1.4倍1.3倍
福岡工業大学76人195人149人1.3倍1.2倍
神奈川工科大学299人504人424人1.2倍1.2倍
日本工業大学260人319人267人1.2倍1.2倍
静岡理工科大学85人305人274人1.1倍1.2倍
広島工業大学173人246人224人1.1倍1.0倍
岡山理科大学390人403人380人1.1倍1.1倍
金沢工業大学404人436人427人1.0倍1.1倍

この12校の合計は、志願者4,241人、合格者3,212人で、倍率は約1.3倍でした。志願者は前年度より約14%増えています。募集人員には、河合塾が推定した数字も含まれています。

数字から分かること

1. 首都圏の理工系大学は、倍率が2倍を超える大学が多い

東京理科大学と四工大の5校のうち、3校が2倍を超えました。私立大学全体の倍率は約2.0倍なので、首都圏の理工系の大学は、全体と同じか高めの水準です。

2. 全国の工業・工科系の大学は、1倍台の大学が多い

全国の工業・工科・理科系の大学では、倍率が1倍台の大学が多く見られました。ただし、倍率が低いことは、準備が少なくてよいという意味ではありません。理系の学部では、入学後に数学や物理・化学を使う授業が続くため、選考で基礎学力を確かめる方式もあります。

3. 倍率より先に、選考の内容を確かめる

理系の総合型選抜では、書類と面接に加えて、数学や理科の口頭試問、基礎学力の筆記試験、実験・ものづくりに関わる課題などを行う方式があります。数学や理科の科目の履修を、出願の条件にする方式もあります。倍率を見る前に、出願の条件と選考の内容を、募集要項で必ず確かめてください。口頭試問の準備は、プレゼンと口頭試問の準備で説明しています。

理系の総合型選抜で準備しておきたいこと

準備すること具体的な例
数学と理科の基礎教科書の例題を、説明しながら解けるようにする
関心をもったきっかけ授業の実験、ものづくり、身の回りの技術で「なぜ」と思ったこと
探究や課題研究自分で立てた問い、実験や調べ方、結果から分かったこと
学びたい分野志望する学科の研究室や授業で、学びたいことを具体的に
将来とのつながり学んだことを、どんな仕事や社会の課題に生かしたいか

理系の面接では、「高校で好きな科目は何か」「その科目で印象に残った内容を説明してください」と、教科の理解を確かめる質問をされることもあります。授業で学んだ公式や実験の意味を、自分の言葉で説明する練習をしておくと安心です。

保護者様にお願いしたいこと

理系の総合型選抜は、書類や面接の準備と、数学・理科の教科の勉強を並行して進める必要があります。書類の準備に時間をとられて、定期テストの数学や理科の点数が下がらないよう、生徒さんと一緒に1週間の時間の使い方を確かめていただくと安心です。大学のオープンキャンパスでは、研究室の見学や模擬授業に参加できることもあります。可能であれば、一緒に参加してみてください。

学年ごとの考え方

高校1年生・高校2年生は、数学と理科の定期テストで評定を保ちながら、授業の実験や課題研究で「なぜ」と思ったことを記録しておきましょう。文理選択の考え方は、学部の選び方と文理選択で説明しています。高校3年生は、志望する方式で学力試験や口頭試問があるかを確かめ、書類・面接と教科の準備を並行して進めます。一般選抜との併願も考えておくと安心です。

マスネットではこう進めます

オンライン学習塾マスネットの総合型選抜・学習伴走コースでは、月4回の授業を、教科・探究・英語資格・書類に毎月配分し直します。数学の授業を中心にしながら、書類や面接の準備も同じ計画の中で進められます。高校1年生・高校2年生は、定期テスト年5回まで、各テスト前に30分×2回の対策授業を追加料金なしで受けられます。くわしくはコースの特徴をご覧ください。

よくある質問

Q. 理系の総合型選抜では、学力試験がありますか?

A. 大学や方式によって違います。数学や理科の口頭試問、筆記の試験を行う方式もあるので、募集要項で必ず確かめてください。

Q. 四工大とは、どの大学のことですか?

A. 首都圏にある理工系の私立大学4校、芝浦工業大学・東京電機大学・東京都市大学・工学院大学をまとめた呼び方です。

Q. 理系の総合型選抜では、どんな活動が評価されますか?

A. 立派な受賞歴よりも、授業の実験や課題研究で自分が立てた問いと、そこから考えたことを具体的に話せることが大切です。

Q. 学科ごとの倍率は、どこで確かめられますか?

A. 大学のホームページで、前年度の入試結果として学部・学科・方式ごとの数字を公表していることが多くあります。募集要項とあわせて確かめましょう。

Q. 倍率が1倍台の大学なら、準備は少なくてもいいですか?

A. 倍率が低くても、出願の条件や選考の内容を満たす準備は必要です。入学後の授業についていけるよう、数学と理科の基礎もしっかり固めておきましょう。

まとめ

2026年度入試の東京理科大学と四工大の総合型選抜は、5校の合計で志願者2,202人、合格者969人、倍率は約2.3倍でした。工学院大学3.2倍、東京電機大学2.8倍、東京都市大学2.6倍と、私立大学全体の約2.0倍を上回る大学もあります。数字は学部や方式を合わせたものなので、志望する学科の結果と、学力試験や口頭試問などの選考の内容を、必ず募集要項で確かめましょう。

出典・参考にした資料