英検のライティングの練習方法|意見・理由・まとめの型と自己採点のしかた
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英検のライティングは、意見・理由2つ・まとめの型を覚え、時間を計って週に2本書くことから始めましょう。書いたあとは、内容・構成・語彙・文法の4つの観点で自己採点し、同じ間違いを1冊のノートにまとめて、次に書く前に見返します。2024年度からは、2級以上で要約の問題が加わったため、意見を書く練習とあわせて要約の練習も必要です。オンライン学習塾マスネットでは、生徒さんが書いた英文を一緒に読み、型に沿って書き直す練習をしています。
「リーディングはできるのに、ライティングで点が取れません」
英検の準備をしている生徒さんから、よく聞く言葉です。
英検は、リーディング・リスニング・ライティング・スピーキングの4つの技能で採点されます。ライティングは問題の数が少ない一方で、1つの技能として、ほかの技能と同じ重みで評価されます。そのため、ライティングの点数が伸びると、合計の点数も伸びやすくなります。反対に、ライティングを後回しにすると、ほかの技能でどれだけ点を取っても、合格に届かないことがあります。
総合型選抜では、英検などの英語資格を出願の条件にしたり、点数に換算したりする方式があります。どの級が必要になるかは、英検は何級をいつまでに取ればいい?で説明しています。
英検のライティングで出される問題
2024年度から、英検のライティングの問題が変わりました。級ごとの主な問題は次のとおりです。
| 級 | 主な問題 |
|---|---|
| 準1級・2級 | 英文を読んで要約する問題と、意見を書く問題 |
| 準2級・3級 | Eメールに返信する問題と、意見を書く問題 |
語数や問題の形式は級によって違い、変わることもあります。受ける級の最新の形式と語数は、英検の公式サイトで必ず確かめてください。2025年度から始まった準2級プラスなど、新しい級を受ける場合も、公式サイトで問題の形式を確かめましょう。
意見を書く問題の型
意見を書く問題は、次の型に沿って書くと、まとまりやすくなります。
| 段落 | 書くこと | 使える表現の例 |
|---|---|---|
| 1. 意見 | 問いに対して、賛成か反対かをはっきり書く | I think that ... |
| 2. 理由1 | 1つ目の理由と、その説明や例 | First, ... |
| 3. 理由2 | 2つ目の理由と、その説明や例 | Second, ... |
| 4. まとめ | 意見をもう一度、言いかえて書く | For these reasons, ... |
理由は、問題文で示された観点(ポイント)を使うと書きやすくなります。2つの理由が同じ内容にならないよう、例えば「お金」と「時間」のように、違う観点を選びましょう。
書き方の例
例えば、「高校生はアルバイトをするべきか」という問いに答える場合です。
| 段落 | 書く内容の例 |
|---|---|
| 意見 | 高校生はアルバイトをするべきだと考える |
| 理由1 | 働くことで、お金の大切さを学べる |
| 理由2 | 学校とは違う年代の人と話す経験ができる |
| まとめ | この2つの理由から、アルバイトはよい経験になると考える |
最初は日本語で、この表のように4つの段落の内容をメモしてから英語にすると、書きやすくなります。慣れてきたら、メモを英語の単語だけで書くようにして、時間を短くしていきましょう。
要約の問題の書き方
準1級・2級の要約の問題は、英文の内容を、指定された語数で短くまとめる問題です。次の手順で練習しましょう。
1. 段落ごとの要点に線を引く
英文の段落ごとに、いちばん伝えたいことが書かれている文に線を引きます。例や細かい数字は、要約では省きます。
2. 自分の言葉に言いかえる
英文の表現をそのまま写すのではなく、別の単語や言い方に言いかえて書きます。例えば、具体的な例がいくつか並んでいるときは、それらをまとめて言う言葉を考えます。
3. つなぎの言葉で流れを示す
段落どうしの関係が分かるように、However(しかし)や As a result(その結果)などのつなぎの言葉を使います。
Eメールの問題の書き方
準2級・3級のEメールの問題は、海外の友だちなどから届いたメールに返信する問題です。返信は、次の流れで書くとまとまります。
| 順番 | 書くこと | 使える表現の例 |
|---|---|---|
| 1. あいさつ | メールへのお礼を短く書く | Thank you for your e-mail. |
| 2. 答える・たずねる | メールの中の質問に答える。問題で求められていれば、相手に質問する | I think ... / Can you tell me ...? |
| 3. 結び | 返事を楽しみにしていることを書く | I'm looking forward to your reply. |
何を答え、何をたずねるかは、級や問題によって指示が違います。問題文の指示に線を引いて、すべてに答えているかを書き終えたあとに確かめましょう。
時間配分の目安
英検の筆記試験は、リーディングとライティングを合わせた時間で行われます。ライティングの時間を決めておかないと、リーディングに時間を使いすぎて、最後まで書けなくなることがあります。
| やること | 時間の使い方のこつ |
|---|---|
| 構成のメモ | 書き始める前に、段落ごとの内容を短くメモする |
| 書く | メモに沿って、一気に書く |
| 見直し | 最後の数分で、語数と、三人称単数のsや時制を確かめる |
自分に合った時間配分は、過去問を本番と同じ時間で解いて決めましょう。ライティングから先に解く人もいます。どちらが自分に合うか、試してみてください。
自己採点のしかた
英検のライティングは、内容・構成・語彙・文法の4つの観点で採点されます。書いたあとは、この4つで自己採点しましょう。
| 観点 | 確かめること |
|---|---|
| 内容 | 問いに答えているか。理由に説明や例があるか |
| 構成 | 意見・理由・まとめの順になっているか。つなぎの言葉を使っているか |
| 語彙 | 同じ単語をくり返していないか。問題に合った言葉を使っているか |
| 文法 | 時制、主語と動詞の形、冠詞(a / the)、複数形のsが正しいか |
自分だけで確かめにくい文法の間違いは、学校の英語の先生に見てもらいましょう。見てもらうときは、「理由の説明が十分か見てください」のように、見てほしい点を1つ伝えると、答えてもらいやすくなります。
間違いノートを作る
自己採点や先生の直しで見つかった間違いは、1冊のノートにまとめます。
| 書いた英文 | 正しい英文 | 間違いの種類 |
|---|---|---|
| He go to school. | He goes to school. | 三人称単数のs |
| I think it is good for student. | I think it is good for students. | 複数形 |
| It make us happy. | It makes us happy. | 三人称単数のs |
同じ間違いを3回くり返したら、ノートに印をつけましょう。次に書く前にノートを見返すと、同じ間違いが減っていきます。
1週間の練習の例
| 曜日 | やること |
|---|---|
| 月曜日 | 意見を書く問題を1本、時間を計って書く |
| 火曜日 | 4つの観点で自己採点し、間違いノートに書く |
| 水曜日 | 要約の問題、またはEメールの問題を1本書く |
| 木曜日 | 自己採点し、間違いノートに書く |
| 金曜日 | 使えそうな表現を5つ覚える |
| 土曜日・日曜日 | 1本を書き直す。定期テストの前は休む |
定期テストの2週間前は、学校の勉強を優先しましょう。英検と定期テストの両立は、英検と定期テストを両立させる方法で説明しています。
つまずきやすい点
いちばん多いのは、難しい単語や表現を使おうとして、文法の間違いが増えてしまうことです。自信のある、簡単な単語と文法で正しく書くほうが、点数につながります。
次に多いのが、理由に説明や例がなく、内容の点が伸びないことです。理由を1文書いたら、「例えば」「その結果」と続けて、もう1文説明を加える習慣をつけましょう。
もう1つは、語数を確かめずに書き終えてしまうことです。指定の語数に足りない場合や、大きくこえる場合は、点数が下がることがあります。練習のときから、書き終えたら語数を数えましょう。
学年ごとの考え方
高校1年生は、学校の英語の授業で習った文法を使って、意見を書く問題の型に慣れることから始めましょう。高校2年生は、総合型選抜で使いたい級を決め、過去問で週に2本の練習を続けます。高校3年生は、出願の時期から逆算して、受けられる回を確かめておきます。英語の試験の選び方は、英語の資格試験はどれを選ぶ?で説明しています。
マスネットではこう進めます
オンライン学習塾マスネットの総合型選抜・学習伴走コースでは、月4回の授業を、教科・探究・英語資格・書類に毎月配分し直します。英検の受験が近い月は、ライティングの書き直しや、型に沿った構成の練習に時間を多く配分します。くわしくはコースの特徴をご覧ください。
よくある質問
Q. ライティングは、何本くらい書けば上達しますか?
A. 週に2本を目安に、1か月で8本ほど書くと、型に慣れてきます。本数より、書いたあとに自己採点して、書き直すことが大切です。
Q. 難しい単語を使ったほうが、点数は上がりますか?
A. 間違いなく使える単語で書くほうが大切です。難しい単語を使って文法を間違えると、かえって点数が下がることがあります。
Q. 語数が足りないときは、どうすればいいですか?
A. 理由のあとに、例や説明を1文加えましょう。「例えば」「その結果」と続けると、自然に語数が増えます。
Q. 英検の過去問は、どこで手に入りますか?
A. 英検の公式サイトで、過去の問題が公開されています。書店で売られている問題集も使えます。
Q. ライティングだけ、先生に見てもらえないときはどうすればいいですか?
A. 4つの観点で自己採点し、間違いノートを作りましょう。1日以上あけて読み直すと、自分でも間違いに気づきやすくなります。
まとめ
英検のライティングは、意見・理由2つ・まとめの型を覚え、時間を計って週に2本書くことから始めましょう。書いたあとは、内容・構成・語彙・文法の4つの観点で自己採点し、同じ間違いを1冊のノートにまとめて、書く前に見返します。2級以上を受ける場合は要約の練習も加え、受ける級の最新の形式と語数を、公式サイトで必ず確かめておきましょう。
出典・参考にした資料
- 公益財団法人 日本英語検定協会「英検」