英検とGTEC、総合型選抜ではどっち?英語の試験の選び方と受ける時期
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総合型選抜で使う英語の試験は、志望校の募集要項で「使える試験」と「求めるレベル」を確かめてから選ぶのが基本です。多くの大学で使える英検を軸にしつつ、学校で受けるGTECのスコアがそのまま使えるかも確かめましょう。試験ごとの違いは、CEFR(セファール)という共通のものさしで比べられます。オンライン学習塾マスネットでは、志望校の条件から逆算して、どの試験をいつ受けるかを生徒さんと一緒に決めています。
この記事の要点
- 先に志望校の募集要項を見て、使える試験と、求められるレベル(級・スコア・CEFR)を確かめます
- 迷ったら、使える大学が多い英検を軸にします。学校で受けるGTECのスコアが使える大学もあるので、手元のスコアも確かめましょう
- 出願までに結果が出る回から逆算して受験日を決め、取得から何年以内のものが使えるかも確かめます
「英検とGTEC、どっちを受ければいいですか」
総合型選抜を考え始めた生徒さんから、よく聞かれる質問です。
学校でGTECを受けているけれど、まわりの友だちは英検を受けている。どちらを頑張ればいいのか分からず、両方を中途半端に受けてしまう。こうした迷いは、志望校の条件を見ないまま試験を選ぼうとしていることから起きます。先に志望校の条件を見れば、選ぶ試験は自然に決まります。
総合型選抜で、英語の試験はどう使われる?
英語の試験の使われ方は、大学や学部によって違います。主に次の3つです。
| 使われ方 | 内容 |
|---|---|
| 出願条件 | 「英検2級以上」のように、基準を満たさないと出願できない |
| 加点・得点への換算 | 級やスコアに応じて、選考の点数に加える |
| 書類の材料 | 調査書や活動報告書に書き、英語への取り組みとして見てもらう |
出願条件になっている場合は、基準に届かないと出願そのものができません。まずは、志望校がどの使い方をしているかを確かめましょう。
主な英語の試験の違い
| 試験 | 実施団体 | 特徴 |
|---|---|---|
| 英検 | 日本英語検定協会 | 級ごとに受ける。使える大学が多い。2025年度から準2級プラスが新しくできた |
| GTEC | ベネッセコーポレーション | 学校で団体受験することが多い。4技能をスコアで出す |
| TEAP | 日本英語検定協会(上智大学と共同で開発) | 大学で学ぶ場面を想定した問題。4技能をスコアで出す |
| IELTS | ブリティッシュ・カウンシルなど | 留学でも使われる。4技能をバンドで出す |
| TOEFL iBT | ETS | 留学でも使われる。2026年1月に試験内容が改訂された |
高校生が総合型選抜で使うことが多いのは、英検とGTECです。TEAP、IELTS、TOEFL iBTは、使える大学が限られることもあるので、志望校の募集要項で確かめてから受けましょう。
違う試験を比べるときは、CEFRを使う
CEFRは、ヨーロッパで作られた語学力のものさしで、A1からC2までの6段階に分かれています。文部科学省は、英検やGTECなどの試験とCEFRの対応を対照表にまとめています。多くの大学は、この対照表をもとに「CEFRのB1以上」のように基準を示しています。
目安として、英検2級がB1、準1級がB2、準2級がA2にあたります。2025年度にできた準2級プラスは、A2程度とされています。GTECは、2023年度からCEFRとの対応の基準が変わったので、受けた時期によって換算が違うことがあります。大学が出している対照表で、受けた時期に合った基準を確かめましょう。
英語の試験の選び方
1. 志望校の募集要項で、使える試験と基準を確かめる
志望校の候補が決まったら、募集要項の出願資格と選考方法のページを見ます。使える試験の一覧と、級・スコア・CEFRの基準を書き出しましょう。今年度の募集要項がまだ出ていないときは、前年度のものを見ておき、出たらすぐに見直します。
2. 使える期間を確かめる
多くの大学は、「出願前の2年以内に受けたもの」のように、使える試験の期間を決めています。高校1年生で取った級が、高校3年生の出願で使えないこともあるので、期間は必ず確かめましょう。
3. 結果が出る時期から逆算して、受ける日を決める
試験を受けてから結果が出るまでには時間がかかります。9月に出願する場合、夏休みの前に受けた回の結果でないと、間に合わないことがあります。受けたい回の結果がいつ出るかを、試験のホームページで確かめてから申し込みましょう。
4. 学校で受けたGTECのスコアも確かめる
学校でGTECを受けている場合は、そのスコアが志望校の基準に届いているかを確かめます。届いていれば、新しく別の試験を受けなくてすむこともあります。スコアの証明書が必要かどうかも、あわせて確かめておきましょう。学校での受験の場合、証明書の出し方を担任の先生に聞いておくと安心です。
5. 軸にする試験を1つ決めて、続けて受ける
いくつもの試験を少しずつ受けるより、軸にする試験を1つ決めて、同じ試験を続けて受けるほうが、問題の形式に慣れて点数が伸びやすくなります。迷ったときは、使える大学が多い英検を軸にするのがおすすめです。同じ試験を続けて受けると、前回からどの技能が伸びたかも比べやすくなります。
学年ごとの受け方の例
| 学年 | やること |
|---|---|
| 高校1年生 | 学校のGTECを受ける。英検は準2級を目標にする |
| 高校2年生 | 志望校の候補の基準を確かめ、英検2級を目標にする |
| 高校3年生 | 夏休み前までに、基準に届く級・スコアを取りきる |
英検の何級をいつまでに取ればよいかは、総合型選抜で英検は何級が必要?でくわしく説明しています。
点数を伸ばす勉強の進め方
どの試験でも、点数を伸ばす順番は大きく変わりません。
| 順番 | やること | 目安 |
|---|---|---|
| 1 | 受ける級・レベルの単語を覚える | 毎日15分。1冊を3周する |
| 2 | 過去問や公式の問題で、時間を計って解く | 2週間に1回 |
| 3 | ライティングを書き、人に見てもらう | 週に1本 |
| 4 | 音読とスピーキングの練習をする | 毎日5分 |
単語は、点数に直結しやすい部分です。長文が読めないと感じるときも、多くは単語が足りていないことが原因です。ライティングとスピーキングは、自分だけでは間違いに気づきにくいので、学校の先生や塾の講師に見てもらいましょう。
つまずきやすい点
いちばん多いのは、受けた試験が志望校で使えなかったという失敗です。同じ「英語の資格」でも、大学によって使える試験は違います。申し込む前に、志望校の一覧に入っているかを必ず確かめましょう。
次に多いのが、級は持っているのに、大学が求めるのがスコア(英検CSEスコアなど)だったという失敗です。級の合格だけでなく、スコアで基準を決めている大学もあるので、成績表は大切に保管しておきましょう。
もう1つは、試験の申し込みを忘れて、受けたい回を逃してしまうことです。申し込みの締め切りは受験日の1か月以上前のことが多いので、受ける回を決めたら、その日のうちに申し込みましょう。
保護者様にお願いしたいこと
英語の試験は、申し込みの締め切りが受験日のかなり前にあります。受けたい回が決まったら、申し込みの締め切りと検定料の支払い方法を、家族のカレンダーにも書き込んでおいてください。合格証明書や成績表は、出願で原本やコピーが必要になることがあるので、届いたら1つのファイルにまとめて保管しておくと安心です。
学年ごとの考え方
高校1年生は、英語の試験より、定期テストで英語の評定を固めることが先です。学校で受けるGTECを、今の力を知る機会として使いましょう。高校2年生は、志望校の候補の基準を確かめ、軸にする試験を決める時期です。高校3年生は、出願の時期から逆算して、基準に届く級やスコアを夏休み前までに取りきることを目指します。
マスネットではこう進めます
オンライン学習塾マスネットの総合型選抜・学習伴走コースでは、月4回の授業を、教科・探究・英語資格・書類に毎月配分し直します。英語資格の試験が近い月は、授業を英語にあてるなど、志望校の基準と受験日から逆算して計画を立てます。くわしくはコースの特徴をご覧ください。
よくある質問
Q. 英検とGTEC、両方受けたほうがいいですか?
A. 志望校がどちらも使えるなら、軸にする試験を1つ決めて続けるほうが、点数が伸びやすくなります。学校でGTECを受けている場合は、そのスコアを確かめたうえで、足りなければ英検を受けるという進め方がおすすめです。
Q. 英検は、パソコンで受ける方式でも使えますか?
A. 多くの大学では、紙の試験と同じように扱われます。ただし、大学によって決まりが違うこともあるので、募集要項で確かめましょう。
Q. 準2級プラスは、総合型選抜で使えますか?
A. 2025年度にできたばかりの級なので、大学によって扱いが違います。使えるかどうかと、どのレベルとして扱われるかを、募集要項で確かめてください。
Q. 英語の試験がなくても、総合型選抜は受けられますか?
A. 英語の試験を出願条件にしていない大学もあります。ただ、加点や書類の材料として使われることもあるので、取っておくと選べる大学が広がります。
Q. 英語の資格の勉強と、定期テストの勉強はどう両立すればいいですか?
A. 定期テストの2週間前からは、定期テストを優先しましょう。評定も総合型選抜で見られるからです。英語資格の勉強は、テストのない時期にまとめて進めます。
まとめ
総合型選抜で使う英語の試験は、志望校の募集要項で、使える試験と基準、使える期間を確かめてから選びます。違う試験はCEFRで比べられ、目安として英検2級がB1、準1級がB2にあたります。迷ったら使える大学が多い英検を軸にし、学校で受けるGTECのスコアも確かめたうえで、出願までに結果が出る回から逆算して受ける日を決めましょう。
出典・参考にした資料
- 日本英語検定協会「実用英語技能検定(英検)」
- ベネッセコーポレーション「GTEC」
- 高知工科大学「各資格・検定試験とCEFRとの対照表」(文部科学省の対照表をもとにした大学の資料の例)