英検と定期テストを両立させるには?受ける回の選び方と家庭でできること
公開日
英検と定期テストを両立させるには、定期テストの2週間前と重ならない回を選び、平日は単語、週末に長文と作文をまとめて進めるのが基本です。英検の勉強で身につく単語力や長文を読む力は、英語の評定を支える力にもつながります。申し込みの締め切りや検定料、結果の保管は、家族で予定を共有しておきましょう。オンライン学習塾マスネットでは、定期テストの日程を先に書き込んでから、英検の受験の回を決めています。
「英検を受けたいけれど、テスト勉強と重なってしまいます」
総合型選抜を考えているご家庭で、保護者様からよく聞く悩みです。
総合型選抜では、英検などの英語資格を出願条件や加点に使う大学があります。一方で、評定平均も見られるため、定期テストの勉強も手を抜けません。受ける回を決めずに申し込むと、試験日が定期テストの直前と重なり、どちらも中途半端になってしまうことがあります。
英検と定期テストの時期を知っておく
英検の紙の試験(従来型)は、例年、年に3回行われています。
| 英検の回 | 一次試験の時期 | 重なりやすい定期テスト |
|---|---|---|
| 第1回 | 6月 | 1学期の期末テスト |
| 第2回 | 10月 | 2学期の中間テスト |
| 第3回 | 1月 | 3学期のテスト、学年末テスト |
このほか、パソコンで受ける方式の英検は、実施の回数が多く、日程を選びやすいのが特徴です。3級以上は、一次試験のあとに二次試験(面接)があり、合格が決まるまで1か月以上かかります。正確な日程は、日本英語検定協会のホームページで確かめてください。
高校の定期テストの日程と並べてみると、どの回がテストと重なりやすいかが分かります。重なる回を避けるだけで、両立はずっと楽になります。年度の初めに、定期テストと英検の日程を1枚のカレンダーに書き出しておきましょう。
両立のための3つの進め方
1. 受ける回を、定期テストの2週間前と重ならないように選ぶ
年度の初めに、学校の年間予定で定期テストの日程を確かめ、テストの2週間前と英検の試験日が重ならない回を選びます。どうしても重なる場合は、パソコンで受ける方式の英検で日程をずらすことも考えましょう。総合型選抜で使う場合は、出願までに結果が出る回かどうかも確かめます。結果が出るまでの期間は、回や方式によって違います。
受ける回を決めるときは、次のことを確かめておきましょう。
- 一次試験の日が、定期テストの2週間前より前か、テストのあとか
- 二次試験(面接)の日が、学校行事や部活の大会と重ならないか
- 申し込みの締め切りはいつか
- 総合型選抜で使う場合、出願までに合格が分かるか
2. 平日は単語、週末に長文と作文
英検の勉強は、毎日少しずつ続ける部分と、まとめて時間をとる部分に分けると、定期テストの勉強と両立しやすくなります。
| 曜日 | 英検の勉強 | 目安の時間 |
|---|---|---|
| 月〜金 | 単語を覚える | 1日15分 |
| 土 | 長文問題を解く、間違えた問題の解き直し | 1時間 |
| 日 | 作文(ライティング)を1つ書く、音読 | 1時間 |
定期テストの2週間前からは、英検の勉強は単語だけにして、残りの時間を定期テストに回します。テストが終わったら、週末の長文と作文を再開しましょう。単語だけは毎日続けておくと、テスト明けにすぐ元のペースに戻れます。部活の大会や学校行事が多い週は、週末の時間を半分にしてもかまいません。続けることを優先しましょう。
3. 英検の勉強を、英語の評定にもつなげる
英検の勉強で覚えた単語や、長文を読む練習は、学校の英語の授業や定期テストにも役立ちます。特に、作文の練習は、定期テストの英作文の問題にもつながります。英検の勉強と学校の英語を別々のものと考えず、どちらにも効く勉強を意識しましょう。例えば、教科書に出てきた単語のうち、英検の単語帳にも載っているものに印をつけておくと、1回の勉強で両方の準備ができます。
技能ごとの勉強のしかた
英検は、読む・聞く・書く・話すの4つの技能が見られます。技能ごとに、効く勉強のしかたが違います。
| 技能 | 勉強のしかた | 定期テストとのつながり |
|---|---|---|
| 読む(リーディング) | 単語を覚え、長文を時間を計って解く | 教科書の本文を読む力 |
| 聞く(リスニング) | 問題の音声を聞き、スクリプトを見ながら音読する | リスニング問題、音読の課題 |
| 書く(ライティング) | 決まった型で作文を書き、人に見てもらう | 英作文の問題 |
| 話す(スピーキング) | 質問に声に出して答える練習をする | 授業での発表 |
ライティングとスピーキングは、自分だけでは間違いに気づきにくい技能です。学校の英語の先生や塾の講師に見てもらうと、短い時間で伸ばしやすくなります。
学年ごとの目標の例
| 学年 | 目標の例 |
|---|---|
| 高校1年生 | 準2級に合格する。単語を毎日続ける習慣をつくる |
| 高校2年生 | 2級に合格する。志望校の候補の条件を確かめる |
| 高校3年生 | 必要な場合は、夏休み前までに準1級などの上の級を目指す |
目標は、志望校の候補が求める級によって変わります。英検の何級をいつまでに取ればよいかは、総合型選抜で英検は何級が必要?で説明しています。英検以外の英語の試験との違いは、英検とGTEC、総合型選抜ではどっち?にまとめています。
英検の試験前の2週間の過ごし方
英検の試験日の2週間前は、新しい問題集に手を広げず、過去問を時間を計って解くことに集中しましょう。解いたあとは、間違えた問題の単語と、聞き取れなかった音声を見直します。ライティングは、2週間で2〜3本書いて、型どおりに書けるかを確かめます。
この時期が定期テストと重ならないように回を選んでおけば、英検の直前の2週間を英検にあてても、評定を下げずにすみます。
結果が出たあとにやること
結果が届いたら、合否だけでなく、成績表の技能ごとの点数を確かめましょう。合格していれば、次の級の単語を少しずつ始めます。不合格だった場合は、点数が足りなかった技能を中心に、次の回までの計画を立て直します。どちらの場合も、成績表は出願で使うことがあるので、保管しておきましょう。
つまずきやすい点
いちばん多いのは、申し込みの締め切りを過ぎてしまうことです。英検の申し込みは、試験日のかなり前に締め切られます。学校でまとめて申し込む団体受験がある場合は、学校の締め切りがさらに早いこともあります。受ける回を決めたら、その日のうちに申し込みの締め切りをカレンダーに書き込みましょう。
次に多いのが、英検の直前に定期テストの勉強が手薄になり、評定を下げてしまうことです。総合型選抜では、英語資格と評定平均の両方が見られることが多くあります。英語の評定が下がれば評定平均にも響くので、どちらかを犠牲にしないように、受ける回を選ぶ段階で調整しておきましょう。
保護者様にお願いしたいこと
英検の申し込み、検定料の支払い、試験会場までの送り迎え、合格証明書の保管など、英検には家庭で関わる場面が多くあります。
- 受ける回と申し込みの締め切りを、家族のカレンダーに書き込む
- 検定料の支払い方法を、申し込みの前に確かめる
- 合格証明書や成績表は、出願で使うことがあるので、1つのファイルにまとめて保管する
勉強の中身は生徒さんに任せ、保護者様は予定と書類の管理を一緒に確かめる役に回っていただくと、生徒さんも勉強に集中しやすくなります。月の初めに、定期テストと英検の予定を一緒に見る時間をつくるのもおすすめです。定期テストと探究の時間の分け方は、定期テストと探究、どう両立する?で説明しています。
学年ごとの考え方
高校1年生は、英検を受ける習慣をつくる時期です。まずは今の力に合った級から受けて、合格の経験を積みましょう。定期テストと重ならない回を選び、1年に1〜2回受けてみましょう。高校2年生は、志望校の候補が求める級を確かめ、目標の級に向けて計画的に受けます。部活や修学旅行などの行事が多い学年なので、行事の日程も合わせて確かめておきましょう。高校3年生は、出願の時期から逆算して、結果が出願に間に合う回を選びます。
マスネットではこう進めます
オンライン学習塾マスネットの総合型選抜・学習伴走コースでは、月4回の授業を、教科・探究・英語資格・書類に毎月配分し直します。英検の試験が近い月は英語資格に、定期テストの前は教科に授業を回します。高校1年生・高校2年生は、定期テスト年5回まで、各テスト前に30分×2回の対策授業を追加料金なしで受けられます。くわしくはコースの特徴をご覧ください。
よくある質問
Q. 英検は、年に何回受ければいいですか?
A. 目標の級と、定期テストの日程によります。高校1年生・高校2年生なら、テストと重ならない回を選んで、年に1〜2回受けるのが目安です。
Q. パソコンで受ける英検でも、総合型選抜で使えますか?
A. 多くの大学では、紙の試験と同じように扱われます。ただし、大学によって決まりが違うこともあるので、募集要項で確かめてください。
Q. 英検の勉強をすると、定期テストの点数は上がりますか?
A. 単語力や長文を読む力は、学校の英語にも役立ちます。ただ、定期テストは授業の範囲から出るので、テストの2週間前からは学校の教材を中心に勉強しましょう。
Q. 英検に落ちてしまいました。どうすればいいですか?
A. 成績表で、どの技能の点数が足りなかったかを確かめましょう。足りなかった技能を中心に、次の回までの計画を立て直します。
Q. 英検の結果は、いつまで使えますか?
A. 大学によって、使える期間が決められていることがあります。「出願前の2年以内」などの条件がないか、志望校の募集要項で確かめてください。
まとめ
英検と定期テストを両立させるには、定期テストの2週間前と重ならない回を選び、平日は単語、週末に長文と作文をまとめて進めましょう。テストの2週間前からは単語だけにして、定期テストを優先します。申し込みの締め切りや検定料、合格証明書の保管は、家族で予定を共有しておくと安心です。
出典・参考にした資料
- 日本英語検定協会「実用英語技能検定(英検)」