中学生が定期テストで400点を取る勉強法|平均80点を5教科でそろえる方法
公開日 更新日 執筆:塾長 馬籠先生
「次の定期テストで400点を取りたい」と決めたものの、何をどれだけ勉強すれば届くのか分からない。5教科すべてで80点を取らなければいけないと思い、苦手教科を見て諦めそうになる。
定期テストの400点は、満点をいくつも取る目標ではありません。
5教科の合計を400点にする目標です。得意教科で85〜90点を取り、苦手教科を70点台まで上げても届きます。必要なのは、難問を解く力より、基本問題を落とさないことです。
この記事では、現在の合計点ごとに変えること、教科別の狙い方、3週間前からの進め方を具体的に整理します。
400点の取り方は1通りではない
400点を「5教科すべて80点」と考える必要はありません。
たとえば、次の配分でも400点です。
| 配分例 | 国語 | 数学 | 英語 | 理科 | 社会 | 合計 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 均等型 | 80 | 80 | 80 | 80 | 80 | 400 |
| 得意教科型 | 75 | 90 | 85 | 75 | 75 | 400 |
| 暗記教科型 | 75 | 75 | 75 | 85 | 90 | 400 |
| 苦手を残す型 | 70 | 90 | 85 | 80 | 75 | 400 |
得意教科で90点、苦手教科で70点でも構いません。
400点を取れない生徒さんの中には、数学で100点を狙う一方、国語や社会が60点台のままというケースがあります。数学を90点から100点へ上げるより、社会を60点から75点へ上げる方が、合計点は動きやすいことがあります。
目標は「全部完璧」ではなく、「5教科で400点」です。
まず前回の答案を5教科並べる
勉強計画を立てる前に、前回の答案を見ます。
点数だけでなく、失点を次の4つに分けてください。
- 覚えていれば取れた問題
- ワークと似ていたのに解けなかった問題
- ケアレスミス
- 今の実力では難しかった問題
400点を目指すとき、最初に回収するのは1〜3です。4の難問は後回しで構いません。
たとえば数学が72点で、計算ミスが8点、ワーク類題の失点が12点あったなら、難問を増やさなくても80点台が見えます。
反対に、答案を見ずに「次はもっと勉強する」とだけ決めても、同じところで点を落とします。
答案返却後の見直し方は、次の記事でも詳しく解説しています。
→ 定期テストが返ってきたらやること|次で点が上がる解き直しの手順
現在の合計点で、やることは変わる
350点以上|取りこぼしを20〜50点減らす
すでに350点を超えているなら、勉強量を倍にする必要はないことが多いです。
各教科で5〜10点ずつ失っている原因を探します。
- 漢字や英単語の書き間違い
- 数学の符号、単位、途中式
- 理社の用語を漢字で書けない
- 記述問題で必要な語句が抜ける
- 時間不足で最後まで解けない
この層は、新しい参考書より、間違いの記録と見直し手順が効きます。
300〜349点|苦手教科を1つ底上げする
合計300点台前半なら、5教科すべてを少しずつ上げるより、60点前後の教科を75点まで上げる方が現実的です。
英語や数学なら、テスト範囲の基本問題に絞ります。理科や社会なら、覚えていない範囲を洗い出し、問題形式で繰り返します。
同時に、得意教科を80点台から落とさないことも必要です。
250〜299点|まず350点を途中目標にする
250点台から一度に400点を狙うと、難しい教材へ手を広げがちです。
最初の目標は、5教科平均70点の350点です。教科書、学校ワーク、授業プリントの基本問題を取り切ることに集中してください。
350点が取れるようになると、次にどの50点を積むかが見えます。
250点未満|範囲を絞り、基本点を集める
この段階では、400点向けの勉強法をそのまま使うより、まず平均点や60点を目指す方が近道です。
分からない単元を全部やり直すのではなく、今回のテスト範囲で取れる基本問題を決めます。特に数学と英語は、今の単元の前提まで戻る必要があるか確認してください。
→ 定期テストで平均点が取れないとき|まず60点を目指す手順
400点を取るための3週間
400点を安定して取るには、2週間前より少し早く動いた方が安全です。学校によって範囲表が出る時期は違いますが、授業の進度からおおよその範囲は予想できます。
3週間前|範囲を予想し、ワークを進める
この時期の目的は、テスト範囲の全体を見ることです。
- 学校ワークを授業で進んだところまで終える
- 英単語と漢字を毎日少しずつ覚える
- 数学・英語の分からない問題に印をつける
- 理科・社会の用語を一度確認する
分からない問題で30分止まらないでください。印をつけて、学校や塾で質問できる状態にします。
2週間前|1周目を終え、できない問題を分ける
範囲表が出たら、抜けを確認します。
学校ワークの1周目を終え、問題に次の印をつけます。
- ○:自力で正解した
- △:解説を見れば分かった
- ×:解説を見ても不安が残る
2周目で解くのは、△と×です。○まで毎回やり直すと、できる問題に時間を使いすぎます。
→ 定期テストの勉強法まとめ|2週間前からの手順と5教科それぞれのやり方
1週間前|点になる形へ変える
「見たら分かる」から「何も見ずに答えられる」へ変える時期です。
英単語は、日本語を見て英語を書きます。理社は、答えを隠して思い出します。数学は、解説を閉じて最初から解き直します。
この1週間で、勉強の中心を読むことから解くことへ移してください。
3日前から前日|新しいことを増やさない
3日前からは、間違えた問題、覚え切れていない語句、先生が強調した部分へ絞ります。
新しい問題集を始める時期ではありません。
前日は、暗記の最終確認と、数学・英語の代表問題を数問解く程度にします。睡眠を削っても、当日の集中力が落ちれば合計点は下がります。
教科ごとの80点への近づき方
数学|ワークの×だけを自力で解けるようにする
数学は、解説を読んだ回数ではなく、自力で解けた回数で点が決まります。
1周目で間違えた問題に印をつけ、2周目はその問題だけを解きます。途中式を残し、符号や単位まで確認してください。
80点を狙う段階では、最後の難問へ時間を使いすぎないことも大切です。計算、基本的な文章題、授業で扱った標準問題を落とさない方が先です。
→ 数学のテスト勉強のやり方|ワークの使い方だけで点数は変わる
英語|単語、本文、文法の順に仕上げる
英語は、覚えるものと使うものを分けます。
まず単語を書けるようにします。次に教科書本文を読み、意味を説明できるようにします。その後で、文法問題を解きます。
単語が書けないまま文法問題ばかり解いても、英文を完成させられません。土台から順に進めてください。
→ 英語のテスト勉強のやり方|出るものが決まっているテストの攻略順
理科|暗記単元と計算単元を分ける
理科をすべて暗記教科として扱うと、計算問題で止まります。
用語や実験手順は、答えを隠して思い出す練習をします。密度、圧力、電流、化学反応の量などは、公式を覚えるだけでなく、同じ型の問題を続けて解きます。
実験問題では、結果だけでなく「何を確かめる実験か」「条件をそろえる理由」まで確認してください。
社会|資料と用語をセットで覚える
社会で80点を超えるには、用語だけの一問一答では足りないことがあります。
地理なら地図や統計、歴史なら出来事の前後、公民なら制度の仕組みとセットで覚えます。
学校ワークの選択問題が解けても、記述で説明できないところは残っています。「なぜ」「どのように」を1文で答える練習を入れてください。
→ 理科・社会のテスト勉強のやり方|最も早く点が上がる教科の攻略法
国語|漢字・語句と授業ノートを得点源にする
国語を「何を勉強すればよいか分からない教科」にしないでください。
漢字と語句は、準備すれば取れる点です。教科書の文章が範囲なら、授業で先生が説明した表現、人物の心情、段落の役割をノートで確認します。
記述問題は、模範解答を丸暗記するより、「理由を聞かれたら、原因+結果で答える」といった型を使います。
→ 国語のテスト勉強のやり方|「勉強のしかたがない」は誤解です
平日の勉強は「教科数」より「役割」で分ける
毎日5教科を均等にやろうとすると、1教科あたりの時間が短くなり、どれも中途半端になります。
平日は、重い教科1つと、短い暗記1つを組み合わせると進めやすくなります。
たとえば90分なら、次のように使えます。
- 数学または英語:50分
- 理科または社会:25分
- 英単語または漢字:15分
翌日は数学を英語に、社会を理科に変えます。
休日は、平日に印をつけた×問題の解き直しと、暗記の確認テストに使います。
時間割を細かく作るより、「今日は数学の×を5問、社会の地理を20問」のように、終わりが見える量で決めた方が動きやすくなります。
400点に届かない生徒さんによくあること
ワークを終わらせることが目的になっている
答えを写して提出できる状態にしても、テストでは解けません。
1周目を早めに終えるのは、2周目で間違いを直す時間を作るためです。提出日までに終わればよい、では遅すぎます。
できる問題ばかり繰り返している
○の多いページは気持ちよく進みます。しかし、点数を上げるのは△と×です。
間違えた問題だけを集めて解く時間を作ってください。
参考書を増やしている
学校ワークが仕上がっていない段階で、市販教材を何冊も増やす必要はありません。
定期テストは、学校で扱った内容から出ます。まず学校教材を、答えを見ずに解ける状態にします。
得意教科に時間を使いすぎる
数学が好きな生徒さんが数学だけ2時間進め、社会は前日にまとめて覚える。これでは合計400点は安定しません。
得意教科は維持する量を決め、余った時間を一番低い教科へ回します。
見直しを「余ったらやる」にしている
見直しの時間は、最初から確保します。
数学なら符号と単位、英語なら三単現・時制・スペル、国語なら抜き出しの字数。教科ごとに見る場所を決めておくと、ただ答案を眺める見直しになりません。
保護者様ができるのは、点数管理より進み具合の確認
「400点を取ると言ったのに、勉強していない」と毎日言われると、生徒さんは点数の話そのものを避けるようになります。
確認するなら、点数ではなく行動です。
- ワークの1周目はどこまで終わったか
- 質問する問題に印がついているか
- 2周目で×が減っているか
- 寝る時間を崩していないか
この4つなら、結果が出る前でも確認できます。
勉強内容まで教えようとして衝突する場合は、進み具合を見る役割だけ家庭で持ち、分からない問題は学校や塾へ分ける方が続きます。
よくある質問
Q. 中学生で400点は難しいですか。
簡単ではありませんが、難問を多く解かなければ届かない点数でもありません。5教科平均80点なので、学校ワークと授業内容の基本・標準問題を確実に取ることが中心です。
Q. 何日前から勉強すればよいですか。
400点を安定させるなら、3週間前から学校ワークと暗記を始めるのがおすすめです。遅くとも2週間前には、範囲の1周目へ入ってください。
Q. 300点から次のテストで400点を取れますか。
可能性はありますが、100点分を一度に増やすには、失点の多くが未暗記やワーク未完成である必要があります。まず前回の答案を分析し、350点を途中目標に置くと計画を立てやすくなります。
Q. 苦手教科でも80点が必要ですか。
必要ありません。得意教科で85〜90点を取り、苦手教科を70点台に上げる配分でも400点に届きます。
Q. 塾へ行かないと400点は取れませんか。
塾なしでも取れます。ただし、勉強の計画、分からない問題の質問先、進捗を確認する仕組みが必要です。自分で回らない部分だけ、学校や塾を使う考え方でも構いません。
Q. 1日何時間勉強すればよいですか。
時間だけでは決まりません。平日90分でも、×問題の解き直しと暗記確認へ集中できれば効果はあります。まず「何時間」ではなく「何を終えるか」を決めてください。
400点までの差を一緒に分けたい方へ
400点まであと30点の生徒さんと、あと120点の生徒さんでは、同じ計画を使えません。
マスネットの中学生コースでは、前回の答案、学校ワークの進み具合、教科ごとのつまずきを見て、「どの教科の、どの失点を回収するか」まで決めます。
完全1対1のオンライン授業なので、得意教科を必要以上に繰り返さず、必要な教科へ時間を使えます。テストまでの学習管理も含めてご相談ください。