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定期テストで平均点が取れないとき|まず60点を目指す手順

公開日 更新日 執筆:塾長 馬籠先生

テストが返ってくるたび、平均点を下回っている。本人も落ち込んでいるが、何をどう変えればいいのかが分からない。

結論から言うと、平均点が取れない原因は難しい問題が解けないことではありません。基本問題を取りこぼしていることです。応用を捨てて基本だけに絞れば、60点は十分に届きます。

オンライン学習塾マスネットでは、平均点前後からの立て直しを多く担当しています。この記事では、60点に届くまでの具体的な手順を書きます。


平均点が取れない本当の理由

答案を見ると、原因ははっきりします。失点の大半が基本問題で起きているのです。

定期テストの配点は、基本から標準レベルの問題が6〜7割を占めるのが一般的です。つまり応用問題を全部落としても、基本を取り切れば60点前後には届きます。

それにもかかわらず平均点に届かないのは、基本問題で落としているからです。難しい問題が解けないことが原因ではありません。

この事実を知るだけで、やるべきことが変わります。応用問題に時間を使う必要はありません。


まず目標を「60点」に下げる

対策が続かない最大の原因は、目標設定です。

「平均点を超えて、できれば80点を」と考えると、やることが多すぎて手が止まります。そして手をつけられないまま、テスト当日を迎えます。

現実的な目標は60点です。基本問題だけを確実に取るという一点に絞れば、やることは明確になります。

60点はゴールではなく通過点です。まずここに届くと、「やればできる」という感覚が戻ります。そこから先は自然に伸びていきます。


手順1:失点の中身を確認する

直近の答案を用意してください。間違えた問題を、次の3つに分けます。

基本問題での失点。 教科書の例題レベル、ワークの最初の方に出てくるような問題です。ここが多ければ、伸びしろは大きいということです。

ケアレスミス。 分かっていたのに落とした問題です。計算ミス、写し間違い、問題の読み違いなど。

手つかず。 そもそも勉強していない範囲、時間が足りずに解けなかった問題です。

平均点に届かない生徒の多くは、基本問題での失点が最も多くなります。ここを潰すことが最短ルートです。


手順2:ワークの基本問題だけに絞る

テスト勉強では、ワークの応用問題を飛ばします。基本から標準レベルの問題だけに絞ります。

そして、絞った範囲を3周します。

1周目で全問解いて、間違えた問題に×をつけます。2周目は×だけを解き直します。解けたら×を○に変えます。3周目で、まだ×が残っている問題を潰します。

やる範囲を絞ることで、「仕上げ切る」ことが可能になります。全部やろうとして中途半端になるより、絞って完璧にする方が点数は伸びます。


手順3:暗記で取れる部分を確実に拾う

どの教科にも、覚えれば取れる問題があります。

数学なら公式を使う一行問題。英語なら単語と連語。国語なら漢字と語句。理科・社会なら用語。

これらは考える必要がなく、投下時間に対して最も確実に点になります。平均点に届かない段階では、まずここを取り切ることが優先です。

特に理科と社会は、暗記の比重が高い教科です。過去のつまずきの影響が小さいため、今回の範囲を覚えれば点が取れます。5教科合計を上げたいなら、理社から手をつけるのが最も早いというのは、この理由からです。


手順4:数学と英語は「戻る」判断をする

数学と英語で30点台が続く場合、原因は今の範囲ではありません。

この2教科は積み上げ式です。前の単元が分かっていないと、今の範囲を何度繰り返しても理解できません。中2の内容が分からない原因が中1にある、というのはよくあることです。

この場合、つまずいた地点まで戻る必要があります。遠回りに見えますが、土台が固まると理解の速度が上がるため、結果的に速く追いつけます。

どこまで戻るかの判断は、簡単な問題から順に解いて「解ける」と「解けない」の境目を探す形で行います。


60点に届いたら

基本問題を取り切って60点に届いたら、次の段階です。

標準レベルの問題を加えます。ケアレスミスの対策を始めます。得意な教科は応用にも手を伸ばします。

ただし、60点が安定するまでは範囲を広げないでください。土台が不安定なまま応用に進むと、また中途半端になります。


現場で見えたこと

ここからは、マスネットで実際に見えたことを書きます。

平均点に届かない生徒の答案を分析していて、共通して見えることがあります。難しい問題に時間を使いすぎているということです。

テスト中の時間配分を聞くと、解けない問題に長く粘り、結果として後半の基本問題を解く時間がなくなっている。これが非常に多いパターンでした。

そのため指導では、2分考えて方針が見えなければ次に進むという基準を作ります。難問を1問取ることより、基本問題を3問確実に取る方が点数は上がります。

もう一つ、宿題システムの記録から見えたことがあります。点数が伸び始めた生徒は、やる範囲を絞った時期に伸びています。それまで「全部やろう」として手が止まっていた生徒が、基本問題だけに絞った途端に提出が安定し、点数も動き始めました。

やることを減らすと点数が下がりそうに感じますが、実際は逆でした。絞ることで最後まで仕上げ切れるようになり、それが点数になったという構造です。

そして実際の成果として、数学が30点台だった生徒が80点台まで伸びたケースがあります。最初にやったのは、応用問題を捨てて基本問題だけに絞ることと、つまずいた単元まで戻ることでした。特別な教材も長時間の勉強も使っていません。


よくある質問

Q. 平均点が取れないのは頭が悪いからですか。
違います。答案を見ると、失点の大半は基本問題で起きています。難しい問題が解けないことではなく、基本を取りこぼしていることが原因です。

Q. 応用問題は本当に捨てていいのですか。
60点を目指す段階では捨てて構いません。定期テストは基本から標準レベルが6〜7割を占めるため、そこを取り切れば60点前後に届きます。

Q. どの教科から手をつけるべきですか。
理科と社会からです。暗記の比重が高く、過去のつまずきの影響が小さいため、今回の範囲を覚えれば点が取れます。最も早く成果が出ます。

Q. 数学と英語が30点台です。
つまずいた地点まで戻る必要があります。今の範囲を繰り返しても解決しません。簡単な問題から順に解いて、どこから分からなくなったかを特定してください。

Q. どれくらいで60点に届きますか。
つまずきの深さによりますが、範囲を絞ってワークを3周する対策を2週間前から始めれば、次のテストで変化が見えることが多くあります。

Q. 60点に届いたら次は何をしますか。
標準レベルの問題を加え、ケアレスミス対策を始めます。ただし60点が安定するまでは範囲を広げないでください。


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