高校の定期テストで赤点を取ったとき|追試・補習の乗り切り方と、留年しないために今やること
公開日 更新日 執筆:塾長 馬籠先生
高校の中間テストが返ってきて、赤点だった。追試があると言われたけれど、何をすればいいのか分からない。このまま留年してしまうのではないかと不安になる。親にも言いにくい。
結論からお伝えします。赤点を1回取っただけで、留年が決まることはほとんどありません。高校の単位は、学年末の成績で認定されるのが一般的だからです。まずは追試や補習の日程と範囲を先生に確認し、追試で確実に合格すること。そのうえで、次の定期テストと提出物で取り返してください。
この記事は、オンライン学習塾マスネットが運営しています。赤点を取ったばかりの高校生のあなたに向けて書きました。最後に、保護者様へのお願いも書いています。
赤点とは何か
赤点は、学校が決めた基準の点数を下回ったことを指します。基準は学校によって違いますが、次のような決め方が多くあります。
| 基準の例 | 内容 |
|---|---|
| 一定の点数未満 | 100点満点で30点未満、40点未満など |
| 平均点をもとにした基準 | 平均点の半分未満など |
| 両方の組み合わせ | 一定の点数か、平均点の半分の低い方など |
自分の学校の基準は、生徒手帳や学校の規程、先生への確認で分かります。 噂ではなく、正確な基準を確かめてください。
赤点を取ると、何が起きるか
| 起きること | 内容 |
|---|---|
| 追試(再試験) | もう一度テストを受ける。合格点が決められていることが多い |
| 補習 | 放課後や長期休みに、決められた時間の授業を受ける |
| 課題の提出 | プリントやワークの提出を求められる |
| 成績への影響 | その学期の評定が下がる可能性がある |
| 単位への影響 | 学年末の成績が基準に届かないと、単位が認められない場合がある |
多くの場合、赤点を取ったあとには、追試や補習、課題で取り返す機会があります。この機会をきちんと使えば、1回の赤点がそのまま単位を落とすことにつながることは多くありません。
単位と進級の仕組み
高校では、科目ごとに「単位」が認められて、進級や卒業が決まります。
単位が認められるかどうかは、多くの学校で学年末の成績(評定)で判断されます。 1学期や2学期の中間テストで赤点を取っても、その後のテストや提出物で学年末の成績を基準以上にすれば、単位は認められます。
一方で、次のような場合は注意が必要です。
- 同じ科目で赤点が続き、学年末の成績が基準に届かない
- 追試や補習を受けなかった、課題を出さなかった
- 欠席や遅刻が多く、出席日数が足りない
単位が足りないと、進級できない(留年する)場合があります。何単位まで落としても進級できるかは、学校によって違います。不安な場合は、担任の先生に直接確認してください。
赤点を取ったら、今週やること
1. 先生に、追試の日程・範囲・合格点を確認する
追試がいつで、どこが出て、何点取れば合格なのかを、科目の先生に確認してください。自分から聞きに行くことは、取り組む姿勢として先生にも伝わります。
2. 答案を見直して、失点の原因を分ける
間違えた問題を、次の4つに分けてください。
| 失点の原因 | 見分け方 |
|---|---|
| そもそも分かっていない | 解き方が思い浮かばない |
| 覚えていない | 公式や単語、用語が出てこない |
| 計算ミス・うっかりミス | 解き方は分かっていたのに間違えた |
| 時間が足りない | 最後まで解き終わらなかった |
原因が分かると、追試までに何をすればいいかが決まります。8つの質問に答えるだけで失点のタイプが分かる無料の診断も使えます。
→ テストの見直しのやり方|8つの質問で失点のタイプが分かる無料診断
3. 親に伝える
隠していても、成績表や学校からの連絡で伝わります。自分から先に、「どこで間違えたか」と「次に何をするか」をセットで伝えてください。伝え方は、別の記事にまとめています。
→ テストの結果が悪くて親に言えないとき|怒られにくい伝え方と、次のテストにつなげる話し方
追試に合格するための勉強法
追試は、多くの場合、本試験と同じ範囲から出題されます。本試験の問題とほとんど同じ問題が出る学校もあります。
本試験の答案を、全問解けるようになるまで解き直してください。 解答を見て理解したあと、何も見ずにもう一度解きます。1回で終わらせず、翌日にもう一度解くと定着します。
授業のプリントと、教科書の例題を見直してください。 先生が授業で強調したところは、追試にも出やすい部分です。
分からない問題は、先生に質問してください。 追試の前に質問に行くと、どこが大切かを教えてもらえることもあります。
次の定期テストで取り返すために
追試に合格しても、同じ勉強のやり方を続けていると、次のテストでも同じことが起きます。
| 中学校との違い | 高校での対策 |
|---|---|
| 1回の授業で進む量が多い | 授業のあった日に、その日の内容を復習する |
| テスト範囲が広い | テストの2週間前から計画的に始める |
| 数学・英語が一気に難しくなる | 分からない単元を、その週のうちに解決する |
| 提出物や小テストも成績に入る | 提出物は期限を守り、小テストも準備する |
特に数学と英語は、分からないまま次の単元に進むと、さらに分からなくなります。「分からない」を1週間以上ため込まないことが、赤点を繰り返さないための一番の対策です。
赤点が続くときは、一人で抱え込まない
次のような状態なら、一人で何とかしようとせず、外の力を借りることも考えてください。
- 2回以上続けて、同じ科目で赤点を取っている
- 授業を聞いても、何が分からないのかが分からない
- 中学校の内容から分かっていない気がする
高校の数学や英語のつまずきは、中学校の内容に原因があることが少なくありません。どこまで戻ればいいかが分かれば、立て直しは早く進みます。
保護者様へのお願い
お子さんが赤点を取ったことを話してくれたら、まず話してくれたことを受け止めてください。
高校生は、中学生以上に「親に心配をかけたくない」「自分で何とかしたい」という気持ちが強くなります。責められると、次から相談しなくなります。大切なのは、追試と次のテストに向けて、何をするかを一緒に確認することです。
学年末の成績で単位が決まるため、1回の赤点で慌てる必要はありません。ただし、同じ科目で赤点が続く場合は、早めに対策を考えてください。
現場で見えたこと
高校生の赤点のご相談で答案を見ると、高校の内容そのものより、中学校の内容でつまずいているケースが多くあります。
数学Ⅰの二次関数で点が取れない生徒さんが、実は中学校の一次関数や、文字式の計算でつまずいていた。英語の長文が読めない生徒さんが、中学校の文法の時制があいまいだった。高校の授業は、中学校の内容が分かっている前提で、速いペースで進みます。そのため、中学校の穴が一気に表に出てきます。
そして、赤点を取ったあとの追試を「なんとか乗り切る」だけで終わらせると、次のテストでも同じことが起きます。追試をきっかけに、つまずいている場所まで戻って立て直した生徒さんは、次のテストで点数が安定しやすくなります。
赤点は、つまずいている場所を教えてくれるサインです。
よくある質問
Q. 高校で赤点を1回取ったら、留年しますか。
1回で留年が決まることはほとんどありません。多くの学校で、単位は学年末の成績で認定されます。追試や補習を受け、次のテストで取り返してください。
Q. 赤点は何点からですか。
学校によって違います。30点未満や40点未満、平均点の半分未満などの決め方があります。自分の学校の基準を、生徒手帳や先生に確認してください。
Q. 追試はどう勉強すればいいですか。
本試験と同じ範囲から出ることが多いため、本試験の答案を全問解けるようになるまで解き直してください。授業のプリントと教科書の例題も見直します。
Q. 追試にも落ちたらどうなりますか。
学校によって、再追試や補習、課題などの対応があります。先生に相談し、次のテストや提出物で取り返す方法を確認してください。
Q. 赤点を親に言えません。
隠していても、成績表などで伝わります。自分から先に、間違えた原因と次にやることをセットで伝えてください。
Q. 赤点を繰り返さないためには、何をすればいいですか。
授業のあった日に復習すること、分からない単元をその週のうちに解決すること、テストの2週間前から計画的に始めることです。中学校の内容でつまずいている場合は、そこまで戻ってください。
次に読んでいただきたい記事
部活と勉強の両立に悩んでいる場合は、こちらをご覧ください。
→ 部活と塾は両立できる?テスト明けに部活が再開する前に決めたい、時間の作り方と塾の選び方
次のテストで赤点を取りたくないあなたへ
赤点は、つまずいている場所を教えてくれるサインです。どこまで戻ればいいかが分かれば、次のテストは変えられます。
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保護者様へ:答案を見て、つまずいている場所をお伝えします。
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※赤点の基準、追試・補習の扱い、単位の認定と進級の条件は、学校によって異なります。正確な情報は、在籍する高校の規程や先生に確認してください。