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ロンドン在住の中学生の高校受験|日本人学校・現地校・インター別の進路と、時差8〜9時間での受験準備

公開日 更新日 執筆:塾長 馬籠先生

ロンドンで暮らしていて、子どもはアクトンの日本人学校に通っている。あるいは、現地のセカンダリースクールやインターに通いながら、土曜日は補習校で日本語を学んでいる。日本の高校受験に向けて、何をいつから準備すればいいのか。イギリスの学年は9月始まりで、GCSEとの兼ね合いもどう考えればいいのかが分からない。

結論からお伝えします。ロンドンの日本人中学生の進路は、「帰国して日本の高校を受験する」「イギリス国内にある全寮制の日本の高校に進む」「現地で学び続ける」の3つに分かれます。日本の高校を受けるなら、中学2年生のうちに帰国生入試の出願資格と、イギリスの学年と日本の学年の対応を確認してください。日本との時差は8〜9時間で、平日の放課後は日本の深夜にあたりますが、ロンドンの週末の午前中は日本の夕方から夜にあたるため、週末を使えば日本の授業を受けられます。

マスネットは福岡と鹿児島を拠点に、全国・海外のどこからでも受講できる完全1対1のオンライン個別指導塾です。海外在住の生徒さんも多く在籍しています。この記事では、ロンドン在住のご家庭に向けて、日本の高校受験までの道筋を書きます。


ロンドンの日本人中学生を取り巻く状況

ロンドンは、ヨーロッパで最も多くの日本人が暮らす都市です。日本人の中学生の学び方は、主に次の3つです。

学び方内容
ロンドン日本人学校(アクトン)の中学部日本の学習指導要領に沿って、日本語で授業が行われる全日制の学校。小学部と中学部がある
現地校(セカンダリースクール)+補習校平日はイギリスの学校で英語で学び、土曜日にロンドン補習授業校で日本語・日本の教科を学ぶ
インターナショナルスクール+補習校英語で授業を受け、土曜日に補習授業校で学ぶ

ロンドン補習授業校は、現地校や国際学校に通う子どもを対象に、土曜日に授業を行っています。校舎はアクトン、ブレント、クロイドンの3か所で、小学部と中学部があり、住所によって通う校舎が決まります。


学び方別の強みと、補強が必要になりやすい点

学び方日本の高校受験での強み補強が必要になりやすい点
日本人学校中学部教科の内容と進度が日本と同じ。調査書が作成される日本国内の同学年と比べた到達度が分かりにくい。入試の形式での演習量
現地校+補習校英語力。面接や作文で語れる現地での経験補習校の時間だけでは、数学と国語の量が足りなくなりやすい。社会(日本の地理・歴史・公民)
インター+補習校英語力。多文化の環境で身につけた考える力国語(読解・記述・漢字)、社会、数学の日本語での用語

現地校やインターに通う生徒さんは、英語を受験の強みにできます。一方で、補習校の授業は週に1日のため、数学と国語は、補習校だけでは日本の中学生と同じ量を確保しにくいのが現実です。家庭での学習や、週末の時間の使い方で補う必要があります。


イギリスの学年は、9月に始まる

イングランドの学校の1年は9月に始まり、7月に終わります。学年を分ける誕生日の区切りも、日本と違います。

項目日本イングランド
学年の始まり4月9月
学年の終わり3月7月
中学3年生にあたる学年中学3年生生まれ月によって Year 10 または Year 11
中学の終わりの大きな試験高校入試GCSE(Year 11 の5〜6月)

注意したいのは、日本の高校入試と、イギリスのGCSEの時期がずれることです。日本の中学3年生にあたる年に帰国して高校を受験する場合、現地の学校では Year 10 や Year 11 の途中で、GCSEを受ける前に帰国することになる場合があります。

日本の高校を受けるときは、日本の学年で数えて、どの年の入試を受けるのかを最初に確認してください。現地の学校の在籍の証明と、日本の学年の対応も、志望校に早めに確認してください。


中学卒業後の進路

進路主な入試準備で重視すること注意点
帰国して日本の高校を受験帰国生入試、一般入試出願資格の確認、国語・数学・英語、面接・作文帰国の時期と、出願資格の期間の条件。GCSEとの時期のずれ
イギリス国内の全寮制の日本の高校に進む学校ごとの入試志望校別の対策ウェストサセックス州の立教英国学院など、日本の高校課程を学べる全寮制の学校がある
現地で学び続けるGCSE のあと、Aレベルや IB など英語での学習大学で日本に戻る場合は、大学の帰国生入試を視野に入れる

帰国生入試の基本

出願資格には、海外での在住期間と、帰国してからの期間の条件があるのが一般的です。期間の長さは学校ごとに違います。

日本人学校と現地校・インターで、出願の枠や試験の内容を分けている学校もあります。日本人学校の在籍者を帰国生入試の対象外とする学校もあるため、志望校ごとに確認してください。


時差8〜9時間を、どう生かすか

イギリスと日本の時差は、イギリスの夏時間の期間は8時間、それ以外は9時間です。2026年は10月25日に夏時間が終わり、2027年は3月28日に夏時間が始まります。

ロンドンの時間日本の時間(夏時間以外)日本の時間(夏時間の期間)
平日 16:00(放課後)翌日 1:0024:00
日曜日 9:0018:0017:00
日曜日 10:0019:0018:00
日曜日 11:0020:0019:00
日曜日 12:0021:0020:00

平日の放課後は日本の深夜にあたるため、日本の授業は受けられません。 一方で、ロンドンの週末の午前中は、日本の夕方から夜にあたります。日本の講師が普段授業をしている時間帯です。

補習授業校がある土曜日を避け、日曜日の午前中に日本のオンライン授業を受けるという組み合わせにすると、週末の予定を詰め込みすぎずに続けられます。


学年別にやるべきこと

中学1年生

日本の教科書の内容を積み上げる時期です。日本人学校に通う生徒さんは、定期テストで確実に点を取り、数学と英語の土台を固めてください。

現地校やインターに通う生徒さんは、補習校の進度に遅れないことを優先し、特に数学は家庭でも練習してください。中学1年生の理科の計算(密度や濃度)のように、割合の考え方を使う単元は、日本語の用語でつまずきやすいところです。

→ 中1理科の密度・質量パーセント濃度・溶解度が分からないときの解き方|3つの計算の公式と、よくある間違いの直し方

中学2年生

帰国の時期の見通しを立て、志望校の候補と出願資格を確認します。イギリスの学年と日本の学年の対応、GCSEを受けるかどうかも、この時期に決めておいてください。

中学3年生

志望校の募集要項をそろえ、入試の形式と日程を一覧にします。日本で受験する場合は、渡航の計画も合わせて立ててください。

過去問演習で、国語と数学を日本の入試の形式に慣らします。面接や作文では、ロンドンでの生活から何を学んだかを、自分の言葉で説明できるように準備します。


現場で見えたこと

海外在住の生徒さんを見ていて感じるのは、学力そのものより「日本の入試の形式」で失点しているケースが多いということです。

イギリスの現地校に通う生徒さんの場合、英語の力は十分なのに、数学の計算の速さや、国語の記述で点を落とすことがあります。補習校の授業は週に1日のため、日本の中学生と比べて、数学と国語の演習量が少なくなりやすいのです。

時差の大きいヨーロッパでは、週末の時間をどう使うかが学習の鍵になります。土曜日は補習校、日曜日の午前中に1対1の授業で1週間分の疑問を解決し、平日は課題を進める。この形で、日本の受験に向けた学習を続けている生徒さんがいます。


よくある質問

Q. ロンドンから日本のオンライン塾を受講できますか。
受講できます。平日の放課後は日本の深夜にあたるため難しいですが、ロンドンの週末の午前中は日本の夕方から夜にあたるため、週末に受けられます。

Q. イギリスと日本の時差は何時間ですか。
イギリスの夏時間の期間は8時間、それ以外は9時間です。2026年は10月25日に夏時間が終わり、2027年は3月28日に夏時間が始まります。

Q. ロンドン日本人学校の中学部から、日本の高校を受験できますか。
受験できます。日本の学習指導要領に沿って学んでいるため、一般入試の準備は日本国内の中学生と同じ流れで進められます。帰国生入試については、日本人学校の在籍者を対象に含むかどうかが学校によって違います。

Q. イギリスの現地校に通っていても、日本の高校を受験できますか。
受験できます。ただし、国語と数学は日本の入試の形式で問われるため、その対策が必要です。学年の区切りが日本と違うため、出願資格と学年の対応を志望校に確認してください。

Q. イギリスで日本の高校課程を学べる学校はありますか。
ウェストサセックス州の立教英国学院など、日本の高校課程を学べる全寮制の学校があります。出願資格や入試の内容は、各校の募集要項で確認してください。

Q. GCSEを受けてから帰国しても、日本の高校を受験できますか。
生まれ月や帰国の時期によっては、日本の高校入試の時期とGCSEの時期が合わないことがあります。どの年の入試を受けられるかを、志望校に早めに確認してください。


次に読んでいただきたい記事

同じヨーロッパから日本の受験を目指す例として、デュッセルドルフ在住のご家庭向けの記事もまとめています。

→ デュッセルドルフ在住の中学生の高校受験|日本人学校・現地校・インター別の進路と、時差7〜8時間での受験準備

オンライン塾で本当に成果が出るのか不安な場合は、選ぶ前の確認項目をまとめています。

→ オンライン塾は効果ない?成果が出る塾・出ない塾の違いと、選ぶ前に確認すべき7つのこと


ロンドンから日本の高校受験を目指す方へ

ロンドンからの高校受験は、学び方に合わせた教科の補強と、学年の区切りの違いを踏まえた計画、そして週末の時間の使い方が鍵になります。

マスネットは完全1対1のオンライン個別指導塾です。日本人学校の定期テスト対策から、補習校の内容のフォロー、帰国生入試に向けた国語・数学・英語の対策、面接・作文の準備まで、一人ひとりの進路に合わせて設計します。授業後には毎回、保護者様に授業報告書をお送りします。

ロンドン市内(アクトン、イーリング、フィンチリー、ゴールダーズグリーン、ハムステッド、ウィンブルドン、リッチモンド、クロイドン)をはじめ、イギリス国内のどこからでも、移動時間ゼロで受講いただけます。受けられる曜日と時間は、時差を踏まえて学習面談でご相談ください。

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※帰国生入試の出願資格・試験内容・日程、各校の体制、学年の区切り、夏時間の期間は、年度により変更される場合があります。最新かつ正確な情報は、各校の募集要項や公式の発表で必ずご確認ください。

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