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集団討論(グループディスカッション)の準備|役割・話し方・練習方法

公開日

総合型選抜の集団討論(グループディスカッション)では、たくさん話すことよりも、ほかの人の意見を受けて話をつなげることが評価されやすくなります。発言は「結論・理由・例」の順で、1分以内にまとめましょう。話していない人に意見を聞く、意見を整理するなど、議論を前に進める動きも大切です。練習は、ニュースの話題で15分ほどの討論を、友だちや家族と行うのが効果的です。オンライン学習塾マスネットでは、生徒さんと一緒に討論のテーマを考え、発言のしかたを練習しています。

「集団討論があると知って、何を準備すればいいか分かりません」

総合型選抜の募集要項を読んだ生徒さんから、よく聞く言葉です。

集団討論は、数人の受験生がグループになり、与えられたテーマについて話し合う選考です。2027年度入試からは、総合型選抜と学校推薦型選抜で面接が原則必須になり、文部科学省の実施要項では、集団討論も面接の方法の1つとして挙げられています。一人で答える面接と違い、ほかの受験生と一緒に話し合うため、準備のしかたも少し違います。面接の変更点は、2027年度入試から総合型選抜で面接が原則必須にで説明しています。

集団討論で見られること

集団討論では、意見の正しさだけでなく、話し合いの中でどう動いたかが見られます。

見られること具体的な姿
自分の考えを伝える力結論と理由を、短く分かりやすく話せる
人の意見を聞く力ほかの人の意見を受けて、自分の意見をつなげられる
議論を進める力話がそれたときに戻す、意見を整理する
協力する姿勢話していない人に意見を聞く、反対意見も否定せずに受け止める
学部への関心テーマについて、学部の学びと結びつけて考えられる

どのような点を評価するかは、大学によって違います。募集要項やホームページに、集団討論の形式や時間、評価の観点が書かれていることもあるので、確かめておきましょう。

集団討論の流れの例

時間の目安流れ
最初の2〜3分テーマを確かめ、一人ずつ最初の意見を話す
中盤意見の共通点と違いを整理し、論点をしぼって話し合う
終盤の2〜3分グループとしての結論をまとめる。結論を発表する形式もある

討論の時間は、15分から30分ほどのことが多くあります。司会の役割を決めるかどうかや、結論を出す必要があるかどうかは、大学の指示に従いましょう。

発言のしかた

結論・理由・例の順で話す

発言は、最初に結論を言い、次に理由、最後に例を話す順にすると、短い時間でも伝わります。

順番話し方の例
結論私は、高校生のアルバイトに賛成です
理由働くことで、お金の大切さや社会のしくみを学べるからです
例私の友だちは、アルバイトを始めてから、お金の使い方を計画するようになりました

1回の発言は、1分以内を目安にしましょう。長く話すと、ほかの人が話す時間が減り、話のまとまりも悪くなります。

人の意見を受けて話す

集団討論でいちばん大切なのは、ほかの人の意見とつなげて話すことです。

場面つなげ方の例
賛成するとき〇〇さんの意見に賛成です。加えて、△△という点もあると思います
違う意見を言うとき〇〇さんの意見も大切だと思います。一方で、△△という点も考える必要があると思います
質問するとき〇〇さんの意見について、△△の場合はどう考えますか
整理するときここまでで、〇〇という意見と△△という意見が出ています

違う意見を言うときも、まず相手の意見を受け止めてから話すと、話し合いが前に進みます。人の意見を受けて話すためには、相手の話を最後まで聞くことが欠かせません。自分が次に何を話すかを考えることに気を取られず、相手の話の要点をつかむことを優先しましょう。相手の意見を「間違っている」と否定するのは避けましょう。

役割の考え方

集団討論では、司会、書記、時間を見る係などの役割を決めることがあります。

役割すること気をつけること
司会話し合いの流れをつくり、意見を整理する自分の意見も話す。進行だけにならない
書記出た意見をメモし、整理するときに伝えるメモに集中しすぎず、発言もする
時間を見る係残り時間を伝え、まとめに入るよう促す時間を伝えるだけで終わらない
役割なし自分の意見を話し、議論を前に進める話していない人に意見を聞くなど、全体を見る

司会をすると評価が高くなる、というわけではありません。どの役割でも、自分の意見を話し、話し合いを前に進めることが大切です。無理に司会を引き受けるより、自分が力を出せる形で参加しましょう。

討論の前に準備しておくこと

集団討論のテーマは、当日に発表されることが多く、事前に知ることはできません。それでも、次の準備をしておくと、どのテーマでも落ち着いて話し始められます。

準備すること具体的に
学部に関わる課題を3つ志望する学部の分野で、今話題になっている社会の課題を3つ調べておく
自分の体験を3つ学校生活や探究、部活動で、話の例に使える体験を3つ整理しておく
最初の一言の型「私は〇〇だと考えます。理由は〜」と、最初の発言の形を決めておく
メモの取り方人の名前と意見を、短く書き留める練習をしておく

討論の最中は、ほかの人の意見をメモしておくと、あとで「〇〇さんの意見に加えて」と話をつなげやすくなります。メモは単語だけで十分です。

練習の方法

1. ニュースの話題でテーマを作る

ニュースで話題になっていることや、志望する学部に関わる社会の課題を、テーマにして練習しましょう。

学部テーマの例
教育学部学校でのタブレットの使い方は、どうあるべきか
経済・経営学部地域の商店街を元気にするには、何ができるか
看護・医療系高齢の人が安心して暮らせる地域をつくるには
国際系外国から来た人が暮らしやすい町にするには
情報系高校生のSNSの使い方に、ルールは必要か

2. 15分で討論してみる

友だちや家族と3〜4人で、15分の討論を練習します。時間を計り、最初に一人ずつ意見を話し、そのあと話し合って、最後に結論をまとめる流れで進めましょう。オンラインで画面越しに練習することもできます。終わったら、参加した人同士で、よかった発言を1つずつ伝え合いましょう。練習の人数が集まらないときは、家族と2人で、意見を言い合い、相手の意見を受けて話す練習から始めましょう。

3. 録画して振り返る

練習を録画して見返すと、発言の長さや、人の意見を受けて話せていたかが分かります。振り返りでは、次の点を確かめましょう。

  • 結論から話せていたか
  • 1回の発言が長すぎなかったか
  • 人の意見を受けて話せていたか
  • 話していない人に意見を聞けたか

つまずきやすい点

いちばん多いのは、目立とうとして、自分ばかり話してしまうことです。集団討論は、話した量ではなく、話し合いへの関わり方で評価されます。話す量より、発言の中身と、人の意見とのつなげ方を意識しましょう。

次に多いのが、緊張して一度も話せないまま終わってしまうことです。最初の一人ずつの意見の時間に、必ず一度は話すと決めておくと、そのあとも話しやすくなります。何を話せばよいか分からないときは、ほかの人の意見に賛成し、理由を1つ加えるだけでも、立派な発言です。

もう1つは、テーマについての知識が足りず、意見が浅くなることです。志望する学部に関わるニュースを、ふだんから読んでおきましょう。読んだニュースについて、自分ならどう考えるかを一言メモしておくと、討論の材料になります。

学年ごとの考え方

高校1年生・高校2年生は、授業のグループワークや探究の話し合いで、結論から話すことと、人の意見を受けて話すことを意識してみましょう。ふだんの授業が、そのまま集団討論の練習になります。高校3年生は、志望校の選考に集団討論があるかを確かめ、ある場合は本番の2か月ほど前から練習を始めます。プレゼンテーションや口頭試問の準備は、プレゼンと口頭試問の準備で説明しています。

マスネットではこう進めます

オンライン学習塾マスネットの総合型選抜・学習伴走コースでは、志望する学部に関わるテーマについて、生徒さんと一緒に意見と理由を整理し、結論から話す練習をします。高校3年生は、追加メニューの受験期4回パック(50分×4回、書類・小論文・面接)で、本番前に集中して練習することもできます。くわしくは料金をご覧ください。

よくある質問

Q. 集団討論では、司会をしたほうがいいですか?

A. 司会をしたから評価が高くなるわけではありません。どの役割でも、自分の意見を話し、話し合いを前に進めることが大切です。

Q. ほかの受験生と意見が対立したら、どうすればいいですか?

A. 相手の意見を受け止めてから、自分の意見と理由を話しましょう。対立した点を整理して、どちらの意見も生かせる考えを探すと、話し合いが前に進みます。

Q. テーマについて知らないことが出たら、どうすればいいですか?

A. 知らないことを無理に話す必要はありません。ほかの人の意見を聞いて、自分の経験や考えとつなげて話しましょう。

Q. 発言の回数は、何回くらいが目安ですか?

A. 回数に決まりはありません。15分の討論なら、3〜4回ほど、中身のある発言ができると十分です。

Q. オンラインの集団討論では、何に気をつければいいですか?

A. 話し始めが重なりやすいので、相手の話が終わってから一呼吸おいて話しましょう。発言したいときに手を挙げるなど、合図を決めることもあります。

まとめ

総合型選抜の集団討論では、たくさん話すことよりも、ほかの人の意見を受けて話をつなげることが評価されやすくなります。発言は結論・理由・例の順で1分以内にまとめ、話していない人に意見を聞くなど、議論を前に進める動きを意識しましょう。ニュースや学部に関わるテーマで15分の討論を練習し、録画して振り返ると、本番でも落ち着いて話し合いに参加できます。

出典・参考にした資料