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志望理由書・書類

志望理由書を先生に見せる前に確かめること|自分でできるチェックと頼み方

公開日

志望理由書を先生に見せる前に、設問に答えているか、字数を守っているか、事実に誤りがないかの3つを、自分で確かめましょう。声に出して読み、1文が長いところは2つに分けておきます。見てもらうときは、特に見てほしい点を1〜2つ書いたメモを添えると、限られた時間で中身の相談ができます。オンライン学習塾マスネットでは、生徒さんが先生に見せる前の下書きを一緒に読み、この確かめ方を練習しています。

「先生に見てもらったら、誤字ばかり直されて終わりました」

志望理由書を書いている生徒さんから、ときどき聞く言葉です。

学校の先生は、何人もの生徒さんの書類を見ています。誤字や字数の不足、設問とずれた内容が多いと、その直しだけで時間が終わってしまい、いちばん相談したかった「中身」の話ができなくなります。誤字や字数のように自分で直せることは先に直しておき、先生には、自分だけでは判断できないところを見てもらう。それが、限られた時間をいちばん生かす方法です。

先生に見せる前に確かめたい3つのこと

1. 設問に答えているか

募集要項の設問をもう一度読み、聞かれていることに1つずつ答えているかを確かめます。例えば「本学で学びたいことと、卒業後の進路について述べなさい」という設問なら、学びたいことと卒業後の進路の両方に答える段落があるかを見ます。設問が2つ以上のことを聞いている場合は、それぞれに印をつけて確かめましょう。設問とずれた内容は、どんなによく書けていても評価されにくくなります。

2. 字数と様式を守っているか

指定の字数の9割以上を書けているか、上限をこえていないかを確かめます。手書きか、パソコンか、決まった用紙に書くかなど、様式の指定も見直します。字数が足りない場合は、入学後に学びたいことを具体的に書き足すのが近道です。反対に字数が多すぎる場合は、きっかけの出来事の説明から削りましょう。

3. 事実に誤りがないか

活動の期間や回数、人数、大学の授業やゼミの名前など、事実に関わるところを、記録や大学のホームページで確かめます。大学名や学部名、授業名の書き間違いは、読む人に悪い印象を与えます。複数の大学に出願する場合は、別の大学の名前が残っていないかも、必ず確かめましょう。

自分でできるチェックリスト

確かめること見るところ
設問に答えているか設問が聞いていることに、1つずつ答える段落があるか
字数指定の字数の9割以上か。上限をこえていないか
事実期間・回数・人数・名前が、記録と合っているか
大学・学部・授業の名前正式な名前で書けているか
文の終わり方「です・ます」と「だ・である」が混ざっていないか
1文の長さ読点が4つ以上ある文がないか
段落1つの段落に、1つのことだけを書いているか
誤字・脱字声に出して読んで、つかえるところがないか

この表で見つかったところを直してから、先生に見せましょう。志望理由書でよくある失敗は、志望理由書でよくある失敗7つでも確かめられます。

自分で読み直すときのこつ

声に出して読む

声に出して読むと、息が続かない長い文や、意味が通りにくいところに気づきます。家族に聞いてもらいながら読むと、さらに気づきやすくなります。つかえたところには印をつけ、1文を2つに分けるなどして直します。

1日以上あけて読む

書いた直後は、自分の文章のよくないところに気づきにくいものです。1日以上あけてから読み直すと、分かりにくいところが見えてきます。

印刷して読む

画面で読むときと、紙に印刷して読むときでは、気づくことが違います。印刷して、赤ペンを持って読むと、誤字や言葉のくり返しに気づきやすくなります。同じ言葉が近くで何度も出てくるときは、別の言い方にかえるか、1つにまとめましょう。

先生への頼み方

1. 締め切りの1週間以上前に頼む

先生にも、ほかの仕事があります。見てもらう日から出願の締め切りまで、少なくとも1週間はあけておきましょう。夏休みや行事の前後は先生も忙しいので、早めに相談の日を決めておくと安心です。直したあとに、もう一度見てもらう時間も考えておくと安心です。出願書類全体のスケジュールは、総合型選抜の出願書類スケジュールで説明しています。

2. 見てほしい点を1〜2つ書いたメモを添える

「全体を見てください」と頼むより、「入学後に学びたいことの部分が、具体的に書けているか見てください」のように、見てほしい点をしぼって伝えると、先生も答えやすくなります。メモには、次のことを書いておきましょう。

  • 志望校と学部の名前、設問、字数
  • 出願の締め切り
  • 特に見てほしい点(1〜2つ)
  • 自分で迷っているところ

メモは、例えば次のように書きます。

項目書く内容の例
志望校と方式〇〇大学 教育学部(総合型選抜)
設問と字数本学で学びたいことと将来の目標(800字)
出願の締め切り9月5日
特に見てほしい点入学後に学びたいことが、具体的に書けているか
迷っているところきっかけの部分が長すぎないか

このようなメモがあると、先生は何を見ればよいかがすぐに分かり、短い時間でも中身の相談ができます。

3. 返してもらう日を決めておく

いつまでに返してもらえるかを、頼むときに確かめておきましょう。返してもらう日が分かれば、書き直しの予定も立てやすくなります。返してもらったら、その日のうちに直しの内容を確かめ、分からないところはすぐに質問しましょう。日がたつと、直しの意図を忘れてしまうことがあります。

直してもらったあとにやること

先生から直しが入ったら、なぜその直しが必要なのかを考えながら、自分の言葉で書き直しましょう。先生の言葉をそのまま書き写すと、面接で聞かれたときに自分の言葉で説明できなくなります。分からない直しがあれば、遠慮せずに理由を聞きましょう。

書き直したら、どこをどう直したかを1行でメモしておくと、次に見てもらうときに話が早く進みます。

書き直しの記録をつける

先生に見てもらうたびに、次のような記録をつけておくと、書き直しの流れが分かります。

回見てもらった日言われたこと直したこと
1回目8月1日きっかけが長いきっかけを3割にけずった
2回目8月10日学びたい授業が分からない授業の名前を2つ入れた
3回目8月20日よくなった。誤字が1つ誤字を直して清書した

日付と内容は例です。記録があると、面接の前に「どこをどう考えて書き直したか」を思い出す材料にもなります。

つまずきやすい点

いちばん多いのは、何も確かめずに、書き上げたばかりの下書きを見せてしまうことです。自分で直せるところが多く残っていると、先生との相談の時間が、誤字の直しで終わってしまいます。

次に多いのが、何人もの人に見てもらい、意見がばらばらになって迷ってしまうことです。中身の相談をする人は、1〜2人にしぼりましょう。意見が分かれたときは、自分がいちばん伝えたいことに合うほうを選びます。どちらを選ぶか迷ったら、面接でその内容を自分の言葉で説明できるかを基準にしましょう。

保護者様にお願いしたいこと

志望理由書の中身は生徒さん本人が考えるものですが、家族にできることもあります。印刷した下書きを一緒に読み、「分かりにくかったところ」を1つだけ伝えてみてください。誤字や読みにくい言い回しを伝えるのはかまいませんが、中身を書きかえるのは避けましょう。先生に見てもらう日程を、家族のカレンダーにも書いておくと、締め切りに追われずにすみます。

学年ごとの考え方

高校1年生・高校2年生は、学校のレポートや探究の発表原稿で、この記事のチェックリストを使ってみましょう。人に見せる前に自分で確かめる習慣は、高校3年生で志望理由書を書くときにそのまま役立ちます。高校3年生は、出願の締め切りから逆算して、先生に見てもらう日を先に決めておきます。書き始め方は、志望理由書は何から書き始める?で説明しています。

マスネットではこう進めます

オンライン学習塾マスネットの総合型選抜・学習伴走コースでは、書類は生徒さん本人が書きます。講師は、問いかけ・構成・事実確認を担当し、学校の先生に見てもらう前の自分でのチェックも一緒に練習します。入会時・志望校決定時・出願前には専門レビューを行います。くわしくは指導体制をご覧ください。

よくある質問

Q. 先生に何回くらい見てもらえばいいですか?

A. 学校や先生によって違いますが、2〜3回を目安にしましょう。毎回、自分で確かめてから見てもらうと、1回ごとの相談が深くなります。

Q. 担任の先生と、教科の先生、どちらに見てもらえばいいですか?

A. 文章の書き方は国語の先生、学部の内容に関わることは関係する教科の先生に見てもらうと、それぞれの視点で意見がもらえます。担任の先生には、全体の流れを見てもらいましょう。

Q. 先生に「よく書けている」と言われましたが、本当に大丈夫ですか?

A. 自分でもチェックリストで確かめ、設問・字数・事実に問題がないかを見直しましょう。面接で聞かれたときに、書いたことをくわしく話せるかも確かめておくと安心です。

Q. 家族に読んでもらってもいいですか?

A. 分かりにくいところを教えてもらうのはよいことです。ただし、文章を書きかえてもらうのはやめましょう。

Q. 締め切りが近くて、先生に見てもらう時間がありません。

A. この記事のチェックリストで、自分で確かめられることを確かめましょう。そのうえで、いちばん見てほしい点を1つだけ、短い時間で相談してみてください。

まとめ

志望理由書を先生に見せる前に、設問に答えているか、字数を守っているか、事実に誤りがないかの3つを、自分で確かめましょう。声に出して読み、1日以上あけて、印刷して読み直すと、直すところが見つかります。見てもらうときは、締め切りの1週間以上前に、見てほしい点を1〜2つ書いたメモを添えて頼みましょう。