活動報告書の書き方|総合型選抜で伝わる書き方と、書く活動の選び方
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総合型選抜の活動報告書は、活動ごとに「期間・役割・取り組んだこと・そこから学んだこと」を、数字と具体的な場面を入れて書きます。書く活動は、志望学部とのつながりが強いものから順に選び、志望理由書や面接で話すことと食い違わないようにしましょう。オンライン学習塾マスネットでは、生徒さんの活動の記録を一緒に読み、どの活動をどの順番で書くかを決めてから、生徒さん本人が書き進めています。
この記事の要点
- 活動報告書は、活動の名前を並べる書類ではなく、何をして何を学んだかを伝える書類です。1つの活動を「期間・役割・取り組み・学び」の4つで書きます
- 書く活動は、志望学部とのつながりが強いもの、長く続けたもの、自分で工夫したものから選びます
- 書いたことは面接で聞かれます。2027年度入試から面接が原則必須になるので、すべて自分の言葉で説明できる内容にしておきましょう
「活動報告書に書けるような活動が、思いつきません」
活動報告書を書き始めた生徒さんから、よく聞く言葉です。
募集要項を見ると、活動報告書の欄が並んでいて、「大会の成績」「資格」「留学」など、立派な実績を書くものだと感じてしまいます。ところが実際には、部活、委員会、探究の授業、ボランティア、家での取り組みなど、高校生活の中で続けたことは、書き方しだいで十分な材料になります。
活動報告書とは?
活動報告書は、高校生活で取り組んだ活動を、受験生本人がまとめて出す書類です。総合型選抜や学校推薦型選抜で、志望理由書や調査書と一緒に求められることが多く、書く欄の数や字数、書き方は大学ごとに違います。
| 書く欄の例 | 内容 |
|---|---|
| 活動の名前と期間 | 何を、いつからいつまで行ったか |
| 役割 | 部長、係、メンバーなど、自分の立場 |
| 活動の内容 | 何に取り組み、どんな工夫をしたか |
| 成果・学んだこと | 何が変わり、そこから何を学んだか |
| 証明書類 | 賞状や資格の合格証のコピーなど(求められた場合) |
大学が見ているのは、活動の立派さよりも、活動を通して何を考え、それが入学後の学びにどうつながるかです。志望理由書と並べて読まれることが多いので、2つの書類の内容がつながっていることも大切です。
書く活動の選び方
1. 高校生活の活動をすべて書き出す
まず、高校1年生から今までの活動を、学期ごとにすべて書き出します。部活、委員会、学校行事、探究の授業、ボランティア、資格、校外の講座、家での取り組みなど、小さなことでもかまいません。この段階では選ばずに、思いつくものをすべて書き出すのがこつです。活動の記録を残している場合は、それを読み返しながら書き出します。記録の残し方は、探究の記録の残し方で説明しています。
2. 3つの基準で順位をつける
書き出した活動に、次の3つの基準で印をつけます。
| 基準 | 確かめること |
|---|---|
| 志望学部とのつながり | 学部で学ぶことと関係があるか |
| 続けた期間 | 半年以上続けたか |
| 自分の工夫 | 言われたことだけでなく、自分で考えて動いたことがあるか |
3つの印がつく活動から順に、書く欄の数だけ選びます。欄が余ったときは、志望学部とのつながりが弱くても、続けた期間が長い活動を加えましょう。
3. 志望理由書と組み合わせて決める
志望理由書で中心に書く活動は、活動報告書でもくわしく書きます。反対に、志望理由書に書ききれなかった活動を活動報告書で補うこともできます。2つの書類を並べて、読む人に同じ人物像が伝わるかを確かめましょう。
例えば、志望理由書で「子どもの学び方の違いに関心がある」と書いたなら、活動報告書では学習支援のボランティアや、後輩に教えた部活の経験をくわしく書くと、関心が実際の行動から生まれたことが伝わります。反対に、志望理由書とまったく関係のない活動ばかりが並ぶと、読む人は「この人は何に関心があるのか」をつかみにくくなります。
1つの活動の書き方
1つの活動は、次の4つの順番で書くと、短い字数でも伝わりやすくなります。
| 順番 | 書くこと | 書き方の例 |
|---|---|---|
| 期間と役割 | いつからいつまで、どんな立場で | 高校1年生の6月から2年間、学習支援ボランティアに月2回参加した |
| 取り組み | 何に困り、どう工夫したか | 計算でつまずく小学生が多く、間違えやすい問題をまとめたプリントを作った |
| 変化 | 何が変わったか(数字があれば入れる) | 担当した5人のうち4人が、最後まで自分で解けるようになった |
| 学び | そこから何を学び、どうつなげたいか | 子どもによってつまずく理由が違うと知り、教育学部で学び方の違いを学びたいと考えた |
例はそのまま使わず、自分の活動に置きかえて書きましょう。数字は、記録や証明書で確かめられるものだけを使います。人数や回数があいまいな場合は、「約」をつけるより、確かめてから書きましょう。
字数に合わせた書き方
活動報告書の1つの欄の字数は、大学によって100字ほどのものから400字ほどのものまでさまざまです。字数に合わせて、入れる内容を変えましょう。
| 1つの欄の字数 | 入れる内容 |
|---|---|
| 100字前後 | 期間と役割、取り組んだことを1つ、学んだことを1文 |
| 200字前後 | 上に加えて、困ったことと工夫、数字で表せる変化 |
| 400字前後 | 上に加えて、具体的な場面1つと、志望学部とのつながり |
字数が足りないときは、まず「困ったことと工夫」を具体的に書き足します。字数が多すぎるときは、活動の説明を削り、学んだことは残しましょう。
書くときに気をつけること
- 実際よりも大きく書かないようにしましょう。面接で具体的に聞かれたときに、説明できなくなります
- 「頑張った」「成長した」で終わらせず、何をどう変えたかを書きましょう
- 字数の指定がある場合は、9割以上を目安に書きましょう
- 賞状や資格の証明書が必要な場合は、早めにそろえておきましょう
2027年度入試からは、総合型選抜で面接が原則必須になっています。活動報告書に書いたことは、面接で「もう少しくわしく教えてください」と聞かれると考えて、1つの活動ごとに、書かなかった具体的な場面を1つ用意しておきましょう。面接で聞かれることは、総合型選抜の面接でよく聞かれることで説明しています。
書き上げたあとに確かめること
- 期間・役割・回数などの事実が、記録や証明書と合っているか
- 志望理由書に書いたことと、食い違うところがないか
- 「頑張った」「成長した」だけで終わっている欄がないか
- 書いた活動について、面接で1分話せる具体的な場面があるか
- 大学の様式(手書きかパソコンか、字数、書く順番)に合っているか
声に出して読み、1日以上あけてもう一度読み直すと、分かりにくいところに気づきやすくなります。
つまずきやすい点
いちばん多いのは、活動の名前と結果だけを並べて、何をしたかが伝わらない書き方です。「県大会出場」と書くだけでは、その中であなたが何をしたかは分かりません。役割と工夫を1文でも入れると、読む人に伝わる書類になります。
次に多いのが、目立つ活動を書こうとして、ほとんど関わっていない活動まで書いてしまうことです。1回だけ参加した活動より、長く続けた身近な活動のほうが、具体的に書けて、面接でも話しやすくなります。部活の経験の書き方は、部活しかしていなくても大丈夫?で説明しています。
保護者様にお願いしたいこと
活動の期間や回数、賞や資格を取った日付は、生徒さん本人も正確に覚えていないことがよくあります。賞状や合格証、活動のお知らせのプリントなどを、ご家庭で1つのファイルにまとめておいていただくと、書くときに事実を確かめやすくなります。
学年ごとの考え方
高校1年生・高校2年生は、活動報告書を書く日のために、活動のたびに記録を残しておく時期です。日付と役割、気づいたことを書いておくだけで、高校3年生で書くときの材料になります。高校3年生は、夏休みに活動を書き出して順位をつけ、志望理由書と同じ時期に下書きを進めましょう。
マスネットではこう進めます
オンライン学習塾マスネットの総合型選抜・学習伴走コースでは、書類は生徒さん本人が書きます。講師は、活動の記録から書く内容を引き出す問いかけ、文章の構成、書いた内容の事実確認を担当し、入会時・志望校決定時・出願前には専門レビューを行います。くわしくは指導体制をご覧ください。
よくある質問
Q. 活動報告書には、いくつの活動を書けばいいですか?
A. 大学が決めた欄の数に合わせます。欄が多い場合でも、すべてを埋めるより、1つ1つを具体的に書くことを優先しましょう。
Q. 中学生のときの活動は書いてもいいですか?
A. 大学によっては、高校での活動に限るとしていることがあります。募集要項の書き方の注意を確かめてください。高校まで続けている活動なら、始めた時期として書けることもあります。
Q. 賞や資格がないと不利ですか?
A. 賞や資格がなくても、続けた活動と、そこで何を考えたかを具体的に書けば、十分な材料になります。
Q. 活動報告書と志望理由書に、同じ活動を書いてもいいですか?
A. かまいません。志望理由書では学びたい理由とのつながりを中心に、活動報告書では活動の中身を中心に書くと、2つの書類が役割を分け合えます。
Q. 先生や家族に書いてもらってもいいですか?
A. 書いてもらうのはやめましょう。読んでもらい、分かりにくいところを教えてもらうのはかまいません。面接で自分の言葉で説明できるよう、本人が書くことが大切です。
まとめ
総合型選抜の活動報告書は、活動ごとに「期間と役割・取り組み・変化・学び」の4つを、数字と具体的な場面を入れて書きます。書く活動は、志望学部とのつながり・続けた期間・自分の工夫の3つの基準で選び、志望理由書と同じ人物像が伝わるかを確かめましょう。書いたことは面接で聞かれるので、すべて自分の言葉で説明できる内容にしておくことが大切です。
出典・参考にした資料
- 文部科学省「令和9年度大学入学者選抜実施要項」(令和8年5月27日付け通知)