定期テストが返ってきたらやること|次で点が上がる解き直しの手順
公開日 更新日 執筆:塾長 馬籠先生
テストが返ってきた。点数を見て一喜一憂して、答案はカバンの奥へ。そして次のテストでも同じ結果になる。
結論から言うと、返却された答案は次のテストの攻略情報です。48時間以内に、失点を3種類に分けて解き直してください。この作業をするかどうかで、次のテストの点数が変わります。
オンライン学習塾マスネットでは、答案の分析から次回の対策設計までを指導しています。この記事では、返却後にやることを手順で書きます。
返却後の行動が、次の点数を決める
テストが返ってきたとき、多くの生徒は点数を見て終わります。良ければ安心し、悪ければ落ち込み、答案は放置されます。
これでは、次のテストも同じ結果になります。なぜ点が取れなかったのかが分からないまま、同じ勉強を繰り返すからです。
一方、テストのたびに点数を伸ばす生徒は、答案を次のテストの攻略情報として使います。
どこで、なぜ失点したのか。それを潰せば、次は確実に上がる。返却後の行動こそが、伸びる生徒と横ばいの生徒を分ける分岐点です。
手順1:失点を3種類に分ける
まず、間違えた問題すべてを次の3つに分類します。
A:ケアレスミス
分かっていたのに落とした問題です。計算ミス、写し間違い、問題の読み違い、解答欄のずれなど。
B:あと一歩
勉強したが仕上がっていなかった問題です。見たことはあるが解けなかった、覚えたはずが思い出せなかった。
C:未着手
そもそも勉強していなかった範囲やタイプの問題です。
この分類が重要なのは、種類によって対策がまったく違うからです。
分類せずに「もっと勉強しなきゃ」と量だけ増やしても、同じ失点を繰り返します。
手順2:BとCを解き直す
分類が終わったら、BとCの問題を解き直します。
まず解答解説を見て理解します。そのあと、何も見ずに自力で解きます。この確認をしないと、分かったつもりで終わります。
解き直しは、記憶が残っている返却直後が最も効率的です。時間が経つほど「なぜ間違えたか」の記憶が消え、効果が下がります。48時間以内を目安にしてください。
特にBの問題は、あと少しで取れた問題です。ここを確実に仕上げることが、次回の点数に最も直結します。
手順3:次回への改善メモを残す
最後に、今回のテストから分かったことを短くメモします。
Aが多かった場合。見直しの手順を作る、途中式を書く、という技術的な対策が必要です。
Bが多かった場合。仕上げの基準が甘いサインです。ワークを「やった」ではなく「全問自力で解ける」まで上げます。
Cが多かった場合。計画と開始時期の問題です。範囲表の確認漏れがなかったか、2週間前に始められていたかを振り返ります。
このメモが、次のテストの計画の出発点になります。今回の失点の型を知って臨む次回は、同じ勉強時間でも結果が変わります。
失点タイプ別の具体策
Aケアレスミスが多い場合
ミスの内容を記録して、パターンを特定します。符号なのか、単位なのか、写し間違いなのか。
パターンが分かれば、そこだけを確認する見直し手順を作れます。ミスは「気をつける」では減らず、手順で減らします。
見直し時間も、最初から時間配分に組み込んでください。余った時間にやるものではありません。
Bあと一歩が多い場合
仕上げの基準を引き上げます。
ワークを「やった」ではなく「全問自力で解ける」まで。暗記を「読んだ」ではなく「隠して答えられる」まで。
この基準の違いが、Bの失点を減らします。
C未着手が多い場合
開始時期と計画の見直しです。
2週間前から始められていたか。範囲表の全教科を書き出していたか。時間配分に偏りがなかったか。
Cが多い場合、勉強のやり方以前に、テスト勉強の設計に問題があります。
保護者の関わり方
返却されたテストについて、点数の高い低いを話題にするより、失点の分類を一緒にやる方が次につながります。
「どのタイプの失点が多かった」という会話は、責める形になりません。答案を攻略情報として扱う姿勢が、振り返りの習慣を育てます。
点数を責められると、子どもはテストを隠すようになります。そうなると、次のテストの改善材料も失われます。
内申にも関わる
定期テストの点数は、そのまま評定の材料になります。そして評定は内申点として、高校入試の合否に関わります。
1回のテストの振り返りが、次のテストの点数を変え、それが評定を変えます。
自分の評定が内申点として何点になるかは、計算してみると具体的になります。
現場で見えたこと
ここからは、マスネットで実際に見えたことを書きます。
テストが返却された後の授業で、答案を一緒に分析する時間を必ず取っています。
そこで感じるのは、生徒本人は失点の理由を分かっていないということです。「難しかった」「時間が足りなかった」という感覚はあっても、どのタイプの失点が何点分かは把握していません。
分類してみると、多くの生徒でBの「あと一歩」が最も多いという結果になります。まったく分からなかった問題より、やったのに仕上がっていなかった問題の方が多いのです。
これは、次回の伸びしろが大きいことを意味します。新しいことを覚える必要はなく、仕上げの基準を上げるだけで点になる部分だからです。
もう一つ、答案を数回分並べると、同じ場所で同じミスをしていることが分かります。符号ミスが多い生徒は毎回符号で落とし、読み飛ばしが多い生徒は毎回条件を見落とします。
ランダムに起きているのではなく、決まった型があります。型があるということは、対策できるということです。
そして、解き直しのタイミングについてです。宿題システムの記録を見ると、返却後1週間以内に解き直しを提出した生徒は、次のテストでの伸びが明確に大きくなっています。
時間が経つほど、なぜ間違えたかの記憶が薄れます。同じ解き直しでも、タイミングによって効果が変わります。
よくある質問
Q. 解き直しはすべての間違いをやるべきですか。
BとCを優先してください。Aのケアレスミスは、解き直しよりミスのパターン記録と見直し手順づくりが対策になります。
Q. 解き直しはいつまでにやるべきですか。
48時間以内が目安です。記憶が残っているうちにやることで効果が最大になります。遅くとも1週間以内には終えてください。
Q. 子どもがテストを見せたがりません。
点数を評価する空気があると隠しがちになります。「どの問題が惜しかった」と失点を攻略情報として扱う声かけに変えると、見せやすくなります。
Q. 毎回振り返りをしているのに伸びません。
振り返りが反省で終わり、解き直しと次回の計画変更につながっていない可能性があります。行動の変更までセットにしてください。
Q. どのタイプの失点が多いか分かりません。
答案の間違いを1問ずつ見て、分かっていたのに落としたか、勉強したが解けなかったか、そもそもやっていないかで分けてください。
Q. 点数が良かった場合も振り返りは必要ですか。
必要です。良い結果のときこそ、何が効いたのかを確認しておくと、次回も再現できます。
答案の分析から相談したい方へ
失点のタイプを見極め、次回の対策に落とす。この作業は、答案を客観的に見る第三者がいると精度が上がります。マスネットの中学生コースでは、返却後の答案分析から次回の計画設計まで一緒に進めています。