ソウル在住の中学生の高校受験|日本人学校・韓国の現地校・インター別の進路と、時差なしで受ける日本の受験準備
公開日 更新日 執筆:塾長 馬籠先生
ソウルで暮らしていて、中学卒業後は日本の高校に進みたいと考えている。日本人学校に通っているが、帰国生入試の仕組みがよく分からない。韓国の学校に通っていて、日本語での学習が追いつくか不安だ、という方もいるかもしれない。
結論からお伝えします。韓国には日本人学校の高等部がないため、ソウルの日本人中学生は、中学卒業時に「帰国して日本の高校を受験する」か「現地で学び続ける」かを選ぶことになります。日本の高校を受けるなら、中学2年生のうちに帰国生入試の出願資格と帰国の時期を確認してください。そしてソウルは日本と時差がないため、日本の生徒と同じ夕方や夜の時間に、日本のオンライン授業をそのまま受けられます。
マスネットは福岡と鹿児島を拠点に、全国・海外のどこからでも受講できる完全1対1のオンライン個別指導塾です。海外在住の生徒さんも多く在籍しています。この記事では、ソウル在住のご家庭に向けて、日本の高校受験までの道筋を書きます。
ソウルの日本人中学生を取り巻く状況
韓国には、全日制の日本人学校がソウルと釜山の2校あります。ソウル日本人学校は、幼稚部・小学部・中学部からなる学校です。中学部は1学年あたりの人数が少ない、小規模な学部です。
日本人の中学生の学び方は、主に次の3つです。
| 学び方 | 内容 |
|---|---|
| ソウル日本人学校の中学部 | 日本の学習指導要領に沿って、日本語で授業が行われる |
| 韓国の現地校 | 韓国の教育課程で、韓国語で授業が行われる |
| インターナショナルスクール | 英語で授業が行われ、IGCSEやIBなどのカリキュラムで学ぶ |
そして、韓国には日本人学校の高等部がありません。 日本の高校課程を学ぶには、日本に帰国するか、寮のある日本の高校に進む必要があります。
学び方別の強みと、補強が必要になりやすい点
| 学び方 | 日本の高校受験での強み | 補強が必要になりやすい点 |
|---|---|---|
| ソウル日本人学校中学部 | 教科の内容と進度が日本と同じ。調査書が作成される | 同学年の人数が少なく、受験の到達度の基準を持ちにくい。英語を受験の強みにしにくい |
| 韓国の現地校 | 韓国語の力。韓国の教育で身につけた学力 | 日本語の読解と記述、5教科の日本式の出題形式 |
| インター | 英語力。面接や作文で語れる多文化の経験 | 国語(読解・記述・漢字)、社会(日本の地理・歴史・公民)、数学の日本語での用語と解き方 |
韓国の現地校やインターに通う生徒さんの場合、日常会話は日本語でできても、漢字や記述問題、日本語での数学の用語でつまずくことが多くあります。
中学卒業後の進路
| 進路 | 主な入試 | 準備で重視すること | 注意点 |
|---|---|---|---|
| 帰国して日本の高校を受験 | 帰国生入試、一般入試 | 出願資格の確認、英語・数学・国語、面接・作文 | 帰国の時期と、出願資格の期間の条件 |
| 寮のある日本の高校を受験 | 学校ごとの帰国生・海外生向け入試 | 志望校別の対策 | 家族と離れて暮らすことになる |
| ソウルで進学を続ける | 韓国の高校、インターの高校課程 | 韓国語や英語での学習 | 大学で日本に戻る場合は、大学の帰国生入試を視野に入れる |
帰国生入試の基本
出願資格には、海外での在住期間と、帰国してからの期間の条件があるのが一般的です。期間の長さは学校ごとに違います。
日本人学校と現地校・インターで、出願の枠や試験の内容を分けている学校もあります。日本人学校の在籍者を帰国生入試の対象外とする学校もあるため、志望校ごとに確認してください。
時差がないことは、ソウルの大きな利点
ソウルと日本の間には時差がありません。どちらも夏時間がないため、1年を通じて同じ時刻です。
| ソウルの時間 | 日本の時間 | 過ごし方の例 |
|---|---|---|
| 17:00 | 17:00 | 放課後 |
| 19:00 | 19:00 | 夕食のあと |
| 20:00 | 20:00 | 夜の学習時間 |
| 21:00 | 21:00 | 夜の学習時間 |
日本の生徒さんと同じ夕方や夜の時間に、日本のオンライン授業をそのまま受けられます。 時差の大きいアメリカやヨーロッパでは、日本の授業が早朝や深夜になってしまいますが、ソウルではその心配がありません。
日本の受験生と同じリズムで学習を進められることは、帰国後の受験に向けて大きな安心材料になります。
学年別にやるべきこと
中学1年生
日本の教科書の内容を積み上げる時期です。日本人学校に通う生徒さんは、定期テストで確実に点を取り、数学と英語の土台を固めてください。
韓国の現地校やインターに通う生徒さんは、国語の読解と漢字、数学の日本語での用語に早めに触れておくと、後の負担が大きく減ります。
中学2年生
帰国の時期の見通しを立て、志望校の候補と出願資格を確認します。
学習面では、数学と英語の弱点をこの1年で埋めることを優先してください。2学期に学ぶ一次関数は、高校入試の関数の大問の土台になる単元です。
→ 中2の一次関数が分からないときの立て直し方|つまずく5つの場所と、中1の比例まで戻る手順
中学3年生
志望校の募集要項をそろえ、入試の形式と日程を一覧にします。ソウルから日本へは移動しやすいため、志望校の説明会や受験のための渡航の計画も立てやすい環境です。
過去問演習で、国語と数学を日本の入試の形式に慣らします。面接や作文では、韓国での生活から何を学んだかを、自分の言葉で説明できるように準備します。
現場で見えたこと
海外在住の生徒さんを見ていて感じるのは、学力そのものより「日本の入試の形式」で失点しているケースが多いということです。
韓国の現地校に通う生徒さんの場合、数学の力は十分にあるのに、日本語の問題文の読み取りや、「連立方程式」「相似」といった日本語の用語で手が止まることがあります。国語は、漢字と、決められた字数で書く記述問題で差がつきます。どちらも、形式に慣れることで埋まる差です。
日本人学校に通う生徒さんの場合は、同学年の人数が少ないため、日本の同学年と比べて自分がどの位置にいるかが分かりにくいという声をよく伺います。時差がないソウルでは、日本の生徒さんと同じ時間に、同じペースで学習を進められます。時差がないことは、日本の受験の基準を身近に保つうえでの大きな強みです。
よくある質問
Q. ソウルから日本のオンライン塾を受講できますか。
受講できます。ソウルと日本の間には時差がないため、日本の生徒と同じ夕方や夜の時間に授業を受けられます。
Q. 韓国に日本人学校の高等部はありますか。
ありません。韓国の全日制の日本人学校はソウルと釜山の2校で、高等部はありません。日本の高校に進む場合は、帰国して受験するか、寮のある日本の高校を受験することになります。
Q. ソウル日本人学校の中学部から、日本の高校を受験できますか。
受験できます。日本の学習指導要領に沿って学んでいるため、一般入試の準備は日本国内の中学生と同じ流れで進められます。帰国生入試については、日本人学校の在籍者を対象に含むかどうかが学校によって違います。
Q. 韓国の現地校に通っていても、日本の高校を受験できますか。
受験できます。ただし、国語と数学は日本の入試の形式で問われるため、日本語での読解・記述と、数学の日本語での用語に慣れておく必要があります。
Q. 帰国のタイミングはいつがいいですか。
志望校の出願資格の条件と、評定の扱いから逆算して決めます。中学2年生のうちに志望校の候補を挙げ、条件を確認しておくと判断しやすくなります。
Q. 授業はソウル時間の何時ごろに受けられますか。
時差がないため、日本時間と同じです。具体的な曜日と時間は、学習面談でご相談ください。
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ソウルから日本の高校受験を目指す方へ
ソウルからの高校受験は、帰国生入試の出願資格の確認と、学び方に合わせた教科の補強が鍵になります。そして時差がないソウルでは、日本の受験生と同じ時間に学習を進められます。
マスネットは完全1対1のオンライン個別指導塾です。ソウル日本人学校の定期テスト対策から、現地校やインターの生徒さんの国語・数学の補強、帰国生入試の面接・作文の準備まで、一人ひとりの進路に合わせて設計します。授業後には毎回、保護者様に授業報告書をお送りします。
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※帰国生入試の出願資格・試験内容・日程、ソウル日本人学校の体制は、年度により変更される場合があります。最新かつ正確な情報は、志望校の募集要項、各校の公式の発表で必ずご確認ください。