ロサンゼルス在住の中学生の高校受験|現地校と補習校の両立と、時差16〜17時間での日本の受験準備
公開日 更新日 執筆:塾長 馬籠先生
ロサンゼルスで暮らしていて、平日は現地校、土曜日は補習授業校に通っている。いずれは日本の高校を受けたいが、補習校だけで日本の受験に間に合うのか不安になる。日本の塾をオンラインで受けたくても、時差が大きくて時間が合うのか分からない。
結論からお伝えします。ロサンゼルスの日本人中学生の多くは、現地校と補習授業校を両立しています。日本の高校を受けるなら、英語は強みになる一方で、国語と数学を日本の入試の形式で補う必要があります。時差は16〜17時間あり、現地の平日の放課後は日本の翌朝にあたります。日本の午前中に授業ができる塾かどうかが、選ぶときの大きなポイントです。
マスネットは福岡と鹿児島を拠点に、全国・海外のどこからでも受講できる完全1対1のオンライン個別指導塾です。海外在住の生徒さんも多く在籍しています。この記事では、ロサンゼルス在住のご家庭に向けて、日本の高校受験までの道筋を書きます。
ロサンゼルスの日本人中学生を取り巻く状況
ロサンゼルス都市圏は、世界で最も多くの日本人が暮らす都市です(外務省「海外在留邦人数調査統計」)。2023年10月1日時点では、約6万4千人の日本人が暮らしていました。
ロサンゼルスでは、日本の学習指導要領に沿った全日制の日本人学校に通う生徒さんは多くありません。多くの日本人の中学生は、次のような形で学んでいます。
平日は現地校。 アメリカの公立校や私立校で、英語で授業を受けます。
土曜日は補習授業校。 日本語で、国語や数学などを学ぶ学校です。ロサンゼルス近郊では、あさひ学園などが土曜日に授業を行っています。
この「現地校+補習授業校」が、ロサンゼルスの日本人家庭の学び方の中心です。
現地校と補習授業校の両立で起きること
| 起きること | 内容 |
|---|---|
| 日本の学習の時間が限られる | 補習授業校は週1回のため、日本の中学校の1週間分の内容を1日で学ぶことになる |
| 現地校の課題が多い | 平日は現地校の宿題やプロジェクトに時間を取られ、補習校の宿題に手が回らない |
| 学年がずれることがある | 日本は4月、アメリカは秋に学年が始まり、学年の区切りも違う |
| 国語の読み書きが追いつかない | 日常会話は日本語でも、漢字や記述の量が不足しやすい |
補習授業校は、日本の学習を続けるための大切な場です。ただし、補習授業校の授業時間だけで、日本の高校入試に必要なすべての内容を身につけるのは簡単ではありません。 特に数学と国語は、家庭での学習や外部の力で補う必要が出てきます。
中学卒業後の進路
| 進路 | 主な入試 | 準備で重視すること | 注意点 |
|---|---|---|---|
| 帰国して日本の高校を受験 | 帰国生入試、一般入試 | 出願資格の確認、英語・数学・国語、面接・作文 | 帰国の時期と、出願資格の期間の条件 |
| 寮のある日本の高校を受験 | 学校ごとの帰国生・海外生向け入試 | 志望校別の対策 | 家族と離れて暮らすことになる |
| 現地の高校(ハイスクール)に進む | 現地の入学手続き | 英語と現地の科目 | 大学で日本に戻る場合は、大学の帰国生入試を視野に入れる |
帰国生入試で、現地校の生徒さんが有利になる点と注意点
帰国生入試では、現地校に通っていた生徒さんの英語力が大きな強みになります。英語の試験が高いレベルで出題される学校や、英語の面接・作文を課す学校もあります。
一方で、国語と数学は、日本の入試の形式で問われます。 数学の解き方は分かっていても、日本語の問題文の読み取りや、日本の用語で手が止まることがあります。国語は、漢字や記述問題で差がつきます。
出願資格には、海外での在住期間と、帰国してからの期間の条件があるのが一般的です。期間の長さは学校ごとに違うため、志望校の募集要項で確認してください。
時差16〜17時間を、どう生かすか
ロサンゼルスと日本の時差は、夏時間の期間は16時間、冬時間の期間は17時間です。2026年は11月1日に夏時間が終わり、2027年は3月14日に夏時間が始まります。
| ロサンゼルス時間(平日) | 日本時間(夏時間の期間) | 日本時間(冬時間の期間) |
|---|---|---|
| 15:00 | 翌日 7:00 | 翌日 8:00 |
| 16:00 | 翌日 8:00 | 翌日 9:00 |
| 17:00 | 翌日 9:00 | 翌日 10:00 |
| 18:00 | 翌日 10:00 | 翌日 11:00 |
ロサンゼルスの放課後は、日本の翌朝から昼前にあたります。 日本の夜の授業は、ロサンゼルスでは深夜から早朝になってしまうため、受けられません。
そのため、日本のオンライン塾を選ぶときは、日本の午前中に授業ができるかどうかを必ず確認してください。週末なら、ロサンゼルスの土曜日の夕方が日本の日曜日の午前中にあたります。補習授業校のあとの時間を使う方法もあります。
学年別にやるべきこと
中学1年生
日本の教科書の内容を、補習授業校と家庭学習で積み上げる時期です。特に数学は、補習授業校の進度に遅れないことを優先してください。
国語は、漢字と読書の習慣を続けることが大切です。日本語の本を読む時間を、週に少しでも作ってください。
中学2年生
帰国の時期の見通しを立て、志望校の候補と出願資格を確認します。現地校と日本の学年のずれも、この時期に整理しておくと安心です。
学習面では、数学の弱点を埋めることを優先してください。中学2年生の一次関数は、高校入試の関数の大問につながる重要な単元です。
→ 中2の一次関数が分からないときの立て直し方|つまずく5つの場所と、中1の比例まで戻る手順
中学3年生
志望校の募集要項をそろえ、入試の形式と日程を一覧にします。日本で受験する場合は、渡航の計画も合わせて立ててください。
過去問演習で、国語と数学を日本の入試の形式に慣らします。面接や作文では、アメリカでの生活から何を学んだかを、自分の言葉で説明できるように準備します。
現場で見えたこと
現地校に通う生徒さんを見ていて感じるのは、英語の力は十分にあるのに、日本の入試の形式で点を落としているケースが多いということです。
数学では、解き方は分かっているのに、「連立方程式」「相似」といった日本語の用語で問われると手が止まる。国語では、文章の内容は理解できても、決められた字数で記述する問題で点が取れない。どちらも、形式に慣れることで埋まる差です。
そして、現地校と補習授業校の両方の課題に追われ、どちらも中途半端になっている生徒さんも少なくありません。日本の受験に必要なことに絞って、優先順位を決めることが、限られた時間で結果を出す鍵だと感じています。
よくある質問
Q. ロサンゼルスから日本のオンライン塾を受講できますか。
受講できます。ただし時差が16〜17時間あるため、ロサンゼルスの放課後は日本の翌朝にあたります。日本の午前中に授業ができる塾かどうかを確認してください。
Q. 補習授業校だけで、日本の高校受験に間に合いますか。
補習授業校は週1回のため、それだけで入試に必要なすべての内容を身につけるのは簡単ではありません。特に数学と国語は、家庭での学習や外部の力で補うことをおすすめします。
Q. 現地校に通っていると、帰国生入試で有利ですか。
英語力は大きな強みになります。一方で、国語と数学は日本の入試の形式で問われるため、その対策が必要です。
Q. ロサンゼルスと日本の時差は何時間ですか。
夏時間の期間は16時間、冬時間の期間は17時間です。2026年は11月1日に夏時間が終わり、2027年は3月14日に夏時間が始まります。
Q. 日本の学年と現地校の学年がずれています。どう考えればいいですか。
日本の高校受験では、日本の学年が基準になります。日本の学年で、どこまでの内容を終えている必要があるかを確認し、補習授業校と家庭学習で調整してください。
Q. 授業はロサンゼルス時間の何時ごろに受けられますか。
具体的な曜日と時間は、学習面談でご相談ください。時差についても、ご事情に合わせてご相談いただけます。
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→ シンガポール在住の中学生の高校受験|日本人学校・インター別の進路と、帰国か現地進学かの選び方
オンライン塾で本当に成果が出るのか不安な場合は、選ぶ前の確認項目をまとめています。
→ オンライン塾は効果ない?成果が出る塾・出ない塾の違いと、選ぶ前に確認すべき7つのこと
ロサンゼルスから日本の高校受験を目指す方へ
ロサンゼルスからの高校受験は、英語の強みを生かしながら、国語と数学を日本の入試の形式で補うことが鍵です。そして、時差を踏まえて、受けられる時間帯を確保することが大切です。
マスネットは完全1対1のオンライン個別指導塾です。補習授業校の内容のフォローから、日本の入試の形式に合わせた国語・数学の対策、帰国生入試の面接・作文の準備まで、一人ひとりの進路に合わせて設計します。授業後には毎回、保護者様に授業報告書をお送りします。
トーランス、ガーデナ、アーバイン、パサデナ、サンタモニカ、ロングビーチ、オレンジカウンティなど、ロサンゼルス近郊のどの地域からでも、移動時間ゼロで受講いただけます。受けられる曜日と時間は、時差を踏まえて学習面談でご相談ください。
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※帰国生入試の出願資格・試験内容・日程、補習授業校の体制、夏時間の期間は、年度により変更される場合があります。最新かつ正確な情報は、各校の募集要項や公式の発表で必ずご確認ください。