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中学生の塾の費用は年間いくら?月謝だけで比べると見落とす5つの費用と、総額の出し方

公開日 執筆:塾長 馬籠先生

塾を探して月謝を比べてみた。けれど、入会金や講習費、教材費まで含めると、結局いくらかかるのかが分からない。月謝が安い塾を選んだのに、後から思ったより高くついた、という話も聞く。

結論からお伝えします。塾の費用は、月謝ではなく年間総額で比べてください。年間総額は「入会金+月謝×12か月+教材費+システム利用料など+季節講習費」で出します。文部科学省の調査では、公立中学生のうち学習塾に費用をかけている家庭の平均は年間約34万9千円です。月謝が同じでも、季節講習が必須かどうかで年間の差は大きく開きます。

この記事は、オンライン学習塾マスネットが運営しています。費用の比べ方を、自社に不利な点も含めて書きます。


公的な調査で見る、中学生の塾の費用

文部科学省の「令和5年度子供の学習費調査」(2026年1月訂正版)によると、公立中学校の生徒1人あたりの学習費の総額は、年間542,450円です。これは学校の費用と、塾や習い事などの学校外の費用を合わせた金額です。

そのうち学習塾の費用について、次のことが分かっています。

項目公立中学校
学習塾に年間1円以上支出した家庭の割合約66%(およそ3人に2人)
学習塾に支出した家庭の、年間の平均額約34万9千円
学校外活動費が最も多い学年中学3年生(約44万6千円)

中学3年生は、受験に向けた講習や授業の追加が増えるため、費用が最も高くなる学年です。中学1年生から通う場合と、中学3年生から通う場合では、年間の負担が大きく違うことを前提に考えてください。


月謝だけで比べると見落とす5つの費用

塾の費用は、月謝のほかに次の費用がかかることがあります。

費用内容見落としやすい点
1. 入会金入会時に1回だけかかるキャンペーンで無料でも、退会して再入会すると再度かかる場合がある
2. 教材費塾専用のテキスト代年度初めにまとめて請求されることが多く、学年が上がるたびにかかる
3. システム利用料・施設費毎月または半年ごとにかかる管理費用月謝とは別に毎月加算されるため、年間では大きな額になる
4. 季節講習費春期・夏期・冬期の講習必須か任意かで年間総額が大きく変わる。中学3年生は特に高額になりやすい
5. テスト対策・模試の費用定期テスト前の特別授業、模試の受験料「通常授業に含む」か「別料金」かは塾によって違う

特に注意していただきたいのが、4つ目の季節講習費です。月謝が安くても、講習が必須で別料金の塾では、年間総額が逆転することがあります。


年間総額の出し方

問い合わせの際は、次の表を埋めるつもりで質問してください。

項目計算記入欄
入会金1回分円
月謝月額 × 12か月円
教材費年間の合計円
システム利用料・施設費月額 × 12か月円
季節講習費春期+夏期+冬期円
テスト対策・模試年間の合計円
年間総額上の合計円

「中学3年生になったら、年間でいくらになりますか」と、受験学年の総額も必ず聞いてください。

計算の例

月謝だけを見ると安いA塾と、月謝は高めのB塾を比べてみます。数字は説明のための例です。

項目A塾B塾
月謝12,000円 × 12か月 = 144,000円16,000円 × 12か月 = 192,000円
入会金20,000円0円
教材費30,000円0円
システム利用料2,000円 × 12か月 = 24,000円0円
季節講習費(必須)100,000円0円(月謝に含む)
年間総額318,000円192,000円

月謝はA塾の方が4,000円安いのに、年間総額ではB塾の方が12万円以上安くなります。月謝だけで判断すると、この差に気づけません。


費用対効果は「講師と向き合う時間」で比べる

総額が分かったら、次は何に対して払っているのかを比べます。

個別指導の場合、同じ60分の授業でも、講師1人が何人を担当するかで、講師が直接向き合う時間が変わります。

形式60分の授業で講師が直接向き合う時間月4回の場合
1対1約60分約240分
1対2約30分約120分
1対3約20分約80分

1対3の月謝が1対1の半額でも、講師と向き合う時間は3分の1です。つまずきの特定や質問が必要な生徒さんにとっては、1分あたりの費用は1対1の方が安くなることがあります。

ただし、自分で問題を解き進められる生徒さんには、1対2〜3の演習時間が合う場合もあります。どちらが合うかは、生徒さんの状態によって決まります。

→ 個別指導と集団指導どっちがいい?向いている生徒さんの違いと、選ぶ前の判断基準


科目数と、学年が上がったときの費用

もう一つ見落としやすいのが、科目を増やしたときの費用です。

多くの塾では、科目を増やすと月謝が上がります。数学だけで始めて、後から英語も追加したら月謝が倍近くになった、というケースは珍しくありません。

そして学年が上がると、同じ科目数でも月謝が上がる塾が多くあります。入塾時の金額だけでなく、中学3年生の受験期に、何科目受けていくらになるかまで確認してください。


費用を抑えるための考え方

必要な科目に絞る。 苦手な1教科だけを塾で補い、得意な教科は家庭学習で進めるという形もあります。

季節講習が任意かどうかを確認する。 必須でない塾なら、必要な講習だけを選べます。

移動の費用も含めて考える。 通塾の交通費や送迎の時間も、実質的な費用です。オンラインなら、この費用はかかりません。

契約の条件を確認する。 期間が2か月を超え、金額が5万円を超える学習塾の契約は、特定商取引法の「特定継続的役務提供」にあたり、クーリング・オフや中途解約のルールがあります。解約の条件を事前に確認しておくと安心です。


オンラインの塾が向かないケースもあります

オンラインには、交通費と移動時間がかからないという費用面の利点があります。ただし、すべての生徒さんに合うわけではありません。

画面越しだと集中が続かない生徒さんや、家に落ち着いて学習できる場所がない生徒さんには、通塾の方が合います。費用が安くても、続かなければ意味がありません。体験授業で必ず確認してください。

→ オンライン塾は効果ない?成果が出る塾・出ない塾の違いと、選ぶ前に確認すべき7つのこと


マスネットの場合

年間総額の表に当てはめると、マスネットの費用は次の通りです。

項目マスネット
入会金3,300円(税込)
月謝コースと回数による(料金表をご覧ください)
教材費なし。学校の教科書・ワークや手持ちの教材で受講
システム利用料なし
季節講習費通常の月謝に含まれ、追加費用なし(講習を特にご希望の方には専用コースをご案内)
科目を増やしたとき何科目受講しても料金は同じ
解約手数料なし
交通費なし(オンライン)

入会金と月額授業料のほかに費用がかからないため、月謝×12か月と入会金で、年間総額がほぼそのまま分かります。

授業は完全1対1で、60分のすべてが講師とのやり取りです。オンライン自習室と24時間の質問対応も、追加費用なしで利用できます。

→ 中学生コースの指導内容と料金を見る


現場で見えたこと

他の塾から移ってこられたご家庭に費用のお話を伺うと、「月謝は把握していたが、年間でいくら払っていたかは計算したことがなかった」という声が多くあります。

改めて計算すると、季節講習とテスト前の追加授業で、月謝の年間合計に近い金額が別にかかっていた、というケースも少なくありません。

もう一つ、費用の不安が大きいのは、科目を増やすときです。「英語も見てほしいが、月謝が上がるので数学だけにしている」というご家庭がよくあります。本当は英語にもつまずきがあるのに、費用を理由に後回しになっている。この状態が続くと、受験学年で2教科を同時に立て直すことになり、結果的に費用も時間もかかります。

費用は、今月いくらかではなく、受験までの総額でいくらかで考えてください。


よくある質問

Q. 中学生の塾の費用は、年間でいくらくらいですか。
文部科学省の令和5年度の調査では、公立中学生のうち学習塾に費用をかけている家庭の平均は年間約34万9千円です。学年や形式、講習の有無で大きく変わるため、通う塾の年間総額を個別に確認してください。

Q. 月謝のほかに、どんな費用がかかりますか。
入会金、教材費、システム利用料や施設費、季節講習費、テスト対策や模試の費用がかかることがあります。どれが必須で、どれが任意かを確認してください。

Q. 中学3年生になると費用は上がりますか。
上がることが多くあります。受験に向けた講習や授業の追加が増えるためです。入塾時に、中学3年生の年間総額も確認しておくと安心です。

Q. 個別指導と集団指導では、どちらが安いですか。
1時間あたりの月謝は、一般に集団指導の方が安くなります。ただし、講師が直接向き合う時間で比べると、評価が変わることがあります。

Q. 季節講習は必ず受けなければいけませんか。
塾によって違います。必須の塾もあれば、任意の塾、月謝に含まれている塾もあります。年間総額に大きく影響するため、入塾前に確認してください。

Q. 途中で退会するとき、費用はかかりますか。
塾によって違います。期間2か月超・金額5万円超の学習塾の契約は特定商取引法の対象となり、中途解約のルールがあります。契約書面で解約の条件を確認してください。


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塾と家庭教師で迷っている場合は、費用以外の違いもまとめています。

→ 家庭教師と塾どっちがいい?費用・管理・相性で比べた選び方と、オンライン1対1という選択肢


塾の費用で迷っている方へ

塾の費用は、月謝ではなく、受験までの年間総額で比べてください。そして、その金額で何が受けられるのかまで見てください。

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※費用の統計は、文部科学省「令和5年度子供の学習費調査」(2026年1月16日訂正版)によります。

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