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大阪府の高校受験|内申点450点と入試タイプを解説【2027年度】

公開日 更新日 執筆:塾長 馬籠先生

大阪府の公立高校入試では、学力検査も調査書評定も450点が基本です。ただし、すべての高校が5:5で評価するわけではありません。各校が選ぶタイプによって、学力検査と調査書の比率は7:3から3:7まで変わります。

2027年度(令和9年度)の一般選抜では、5教科各90点の学力検査450点と、9教科の調査書評定450点を学校別タイプで900点に換算します。調査書は中1:中2:中3=2:2:6、つまり1:1:3の重みです。

この記事では、大阪府教育委員会の令和9年度資料をもとに、内申点の計算、5つのタイプ、問題の種類、ボーダーゾーン、主な日程を解説します。

※制度情報は2026年9月24日時点です。実際の出願では、大阪府教育委員会と各高校の最新募集要項をご確認ください。


大阪府公立高校入試の主な選抜

大阪府では、学科や課程により選抜の時期・内容が異なります。

区分主な対象特徴
特別入学者選抜美術・体育・音楽・演劇など一部学科、エンパワメントスクール等学力検査に実技・面接などを組み合わせる
一般入学者選抜普通科、文理学科、多くの専門学科・総合学科など5教科、調査書、自己申告書等を使用
二次入学者選抜合格者が募集人員に満たない学校・学科実施校がある場合のみ

志望する学科が特別選抜か一般選抜かで、検査日と内容が変わります。高校名だけでなく、学科・コースまで確認してください。

2027年度の主な日程

項目日程
特別選抜 出願2027年2月15日・16日(音楽科は2月2日・3日)
特別選抜 学力検査2027年2月18日
特別選抜 実技・面接主に2027年2月19日(区分により異なる)
特別選抜 合格発表2027年3月1日
一般選抜 出願2027年3月3日〜5日
一般選抜 学力検査等2027年3月10日
一般選抜 合格発表2027年3月18日

オンライン出願システムにより、出願、合格発表、入学検定料・入学料の納付が行われます。入力期限と中学校内の確認期限が異なる場合があるため、中学校からの案内を優先してください。

一般選抜の学力検査は5教科450点

一般選抜の全日制では、次の5教科を各90点で実施します。

教科配点
国語90点
社会90点
数学90点
理科90点
英語90点
合計450点

国語・数学・英語には、難易度の異なる問題種類があります。どの種類を使うかは高校・学科ごとに決まり、令和9年度分も府教育委員会から公表されています。

同じ「大阪府の過去問」でも、志望校が採用する問題種類と違うものだけを解いていては対策がずれます。まず学校別一覧を見てから過去問を選びましょう。

大阪府の内申点は中1から中3まで使う

一般選抜の調査書評定は、9教科それぞれを50点満点に換算し、合計450点です。

1教科あたりの計算は次の通りです。

中3の評定×6+中2の評定×2+中1の評定×2

評定が3年間すべて5なら、1教科50点です。

5×6+5×2+5×2=50点
50点×9教科=450点

3学年の重みを簡単にすると、中1:中2:中3=1:1:3です。中3が全体の60%を占めますが、中1・中2も合計40%あります。

計算例

ある教科の評定が、中1は3、中2は4、中3は4だったとします。

中1:3×2=6
中2:4×2=8
中3:4×6=24
合計:38点

9教科を同じ方法で計算し、合計します。

→ 内申点自動計算ツール

学力検査と調査書の比率は5タイプ

各高校は、学力検査と調査書にかける倍率を5タイプから選びます。

タイプ学力検査調査書比率総合点
Ⅰ450×1.4=630450×0.6=2707:3900
Ⅱ450×1.2=540450×0.8=3606:4900
Ⅲ450×1.0=450450×1.0=4505:5900
Ⅳ450×0.8=360450×1.2=5404:6900
Ⅴ450×0.6=270450×1.4=6303:7900

タイプⅠなら当日点、タイプⅤなら調査書の影響が大きくなります。学校の難易度だけでなく、自分の内申点と当日点のバランスも志望校検討の材料です。

ただし、「タイプⅠなら内申点は関係ない」わけではありません。270点分は調査書であり、数点の差が換算後にも残ります。

総合点だけでは決まらないボーダーゾーン

一般選抜は、おおまかに次の流れで合格者を決めます。

  1. 総合点の高い順に、募集人員の110%相当をⅠ群とする
  2. Ⅰ群の上位から募集人員の90%相当を合格とする
  3. 残った範囲をⅡ群、いわゆるボーダーゾーンとする
  4. 自己申告書と調査書の「活動/行動の記録」が、学校のアドミッションポリシーに極めて合致する受験生を優先する
  5. その後、総合点順で募集人員まで決定する

自己申告書は飾りではありません。特にボーダーゾーンでは、志望校が求める生徒像との一致が選抜に関わります。

学校のアドミッションポリシーを読み、「何を頑張ったか」だけでなく、それを高校でどう生かすかまで書けるようにします。

問題の種類A・B・Cとは

国語・数学・英語では、基礎的問題を中心とする種類から、発展的問題を含む種類まで用意されます。一般にA・B・Cの順で難度が上がりますが、単に難しい問題集を選べばよいわけではありません。

志望校が使う種類に合わせ、次を確認します。

  • 問題量と試験時間
  • 記述問題の割合
  • 英語の長文量とリスニング
  • 数学で途中式・考え方を求める問題
  • 国語の作文・記述

C問題採用校を目指す場合も、A・B相当の基礎を飛ばしてはいけません。難問の前に、計算、文法、語句、基本読解を速く正確に処理する力が必要です。

実技4教科を後回しにできない理由

調査書は9教科が同じ50点満点です。音楽、美術、保健体育、技術・家庭も、国語や数学と同じ重さで計算されます。

中3で実技教科の評定が1上がると、1教科あたり調査書原点が6点上がります。タイプⅣなら1.2倍、タイプⅤなら1.4倍で総合点に反映されます。

定期テストだけでなく、作品、実技、レポート、授業内課題、提出期限を確認してください。苦手でも、評価規準を聞き、準備と振り返りを丁寧に行うことで改善できる部分があります。

中1・中2からできる大阪府入試対策

評定を9教科で記録する

学期ごとの評定を表にし、学年末評定がどうなりそうかを確認します。中1・中2も合計40%あるため、「中3から頑張れば全部取り返せる」とは限りません。

英語・数学を積み残さない

中3で問題種類別の対策へ進む前に、英語の文法・語彙、数学の計算・関数・図形の基礎を固めます。

志望校のタイプを早めに知る

中3夏までには候補校の学力検査問題種類とタイプを一覧にします。同じ偏差値帯でも、当日点重視か調査書重視かで準備が変わります。

中3の受験勉強の進め方

春から夏

中1・中2の総復習を進めます。特に英語・数学は単元のつながりを優先し、理科・社会は忘れている用語と基本問題を戻します。

夏から秋

志望校が使う問題種類に触れ、時間内の得点を記録します。最初から合格点へ届かなくても、正答率の高い問題を落としていないかを見ます。

秋から冬

過去問、模試、定期テストを並行します。内申点が決まる時期までは9教科の学校課題を落とさず、週末に入試形式を解きます。

直前期

新しい参考書を増やさず、過去問で落とした基礎、英単語、理社用語、計算を繰り返します。自己申告書も学校の方針とのつながりを見直します。

よくある質問

中3の内申点だけ良ければ大丈夫ですか?

いいえ。中3の比重は60%ですが、中1・中2も各20%あります。3年間9教科の評定を使います。

タイプⅠなら当日点だけで逆転できますか?

タイプⅠでも調査書は270点分あります。当日点の比重は高いものの、内申点が不要になるわけではありません。

高校のタイプは毎年同じですか?

変更される可能性があります。受験年度の「アドミッションポリシー、学力検査問題の種類、倍率タイプ」の公式一覧を確認してください。

私立高校も同じ計算ですか?

同じではありません。私立高校は学校・入試方式ごとに基準が異なります。募集要項と中学校の進路指導で確認します。

まとめ|大阪府は「450点+450点」を学校別タイプで見る

大阪府の一般選抜では、次の仕組みを押さえましょう。

  • 学力検査は5教科各90点、合計450点
  • 調査書は9教科合計450点
  • 評定の学年比は中1:中2:中3=1:1:3
  • 学力検査と調査書の比率は7:3から3:7までの5タイプ
  • 国語・数学・英語の問題種類も学校別
  • ボーダーゾーンでは自己申告書等とアドミッションポリシーの一致が関わる

まず志望校の「問題種類」と「倍率タイプ」を確認し、自分の内申点を換算してください。そこから、当日点で何点必要かを逆算すると勉強の優先順位が見えてきます。

オンライン学習塾マスネットでは、学校の定期テスト対策と志望校別の入試対策を一緒に組み立てます。

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参考資料

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