塾の宿題が終わらない中学生へ|量・難しさ・時間の3つに分けた対処法と、塾への相談の仕方
公開日 更新日 執筆:塾長 馬籠先生
塾の宿題が終わらない中学生へ|量・難しさ・時間の3つに分けた対処法と、塾への相談の仕方
「塾の前日に、夜遅くまで宿題をしている」
「終わらないので答えを写している」
「学校の課題と塾の宿題で、テスト勉強ができない」
塾の宿題が続けて終わらないときは、「もっと早く始めなさい」だけでは解決しないことがあります。
先に、量が多すぎるのか、難しくて手が止まるのか、予定に学習時間が入っていないのかを分けて確認しましょう。そのうえで、実際にかかった時間と解けなかった問題を講師へ伝え、取り組み方を調整します。
宿題が終わらない原因は、3つに分ける
| 原因 | 家庭で見えやすい様子 | 最初の対応 |
|---|---|---|
| 量が多い | 解けるが、予定時間内に終わらない | 問題数と優先順位を相談する |
| 難しい | 同じ問題で長く止まる、解説を見ても分からない | 前提となる単元を確認する |
| 時間がない・決まっていない | 部活後に疲れる、前日にまとめて始める | 週間予定へ小分けに入れる |
原因は1つとは限りません。
例えば、部活で帰宅が遅く、さらに計算の基礎が曖昧なら、「時間」と「難しさ」の両方を調整する必要があります。
まず1週間だけ、宿題の記録をつける
保護者様が毎日細かく監視する必要はありません。本人が次の4項目を短く残します。
| 日付 | 取り組んだ内容 | かかった時間 | 止まった場所 |
|---|---|---|---|
| 月曜 | 数学の計算10問 | 25分 | 分数のある方程式2問 |
| 水曜 | 英語の並べ替え8問 | 20分 | 疑問文3問 |
| 金曜 | 数学の文章題3問 | 30分 | 最初の式が立てられない |
これは記入例です。時間は正確な秒数まで測らなくても構いません。
「毎日頑張っているのに終わらない」から、「文章題3問のうち、式を立てるところで止まっている」へ変わると、塾も具体的に対応を考えやすくなります。
量が多い場合|全部を同じ優先順位にしない
解ける問題でも、量が多すぎれば終わりません。
講師へは、次のように相談してみてください。
今週は数学の宿題に合計○分かかりました。学校の課題もあり、最後の○ページが残りました。まず確実に取り組む問題と、余裕がある場合の問題に分けられますか。
宿題の量を減らすかどうかだけでなく、次の点を確認します。
- 基本問題と発展問題の、どちらを優先するか。
- 同じ形式の問題をすべて解く必要があるか。
- 間違い直しに使う時間を見込んでいるか。
- 次回授業で、何を確認する予定か。
家庭だけで黙って問題を飛ばすより、目的を講師と共有して調整しましょう。
難しくて止まる場合|「分からない」の中身を残す
難しい問題に長時間向き合っても、必要な知識が抜けていれば進みません。
止まった問題には、次のどこまでできたかを書きます。
- 問題文の意味は分かったか。
- 使う公式や文法は思い浮かんだか。
- 式や英文の最初の部分は書けたか。
- 計算・語形変化で間違えたか。
例えば、一次関数で止まっていても、原因が負の数の代入なら、中1の計算まで戻ることがあります。
解説を読んだ後も説明できない問題は、質問する問題として印をつけます。「答えを写して終わった」と「解説を読んだが理解できなかった」を区別してください。
時間が足りない場合|授業日から逆算して小分けにする
次の授業の前日にまとめて取り組むと、質問したいところも整理できません。
例えば、水曜日が塾なら、次のように分けます。
- 木曜:授業で扱った基本問題を解き直す。
- 土曜:宿題の前半に取り組む。
- 日曜:宿題の後半に取り組む。
- 火曜:間違えた問題と質問を整理する。
平日は15分、休日は30分など、実際に使える時間から問題数を考えます。最初から理想的な予定を詰め込まず、続けられた量をもとに見直しましょう。
学校の課題と定期テストが重なるとき
学校の提出物、定期テスト、塾の宿題を別々に増やすと、同じ教科を重複して勉強しているのに、どちらも仕上がらないことがあります。
テスト範囲表が出たら、塾へ共有してください。
「学校ワークの間違い直しを宿題にできるか」「テスト範囲外の発展問題は後へ回せるか」などを相談します。学校の提出期限を守りながら、必要な復習が重なる形を目指しましょう。
保護者様が確認したいのは、終了ページより翌日の再現
宿題を10ページ終えていても、同じ問題を解けなければ、学習方法を見直す必要があります。
本人が負担に感じない範囲で、翌日に1問だけ、解説を閉じて解き直してみてください。
答えを覚えているだけなら、数字や語句を少し変えた問題でも確認します。「宿題をしたか」だけでなく、「次に自分で解けるか」を見ることが大切です。
よくある質問
終わらない宿題の答えを写してもよいですか?
提出のためだけに写すと、どこが分からないかが見えなくなります。未完成の部分と理由を伝え、解説を見た問題には印をつけてください。提出方法は塾の方針も確認しましょう。
宿題を減らしてもらうと、成績が下がりませんか?
量だけでは判断できません。解けない問題を大量に写すより、必要な問題を理解し、解き直す時間を確保するほうがよい場合があります。調整後は、宿題の実行状況と小テストなどで確かめます。
宿題が終わらないなら、塾を変えたほうがよいですか?
まず原因と所要時間を伝え、調整できるかを確認してください。相談しても課題量や難しさが変わらず、学習が続けられない場合は、指導方法との相性を見直します。
「分からない」と「続けられない」で、必要な支援は違う
問題の解き方で困っているなら個別指導、予定づくりや実行で困っているなら学習管理、勉強を始める場所や時間で困っているなら自習の支援が候補になります。
マスネットへの相談では、「宿題が終わらない」ことに加え、1週間の記録や止まった問題をお知らせください。現在の塾との併用を考えている場合は、授業内容と役割を整理することも大切です。