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バンコク在住の中学生の高校受験|泰日協会学校・インター別の進路と、時差2時間での受験準備

公開日 執筆:塾長 馬籠先生

バンコクで暮らしていて、高校は日本で、と考えている。泰日協会学校に通っているけれど、帰国生入試の仕組みや、帰国のタイミングがはっきりしない。夕方の渋滞を考えると、塾に通わせるのも簡単ではない。

結論からお伝えします。タイには日本の高校課程を持つ学校がないため、バンコクの日本人中学生は、中学卒業時に「帰国して受験する」か「現地のインターなどで学び続ける」かを選ぶことになります。日本の高校を受けるなら、中学2年生のうちに帰国生入試の出願資格と帰国の時期を確認してください。日本との時差は2時間で、日本の夜の授業はバンコクの夕方に受けられます。

マスネットは福岡と鹿児島を拠点に、全国・海外のどこからでも受講できる完全1対1のオンライン個別指導塾です。海外在住の生徒さんも多く在籍しています。この記事では、バンコク在住のご家庭に向けて、高校受験までの道筋を書きます。


バンコクの日本人中学生を取り巻く状況

バンコクは、世界で2番目に日本人が多く暮らす都市です(外務省「海外在留邦人数調査統計」、2025年10月1日時点の都市別順位)。2023年10月1日時点では、約5万1千人の日本人が暮らしていました。

日本人の中学生の主な進学先は、次の3つです。

泰日協会学校の中学部。 日本の学習指導要領に沿って授業が行われる日本人学校です。バンコク校は世界の日本人学校の中でも最大規模の一つで、チョンブリ県にはシラチャ校もあります。

インターナショナルスクール。 英語で授業が行われ、IGCSEやIBなどのカリキュラムで学びます。土曜日などに日本語の補習校に通う生徒さんもいます。

タイの現地校。 タイの教育課程で学びます。

そして、タイには日本の高校課程を学べる学校がありません。 中学3年生で、日本に戻るか、現地で学び続けるかの判断が必要になります。


中学卒業後の進路

進路主な入試準備で重視すること注意点
帰国して日本の高校を受験帰国生入試、一般入試出願資格の確認、英語・数学・国語、面接・作文帰国の時期と、出願資格の期間の条件
寮のある日本の高校や、日本の私立高校の海外校を受験学校ごとの帰国生・海外生向け入試志望校別の対策家族と離れて暮らすことになる。入試日程も学校ごとに違う
バンコクで進学を続けるインターの高校課程(IBなど)英語とIBなどの科目大学で日本に戻る場合は、大学の帰国生入試を視野に入れる

帰国生入試の基本

日本の高校の帰国生入試は、学校ごとに条件と試験内容が大きく異なります。

出願資格には、在住期間と帰国後の期間の条件があります。 「保護者の海外勤務に伴って、海外に継続して一定期間以上在住していること」「帰国してから一定期間以内であること」といった条件が一般的です。

日本人学校とインター・現地校で、扱いが分かれる学校があります。 日本人学校と現地校で出願の枠や試験の内容を分けている学校や、日本人学校の在籍者を帰国生入試の対象外とする学校もあります。泰日協会学校に通っている場合は、特にこの点を志望校ごとに確認してください。

公立高校の帰国生向けの枠は、都道府県によって大きく違います。 帰国予定の都道府県の教育委員会の資料を確認してください。


在籍校別の強みと、補強が必要になりやすい教科

在籍校日本の高校受験での強み補強が必要になりやすい点
泰日協会学校中学部教科の内容と進度が日本と同じ。調査書が作成される。同学年の日本人生徒が多く、学習の基準を持ちやすい英語を受験の強みにしにくい。帰国生入試の受験資格が学校ごとに異なる
インター英語力。面接や作文で語れる多文化の経験国語(読解・記述・漢字)、社会(日本の地理・歴史・公民)、数学の日本語での用語と解き方
タイの現地校タイ語と英語の力日本語の読解と記述、5教科の日本式の出題形式

泰日協会学校は規模が大きく、同じ学年に日本人の生徒さんが多くいます。日本国内に近い環境で学べる一方、帰国生入試では「日本人学校の在籍者」として扱われるため、受けられる学校や試験の形式が、インター生とは違うことがあります。


時差2時間を、どう生かすか

タイは日本より2時間遅い時間で動いています。どちらも夏時間がないため、1年を通じて差は変わりません。

日本時間バンコク時間
19:0017:00
20:0018:00
21:0019:00
22:0020:00

日本の生徒さんが夜に受けている授業を、バンコクでは夕方から夕食前後の時間に受けられます。日本の講師にとっては通常の授業時間なので、受けられる時間帯の選択肢が広くなります。

渋滞の時間を、学習の時間に変える

バンコクは、夕方の渋滞が激しい都市として知られています。放課後に塾へ通う場合、移動だけで往復1時間以上かかることも珍しくありません。

オンラインなら、この移動がなくなります。週2回の通塾で往復1時間かかる場合、1か月でおよそ8時間です。その時間を、そのまま学習や休息に使えます。

シラチャやアマタナコンなど、バンコク以外の地域にお住まいの場合は、日本の受験に対応した塾の選択肢そのものが限られます。オンラインなら、住んでいる場所に関係なく同じ指導を受けられます。


学年別にやるべきこと

中学1年生

日本の教科書の内容を積み上げる時期です。日本の高校入試の多くは、中学1年生・2年生の範囲から出題されます。

泰日協会学校に通う生徒さんは、定期テストで確実に点を取り、数学と英語の土台を固めてください。インターや現地校に通う生徒さんは、国語の読解と漢字、数学の日本語での用語に早めに触れておくと、後の負担が大きく減ります。

中学2年生

帰国の時期の見通しを立て、志望校の候補と出願資格を確認してください。在住期間や帰国後の期間の条件によっては、帰国の時期そのものを調整する必要が出ることもあります。

学習面では、数学と英語の弱点をこの1年で埋めることを優先してください。中学2年生の2学期に学ぶ一次関数は、高校入試の関数の大問につながる重要な単元です。

→ 中2の一次関数が分からないときの立て直し方|つまずく5つの場所と、中1の比例まで戻る手順

中学3年生

夏までに志望校の募集要項をそろえ、入試の形式と日程を一覧にします。日本で受験する場合は、移動と滞在の予定も合わせて考えてください。

秋以降は過去問演習と、面接・作文の準備です。帰国生入試の面接や作文では、タイでの生活から何を学んだかを、自分の言葉で説明できるかが問われます。


現場で見えたこと

海外在住の生徒さんを見ていて感じるのは、学力そのものより「日本の入試の形式」で失点している生徒さんが多いということです。

インターに通う生徒さんの場合、英語の会話や読解は十分にできても、日本の入試で問われる文法の正誤や並べ替えで点を落とします。数学も、解き方は分かっているのに、日本語の問題文の読み取りで時間がかかります。

日本人学校に通う生徒さんの場合は、定期テストの点数は取れていても、入試の形式で点を取る練習が足りていないことがあります。定期テストと入試では、出題の範囲も問われ方も違います。中学3年生になる前に、入試の過去問に一度触れておくことをおすすめしています。

そして、時差が2時間あることで、日本の夜の授業がちょうど夕方に受けられます。放課後から夕食までの時間を学習に使えることは、帰宅後に疲れて勉強できないという悩みの解決にもつながっています。


よくある質問

Q. バンコクから日本のオンライン塾を受講できますか。
できます。インターネット環境と、パソコン・タブレット・スマートフォンのいずれかがあれば受講できます。日本との時差は2時間なので、日本時間20時の授業はバンコク時間18時に受けられます。

Q. タイに日本の高校はありますか。
日本の高校課程を持つ学校はありません。日本の高校に進む場合は、帰国して受験するか、寮のある日本の高校や日本の私立高校の海外校を受験することになります。

Q. 泰日協会学校の中学部から、日本の高校を受験できますか。
受験できます。日本の学習指導要領に沿って学んでいるため、一般入試の準備は日本国内の中学生と同じ流れで進められます。帰国生入試については、日本人学校の在籍者を対象に含むかどうかが学校によって違うため、募集要項で確認してください。

Q. インターに通っていても、日本の高校を受験できますか。
受験できます。帰国生入試では英語力が強みになります。一方で、国語、社会、数学の日本語での出題形式に慣れておく必要があります。

Q. 帰国のタイミングはいつがいいですか。
志望校の出願資格の条件と、評定の扱いから逆算して決めます。中学2年生のうちに志望校の候補を挙げ、条件を確認しておくと判断しやすくなります。

Q. シラチャに住んでいても受講できますか。
受講できます。オンラインのため、バンコク以外の地域からも、移動時間なしで同じ授業を受けられます。


次に読んでいただきたい記事

同じアジアの都市として、シンガポール在住のご家庭向けの記事もまとめています。

→ シンガポール在住の中学生の高校受験|日本人学校・インター別の進路と、帰国か現地進学かの選び方

オンライン塾で本当に成果が出るのか不安な場合は、選ぶ前の確認項目をまとめています。

→ オンライン塾は効果ない?成果が出る塾・出ない塾の違いと、選ぶ前に確認すべき7つのこと


バンコクから日本の高校受験を目指す方へ

バンコクからの高校受験は、帰国生入試の出願資格の確認と、在籍校で足りない教科の補強が鍵になります。どちらも、中学2年生から始めれば十分に間に合います。

マスネットは完全1対1のオンライン個別指導塾です。泰日協会学校の定期テスト対策から、インター生の国語・数学の補強、帰国生入試の面接・作文の準備まで、一人ひとりの進路に合わせて設計します。授業後には毎回、保護者様に授業報告書をお送りします。

スクンビット(プロンポン・トンロー・エカマイ・アソーク)、シーロム・サトーン、シラチャ、アマタナコンなど、タイのどの地域からでも、移動時間ゼロで受講いただけます。

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※帰国生入試の出願資格・試験内容・日程、泰日協会学校の体制は、年度により変更される場合があります。最新かつ正確な情報は、志望校の募集要項、各都道府県教育委員会の公表資料、各校の発表で必ずご確認ください。

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