タブレット学習は合う子と合わない子がいます|選ぶ前に確認したい3つのこと
公開日 更新日 執筆:塾長 馬籠先生
タブレット学習を検討しているが、種類が多すぎて選べない。始めても続くのか、成績が上がるのかも分からない。
結論から言うと、タブレット学習には向き不向きがはっきりあります。自分で進められる生徒さんには効果的ですが、つまずいている生徒さんには向きません。値段や機能の比較より先に、合うかどうかを確認してください。
オンライン学習塾マスネットは、完全1対1のオンライン個別指導塾です。競合するサービスではありますが、この記事では判断に必要な情報を正直に書きます。
タブレット学習の強み
まず、タブレット学習が優れている点を整理します。
費用が抑えられます。月額数千円で始められるサービスが多く、個別指導や集団塾と比べて負担が小さくなります。
時間の自由度が高いです。決まった曜日や時間に縛られません。部活で帰宅が遅い日でも、自分のタイミングで進められます。
始めるハードルが低いです。入会の手続きが簡単で、すぐに使い始められます。
繰り返し学習に向いています。同じ単元を何度でも視聴でき、自動で採点され、間違えた問題を出し直す機能を持つサービスもあります。
学習履歴が残ります。どこまで進んだかが可視化され、保護者様も確認できるものが多くあります。
これらは実際に価値のある特徴です。条件が合う生徒さんにとっては、非常に良い選択肢になります。
タブレット学習が向いている生徒さん
次の条件に当てはまる場合、効果が出やすくなります。
自分で計画を立てて進められる。何をどこまでやるかを自分で決め、実行できる生徒さんです。
分からないときに自分で調べられる。解説を読んで理解し、それでも分からなければ別の方法を探せる生徒さんです。
学校の授業についていけている。基礎に大きな抜けがなく、今の学年の内容が理解できている状態です。
復習や演習の量を増やしたい。授業は理解できているが、問題を解く量が足りていない、という状態です。
この条件が揃っていれば、タブレット学習は費用対効果の高い選択肢です。
タブレット学習が向いていない生徒さん
一方、次の場合は効果が出にくくなります。
1. どこでつまずいているか分からない
タブレット学習は、基本的に学年の内容に沿って進みます。
しかし、中2の内容が分からない原因が中1にある、というケースは非常に多くあります。この場合、中2の教材をいくら繰り返しても解決しません。
どこまで戻るべきかの判断は、教材がしてくれません。この判断が必要な状態では、タブレット学習だけでは前に進みにくくなります。
2. 分からない問題で止まってしまう
解説を読んでも理解できない問題が出たとき、そこで手が止まります。
質問できる相手がいないと、その日の学習が終わります。そして翌日以降のハードルが上がります。
質問機能を持つサービスもありますが、返答までに時間がかかったり、追加料金が必要だったりする場合があります。
3. 自分で始められない
タブレット学習は、始めるかどうかが本人に委ねられます。
決まった曜日と時間に授業があるわけではないため、やらなくても誰にも気づかれません。
自分で机に向かう習慣がない状態では、教材があっても使われません。「続かなかった」という相談が多いのは、この理由です。
4. 動画を見て分かったつもりになる
見て分かることと、自分で解けることの間には大きな差があります。
動画を視聴すると、進んだ感覚が得られます。しかし手を動かしていなければ、テストでは解けません。
視聴時間が学習時間として記録されるため、やっているように見えて成果が出ないという状態になりやすい部分です。
個別指導との違い
比較のために、1対1の個別指導との違いを整理します。
費用は個別指導の方が高くなります。これは事実です。
つまずきの特定ができます。簡単な問題から順に確認し、どこから分からなくなったかを特定します。必要なら学年をさかのぼります。
その場で質問できます。分からない問題で止まりません。
やる内容を決めてもらえます。「今日は何をやるか」を自分で決める必要がありません。
やらないと気づかれます。決まった曜日と時間に授業があり、課題の提出状況も確認されます。
つまり、自走できる生徒さんにはタブレット学習、自走が難しい生徒さんには個別指導、という整理になります。
併用という選択
どちらか一方を選ぶ必要はありません。
個別指導で理解と方向づけを行い、演習量をタブレット学習で確保する。この組み合わせは合理的です。
逆に、タブレット学習を主軸にして、つまずいた教科だけ個別指導で補うという形もあります。
費用と目的に応じて、組み合わせを考えてください。
選ぶ前に確認したい3つのこと
タブレット学習を検討する前に、次を確認してください。
1つ目:今つまずいている場所が分かっているか。
分からない場合、まず現在地の把握が必要です。教材選びはその後です。
2つ目:一人で始められるか。
これまで自分で机に向かう習慣がなかったなら、教材を変えても状況は変わりません。
3つ目:分からないときに聞ける相手がいるか。
学校の先生、保護者様、その他。質問先がないと、止まった時点で終わります。
この3つがクリアできていれば、タブレット学習は良い選択肢です。クリアできていない項目があるなら、そこを先に解決する必要があります。
現場で見えたこと
ここからは、マスネットで実際に見えたことを書きます。
「タブレット学習を試したが続かなかった」という理由でご相談をいただくことが多くあります。
話を聞くと、原因はほぼ2つに分かれます。
1つは、始められなかったケースです。教材は良かったが、自分で開く習慣がなかった。決まった時間に誰かと約束していないと、後回しになる。
もう1つは、途中で止まったケースです。分からない問題が出て、解説を読んでも理解できず、そこで手が止まった。質問先がないため、翌日以降も同じ問題が残り続けた。
どちらも教材の質の問題ではありません。環境と仕組みの問題です。
そして、つまずきの特定についてです。指導していて感じるのは、保護者様が想像しているより手前でつまずいているケースが多いということです。
中2の一次関数が分からない原因が中1の比例にあった、という例は珍しくありません。この判断は、教材ではできません。
一方で、基礎が固まっている生徒さんが演習量を増やす目的で使う場合、タブレット学習は非常に有効です。実際、マスネットの生徒さんの中にも、授業以外の演習をタブレット教材で進めている方がいます。
大事なのは、どちらが優れているかではなく、今の状態に合っているかです。
よくある質問
Q. タブレット学習で成績は上がりますか。
上がる場合もあります。自分で計画を立てて進められ、基礎に大きな抜けがない生徒さんであれば、費用対効果の高い選択肢です。
Q. うちの子に合うか分かりません。
3点を確認してください。今つまずいている場所が分かっているか、一人で始められるか、分からないときに聞ける相手がいるか。この3つがクリアできていれば向いています。
Q. 続かなかったのですが、教材が悪かったのでしょうか。
教材の質より、環境の問題であることが多いです。決まった時間に誰かと約束していないと、後回しになりやすい構造があります。
Q. 動画を見ているのに点数が上がりません。
見て分かることと、自分で解けることは別です。視聴時間ではなく、実際に問題を解いて間違いを直した量が点数になります。
Q. 個別指導とどちらがいいですか。
自走できる生徒さんにはタブレット学習、つまずきの特定や質問が必要な生徒さんには個別指導が向いています。併用という選択もあります。
Q. 費用を抑えたいのですが。
タブレット学習の方が費用は抑えられます。ただし続かなければ、費用は無駄になります。まず合うかどうかを確認してください。
つまずきの特定から相談したい方へ
教材を選ぶ前に、今どこでつまずいているかを把握することが先です。ここが分からないまま教材を変えても、状況は変わりません。
マスネットは完全1対1のオンライン個別指導塾です。現在地の診断から、戻る範囲の設定、学習の進め方まで一緒に設計しています。
タブレット学習との併用についても、ご相談いただけます。
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