勉強中にスマホを触ってしまうとき|意志に頼らずやめられる5つの方法と、スマホを勉強の味方にする使い方
公開日 更新日 執筆:塾長 馬籠先生
勉強しようと机に向かったのに、気づいたらスマホを見ていた。通知が来るたびに手が伸びる。5分のつもりが1時間たっていた。やめたいのに、やめられない。
結論からお伝えします。勉強中にスマホを触ってしまうのは、あなたの意志が弱いからではありません。スマホは、ついつい触りたくなるように作られています。だから、我慢するより「触れない状態」を作る方がずっと簡単です。勉強の間はスマホを別の部屋に置く、通知を切る、スマホを使う時間を先に決める。この3つから始めてください。
この記事は、オンライン学習塾マスネットが運営しています。勉強に集中したいあなたに向けて書きました。
スマホを触ってしまうのは、意志が弱いからではない
中学生が平日にインターネットを使う時間は、平均で1日およそ5時間という調査結果があります(こども家庭庁「青少年のインターネット利用環境実態調査」)。勉強や連絡に使う時間も含まれますが、1日の自由な時間のかなりの部分を、スマホなどが占めていることになります。
スマホのアプリや動画は、もっと見たくなるように工夫されています。次の動画が自動で始まる。通知が届く。新しい投稿が次々に流れてくる。
大人でも、意志の力だけでスマホを我慢するのは難しいことです。 やめられない自分を責める必要はありません。必要なのは、我慢しなくてもいい仕組みです。
スマホを触ってしまう3つの理由
| 理由 | 起きていること | 見分けるヒント |
|---|---|---|
| 通知に反応してしまう | 音や画面の表示で、注意がスマホに向く | 通知が来るたびに手が止まる |
| 習慣になっている | 何も考えずに、手がスマホに伸びる | 気づいたら持っていた、ということが多い |
| 勉強から逃げたい | 分からない問題や退屈な作業から、気をそらしたい | 難しい問題で止まったときに触りがち |
3つ目の「逃げたい」が理由の場合は、スマホだけでなく、勉強のやり方にも原因があります。分からない問題で止まったときにどうするかを決めておくと、スマホに逃げにくくなります。
意志に頼らずやめられる5つの方法
方法1:勉強の間は、スマホを別の部屋に置く
最も効果が大きい方法です。机の上や、ポケットの中にあるだけで、注意は少しずつスマホに向きます。見えない場所、手の届かない場所に置いてください。
「別の部屋に置くと不安」という場合は、家族に預ける方法もあります。
方法2:通知を切る
勉強の間だけでも、通知を切ってください。多くのスマホには、決めた時間だけ通知を止める機能(集中モード、おやすみモードなど)があります。勉強を始める前に、オンにする習慣をつけてください。
方法3:スマホを使う時間を、先に決める
「勉強が終わったら30分」「夕食のあとの20時から21時まで」のように、スマホを使っていい時間を先に決めます。
禁止するより、使う時間を決める方が続きます。 使える時間が決まっていると、勉強中に「あとで見られる」と思えるため、我慢しやすくなります。
方法4:勉強と休憩を、時間で区切る
「25分勉強したら5分休む」のように、勉強と休憩を時間で区切ってください。終わりが見えていると、集中しやすくなります。
ただし、5分の休憩でスマホを見ると、5分では終わりません。休憩中は、スマホ以外のこと(立ち上がる、水を飲む、体を伸ばす)をしてください。
方法5:使った時間を記録する
多くのスマホには、アプリごとの利用時間を確認できる機能があります。1週間の利用時間を一度見てみてください。思っていたより長いことに、驚くかもしれません。
自分の使い方を知ることが、変えるための第一歩です。
やりがちなことと、置き換え方
| やりがちなこと | 置き換え方 |
|---|---|
| 机の上にスマホを置いたまま勉強する | 別の部屋に置く。家族に預ける |
| 「少しだけ」と思って休憩中にスマホを見る | 休憩はスマホ以外のことをする |
| 寝る前にベッドでスマホを見る | 寝る部屋にスマホを持ち込まない |
| 分からない問題で止まると、スマホを触る | 分からない問題には印をつけて、次の問題に進む |
| 勉強しながら音楽アプリを操作する | 始める前に流す曲を決め、勉強中は触らない |
スマホを勉強の味方にする使い方
スマホは、使い方次第で勉強の役にも立ちます。
| 使い方 | 例 |
|---|---|
| タイマー | 25分勉強・5分休憩の時間を計る |
| 単語の暗記 | 英単語アプリで、すき間時間に覚える |
| 分からないことを調べる | 教科書の用語の意味を調べる |
| 質問する | 塾の先生に、写真で問題を送って質問する |
ただし、勉強のためにスマホを手に取ると、つい別のアプリを開いてしまうことがあります。勉強に使う時間と、遊びに使う時間を、はっきり分けてください。 タイマーは、スマホではなく普通のキッチンタイマーを使うのも一つの方法です。
家族でルールを決める
スマホのルールは、あなた一人で決めるより、家族で決めた方が守りやすくなります。
- 勉強の時間は、スマホをリビングに置く
- 夜は、決めた時間になったら充電器に置く
- 家族も、食事の時間はスマホを見ない
家族全員のルールにすると、自分だけが我慢している感じが薄れます。 ルールは、親に一方的に決められるより、自分から提案した方が続きます。
テスト前は、スマホとの距離を変える
普段は使う時間を決めるだけでも十分ですが、テストの1〜2週間前は、もう少し距離を取ってください。
テスト勉強の計画を立てるときに、スマホを使う時間も計画に入れておくと、テスト期間でも無理なく続けられます。
→ テスト勉強の計画の立て方|テスト初日から逆算する無料スケジュールツール
現場で見えたこと
「勉強中にスマホを触ってしまう」と話す生徒さんに、スマホをどこに置いているかを聞くと、ほとんどの場合、机の上か手の届くところにあります。
そして、勉強の間だけスマホを別の部屋に置くようにした生徒さんの多くが、「置くだけで、集中の続き方が全然違う」と話します。特別なことをしたわけではなく、置き場所を変えただけです。
もう一つ、スマホを触ってしまう場面を聞くと、「分からない問題で止まったとき」という答えが多くあります。分からない問題に印をつけて次に進む、あとで先生に質問する、という手順を決めておくと、スマホに逃げる回数が減っていきます。
スマホをやめられないのは、意志の問題ではなく、置き場所と手順の問題であることがほとんどです。
よくある質問
Q. 勉強中にスマホを触ってしまいます。どうすればいいですか。
勉強の間はスマホを別の部屋に置いてください。我慢するより、触れない状態を作る方がずっと簡単です。通知を切ること、スマホを使う時間を先に決めることもあわせて試してください。
Q. スマホを完全にやめた方がいいですか。
完全にやめる必要はありません。使う時間を先に決める方が、禁止するより続きます。勉強に使う時間と、遊びに使う時間をはっきり分けてください。
Q. 休憩中にスマホを見ると、休憩が長くなってしまいます。
休憩中は、立ち上がる、水を飲むなど、スマホ以外のことをしてください。スマホは、勉強が終わったあとの決めた時間に使います。
Q. 勉強にスマホを使いたいときはどうすればいいですか。
単語アプリやタイマーとして使うのは便利です。ただし別のアプリを開いてしまいやすいため、通知を切ってから使う、タイマーは別の道具にするなどの工夫をしてください。
Q. 分からない問題で止まると、スマホを触ってしまいます。
分からない問題には印をつけて、次の問題に進んでください。印をつけた問題は、あとで解答を見るか、先生に質問します。
Q. 寝る前にスマホを見て、夜ふかししてしまいます。
寝る部屋にスマホを持ち込まないことをおすすめします。決めた時間になったら、リビングの充電器に置くルールを家族で作ると続きやすくなります。
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※インターネットの利用時間は、こども家庭庁「令和6年度 青少年のインターネット利用環境実態調査」によります。