理科・社会のテスト勉強のやり方|最も早く点が上がる教科の攻略法
公開日 更新日 執筆:塾長 馬籠先生
理科と社会は覚えるだけのはずなのに、点が取れない。教科書を読んでいるのに、テストになると答えられない。
結論から言うと、理科と社会は5教科で最も早く点が上がる教科です。積み上げの影響が小さく、今回の範囲を覚えれば点になるからです。伸びない原因は暗記のやり方にあります。読むのをやめて、思い出す形に変えてください。
オンライン学習塾マスネットでは、定期テストの点数アップに特化した指導を行っています。この記事では、暗記のやり方を具体的に書きます。
理社は「最も早く成果が出る」教科
まず、この2教科の位置づけを確認します。
数学と英語は積み上げ式です。前の学年のつまずきが、今の点数を抑えます。だから伸びるまでに時間がかかります。
一方、理科と社会は単元ごとの独立性が高い教科です。過去のつまずきに関係なく、今回のテスト範囲を覚えれば点が取れます。
つまり、5教科合計を上げたいなら、まず理社から手をつけるのが最短です。数学の底上げに数か月かかる一方で、理社は次のテストで結果が出ます。
それにもかかわらず点が取れないのは、暗記のやり方が間違っているからです。
点が取れない「間違った暗記」
暗記が苦手という生徒の勉強を見ると、共通するやり方をしています。
教科書やノートを繰り返し読む。マーカーを引いて満足する。まとめノートを作ることに時間をかける。テスト前日に一気に詰め込む。
これらに共通するのは、思い出す練習をしていないことです。
記憶は、情報を入れるとき(読む)ではなく、思い出そうとするときに定着します。読むだけの暗記は、時間をかけても本番で出てきません。
正しい暗記の3原則
原則1:2週間前から始めて回数を確保する
暗記は1回では定着しません。同じ範囲に3〜4回触れることで、長期記憶に変わります。
前日の詰め込みが効かないのはこのためです。1回では、テストの時間まで持ちません。
2週間前から始めれば、次の回数が確保できます。
1周目で全体を把握する。2周目で覚え直す。3周目で仕上げる。直前に最終確認する。
理社の点数は、開始時期でほぼ決まります。
原則2:読むのではなく思い出す
暗記の中心は、教科書を閉じて思い出せるかのテストです。
やり方はシンプルです。
ワークの一問一答を、答えを隠して解く。答えられなかった問題に印をつける。印のついた問題だけを、翌日また解く。全問答えられるまで繰り返す。
読む時間を減らし、思い出す時間を増やす。これだけで効率は大きく変わります。
原則3:つながりで覚える
丸暗記は忘れやすく、応用が利きません。記憶を強くするのはつながりです。
理科は、用語を仕組みとセットで覚えます。「なぜそうなるのか」を理解した用語は忘れにくく、実験の考察問題にも対応できます。
社会の歴史は、出来事を流れで覚えます。「なぜ起きたか、何が起きたか、その結果どうなったか」という物語で覚えると、並べ替え問題や記述にも強くなります。
地理は、地図とセットで位置を確認しながら覚えます。用語だけを覚えても、資料問題に対応できません。
2週間前からの進め方
2週間前から10日前。範囲の教科書を一読して全体を把握し、ワークを1周します。間違えた問題に印をつけます。
9日前から5日前。印のついた問題を中心に2周目です。理科の仕組み、社会の流れを確認しながら覚え直します。
4日前から前日。3周目で仕上げます。全問即答できる状態を目指します。記述問題の書き方も確認します。
当日の朝。最後まで印が残った、覚えにくい問題だけを確認します。
記述問題への対策
近年の定期テストは、用語を答えるだけでなく「理由を説明しなさい」という記述が増えています。
対策は、ワークの記述問題の模範解答を型として覚えることです。
模範解答を読み、入れるべきキーワードを確認し、自分で書けるか試します。完全な文章の丸暗記ではなく、キーワードを押さえる意識で仕上げると、表現が多少変わっても得点できます。
理科の計算問題は別扱い
理科には、暗記だけでは解けない分野があります。密度、圧力、電流と電圧、化学反応式の計算などです。
これらは数学と同じで、演習が必要です。用語を覚えても解けません。
ワークの計算問題を、解けるようになるまで繰り返します。暗記の時間とは別に、計算練習の時間を確保してください。
現場で見えたこと
ここからは、マスネットで実際に見えたことを書きます。
理社の指導で最も多く見るのが、教科書を読む形で暗記しているという状態です。
本人は勉強しているつもりで、時間もかけています。しかしテストでは答えられません。入力ばかりで、出力の練習をしていないためです。
一問一答を隠して解く形に変えると、同じ時間でも結果が変わります。しかも、どこが覚えられていないかが自分で分かるようになります。
もう一つ、宿題システムの記録から見えたことがあります。理社の課題は、主要3教科より締切当日に集中して提出される傾向がありました。優先順位が下がるためです。
しかし、これは非常にもったいない状態です。理社は最も早く点が上がる教科であり、時間対効果が最も高い部分だからです。数学に3時間かけて10点上がらないことがある一方、理社は3時間で20点動くことがあります。
そして、5教科合計の上げ方についてです。平均点に届かない生徒に対して、まず理社から手をつけるよう指示すると、次のテストで合計点が動きます。成果が見えることで、他の教科への取り組みも変わります。
最初に成功体験を作る教科として、理社は最適です。
よくある質問
Q. 暗記がとにかく苦手です。覚えられるようになりますか。
なります。苦手の原因のほとんどは、読むだけの暗記です。思い出す練習に変えるだけで、定着は大きく変わります。
Q. 理社はテスト何日前から始めるべきですか。
2週間前からです。3〜4回繰り返す回数を確保できるかが点数を決めます。前日の詰め込みでは持ちません。
Q. まとめノートは作った方がいいですか。
時間対効果は低めです。ワークの一問一答を隠して解く練習に時間を使う方が、点数につながります。
Q. なぜ理社から手をつけるべきなのですか。
積み上げの影響が小さく、今回の範囲を覚えれば点が取れるからです。数学や英語より早く成果が出ます。
Q. 理科の計算問題が解けません。
計算分野は暗記では解けません。数学と同じで演習が必要です。暗記の時間とは別に、計算練習の時間を確保してください。
Q. 記述問題が書けません。
ワークの模範解答を型として覚えてください。文章の丸暗記ではなく、入れるべきキーワードを押さえる意識で仕上げます。
暗記のやり方から相談したい方へ
暗記が苦手なのは、やり方を知らないだけです。マスネットの中学生コースでは、暗記の方法そのものから指導し、2週間の計画づくりまで一緒に進めています。