小学生の英語におすすめの教材10選【段階別】
公開日 更新日 執筆:塾長 馬籠先生
小学校で英語が始まったが、何をやらせればいいのか分からない。教材を買っても続かない。中学の英語につながるのかも不安がある。
結論から言うと、小学生の英語教材は「段階」で選びます。アルファベットが書けるか、単語を覚える段階か、文の仕組みに入る段階か。ここを間違えると、内容が良くても続きません。
オンライン学習塾マスネットでは、小学生の英語指導も担当しています。この記事では、段階別に10冊を整理しました。
目次
まず今の段階を確認してください
教材を選ぶ前に、お子様が今どの段階にいるかを確認します。
確認1:アルファベットを書けるか
大文字と小文字を、見ないで書けるか。ここが最初の関門です。
小文字のb と d、p と q の区別でつまずく生徒さんは多くいます。ここが曖昧だと、単語を書く段階で必ず止まります。
確認2:ローマ字が書けるか
自分の名前をローマ字で書けるか。ローマ字は英語ではありませんが、文字と音を結びつける練習になります。
確認3:単語をいくつ知っているか
身の回りのものを英語で言えるか。読んで意味が分かるか。書けるか。
「言える」と「読める」と「書ける」は別の力です。どこまでできるかで、選ぶ教材が変わります。
確認4:文を作れるか
I like apples. のような短い文を、自分で作れるか。
ここができる段階なら、中学英文法の入門に進めます。
【段階1】アルファベットとローマ字
すべての土台です。ここが曖昧なまま先に進むと、必ず戻ることになります。
ちいかわドリル アルファベット・ローマ字
キャラクターを使ったドリルです。1ページの分量が控えめで、負担感が少ない構成になっています。
英語に抵抗がある、机に向かうこと自体を嫌がる。そうした段階の生徒さんに向いています。まず開いてもらうことが目的の時期には、こうした教材が有効です。
ポケモンずかんドリル 小学生 アルファベット・ローマ字
ポケモンの図鑑要素と組み合わせたドリルです。問題を解くとシールが集まる仕組みで、続ける動機が本の中に用意されています。
アルファベットとローマ字を同時に扱うため、この段階を一冊で終えられます。
小学英語 アルファベットと英語の発音(早ね早おき朝5分ドリル)
1日5分で終わる分量に設計されたシリーズです。
発音まで扱うのが特徴で、文字と音の結びつきを学べます。小学生の英語では、音から入る方が定着しやすい場面が多くあります。
朝や寝る前など、決まった時間に短く続けたい場合に適しています。
【段階2】単語を覚える
アルファベットが書けるようになったら、単語です。
小学生のうちに単語の貯金があると、中学英語のスタートがまったく違います。中1で単語につまずく生徒さんは非常に多いため、ここは先行投資の価値があります。
ちいかわ英単語 小学生編
キャラクターと一緒に単語を学ぶ形式です。
単語帳に抵抗がある段階で、最初の一冊として使えます。イラストと結びつけて覚えることで、意味が入りやすくなります。
小学うんこ英単語1500
例文に工夫を凝らしたシリーズの英単語版です。収録語数が多く、小学生の段階でかなりの語彙をカバーできます。
笑いながら進められることで、単語学習を「やらされるもの」から遠ざける効果があります。
1500語は小学生としては多めですが、全部を完璧にする必要はありません。触れた単語が増えるだけでも、中学で見たときの負担が変わります。
【段階3】読み書きの練習
単語をいくつか覚えたら、書く練習と、短い文を読む練習に入ります。
小学生のための英語練習帳
書く練習に重点を置いた教材です。
小学校の英語は「話す・聞く」が中心のため、書く練習が不足しがちです。しかし中学に入ると、書けることが前提になります。
ここで書く練習を積んでおくと、中1のテストでスペルミスによる失点を防げます。
小学英語 レッスンワーク1(受験研究社)
段階的に進む構成のワークです。シリーズになっているため、レベルに応じて進められます。
体系的に積み上げたい場合に適しています。キャラクターものより、きちんとした教材で進めたいというご家庭にも向いています。
【段階4】文の仕組みに入る
単語と書く練習ができたら、文法の入門です。
ここが中学英語との橋渡しになります。小学生のうちに文の仕組みに触れておくと、中1でのつまずきが大きく減ります。
小5英語をひとつひとつわかりやすく。
解説重視のシリーズです。見開き1テーマで、図解を多用しながら基礎から説明されています。
問題量は多くありませんが、「わからない」を「わかる」に変えることに特化した構成です。
学校の英語についていけていない、何をやっているか分からない。そうした状態からの立て直しに向いています。
マンガでわかる納豆英文法 小学生からの英語学習
マンガ形式で英文法を扱う教材です。
文法という言葉に抵抗がある段階で、入口として使えます。読み物として進められるため、机に向かうハードルが低くなります。
ただし、読むだけでは定着しません。理解した後、書いて確認する教材と併用してください。
「意味順」だからできる!絵と図でよくわかる 小学生のための中学英文法入門
英文を「意味の順番」で捉える考え方を使った教材です。
英語の語順という、日本語と最も違う部分を扱います。ここを理解しておくと、中学で文法用語が出てきたときの理解が早くなります。
小学生のうちに中学英文法の入り口まで進めたい場合に適しています。中学進学前の総まとめとしても使えます。
教材選びの3原則
原則1:段階を飛ばさない
アルファベットが書けないのに単語帳を買っても続きません。単語を知らないのに文法書を開いても理解できません。
今の段階を確認し、そこから始めてください。学年は関係ありません。小6でもアルファベットから始めて構いません。
原則2:1日の分量が少ないものを選ぶ
続く教材と続かない教材の差は、内容の質ではなく1回分の分量です。
1日1ページで終わる教材は続きます。1回分が数ページある教材は、始める前のハードルが上がり、数週間で止まります。
教材を選ぶとき、内容より先に「1日どれくらいで終わるか」を見てください。少なすぎると感じるくらいでちょうどいい場合が多くあります。
原則3:本人が嫌がらないものを選ぶ
小学生の英語で最も重要なのは、英語を嫌いにさせないことです。
キャラクターものを「遊びだから」と避ける必要はありません。この時期に必要なのは、内容の難しさより毎日触れる習慣です。
好きなキャラクターが載っているだけで手に取りやすくなるなら、それは十分な理由になります。
現場で見えたこと
ここからは、マスネットで実際に見えたことを書きます。
中学生の英語指導をしていて、中1でつまずく生徒さんには共通点があります。アルファベットの小文字が正確に書けないことです。
b と d、p と q。この区別が曖昧なまま中学に入ると、単語を書く段階で必ず止まります。そしてスペルミスによる失点が続きます。
小学生のうちにここを確実にしておくことの価値は、想像以上に大きいと感じています。
もう一つ、単語の貯金についてです。
中1の最初のテストで、範囲の単語を覚えきれずに点を落とす生徒さんが多くいます。理由は、単語を覚えるという作業そのものが初めてだからです。
小学生のうちに単語に触れていた生徒さんは、この作業に慣れています。覚え方を知っているぶん、スタートで差がつきます。
そして、書く練習の不足についてです。
小学校の英語は話す・聞くが中心のため、書く機会が限られます。しかし中学のテストでは、書けることが前提になります。
「読めるけど書けない」状態で中学に入ると、最初のテストで想定より点が取れません。この落差が、英語への苦手意識につながることがあります。
最後に、続け方についてです。オンライン自習室の稼働記録を見ると、入室する時間帯が固定されている生徒さんほど学習が続いています。
教材選びと同じくらい、いつやるかを決めることが重要です。「毎日この時間にやる」と固定した方が、意志の力に頼らずに済みます。
よくある質問
Q. 小学生のうちから英語をやるべきですか。
必須ではありませんが、アルファベットと単語に触れておくと中学のスタートが楽になります。特に小文字を正確に書けることは、中1でのつまずきを防ぎます。
Q. どの段階から始めればいいですか。
アルファベットの大文字と小文字を見ないで書けるかを確認してください。書けなければ、そこから始めます。学年は関係ありません。
Q. キャラクターもののドリルは効果がありますか。
この時期には有効です。最も重要なのは内容の難しさより、毎日触れる習慣だからです。手に取りやすい教材から始めてください。
Q. 単語は何語くらい覚えるべきですか。
目標を決める必要はありません。触れた単語が増えるだけでも、中学で見たときの負担が変わります。完璧を求めないでください。
Q. 文法はいつから始めますか。
単語をある程度覚え、短い文が読める段階からです。それ以前に文法書を開いても、理解できません。
Q. 英会話教室に通っていれば教材は不要ですか。
会話中心の場合、書く練習が不足しがちです。中学のテストでは書けることが前提になるため、書く教材を併用することをおすすめします。
Q. 1日どれくらいやらせればいいですか。
1日1ページで終わる分量から始めてください。少なく感じるくらいがちょうどよく、続けることが最優先です。
英語の段階の確認から相談したい方へ
今どの段階にいるのか、次に何をやるべきか。この判断は、家庭だけでは難しい部分です。
マスネットの小学生コースでは、現在地の確認から教材の使い方、中学英語への橋渡しまで一緒に設計しています。
※本記事で紹介した書籍は、改訂や版の変更がある場合があります。購入前に、対象学年と最新版をご確認ください。