【データで見る】高校生の10人に1人が通信制|進学先の選択肢が変わっている
公開日 執筆:塾長 馬籠先生
文部科学省の学校基本調査によれば、2025年度の高校生のうち通信制課程の生徒割合は9.6%で、約10人に1人が通信制高校の生徒とされています。高校進学率は98.7%に達し、進学先の形は多様化しています。オンライン学習塾マスネットは、どの進路を選んでも「学力」が選択肢を広げるという前提で、定期テストと内申の対策を支えます。
保護者世代の常識と、今の高校進学は違う
「高校といえば全日制」。この認識は、保護者世代には自然なものでした。しかし、今の高校進学の実態は変わってきています。
進学率、課程の構成、進学先の多様さ。データを見ると、選択肢そのものが広がっていることが分かります。中学生の進路を考える上で、まず現状を知っておくことが役立ちます。
データ①:高校進学率は98.7%
まず、進学率です。
文部科学省の資料によれば、高等学校等への進学率は令和5年度には98.7%にのぼっているとされています(通信制を含めた進学率)。
ほぼすべての中学生が高校に進学する時代です。つまり「高校に行くかどうか」ではなく、「どの高校に、どの課程に行くか」が中学生の進路選択になっています。
データ②:通信制高校の生徒が約10人に1人
次に、課程の構成です。ここに大きな変化があります。
大学ジャーナルオンラインが報じた2025年度学校基本調査の速報値によれば、全日制・定時制・通信制の高校生の合計生徒数は317万8,849人であり、通信制高校の生徒割合は9.6%で、約10人に1人が通信制高校の生徒となったとされています。
前年度のデータでも、ある通信制高校情報サイトが学校基本調査をもとにまとめた資料では、2024年度の高校生全体の生徒数3,188,533人のうち、全日制高校2,826,554人・構成比88.6%、定時制高校72,191人・同2.3%、通信制高校が290,087人・同9.1%と紹介されています。同資料では、高校生の約11人に1人が通信制高校で学んでいることになると説明されています。
注目すべきは、定時制より通信制の生徒数の方が多いという点です。同資料でも、この点を意外に思う保護者が多いのではないかと指摘されています。
データ③:学校数の変化
学校数の面でも変化が見られます。
文部科学省の資料によれば、高等学校の学校数(令和5年度)について、全日制高校は4,618校(全体の83.6%)、定時制高校は621校(全体の12.4%)、通信制高校は289校(全体の5.3%)とされています。
また前出の大学ジャーナルオンラインの記事では、通信制高校には通信制のみ設置する「独立校」と全日制と通信制を置く「併置校」があり、「独立校」は136校から143校へと2025年度で7校増え、「併置校」は167校から189校へと22校増加していると報じられています。
さらに同記事では、愛知県で2025年4月に「フレキシブルハイスクール」という全日制・昼間定時制・通信制の3課程を1つの学校に設置し、3課程間を柔軟に行き来して学べる公立高校が開設されるなど、新しいタイプの高等学校も登場していることが紹介されています。
データ④:通信制からの大学進学も増加
進学先の面でも変化があります。
大学ジャーナルオンラインの報道によれば、通信制高校の2024年度中の卒業者数は8万4,450人から9万1,809人へと増加し、大学進学者数も1万7,917人から2万445人と増えた結果、現役大学進学率は21.22%から22.27%に上昇し過去最高を更新したとされています。
また、リクルート進学総研が学校基本調査をもとにまとめた資料では、通信制課程に通う高校生の卒業後の進路について、2015年度では多いものから順に専門学校、就職、大学だったが、この10年で大学進学者は6,974人から17,917人と約2.6倍に増え、大学進学率は13.5%から21.2%と7.7ポイント増加したと報告されています。
データが示すこと:進路の形が多様化している
これらのデータから見えるのは、高校進学の形が確実に多様化しているということです。
全日制が主流であることに変わりはありません。しかし、通信制が約10人に1人という規模になり、そこからの大学進学も増えている。3課程を行き来できる新しいタイプの高校も登場している。
つまり、「全日制以外は例外」という前提は、すでに現実と合っていません。子どもの状況に合わせて進路を選べる時代になりつつあります。
どの進路でも「学力」は選択肢を広げる
進路が多様化しても、変わらないことがあります。学力があるほど選択肢が広がる、という事実です。
全日制を目指すなら、内申点と当日の学力試験が合否を決めます。通信制を選ぶ場合でも、その後の大学進学を考えるなら学力が必要です。データが示す通り、通信制からの大学進学は増えており、そこでも学力が問われます。
そして中学生にとって、学力を作る最も身近な場が定期テストです。定期テストの点数は内申になり、その勉強はそのまま入試の土台になります。どの進路を選ぶにせよ、今の学習が選択肢を決めることに変わりはありません。
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よくある質問(FAQ)
Q. 通信制高校の生徒はどれくらいいますか?
A. 2025年度学校基本調査の速報値を報じた記事によれば、通信制高校の生徒割合は9.6%で、約10人に1人が通信制高校の生徒とされています。
Q. 高校への進学率はどれくらいですか?
A. 文部科学省の資料によれば、高等学校等への進学率は令和5年度に98.7%(通信制を含む)とされています。
Q. 通信制から大学に進学できますか?
A. 進学者は増えています。報道によれば、通信制高校卒業者の現役大学進学率は22.27%に上昇し過去最高を更新したとされています。
Q. どの課程を選んでも学力は必要ですか?
A. はい。全日制の受験でも、通信制からの大学進学でも学力が問われます。中学生にとっては定期テストの積み重ねが、その土台になります。
まとめ
データが示すのは、高校進学率98.7%、通信制の生徒割合9.6%という、進路の多様化です。定時制より通信制の生徒が多く、通信制からの大学進学も増えています。「全日制以外は例外」という前提はすでに現実と合いません。ただし、どの進路でも学力が選択肢を広げることは変わりません。今の定期テストが、将来の選択肢を作ります。
参照サイト・出典
- 文部科学省「学校基本調査」
- 文部科学省「令和7年度学校基本調査の公表について(速報)」
- 文部科学省 高等学校教育の在り方ワーキンググループ 参考資料(令和5年度学校基本調査を出典とする資料)
- 大学ジャーナルオンライン「高校生の約10人に1人が通信制課程 2025年度学校基本調査速報値」
- 大学ジャーナルオンライン「大学進学率は過去最高の58.64%で10年連続増加」
- リクルート進学総研「高校の通信制課程 その現状と卒業生の進路変化」
- 通信制高校があるじゃん!「通信制高校の生徒数」
※本記事の数値は上記公表資料および同資料を引用した報道情報に基づきます。調査年度により数値は変動します。最新の数値は文部科学省の公表資料をご確認ください。