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【データで見る】中学生のスマホ時間と勉強時間の実態|平均より大切な「1時間の壁」

公開日 執筆:塾長 馬籠先生

各種調査によれば、中学生の1日のスマホ利用時間は平均145分、家庭学習時間は平均1時間半前後で、スマホ時間が勉強時間を上回っています。さらに全国学力・学習状況調査では、家庭学習時間と正答率に明確な相関が見られます。オンライン学習塾マスネットの定期テスト対策では、この「1時間の壁」を越える仕組みづくりを重視しています。


データで見る:中学生のスマホ利用時間

まず、実際のデータを確認しましょう。

モバイル社会研究所の調査(2024年11月実施、2025年10月公表)によると、スマホの1日平均利用時間は小学生低学年38分、小学生高学年78分、中学生145分で、全学年で前年比を上回りました。特に小学生高学年の伸びが顕著で前年比+26分となっています。

中学生の145分は、1日あたり約2時間25分です。さらに小学生高学年ではスマホを所有している場合2時間を超え、中学生では非所有でも1時間を超えていました。

インターネット全体の利用時間で見ると、さらに長くなります。こども家庭庁の令和6年度青少年のインターネット利用環境実態調査では、青少年の1日あたりのインターネット平均利用時間は約5時間でした。


データで見る:中学生の家庭学習時間

一方、勉強時間はどうでしょうか。

ある調査では、中学生の平日の家庭学習時間の平均は約1時間27分で、学年別では中学1年生が約60分、中学2年生が約1時間38分、中学3年生が約1時間51分という結果でした。学年が上がるにつれて増える傾向があります。

つまり、平均値で比較すると、中学生はスマホに2時間25分、家庭学習に1時間半弱を使っている計算になります。スマホ時間が勉強時間を上回っているのが実態です。


最も重要なデータ:学習時間と正答率の相関

ここからが本題です。スマホ時間の長さそのものより重要なのは、家庭学習時間と学力の関係です。

文部科学省の全国学力・学習状況調査の分析では、家庭学習時間と正答率に明確な相関が報告されています。ある分析では、数学において家庭学習時間が30分未満の生徒の平均正答率が約45%なのに対し、2時間以上学習する生徒は約75%を記録し、家庭学習30分未満の生徒と2時間以上の生徒では教科によって20〜30点もの正答率の差が生じているとされています。

また別の分析でも、数学や英語で高い正答率を出す生徒の多くが平日でも2時間以上の家庭学習を継続しており、学校外での学習時間が1日あたり2時間以上と答えた層は、それ以下の層に比べて各教科の正答率が高い傾向にあるとされています。

学習時間と学力の相関は、研究レベルでも報告されています。家庭学習の量の多さと学力の高さに相関関係があること、一定の学習時間(塾などの学習活動を除く)を確保していることが学力獲得に結びついていることが報告されています。

なお、これらは相関であり、「時間さえ増やせば成績が上がる」という単純な因果を示すものではありません。ただし、「家庭学習の時間が極端に少ない層が正答率で明確に不利」という傾向は、複数のデータで一貫しています。


「1時間の壁」が意味すること

データから読み取れる重要なポイントは、家庭学習時間が1時間前後を境に、学力に差が生まれやすいということです。

30分未満の層と2時間以上の層の間には、大きな正答率の差があります。つまり、まず「1時間」を安定して確保できるかどうかが、最初の分岐点になります。

そして、この1時間を奪っているのが、平均145分のスマホ時間です。スマホ時間を30分減らせば、家庭学習時間を30分増やせる。この単純な計算が、多くの家庭で起きている現実です。


時間を増やすだけでは足りない理由

ただし、ここで注意が必要です。「じゃあ勉強時間を2時間にすれば成績が上がる」と単純化するのは危険です。

興味深いデータとして、東京大学社会科学研究所とベネッセ教育総合研究所の共同調査では、総じて成績がよい子どもの方が勉強時間は長いものの、中学生になると勉強時間による成績の差が小さくなる傾向が示されています。これは、成績を問わずどの子も一定の時間を学習するようになるためと考えられています。

つまり、中学生では「みんな一定時間は勉強している」ため、時間の長さだけでは差がつきにくくなります。差を生むのは、その時間の中身です。

読むだけの2時間と、問題を解いて間違いを直す1時間では、後者の方が成果につながります。時間の確保は前提条件であり、そこから先は「やり方」が結果を分けます。


家庭でできる現実的な3つの対策

①スマホ時間を「見える化」する

スクリーンタイムなどの機能で、実際の利用時間を本人に見せます。平均145分というデータと比較して、自分の位置を客観的に知ることが、行動を変える出発点になります。

②勉強中はスマホを物理的に離す

取り上げるのではなく、「勉強中は別の部屋に置く」というルールを本人と合意で決めます。手元にあるだけで集中力が下がるため、物理的な分離が最も効果的です。

③まず「1時間」の確保を目標にする

いきなり2時間を目指すと続きません。データが示す最初の分岐点である「毎日1時間」を、安定して確保できる状態を作ることを第一目標にします。


オンライン学習塾マスネットのサポート

マスネットは、定期テストの点数アップに特化した完全1対1のオンライン個別指導塾です。学習時間の確保と、その時間の中身(やり方)の両方を指導します。

決まった曜日・時間の授業が学習リズムを作り、毎回の具体的な課題設定が家庭学習時間を確保します。さらに、その時間を点数につなげるやり方を1対1で指導します。「勉強時間が足りない」「時間はあるのに成績が伸びない」というご家庭は、まず無料体験(テスト対策相談)でご相談ください。


よくある質問(FAQ)

Q. 中学生のスマホ時間の平均はどれくらいですか?
A. モバイル社会研究所の調査では、中学生の1日平均スマホ利用時間は145分でした。インターネット全体では、こども家庭庁の調査で青少年の平均利用時間は約5時間とされています。

Q. 中学生の家庭学習時間の平均は?
A. 調査により幅がありますが、平日で約1時間半前後という結果が報告されています。学年が上がるにつれて増える傾向があります。

Q. 勉強時間を増やせば成績は上がりますか?
A. 学習時間と正答率には相関が報告されていますが、時間だけで決まるわけではありません。特に中学生では時間による差が小さくなる傾向もあり、時間の中身(やり方)が結果を分けます。

Q. まず何時間を目標にすべきですか?
A. データ上、家庭学習30分未満の層と2時間以上の層で大きな差が見られます。まず「毎日1時間」を安定して確保することを第一目標にすることをおすすめします。


まとめ

データが示すのは、中学生のスマホ時間(平均145分)が家庭学習時間(約1時間半)を上回っている実態と、家庭学習時間と正答率の明確な相関です。まず「1時間の壁」を越える時間の確保が前提であり、そこから先は時間の中身が結果を分けます。スマホを物理的に離し、まず毎日1時間を確保する。そして、その時間を点数につながるやり方で使う。この両輪が、成績を変えます。


※本記事で引用したデータは、モバイル社会研究所「親と子に関する調査」、こども家庭庁「青少年のインターネット利用環境実態調査」、文部科学省「全国学力・学習状況調査」に関する各種公表・分析情報に基づきます。最新の数値は各機関の公表資料をご確認ください。

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