オンラインの習い事の選び方|続く子と続かない子を分ける3つの条件
公開日 更新日 執筆:塾長 馬籠先生
オンラインの習い事を検討しているが、種類が多すぎて選べない。始めても続くのか、身につくのかが分からない。
結論から言うと、オンラインの習い事が続くかどうかは、内容より仕組みで決まります。決まった曜日と時間があるか、進捗が確認されるか、1対1かどうか。この3つが揃っているかを見てください。
オンライン学習塾マスネットは、完全1対1のオンライン個別指導塾です。この記事では、オンライン習い事全般に共通する選び方を書きます。
オンラインの習い事が増えた理由
コロナ禍以降、オンラインで受けられる習い事が急増しました。
学習系、英会話、プログラミング、そろばん、書道、楽器、ダンス。ほとんどの分野でオンラインの選択肢があります。
利点は明確です。
送迎が不要です。保護者様の負担が大きく減ります。往復の時間もかかりません。
地域の制約がなくなります。近くに教室がなくても受けられます。地方でも、海外でも同じ環境が使えます。
費用が抑えられる場合があります。教室の維持費がかからない分、対面より安価なサービスもあります。
時間の選択肢が広がります。移動時間が不要なため、夕食後や早朝など、これまで難しかった時間帯も使えます。
それでも続かないことがある理由
一方で、始めたけれど続かなかったという声も多くあります。
原因は、オンラインという形式そのものにあります。
1つ目:やらなくても気づかれにくい。
教室に通う形なら、行かなければ誰かが気づきます。オンラインは、開かなければそれで終わります。
2つ目:他の生徒さんの様子が見えない。
教室では、周りが取り組んでいる姿が刺激になります。オンラインではその要素が弱くなります。
3つ目:家庭が学習の場になりにくい。
自宅にはスマホもテレビもあります。切り替えのスイッチが入りにくい環境です。
つまり、オンラインは自由度が高い分、続ける仕組みが必要になります。
続く形の3つの条件
条件1:決まった曜日と時間があるか
これが最も重要です。
「好きなときに受けられる」形式は、一見便利に見えます。しかし実際には、いつでもできることは、いつまでもやりません。
決まった曜日と時間に予定が入っていると、その前後に自然と生活のリズムができます。外からの締切があることが、継続を支えます。
動画配信型や、都度予約型のサービスを検討する場合は、自分で時間を固定できるかどうかを確認してください。
条件2:進捗が確認されるか
やった内容が誰かに把握されているかどうかで、続き方が変わります。
進捗が見られていないと、少しずつ手を抜いても分かりません。そして気づいたときには、大きく遅れています。
確認してほしいのは次の点です。
前回の内容を覚えてもらえているか。課題の提出状況が記録されるか。保護者様に報告があるか。
記録が残る仕組みがあるサービスの方が、継続率は高くなります。
条件3:1対1か、集団か
この違いは、想像以上に大きく影響します。
集団形式のオンラインでは、画面越しに複数人が参加します。この形では、分からないときに手を挙げにくいという問題が起きます。
対面の教室以上に、オンラインの集団は質問しにくい環境です。声を出すと全員に聞こえる、通信の遅延で発言のタイミングがつかみにくい、といった要因があります。
1対1なら、この問題が構造的に存在しません。分からない場面で講師が気づき、その場で対応できます。
ただし、1対1は費用が高くなります。内容と目的によって選び分けてください。
分野別の考え方
学習系(塾・家庭教師)
つまずきの特定が必要な場合、1対1が向いています。
学年をさかのぼる判断や、分からない問題への対応は、集団や動画では対応しきれません。
一方、基礎ができていて演習量を増やしたいという目的なら、動画型や集団型でも成果は出ます。
英会話
話す量が成果を決める分野です。
集団形式では、1人あたりの発話時間が短くなります。1対1の方が、同じ時間で話す量が大幅に増えます。
一方で、費用は上がります。頻度を落として1対1にするか、頻度を保って集団にするか。目的によって判断が変わります。
プログラミング
制作物を作る過程で、つまずく場面が多い分野です。
エラーが出て止まったときに、すぐ聞ける環境かどうかが継続を左右します。
画面共有ができるオンラインは、この分野と相性が良い形式です。
実技系(楽器・ダンス・書道など)
細かい動きや姿勢を見る必要がある分野です。
カメラの角度や画質によって、指導の精度が変わります。体験時に、講師側から見え方が十分か確認してください。
対面と併用する形を取るご家庭もあります。
体験時に確認したいこと
多くのサービスに体験があります。次の点を確認してください。
通信が安定しているか。音声の遅延、映像の乱れ。実際の環境で試してください。
講師とやりとりできているか。一方的に進んでいないか、質問できているか。
次回までにやることが明確か。「復習しておいてください」だけでは行動になりません。具体的な内容が示されるかを見てください。
保護者様への共有があるか。何をどこまで進めたかが分かる仕組みがあるかを確認します。
お子様の反応。楽しそうか、疲れきっていないか。続けられそうかどうかは、本人の様子が最も確実な判断材料です。
掛け持ちの限界
複数の習い事を並行させる場合、時間だけでなく体力と気持ちの余裕も計算に入れてください。
オンラインは移動が不要な分、詰め込みやすくなります。しかし、画面を見続ける疲労は蓄積します。
平日に毎日何かが入っている状態だと、家庭学習の時間が確保できません。学校の宿題と定期テストの対策は、習い事とは別に必要です。
優先順位をつけて、やらないことを決める視点も持ってください。
現場で見えたこと
ここからは、マスネットで実際に見えたことを書きます。
「オンラインの教材を試したが続かなかった」という理由でご相談をいただくことが多くあります。
話を聞くと、原因はほぼ2つです。
1つは、開かなかったケースです。教材の質は良かったが、自分で開く習慣がなかった。決まった時間に誰かと約束していないと、後回しになります。
もう1つは、途中で止まったケースです。分からない場面で手が止まり、聞ける相手がいなかった。そして翌日以降も同じ場所に残り続けました。
どちらも内容の問題ではなく、仕組みの問題です。
マスネットではオンライン自習室の稼働記録を取っていますが、入室する時間帯が固定されている生徒さんほど学習が続くという傾向が一貫して出ています。その日の気分で時間を決めている生徒さんは、数週間で入室自体が途切れます。
時間の固定が、継続の生命線です。これは学習に限らず、オンラインの習い事全般に当てはまると考えています。
もう一つ、やることの粒度についてです。マスネットでは授業ごとに、次回までの課題をシステム上のTODOとして1つずつ登録しています。「数学のワーク34ページ」という粒度まで落とし込みます。
この形にしてから、それまで家庭学習がほぼゼロだった生徒さんが動き始めるケースを何度も見ています。「復習する」は行動になりませんが、「34ページを解く」は行動になります。
習い事を選ぶときも、次回までにやることが具体的に示されるかを見てください。ここが曖昧なサービスは、続きにくくなります。
よくある質問
Q. オンラインの習い事は身につきますか。
形式より仕組みで決まります。決まった曜日と時間があり、進捗が確認され、質問できる環境なら成果は出ます。
Q. 続かなかったのですが、内容が悪かったのでしょうか。
内容より、仕組みの問題であることが多いです。決まった時間に誰かと約束していないと後回しになり、質問先がないと止まった時点で終わります。
Q. 1対1と集団、どちらがいいですか。
つまずきの特定や質問が必要なら1対1、基礎ができていて量を増やしたいなら集団や動画型でも成果は出ます。費用と目的で選び分けてください。
Q. 体験では何を見ればいいですか。
通信の安定性、講師とやりとりできているか、次回までにやることが明確か、保護者様への共有があるか。そしてお子様の反応です。
Q. 何個まで掛け持ちできますか。
時間だけでなく、体力と気持ちの余裕も計算してください。学校の宿題と定期テストの対策は、習い事とは別に必要です。
Q. 実技系もオンラインで大丈夫ですか。
カメラの角度や画質によって指導の精度が変わります。体験時に、講師側から十分見えているかを確認してください。
学習面の相談から始めたい方へ
決まった曜日と時間があること、進捗が確認されること、1対1であること。マスネットは、この3つを満たす形で運営しています。
授業ごとの課題設定と提出管理、毎回の授業報告書を通じて、続けられる仕組みを作っています。