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個別指導と集団指導どっちがいい?向いている生徒さんの違いと、選ぶ前の判断基準

公開日 更新日 執筆:塾長 馬籠先生

塾を探していると、まず「個別指導か、集団指導か」で迷う。費用も雰囲気も違う。どちらが自分の子に合うのか、決め手が分からない。

結論からお伝えします。判断の軸は「質問できるか」と「基礎に穴があるか」の2つです。基礎が固まっていて、競争の中で伸びる生徒さんなら集団指導が合います。つまずきがある、または大勢の前で質問できない生徒さんなら、個別指導が合います。そして個別指導を選ぶなら、講師1人が何人を見るのかまで確認してください。

この記事は、オンライン学習塾マスネットが運営しています。当塾は個別指導ですが、集団指導の方が合うケースも含めて正直に書きます。


個別指導と集団指導の違い

まず、両者の違いを整理します。

比較項目集団指導個別指導
授業の進み方カリキュラムに沿って全員同じペース生徒さんの理解に合わせて進む
質問のしやすさ大勢の前で手を挙げる必要があるその場で聞ける
前の学年に戻る難しい必要なところまで戻れる
競争・刺激クラス内の順位や仲間から刺激を受ける受けにくい
入試情報・模試塾全体で蓄積していることが多い塾によって差が大きい
1時間あたりの費用比較的抑えやすい高くなりやすい
講師との相性講師を選びにくい担当の変更ができる塾が多い

どちらが優れているかではありません。生徒さんの状態によって、合う方が変わります。


判断の軸1:質問できるか

最初に確認していただきたいのは、生徒さんが「分からない」と言えるかどうかです。

集団指導では、分からない部分は授業中に手を挙げるか、授業後に講師のところへ行く必要があります。「こんなことも分からないのかと思われたくない」「授業を止めるのが申し訳ない」。こう感じて質問しない生徒さんは少なくありません。

質問しないまま進むと、分からない部分が積み重なります。積み重なるほど授業についていけなくなり、さらに質問しにくくなります。

学校の授業で質問できていない生徒さんは、塾の集団授業でも質問できない可能性が高いと考えてください。この場合は個別指導が合います。


判断の軸2:基礎に穴があるか

もう一つの軸は、つまずきがどこにあるかです。

集団指導のカリキュラムは、前の単元を理解している前提で進みます。中学2年生の一次関数でつまずいている原因が、中学1年生の比例や方程式にある場合、集団授業ではそこに戻れません。

確認の方法は、定期テストの答案を見ることです。教科書の例題レベルの基本問題で失点しているなら、基礎に穴があります。応用問題だけで失点しているなら、基礎は固まっています。

→ 定期テストの点数が下がったとき|答案から原因を切り分ける4つの視点


状態別の選び方

2つの軸を組み合わせると、次のように整理できます。

生徒さんの状態合う形式理由
基礎は固い/質問できる/競争で伸びる集団指導速いペースと周囲の刺激を生かせる
基礎は固い/質問が苦手個別指導(1対2〜3)または集団+質問対応質問の場さえあれば伸びる
基礎に穴がある/質問できる個別指導前の学年に戻る必要がある
基礎に穴がある/質問が苦手個別指導(1対1)戻ることと、質問できる環境の両方が必要
部活や習い事で決まった曜日に通えない個別指導、またはオンライン時間を合わせやすい
費用を最優先したい集団指導1時間あたりの費用を抑えやすい

迷った場合は、「基礎に穴があるか」を優先して判断してください。穴がある状態で集団授業に入ると、授業時間の多くが分からないまま過ぎます。


「個別指導」の中身は塾によって違う

個別指導を選ぶ場合、注意していただきたいことがあります。「個別指導」という言葉の中身は、塾によって大きく違います。

形態講師1人あたりの生徒数実際の授業の様子
1対11人授業時間のすべてが、その生徒さんへの説明とやり取り
1対22人1人に説明している間、もう1人は問題演習
1対3以上3人以上講師が席を回り、1人あたりの対応時間は短くなる

1対3の場合、60分の授業で講師が1人の生徒さんに直接向き合える時間は、単純計算で20分ほどです。残りの時間は自分で問題を解いています。

これが悪いわけではありません。自分で解き進められる生徒さんには、適度な演習時間になります。ただし、つまずきが深い生徒さんや、質問が苦手な生徒さんには、待ち時間の方が長くなります。

問い合わせの際は、「講師1人が同時に何人を担当しますか」と必ず聞いてください。


集団指導が合うケース

当塾は個別指導ですが、集団指導の方が合う生徒さんもはっきりいます。

競争の中で伸びる生徒さん。 クラスの順位や、隣の席の友達の点数が刺激になる生徒さんには、集団の環境そのものが学習の動機になります。

基礎が固まっていて、先に進みたい生徒さん。 難関校を目指して先取りしたい場合、集団指導の速いカリキュラムが合います。

入試の情報や模試の機会を重視したい場合。 大手の集団塾は、地域の入試の情報と模試の受験者数を持っています。

費用を抑えたい場合。 1時間あたりで比べると、一般に集団指導の方が費用を抑えやすくなります。

これらに当てはまり、かつ授業についていけているなら、無理に個別指導へ移る必要はありません。


個別指導の弱点も知っておく

個別指導にも弱点があります。

周りの刺激が少ない。 自分のペースで進められる反面、「周りがここまで進んでいる」という基準を持ちにくくなります。外部の模試を定期的に受けると補えます。

講師との相性に左右される。 1人の講師と向き合う時間が長いため、相性が合わないと続きません。講師の変更ができるか、変更に費用がかかるかを事前に確認してください。

1時間あたりの費用が高くなりやすい。 科目を増やすと料金が上がる塾も多くあります。年間の総額で比べてください。


併用とオンラインという選択肢

集団か個別かの二択にしなくてもかまいません。

集団塾と個別指導の併用。 集団塾でカリキュラムを進めながら、苦手な1教科だけを個別指導で補う形です。集団の刺激を残しつつ、穴を埋められます。

オンラインの個別指導。 通える範囲に個別指導の塾がない、部活で通塾の時間が取れないという場合の選択肢です。移動時間がなく、住んでいる地域に関係なく講師を選べます。

ただし、オンラインにも向き不向きがあります。画面越しだと集中が続かない生徒さんや、家に落ち着いて学習できる場所がない生徒さんには、通塾の方が合います。詳しくは別の記事にまとめています。

→ オンライン塾は効果ない?成果が出る塾・出ない塾の違いと、選ぶ前に確認すべき7つのこと


マスネットの場合

マスネットは、完全1対1のオンライン個別指導塾です。上に書いた個別指導の弱点に、次のように対応しています。

個別指導の弱点マスネットの対応
1対3など、講師の対応時間が短い完全1対1。授業時間のすべてが、その生徒さんとのやり取り
周りの刺激が少ないオンライン自習室を全コースで無料利用できる。全国の生徒さんと一緒に勉強できる
講師との相性に左右される講師の交代は何度でも無料。教科ごとに講師を変えても追加費用なし
科目を増やすと費用が上がる何科目受講しても料金は同じ。教材費・システム利用料もなし
授業のない日に質問できない24時間、テキストや写真で質問を送信できる

一方で、クラス内の順位で競い合う環境は用意していません。競争の刺激を重視する場合は、外部模試の活用をご提案しています。

→ 中学生コースの指導内容と料金を見る


現場で見えたこと

集団塾から移ってこられた生徒さんに理由を聞くと、「授業についていけなかった」「質問できなかった」の2つがほとんどです。

そして、最初の数回の授業でつまずきを確認すると、原因が今の単元ではなく前の学年にあるケースが多くあります。中学2年生の数学で苦戦している生徒さんの場合、中学1年生の方程式や比例まで戻ると解けるようになることが珍しくありません。

集団授業ではこの「戻る」ができません。生徒さんの努力が足りなかったのではなく、形式が合っていなかったのです。

逆に、個別指導から集団塾へ移って伸びた生徒さんもいます。基礎が固まった段階で、周りと競う環境に移ったことで、学習量が一気に増えたケースです。

形式は一度決めたら終わりではありません。基礎を固める時期は個別指導、固まったら集団指導、というように、段階に応じて変えることも選択肢です。


よくある質問

Q. 個別指導と集団指導、どちらが成績が上がりますか。
生徒さんの状態によります。基礎に穴がある、質問が苦手という場合は個別指導、基礎が固く競争で伸びる場合は集団指導が合います。

Q. 個別指導は甘やかしになりませんか。
課題の設定と提出の管理がある個別指導なら、むしろ逃げ場がなくなります。授業外の課題と記録の仕組みがあるかを確認してください。

Q. 集団塾についていけていないようです。どうすればいいですか。
まず定期テストの答案で、基本問題で失点していないかを確認してください。基本問題での失点が多いなら、前の学年に原因があり、個別指導で戻る必要があります。

Q. 個別指導の「1対2」と「1対1」はどう違いますか。
1対2では、講師が一人に説明している間、もう一人は問題演習をしています。1対1では授業時間のすべてが講師とのやり取りになります。つまずきが深い場合や質問が苦手な場合は1対1が合います。

Q. 集団塾と個別指導を併用してもいいですか。
併用できます。集団塾でカリキュラムを進め、苦手な1教科だけを個別指導で補う形は、費用と効果のバランスが取りやすい方法です。

Q. 中学3年生の途中から個別指導に変えても間に合いますか。
つまずきの深さによります。受験直前期に環境を変えると適応に時間がかかるため、変えるなら早いほど有利です。判断の基準は別の記事にまとめています。


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今の塾を続けるか迷っている場合は、判断基準を先に確認してください。

→ 塾を変えるタイミングはいつ?判断基準と、変える前に確認すべき5つのこと


個別か集団か迷っている方へ

個別か集団かを決める前に、まず「基礎に穴があるか」を確認してください。それが分かれば、どちらを選ぶべきかが見えてきます。

マスネットでは、2つの入口をご用意しています。

答案を見て、つまずきの場所をお伝えします。
返却されたテストの答案を写真で送っていただければ、基礎に穴があるかどうか、原因が今の学年にあるのか過去の学年にあるのかをお伝えします。入塾の勧誘はいたしません。

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