塾に通っても成績が上がらない中学生へ|塾を変える前に確認したい5つの原因
公開日 更新日 執筆:塾長 馬籠先生
塾には休まず通っている。宿題も一応やっている。それなのに、定期テストの点数が変わらない。そんな状態が続くと、「本人にやる気がないのか」「塾が合っていないのか」と迷います。
成績が上がらない原因は、授業の分かりやすさだけではありません。授業で理解した内容を、自分で解ける状態まで戻せていないケースが多くあります。
すぐに塾を変える前に、まず次の5点を確認してください。
1. 授業中に分かっただけで終わっている
先生の説明を聞いて「分かった」と感じても、翌日に一人で解けるとは限りません。成績につながるのは、説明を理解した瞬間ではなく、何も見ずに解けるようになったときです。
塾から帰った翌日か翌々日に、同じ問題をもう一度解いてみましょう。途中で止まるなら、授業内容がまだ定着していません。
2. 今の単元より前につまずきがある
中学数学の方程式が苦手な子に、現在の比例・反比例だけを教えても、計算で止まります。英語も、三人称単数や過去形を理解するには、be動詞と一般動詞の区別が必要です。
学校と同じ単元を進めるだけでなく、どの学年・単元まで戻るかを決められているか確認してください。
3. 塾の宿題が本人に合っていない
宿題が多すぎると答えを写し、少なすぎると練習不足になります。また、難問ばかりでは手が止まり、簡単な問題だけでは点数が伸びません。
良い宿題は、量ではなく「今の本人が一人で7〜8割進められ、残りを質問できる」内容です。毎回同じページ数を出すだけではなく、正答率によって調整されているかを見ます。
4. テスト前の学習計画がない
週1回の塾だけでは、テスト範囲すべてを扱えません。授業のない日に学校ワークをいつ進めるか、暗記をいつ始めるかまで決まっている必要があります。
テスト直前に提出物を終えるだけなら、塾へ通っていても得点練習の時間は残りません。少なくとも2週間前から、次の順で進めます。
- 学校ワークの1周目
- 間違えた問題の解き直し
- 時間を測った確認
- 最後に暗記の穴を埋める
5. 本人が質問できていない
「分からないところは質問して」と言われても、どこから分からないのか説明できない子は少なくありません。周囲にほかの生徒がいると、恥ずかしくて聞けないこともあります。
質問の回数が少ないから理解できている、とは限りません。講師側から途中式や考え方を確認し、つまずきを見つけてもらえる環境が必要です。
塾を変える前に、今の塾へ聞きたいこと
面談では「成績が上がりません」だけで終わらせず、具体的に尋ねてみましょう。
- どの単元につまずきがありますか
- 授業中は何割くらい自力で解けていますか
- 宿題の正答率と提出状況はどうですか
- 次のテストまでに何を優先しますか
- 授業外の勉強は何をすればよいですか
答えが具体的なら、まず提案された方法を一定期間試せます。課題が曖昧なまま、同じ授業だけを続ける場合は、環境を見直すタイミングです。
転塾を考えたほうがよいサイン
- 質問したいのに毎回待ち時間が長い
- 学校ワークや定期テストを見てもらえない
- 宿題が本人の理解度に関係なく固定されている
- 授業内容を保護者が把握できない
- 3か月以上、同じ原因で点を落としている
一度のテストだけで判断する必要はありません。ただし、原因が分からないまま半年続けるより、答案を見て学習方法を立て直したほうが早いことがあります。
成績を上げるには「授業」と「授業外」をつなぐ
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よくある質問
塾に何か月通えば成績は上がりますか?
つまずきの深さや家庭学習量によって異なります。次のテストで変化が出る場合もあれば、前学年から戻るため数か月必要な場合もあります。期間より、原因と毎週の行動が明確かを確認してください。
個別指導でも成績が上がらないことはありますか?
あります。個別指導でも講師が複数人を同時に見る形式や、授業外の計画がない場合があります。「個別」という名称だけでなく、授業中と授業外の支援内容を確認しましょう。
転塾するならテスト後と前のどちらがよいですか?
テスト後は答案を使って原因を分析しやすい時期です。一方、次のテストまで時間がないなら、範囲表が出る前に相談すると計画を立てやすくなります。