塾に行きたくないと言われたら|辞める前に確認したい4つの原因
公開日 更新日 執筆:塾長 馬籠先生
「塾に行きたくない」と言われた。せっかく通わせているのに、と思う一方で、無理に行かせても意味がないような気もする。
結論から言うと、辞めるかどうかを決める前に、なぜ行きたくないのかを特定してください。原因によっては、塾を変えるだけで解決します。逆に、原因を放置したまま別の塾に移っても同じことが起きます。
オンライン学習塾マスネットには、他の塾で伸びなかった生徒や、通塾が続かなかった生徒が多く来ています。この記事では、原因の見分け方と対処を書きます。
「行きたくない」は結果であって原因ではない
まず押さえておきたいのは、行きたくないという言葉自体は、原因を教えてくれないということです。
本人に理由を聞いても、「なんとなく」「疲れる」としか返ってこないことがほとんどです。これは隠しているのではなく、自分でも言語化できていないことが多いためです。
そのため、いくつかの典型的な原因から当てはまるものを探す形が現実的です。原因は大きく4つに分かれます。
原因1:授業のレベルが合っていない
最も多い原因です。そして最も見過ごされやすい原因でもあります。
授業についていけていない場合、塾にいる時間の多くが「分からないまま座っている時間」になります。これは大人が想像する以上に苦痛です。しかも周りは理解しているように見えるため、自分だけができないという感覚が積み重なります。
逆に、簡単すぎる場合も行きたくなくなります。すでに分かっている内容を聞き続ける時間は、退屈でしかありません。
見分け方は、塾のテキストや直近のテストを見ることです。基本問題で失点が多いならレベルが高すぎ、ほぼ満点なら物足りていない可能性があります。
対処は、レベルを合わせることです。集団塾ならクラスの変更、それが難しければ個別指導への切り替えを検討します。塾を辞めることではなく、形式を変えることが解決策になる場合が多くあります。
原因2:質問できない
分からない部分があるのに、聞けないまま持ち帰っている状態です。
集団授業では、大勢の前で手を挙げる必要があります。「こんなことも分からないのか」と思われるのが怖い、授業を止めるのが申し訳ない。こうした理由で質問できない子は非常に多くいます。
質問できないと、分からない部分が蓄積します。そして蓄積するほど授業がついていけなくなり、原因1の状態に移行します。
見分け方は、「塾で質問したことある?」と聞くことです。ほとんどないと答えるなら、この可能性が高くなります。
対処は、質問のハードルがない環境に移すことです。1対1の個別指導では、誰も見ていないため恥ずかしさがなく、待たせる相手もいません。講師側から理解度を確認することもできます。
原因3:物理的な負担が大きい
通塾そのものが負担になっているケースです。
部活の後に塾へ移動し、帰宅が遅くなる。往復の移動時間が長い。夜道が心配。こうした負担は、内容と関係なく通塾を続けにくくします。
特に部活が本格化する中2以降は、体力的な問題が大きくなります。「勉強が嫌」ではなく「移動が限界」というケースは珍しくありません。
見分け方は、通塾にかかる時間を計算することです。往復1時間なら、週2回で月に8時間。これは丸1日分に相当します。
対処は、移動をなくすことです。オンラインでの受講に切り替えれば、この負担はゼロになります。移動時間をそのまま学習時間に変えられるという利点もあります。
原因4:人間関係
講師との相性が合わない、他の生徒との関係が気まずい、といったケースです。
これは本人が最も言いにくい理由です。「先生が嫌」とは言いづらく、結果として「なんとなく行きたくない」という表現になります。
見分け方は、いつから言い始めたかを確認することです。特定の時期から急に嫌がるようになったなら、その前後に何かあった可能性があります。
対処は、塾に相談することです。講師の変更で解決する場合もあります。それが難しい、あるいは環境そのものが合っていない場合は、変更を検討する段階です。
辞める判断をする前に
原因が特定できたら、次の順で検討してください。
まず、今の塾で解決できるか。 レベル調整、講師変更、コース変更で対応できることは少なくありません。塾に相談してみる価値はあります。
次に、形式を変えれば解決するか。 集団で伸びない子が、個別に変えて伸びるケースは多くあります。オンラインに変えることで通塾負担がなくなる場合もあります。
最後に、そもそも塾が必要か。 自分で学習を進められる子なら、通塾より参考書と質問できる環境の方が合っている場合もあります。
注意したいのは、原因を特定しないまま別の塾に移ることです。 原因が「質問できない」なら、集団塾から別の集団塾に移っても同じことが起きます。
無理に通わせ続けるとどうなるか
行きたくないと言っている状態で通塾を続けると、いくつかの問題が起きます。
まず、効果が出ません。 座っているだけの時間になり、費用と時間だけが消費されます。
次に、勉強そのものへの拒否感が育ちます。 塾が嫌な場所として記憶されると、勉強全体が嫌になる方向に働きます。
そして、親子関係に影響します。 行きたくないと言う子と、行かせたい親。この対立が毎週繰り返されると、家庭の空気が悪くなります。
「せっかくお金を払っているのに」という気持ちは自然なものです。ただ、効果が出ていない状態を続けることの方が、結果的に損失は大きくなります。
現場で見えたこと
ここからは、マスネットで実際に見えたことを書きます。
マスネットには、他の塾で続かなかった生徒が多く来ています。入塾時にお話を聞くと、「集団についていけなかった」と「質問できなかった」の2つが圧倒的に多いという傾向があります。
そして、この2つは同じ問題の表と裏です。分からない部分を質問できないから蓄積し、蓄積するからついていけなくなる。原因はやる気でも能力でもなく、環境の構造にあります。
1対1に変わると、この構造が消えます。手を挙げる必要がなく、待たせる相手もおらず、講師側から「今分かっていないな」と気づいて声をかけられます。集団で一度も質問しなかった生徒が、1対1では毎回質問するようになるケースを何度も見ています。性格が変わったのではなく、環境が変わっただけです。
もう一つ、通塾の負担についてです。オンライン指導を始めてから分かったのは、移動時間の削減が想像以上に大きいということです。往復1時間の通塾をやめると、月8時間が浮きます。この時間を学習に回せるだけでなく、体力の消耗がなくなることで授業中の集中力も変わります。
部活で帰宅が遅い生徒、送迎が難しいご家庭、夜道が心配な地域。こうした条件は、内容と関係なく通塾を難しくします。内容を変える前に、形式を変えるだけで解決する場合があるということは、選択肢として知っておいてほしいことです。
なお、マスネットの生徒には全国各地から受講している子がいます。海外在住の生徒もいます。通える範囲に選択肢がないという理由で諦める必要は、もうありません。
よくある質問
Q. 塾を辞めさせるべきでしょうか?
辞める前に原因を特定してください。レベルが合っていない、質問できない、通塾負担が大きい、人間関係。原因によっては塾を変えるだけで解決します。
Q. 理由を聞いても答えません。
本人も言語化できていないことが多いためです。テキストやテストを見てレベルを確認する、質問できているかを聞く、通塾時間を計算するなど、外側から確認する方法があります。
Q. 集団塾から個別指導に変えるべきですか?
ついていけていない場合や質問できない場合は有効です。個別なら現在地から始められ、質問のハードルもありません。
Q. 無理にでも通わせた方がいいですか?
効果が出にくく、勉強への拒否感を育てるリスクがあります。原因を特定して環境を変える方が、結果的に学習量は増えます。
Q. 塾を変えても同じことになりませんか?
原因を特定しないまま変えると、同じことが起きます。特に「質問できない」が原因の場合、集団から集団への移動では解決しません。
Q. 通塾の負担が理由の場合、どうすればいいですか?
オンラインでの受講に切り替えると、移動時間がゼロになります。往復1時間なら月8時間が浮き、その時間を学習に回せます。
環境を変える選択肢を知りたい方へ
塾が合わないことと、勉強ができないことは別の問題です。マスネットは完全1対1のオンライン個別指導塾で、現在地から始める指導と、移動時間ゼロという環境を提供しています。