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中学生の模試はいつから受ける?学年別の時期と判定の見方

公開日 更新日 執筆:塾長 馬籠先生

「中1から模試を受ける必要はありますか」「部活が終わる中3の夏からでも間に合いますか」。模試は回数を増やせば成績が上がるものではないため、いつから、何のために受けるかを決めることが大切です。

高校受験をする中学生は、中1・中2なら年1〜2回の現在地確認、中3は春に基準を作り、夏以降は同じ模試を継続して受けるのが目安です。初めて受けるのが中3秋になると、弱点を直す時間が足りなくなりやすいため、遅くとも中3の夏までに一度受けておきましょう。

この記事では、学年別の受け方、定期テストとの違い、結果表の見る順番、模試を受けた後の復習方法を解説します。


模試を受ける目的は「合否を決めること」ではない

模試には主に4つの役割があります。

  1. 広い受験者の中での現在地を知る
  2. 前学年を含む弱点を見つける
  3. 入試形式と時間配分に慣れる
  4. 志望校までの差を具体化する

判定は、その時点の成績と過去データをもとにした目安です。A判定なら合格が決まり、E判定なら不合格が決まるわけではありません。

模試で本当に見るべきなのは、「合格まであと何点か」「その点をどの問題から取るか」です。

中学生はいつから模試を受ける?

学年・時期受け方の目安主な目的
中1必要に応じ年1回定期テスト以外の理解度を知る
中2年1〜2回中1内容の抜け、教科差を確認
中3春1回受験勉強を始める基準を作る
中3夏1回夏休みの復習成果と志望校との差を確認
中3秋〜冬定期的に継続志望校判定、時間配分、出願判断
入試直前必要な回だけ本番形式の確認、体調管理を優先

回数は地域や模試会社によって違います。毎月受けることが目的になり、復習時間がなくなるなら減らしたほうがよいでしょう。

中1から模試を受ける意味

中1では、まだ志望校判定を重く見る必要はありません。受験範囲も狭く、将来の合否を予測するには早い時期です。

それでも、次のような生徒さんには一度受ける意味があります。

  • 定期テストは高得点だが、初見問題が苦手
  • 学校の平均点や順位が分からず、現在地を知りたい
  • 数学・英語でつまずきがある
  • 難関校を考え、早くから学習状況を確認したい

中1の結果は、志望校を決めるためではなく、学習方法を修正するために使います。偏差値の上下へ一喜一憂せず、正答率の高い問題で何を落としたかを見ます。

中2は「受験勉強の予告編」として使う

中2の終わりまでに、中学校内容の約3分の2を学びます。英語・数学では、中1の内容が分からないまま中2を進めると、苦手が重なります。

中2で模試を受けるなら、夏から冬に一度、学年末前後にもう一度が目安です。

確認したいのは、次の3点です。

  • 中1のどの単元を忘れているか
  • 5教科の中で差が広がっていないか
  • 制限時間内に最後まで進めるか

中2のうちに弱点が分かれば、春休みまでに戻れます。中3になってから「中1英語を全部」となるより、負担を小さくできます。

中3は春・夏・秋で目的を変える

中3春は基準を作る

春の模試は、まだ習っていない中3内容が少なく、中1・中2の総復習に近いものです。ここで教科別偏差値と単元別正答率を記録します。

第一志望が決まっていなくても構いません。通学できる範囲から、挑戦校・実力相応校・安全校を仮に登録すると、判定表の読み方に慣れます。

中3夏は復習の成果を見る

夏休み前の模試は、何を復習するかを決める材料です。夏休み後の模試は、その復習が得点へ変わったかを確かめます。

同じ偏差値でも、基礎問題の失点が減り、未習単元で落としているなら内容は前進しています。数字だけでなく答案を比較してください。

中3秋以降は同じ模試を継続する

志望校を現実的に絞る時期です。できるだけ同じ模試会社を受けると、受験者層と判定基準がそろい、推移を見やすくなります。

異なる模試の偏差値55と55は、同じ位置とは限りません。高校の偏差値表も、受けた模試と対応する資料を使います。

学校の実力テストと外部模試の違い

項目学校の実力テスト外部模試
受験者同じ学校・地域が中心複数校・広い地域
志望校判定ない場合が多いあり
偏差値学校内・地域内の場合がある模試受験者内
問題形式学校・自治体による地域の入試を意識した形式
主な用途校内の進路指導、理解度確認志望校との距離、受験者内の位置

どちらか一方だけが正しいわけではありません。学校の実力テストは進路面談で使われ、外部模試は広い集団の中での位置を知る材料になります。

初めての模試を選ぶ4つの基準

1.受験する都道府県に対応している

公立高校入試は、問題形式、内申点の扱い、選抜方法が地域で異なります。地元の受験生が多く受け、県内高校の判定データがある模試を選びます。

2.志望校の受験者が一定数いる

受験者が極端に少ない高校では、判定の振れが大きくなります。模試会社の説明や塾・中学校の進路資料を確認してください。

3.成績表が単元別に出る

偏差値と判定だけでなく、問題別正答率、単元別成績、目標点との差が分かる模試が復習しやすいです。

4.継続して受けられる

中3秋だけ別の模試へ次々と変えるより、同じ模試を2〜3回受けて答案の変化を見るほうが有効です。

模試結果はこの順番で見る

結果表を開いたら、志望校判定より先に答案を見ます。

1.空欄と時間切れ

最後の大問がすべて空欄なら、知識不足だけでなく時間配分の問題があります。前半で一問に粘りすぎていないかを確認します。

2.正答率の高い問題の失点

受験者の70%が正解した問題を落としているなら、優先して直します。難問を一つ取るより、基礎問題を3つ守るほうが合格点へ近づく場合が多いからです。

3.教科別・単元別の差

5教科偏差値だけでなく、数学の関数、英語の文法、理科の電流など、単元まで下げて見ます。「数学が苦手」では、次に何をするか決まりません。

4.目標点との差

志望校の目標点まで15点なら、5教科で3点ずつとは限りません。理科・社会の知識問題で10点、数学の計算で5点など、現実的な取り方を考えます。

5.判定と順位

最後に判定、志望校内順位、合格可能性を確認します。模試会社ごとにA〜Eの基準は異なるため、記号だけで判断しないでください。

→ 中学生の偏差値とは?50・60の意味と志望校判定の正しい見方

模試を受けた後、48時間以内にすること

模試は受けっぱなしが一番もったいない使い方です。問題を覚えているうちに、次のように分けます。

分類次にすること
分かっていたのにミス原因を書き、類題を1〜2問解く
解説を読めば分かる翌日に何も見ず解き直す
知識を忘れていた教科書・用語集へ戻る
解説を読んでも分からない先生へ質問し、前の単元へ戻る
今は取らなくてよい難問印をつけて後回しにする

全問を完璧に解き直す必要はありません。次の模試で取る問題を決め、優先順位をつけます。

判定が悪かったときの保護者様の声かけ

結果を見てすぐ「このままでは無理」と言われると、生徒さんは判定を隠したくなります。

まずは「どの教科が思ったより取れなかった?」「時間は足りた?」と事実を聞きます。その後で、次の模試までに直す単元を一つか二つ決めます。

志望校変更は、一度の判定だけで決めません。内申点、過去数回の推移、入試までの期間、学校の先生や塾の見立てを合わせて考えます。

模試を受けすぎないほうがよいケース

  • 復習せず次の模試を受けている
  • 定期テスト前も模試で1日つぶれる
  • 判定を見るたびに勉強が手につかない
  • 複数社を受けて偏差値比較が混乱している
  • 体調や睡眠を崩している

模試は練習試合です。練習試合ばかりで、日々の練習時間がなくなれば伸びません。

よくある質問

中3の夏から初めて受けても間に合いますか?

間に合います。夏の結果から基礎の穴を絞り、秋に同じ模試で伸びを確認してください。ただし、秋まで一度も受けないと、修正期間が短くなります。

志望校が決まっていなくても受けられますか?

受けられます。通学可能な高校を仮登録し、現在地と教科別課題を見るために使えます。

模試は毎月受けるべきですか?

必須ではありません。中3秋以降は定期的な受験が役立ちますが、復習できる間隔を空けてください。地域の出願時期も踏まえて計画します。

E判定なら志望校を変えるべきですか?

一度のE判定だけでは決めません。目標点との差、内申点、残り期間、失点の内容を確認します。基礎問題での失点が多ければ、短期間で改善する余地があります。

まとめ|早さより「受けた後」が大切

模試を始める目安は、中1・中2なら必要に応じて年1〜2回、中3は春に基準を作り、夏以降に継続する流れです。

  • 中1は定期テスト以外の理解度確認
  • 中2は前学年の穴と教科差の発見
  • 中3春は受験勉強の出発点
  • 中3夏は総復習の成果確認
  • 中3秋以降は志望校との距離と時間配分の調整

大切なのは受験回数ではなく、答案から次に取る問題を決めることです。

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