アムステルダム在住の中学生の高校受験|日本人学校・補習授業校・現地校別の学習計画
公開日 更新日 執筆:塾長 馬籠先生
アムステルダム在住の中学生の高校受験|日本人学校・補習授業校・現地校別の学習計画
アムステルダムで日本の高校受験を考える場合は、今の学校で学べている内容と、志望校で必要な内容を照合することから始めましょう。海外在住という理由だけで、日本の5教科を一から追加する必要はありません。
日本人学校で日本の教科書を学ぶ生徒と、現地校・インターナショナルスクールに通う生徒では、補いたい部分が異なります。帰国時期が未定でも、国語の記述や数学の日本語での説明など、進路の選択肢を保つ学習は始められます。
アムステルダムの日本人学校と補習授業校はどう違う?
アムステルダム日本人学校は、日本の学習指導要領に基づく教科を学ぶ学校です。一方、日本語補習授業校は土曜日に開校しています。同じ校舎を使用していますが、別の学校として確認してください。日本人学校の入学案内と日本語補習授業校の公式サイトで、それぞれの教育内容を確認できます。
| 通学の形 | まず確認するもの | 追加学習の候補 |
|---|---|---|
| 日本人学校 | 学校ワーク・定期テスト・志望校の問題 | 苦手単元、記述、入試形式への対応 |
| 現地校・インター+補習授業校 | 両校の教材と宿題、補習校の履修内容 | 日本語での説明、未習単元、必要な理社 |
| 現地校・インター中心 | 現在の単元、日本の教科書の目次 | 日本語の読解、数学用語、学年をまたぐ未習範囲 |
「補習校に通っているから受験対策も十分」「現地校だから日本の勉強は全部遅れている」とは判断できません。実際の教材と答案から確認します。
最初に作るのは、教科別の「できる・未習」一覧
教科ごとに、日本の問題を少量解いて確かめましょう。点数よりも、どの段階で止まるかが大切です。
数学は、計算・問題文・説明を分ける
たとえば比例の問題なら、式を作る、グラフを読む、式の意味を日本語で説明する、の3つを別々に確認します。
計算はできても「変域」「交点」「増加量」の意味で止まる場合は、数学全体をやり直すより、用語と文章題の対応を練習します。考え方自体が未習なら、前提になる単元から学びます。
国語は、会話力と答案を書く力を分ける
家庭で日本語を話せても、説明文の要旨をまとめる力や、本文を根拠に記述する力は別に確認したい部分です。
短い文章を読み、「筆者の主張」「理由」「具体例」をそれぞれ一文で書いてみましょう。漢字だけを増やす前に、文章の関係をつかめているか確かめられます。
理科・社会は、必要な入試科目から逆算する
現地で学んだ内容が、日本の受験範囲と重なることもあります。ただし、学ぶ順序や使用する用語は同じとは限りません。
志望校が5教科を課す場合は、日本の教科書の目次に沿って「学習済み・未習・日本語で説明できない」を記録します。受験科目が未確定なら、進路を確認する時間も学習計画に入れましょう。
帰国生入試は、海外在住なら誰でも受けられる?
利用条件は学校ごとに異なります。 海外在住期間、帰国後の経過期間、在籍校、必要書類などを、対象年度の募集要項で確認してください。
候補校ごとに次の内容を一枚にまとめると、教科学習の優先順位が見えます。
- 入学希望年月と、出願・試験・帰国の予定
- 帰国生入試と一般入試、それぞれの出願資格
- 必要教科、面接・作文の有無
- 成績証明書などの発行元・言語・提出期限
- 海外からの出願方法と、受験のための渡航の要否
現地校の学年名だけで、日本の中学校卒業相当の扱いを自己判断しないことも大切です。不明点は志望校へ確認します。
日本との時差は冬8時間・夏7時間
アムステルダムと日本の時差は、標準時間の時期が8時間、夏時間の時期が7時間で、日本が先に進んでいます。2026年11月は8時間差です。アムステルダムの時刻・夏時間情報で切替日を確認できます。
| アムステルダム時間 | 日本時間・標準時間期 | 日本時間・夏時間期 |
|---|---|---|
| 土曜9時 | 土曜17時 | 土曜16時 |
| 土曜11時 | 土曜19時 | 土曜18時 |
| 日曜10時 | 日曜18時 | 日曜17時 |
| 平日16時 | 翌日0時 | 同日23時 |
これは時刻換算の例で、授業枠の空きを示すものではありません。土曜日に補習校がある家庭は、日曜午前なども候補になります。予約時は「現地の曜日・時刻」と「日本の曜日・時刻」を両方残しましょう。
宿題を増やしすぎない1週間の学習例
以下は、現地校と補習校を両立する生徒向けの一例です。
| 日 | 学習内容 |
|---|---|
| 月 | 補習校の宿題から、分からない問題を選ぶ |
| 火 | 数学の日本語の問題文を読み、式と対応させる |
| 水 | 現地校の課題を優先し、追加学習は調整する |
| 木 | 国語の短い文章を読み、根拠をつけて一問記述する |
| 金・土 | 補習校の準備・授業・宿題を優先する |
| 日 | 個別指導などで疑問を解消し、翌週の課題を絞る |
追加課題は、同じ単元を複数の教材で繰り返すより、今ある宿題を理解して解ける状態にすることから始めます。
よくある質問
帰国時期が決まっていなくても、日本の受験勉強は必要ですか?
進学先が未定なら、日本語で読んで書く力と数学の基礎を維持しつつ、帰国の可能性に合わせて必要教科を確認するとよいでしょう。最初から受験科目を全て追加する必要はありません。
補習校の宿題だけを相談できますか?
教材と困っている問題を整理して、指導できる範囲を相談しましょう。学校の宿題を出発点にすると、負担を増やしすぎずに学習の穴を見つけられます。
現地校の数学が得意なら、日本の数学も大丈夫ですか?
計算力を活かせる一方、出題範囲や日本語の条件整理、証明の書き方は別途確認が必要です。実際の問題で確かめましょう。
アムステルダムから、日本の勉強をどこまで補うか相談する
マスネットは、海外在住の生徒にも対応する完全1対1のオンライン個別指導です。海外受講についてはよくある質問でも案内しています。
「現地校の課題だけで精いっぱい」「帰国までに数学と国語のどちらを優先すべきか分からない」という場合は、学校の種類、現在の学年、帰国予定、困っている教材をお知らせください。
相談の際は、たとえば「アムステルダム在住/現地校+補習校/帰国時期未定/数学の日本語の文章題が不安」と伝えると、状況を整理しやすくなります。
受講日時は時差と学校予定を確認して調整します。まずは、現在の教材のどこで困っているかからご相談ください。